2015.6.12

滋賀県高島市で、3大学5ゼミの合同合宿を実施

滋賀県高島市で、3大学5ゼミの合同合宿を実施

2015年度3大学5ゼミの合同ゼミ合宿を滋賀県高島市で開催しました。

 国際観光学部の小林ゼミ・榎戸ゼミ・李(貞)ゼミの3ゼミ(3年生ゼミ)は、びわ湖高島観光協会協力の下、5月30日(土)〜31日(日)の1泊2日で、和歌山大学(廣岡ゼミ)、近畿大学(金ゼミ)と合同でゼミ合宿を実施しました。
 この合宿は、ゼミ活動テーマである「学生(訪問者)視点を交えた双方向での着地型旅行商品企画による地域活性化」の一環として実施したものです。
 1日目は滋賀県高島市にある「びわ湖青少年の家」にて、3大学5ゼミを14のゼミグループに分け、それぞれが15分間(発表10分、質疑応答5分)の枠による発表を行いました。

小林ゼミ、6つのチームが旅行企画案を発表

小林ゼミは6つのチームに分かれ、旅行企画案を題材としたプレゼンテーションを行いました。
 6つの班のテーマは、それぞれ以下の通りです。 
 ○「テーマ性のある新しい旅行商品企画案−ヨーロッパ編」
   (発表者:桜井、伊藤、佐竹、西浦、西川、長谷)
 ○「テーマ性のある新しい旅行商品企画案−東南アジア編」(発表者:鍛冶)
 ○「テーマ性のある新しい旅行商品企画案−オセアニア編」(発表者:吉田)
 ○「テーマ性のある新しい旅行商品企画案−東南アジア編」(発表者:橘、浜田)
 ○「H日航関西空港旅プラン−(発表者:時子山、渋谷、岡)
 ○「H日航関西空港旅プラン−(発表者:北林、畑)
 それぞれが地域の特性を活かした旅行プランを提案し、無事に発表を終えましたが、その後の質疑応答では、厳しい質問や意見も出て、今後に向けての貴重な体験となりました。
夕食はゼミごとに分かれて、飯盒炊爨でカレーを作りました。
夕食後、びわ湖高島観光協会坂井田氏による、高島市の観光資源とその活用方法などについて講義を受け、明日のフィールドワークに備えました。

2日目、高島市針江地区にてフィールドワークを実施

 2日目は、道の駅「朽木朝市」にて朝食をとった後、びわ湖高島観光協会協力のもと、高島市の針江地区にてエコツーリズムについてのフィールドワークを実施しました。
 5月31日(日)の朝10時、3大学の学生たちは、高島市針江地区の公民館前にある日吉神社の広場に集合、ここで「針江生水の郷委員会」による説明を聞いた後、複数のグループに分かれ、針江生水の郷委員会のボランティア・ガイドの案内を受けて徒歩による約1時間半の「針江生水の郷」フィールドワークが始まりました。

 高島市新旭町の針江地区は、比良山系を水源とする良質の水が湧き出るところで、これを生水(しょうず)と呼び、住民の方々は飲料水や炊事など日常生活に利用しています。この昔から続く生活用水システムを「川端(かばた)」と呼びます。かばた(川端)は、母屋の内部にある内川端(うちかばた)と、別棟や屋外にある外川端(そとかばた)があり、その様子はボランティア・ガイドの案内で、中まで見ることが出来ます。
 川端(かばた)の水には、鯉などが飼われていて、環境に優しく残飯を処理してくれるので、きれいな水質が保たれているのです。
 家並みは杉の焼板で外壁が統一され、景観も保たれています。道端の水路には水藻が茂り、小魚が泳いでいる姿が見られます。この地区は、環境省の「エコツーリズム大賞」も受賞しており、最近では全国のみならず外国からも見学に来る人や団体が多いようで、エコツーリズムの代表的な実践例として、大きく取り上げられています。学生にとっても、生水(しょうず)のおいしさを味わい、身近にいる大きな鯉にびっくりし、町並みのきれいさを実感し、自然のすばらしさを学び取ったフィールドワークとなりました。

発表風景