2016.4.4

小林ゼミ、産官学連携「なばり旅コンテスト~ここにしかない旅を、学生がつくる~」で優秀賞を受賞

小林ゼミ、産官学連携「なばり旅コンテスト〜ここにしかない旅を、学生がつくる〜」で優秀賞を受賞

 国際観光学部小林ゼミでは、名張市の地域活性化に向けて、地域観光資源を活用した旅行商品として市場化し、集客に結びつける取り組みを行っており、今回は2回生3組がエントリーし、うち2組が入選、公開プレゼンテーションに進むことになりました。

平成28年2月28日(土)に、名張市名張産業振興センターで開催された「なばり旅コンテスト〜ここにしかない旅を、学生がつくる〜」公開プレゼンテーションにおいて2回生山名恒輔さんチームが優秀賞を受賞しました。

 このコンテストは観光資源の掘り起こしや新たな観光旅行商品を生み出すことを目的に、三重県名張市域および周辺地域における滞在型の旅行商品企画について、高校生以上の学生に新しい視点で提案いただくコンテストで、通算2回目となります。
 コンテストに先立ち、亀井利克名張市長より、名張市のこれまでの取り組みが紹介された後、「本市の良さを是非ともPRしていただける企画を今日は楽しみに聞かせていただきます」と挨拶されました。
 今回は32の大学・高校・高専が参加し、うち第1次選考を通過した8組による公開プレゼンテーションが行なわれ、最優秀賞と優秀賞を選出されるものです。

 まず、午前の3番目に登場しました山名恒輔さんチーム(庄司幸代さん、安達美幸さん、中土加菜さ、発表者は中村聡志さん)は「隠れた謎を解き明かせ!名張ミステリーツアー」と題し、名張の有名人である松尾芭蕉ではなく、日本ミステリーの巨匠の江戸川乱歩の生誕地であることに着目し、家族みんなが楽しめるミステリーツアーが発表され、優秀賞を受賞しました。
 今は直接現地に行かなくとも、インターネットを利用すれば、いくらでも膨大な情報を入手でき、体験型テーマパークで仮想体験も可能になっています。しかしこの企画では、ネットでは得られない、しかも現地でしか得ることのできない情報を謎解きの解答に設定することで、家族が一丸になって名張の豊富な自然と歴史に触れながら、街歩き・グルメ・温泉などを体感しながら、名張に親近感を持つように工夫されています。
 最後に、正答数に応じて、地元の名産をプレゼントし、リピーター化も狙っている点もユニークさがありました。
 審査員からは「親子でなければいけない必然性」「旅程や食事にもう少し自由度があれば、参加者が広域で消費してくれるのではないか」「JRがコナンとタイアップしているように、乱歩と近鉄がコラボしてはどうか」など様々な参考になる意見が出されました。
 次に午後一番に登場しました岡村奎祐さんチーム(岡崎翔太さん、中 千鶴さん、中瀬愛子さん、南野沙綾さん、発表者は岡村奎祐さん)は「名張旅 これであなたも松尾芭蕉」と題し、名張・伊賀地域を、俳句等の日本文化を体感しながら知ってもらうことを目的に、日本人観光客と外国人観光客が文化交流できるツアーを発表されました。
 日本人観光客には国内旅行なのに、訪日外国人観光客との交流ができ、かつ外国人観光客にとっては、全く知らない日本のことを日本人観光客から教えてもらうという、「異文化交流を求める地球人」をコンセプトに、旅に生きた俳聖の資料を展示する芭蕉翁記念館、伊賀焼陶芸体験ができる伊賀焼伝統産業館、赤目四十八滝の側にある対泉閣、忍者列車と言われる伊賀鉄道、忍者のコスプレや、手裏剣・吹き矢体験ができる忍者修行の里、名張の特産品を取りそろえる とりたて名張交流館でお土産を楽しむなど、「旅」を媒介にした文化交流について五感を通じて名張を楽しんでもらうことを主眼に置いた企画です。
 最後に、毎月1回行われる桔梗が丘句会で、地元の方が日本人観光客と外国人観光客が俳句でもてなすことで、地域の活性化にもつながることが期待できるものです。
 審査員からは「月1回では回数が少ないのではないか」「内容が盛りだくさんすぎないか」などの質問が出されましたが、日本人観光客と外国人観光客が名張の観光資源を楽しみ交流しながら、最後に句会を体験できる企画は評価されましたが、残念ながら受賞には至りませんでした。
 午前と午後の審査の合間には、地元名張高校の生徒がB級グルメの「名張牛汁」の試食を始め、新たなブランド品として開発している「忍者プリン」や「地元伊賀産米を使ったフレーバーポン菓子」などを参加者に振る舞われていました。
 審査員からは地域の持つ観光素材を発掘し、ターゲットやテーマ設定により素材を加工し、物語性のある旅行企画し、集客に結びつけられ、かつコスト面からもの現実的に実施できるかなど多面的な審査を行った結果、朱雀高校が最優秀賞を受賞しました。

国際観光学部中村聡志さんのコメント

 今回は初めてコンテストに参加し、緊張しました。発表は100%の出来ではありませんでしたが、一生懸命に名張の良さをアピールでき、その結果として、優秀賞が受賞できたのではないかと本当に嬉しく思います。
 特にクイズ形式にはしましたが、いかにして地域の方々との交流が図れるかなど苦労した点も多かったですし、地元に行かなければ、感じることのできないリアル感を大切にしたいと思いました。

国際観光学部岡村奎祐さんのコメント

 地元伊賀の出身と言うこともあり、慣れ親しんだ場所ではあるが、午後一番と言うこともあり、プレゼンは緊張しました。審査員から、想定外の質問がありましたが、今後の企画を考えるにおいて、参考になりました。今回の地元の句会の方々との交流を通じて、俳句を通じた異文化交流を大事にしたいし、世界に発信したいという気持ちが強まりました。

国際観光学部小林教授のコメント

 今回の公開プレゼンテーションに参加した2組の企画内容は、単に名張の観光資源を売り込むのではなく、新たなテーマを設定し物語性のある付加価値を創造しています。親子で楽しむミステリーツアーであったり、地元の句会と協力し俳句を通じた日本人と外国人の文化交流を行うツアーとするなど、今、名張市が抱える地域と観光客の交流などの課題解決に役立つ企画が提案できたのではないかと思います。また、これからのゼミ活動を通じた学生達の成長にも期待します。