2018.3.22

学生の視点を交えたツアープラン企画による地域の活性化

学生の視点を交えたツアープラン企画による地域の活性化

活動テーマ:学生の視点を交えたツアープラン企画による地域の活性化
産学連携先:(株)阪急交通社教育旅行センター、一般財団法人福井県あわら市観光協会

 「産学官連携での地域活性化」として(株)阪急交通社教育旅行センター、一般財団法人福井県あわら市観光協会、阪南大学小林ゼミが協力し活動を行いました。私たち小林ゼミがあわら市を舞台にツアープランを作成し2018年2月21日に発表を行い1年通しての活動は終了しました。小林ゼミの主な活動内容は「地域活性化に向けたテーマ性のある旅行商品の企画開発」です。この活動は、観光交流による地域活性化を目指している国内外地域に対し、企業等と協働し地域サイドの視点や訪問者(学生達)の視点を交えながら観光資源を再発掘し、テーマ性のあるツアーを企画し提案する取組みです。すなわち、産学官連携による新たな旅行商品の企画開発です。地域の調査はもちろんターゲット設定のためのデータ収集、そのような情報を踏まえたテーマを設定し、テーマに基づいた旅をストーリーを交えて企画しています。今回の活動では三つのチームに分かれて旅行商品企画を行いました。一つ目のチームはインバウンド宿泊者数が少ないというデータから北陸三県を含めての訪日旅行者(台湾人)をターゲットにし、ターゲットに見合うテーマとしてヘルスツーリズムを土台とした周遊観光のプランを企画になりました。二つ目のチームは福井県が幸福度ランキングで一位であるというところと親孝行したいけどできないというデータをもとに親子をターゲットに「幸せ」をテーマにした旅行企画になりました。三つ目のチームは福井県の特徴である「長寿」と「三世代同居」というキーワードからあわら温泉を利用し三世代で楽しめる内容となった旅行企画になりました。このように三者三様の内容となりましたが、どのチームも共通して言えることは今回の提案があわら市の発展の一助になればとの思いで企画したことです。その志の下でこの一年間は小林ゼミとして大きく成長できた期間となりました。今後も産学官連携として協力していければ幸いです。

国際観光学部 3年生 上中 魁人

現地報告会でのプレゼンテーション風景

阪南大学発表会 県民福井記事

あわら市観光協会との現地報告会風景

学生活動状況報告

 産学官連携プロジェクトとして、福井県あわら市観光協会、(株)阪急交通社、小林ゼミで学生の視点を交えたツアープランによる地域の活性化をテーマに約1年間このあわら市活性化プロジェクトに取り組みました。また産学官連携の強みを活かし、2017年の9月には旅館での夏季インターンシップ+現地調査+観月の夕べイベント実行委員にも多くのゼミ生が参加し、自分たちの目であわら市を見つめ、また現地の祭りの実行委員に参加するなど、ホスト側・ゲスト側双方の視点からも考えることができる非常に貴重な体験をさせていただきました。その際には地域の方々との交流を深めることができ、改めて人と人との繋がりの大切さを学ぶことができ、現地に行かなくては分からない情報などたくさんの収穫を得ることができました。この経験を踏まえ、あわら市現地発表会には3グループに分かれ、活性化プランをプレゼンテーションしました。しかし、この発表会がゴールではなくこの素晴らしい経験を後輩たちにバトンタッチし、ここからがスタートという気持ちで、継続して取り組むことが大切ではないかと感じました。

国際観光学部 3年生 中西 尊理

参加学生一覧

末永 日菜子、瀬戸 健大、赤崎 真帆、今西 佳那、上中 魁人、金岡 真里奈、北林 沙愛奈、多和田 百華、中里 圭希、中西 尊理、西川 結、藤井 はなみ、丸山 英梨香、安田 侑加、吉田 鈴、米田 直起、庄司 幸代、松原 ゆう、安達 美幸、扇谷 真実、岡崎 翔太、岡村 奎佑、嶋崎 桃花、曽我 和華、高岸 伊津美、中 千鶴、中瀬 愛子、中土 加菜、中村 聡志、三國 史織、南野 沙綾、山名 恒輔

学生集合写真

連携団体担当者からのコメント

一般社団法人あわら市観光協会
代表理事 会長 前田 健二 氏

 この度は、あわら市観光発展を題材に取組をいただき、誠に有難うございました。又、大 変お忙しい中あわら市までお越しいただき、重ねて御礼申し上げます。
 さて、今回の発表をお聞きした感想を代表して申し上げます。どのグループの提案も、誰に、何の為に買って欲しいのか。何を得られるのかが明確でしつかりとした内容でした。メディア商品は概ね「キラーコンテンツ」頼りであり、ユーザーが知らない日頃味わえないことを提供する使命を果たせていない現状を振り返ると、素晴らしい提案だと思いました。今後皆さんがどんなステージで活躍されるのか楽しみですが、この事はどの職種でも重要なポイントですので、忘れずにいて欲しいと思います。
①「ゲン担ぎ」は、ありがちな女子旅ではなく男子旅に着目した点が良かったですし、禅の心は近年世界のトップリーダーに着目されている日本の宝です。朝食にあわらむすびで良い結果を結び付ける等、将来の日本を支える若者に体験して欲しい内容でした。
②「高齢者ターゲット」は、健康志向→思考をどう取組むかと思う中、入浴方法の提案・成分表示健康カードは斬新でしたし、リピーターに繋げて行くことはとても重要な提案です。そして、地域住民とのふれあいは観光から感幸への転換になると思います。
③「インスタトリップ」は、感動の共友(共有)を地域食材を使った体験で得られることが素晴らしく、旅の提案には欠かせない要点だと思います。またIWA SWINGは思ってもみなかった発想で、打つ手は無限にあると教えられました。
④「創健彩生」は、北陸三県での広域観光が着眼点として良く、FIT が増加していく日本の中で、地方に呼寄せる手段として異論はないと思います。ヘルスツーリズムやスローフードはキーポイントであり、日本庭園の手入れ体験は、見る観光からことを体験する観光への素晴らしい手段だと思いました。
⑤「親への贈物」は、幸福から口福へをキーワードに、親を幸せにする行動のサポートが出来る意義ある提案ですし、親孝行しながらする方も幸せになれる、家族にお勧めしたい内容でした。
⑥「日本一幸せな家族」は、福井県の三世代同居が多い点に着目し、世代それぞれのメインがある点が素晴らしく、あわらオリジナルのカルタを作り貸出する地域性も考慮され、家族旅行の定番商品になるでしょう。
 私は今回皆さんの発表を受けて、「打つ手は無限にある」と確信しましたし、失敗の経験による問題解決力の重要性を再認識しました。大学で知識の蓄積と考える力を高め、あわら市との交流でいろんな経験を積んでいただき、大きく社会に羽ばたいて行って欲しいと願っています。
 有難うございました。

(一社)あわら市観光協会
事務局長 米由誠 氏

 全体的に堂々とした発表内容で、「はつ」と気付かされることがいくつもありました。若い方の感性は素晴らしく敏感で、我々の発想には無いようなことがあります。
 今後の商品展開の参考に是非ともさせていただきたく思います。
①「ゲン担ぎ」は、温泉男子旅、座禅体験に着目した点が良かったです。あわら市観光協会では、1 人旅プランを充実させるべく、各旅館と研究を進めております。朝食にあわらむすびで良い結果を結び付けるプランも新鮮でした。
②「高齢者ターゲット」にした滞在プランは、旅館によって差があるバリアフリー化への取組みについて参考になり、入浴方法の提案・成分表示健康カードは健康志向のお客様に対して すぐにできる提案だと感じます。観光から感幸へ、素晴らしいですね。
③「インスタトリップ」は、女子目線ならではの発想で、これからなくてはならない販売のツールになると感じております。あわらの地域資源を生かした、夕食1品減のらしてのスイーツ提供も、女子に喜ばれる内容でしたね。地元の旬な食材を使ったスイーツの提供は食材費の原価アップが、宿泊料金に跳ね返って来ないかが心配です。
④「創健彩生」は、北陸で台湾客向けのヘルスツーリズムやスローフードは、今後展開できると思います。日本庭園の手入れ体験は、実際旅館の庭では難しく思います。しかし公民館などの公共施設の庭なら出来る可能性があると感じました。
⑤「親への贈物」は、あわらファミリー2デイパス家族3人で15,000円は実現性が高いと感じました。我々も二次交通会議に出席する機会が多く、いつも同様の事を議論しており ます。マスコミやS N Sで頻繁に取り上げられる日は近いと感じました。また、あわらオリジナルかるたも良かったですね。
 我々はこの成果発表会を通じて、いろいろな気づきに遭遇し今後の地域資源を使った商品造成に参考にさせていただきます。教授はじめ学生の皆様いろいろ有難うございました。
 今後ともよろしくお願いいたします。

株式会社 阪急交通社教育旅行センター
副所長 宍井 剛 氏

 2年目となる一般財団法人福井県あわら市観光協会及び、阪急交通社との産学連携プロジェクト。今年度においては協会のご協力のもと、夏期インターンシップに加え、現地イベントの実行委員に参加し、お客様目線だけでなく、現場目線でも見ていただきました。
 そんな甲斐があってか、今年度の発表は地元の素材をどうアレンジしていくのか、またPRしていくのかという観点に広がりを感じました。
 今後は国内外の事例(成功例)も調査していただき、新しいトレンドを発掘していくことも課題になっていくことでしょう。学生様の新しい発想により、将来的にはあわら市とともに実際に取り組んでいき、観光客の誘致に繋がっていくことを期待しております。

教員のコメント

国際観光学部 小林 弘二教授

 連携型キャリアゼミでは、「福井県芦原市あわら温泉地域の活性化」に向けて、国際観光学部の2つのゼミが担当教員指導の下、それぞれの専門性に基づいた観点から、取り組むという産学官連携事業の試みです。小林ゼミでは、学生の視点を交えたツアープラン企画による地域活性化を活動テーマに、3チームに分かれて活動を行いました。本年度は特に李ゼミ、小林ゼミの学生13名が、夏季休暇期間中5日~10日間、現地あわら市でのインターンシップ活動を通じてフィールドワークを実施しました。現地の観光産業関係者との仕事やイベント(花火大会実行委員として学生が参加)を通じてコミュニケーションを深め、ゲスト、ホストの視点を取り入れることもできました。
 キャリアゼミ活動では、新たなツアープランを企画するに当たり、チーム内で徹底的に議論し、意見をまとめ上げて行く過程で「相手の話を聴く力=傾聴力」、「理解しまとめる力=集約力」、「自分の意見を伝える力=伝達力」が備わってきます。これまで経験してきた幾つかのプロジェクトを通じて学生たちは、自ら考え計画し、調査し協力者を仰ぎ行動し、旅行プラン企画提案というところまでたどりつくことができました。このような貴重なゼミ活動経験はこれから直面する就職活動にあたっての経験値でありアピールポイントの大きなヒントになるのではないでしょうか。