2015.6.3
海外旅行企画コンテスト 小林ゼミが6年連続で優秀賞を受賞
海外旅行企画コンテスト 小林ゼミが6年連続で優秀賞を受賞
-観光マーケティングの集大成として、旅行企画コンテストに挑む-
企業や地域と連携したコンテストにも積極的に参加し、多方面において発想力と実現性の高さを評価されている阪南大学。(一社)日本旅行業協会と新関西国際空港(株)が2010年から開催するコンテスト“関空発「学生と旅行会社でつくる」海外旅行企画”のコンペに、国際観光学部の小林弘二(こばやしこうじ)研究室のゼミ生が応募し、最終選考に残りました。小林ゼミは第1回から参加し、6回目となる今回も2チームが優秀賞を受賞。連続出場のプレッシャーを乗り越え、全回入賞の記録を更新しました。
6年連続で阪南大学の旅行企画が入賞
2015年5月23日(土)、ホテル日航関西空港で第6回“関空発「学生と旅行会社でつくる」海外旅行企画”の最終審査会が行われました。このコンテストは、最終選考に残ると、旅行会社とパートナーシップを組み、プロのアドバイスを受けながら商品企画を立てるところが大きな特色です。そして、グランプリを獲得すれば実際に商品化される点が、観光を学ぶ学生にとって最大の魅力となっています。
今回最終選考に残ったのは阪南大学・近畿大学・和歌山大学・武庫川女子大学・神戸海星女子学院大学の5大学7作品。阪南大学の2作品はいずれも小林ゼミ生による提案で、各組が8分間のプレゼンテーションを行いました。惜しくもグランプリ受賞は叶わなかったものの、小林ゼミは6年連続で最終審査に勝ち残り、優秀賞を受賞しました。
今回最終選考に残ったのは阪南大学・近畿大学・和歌山大学・武庫川女子大学・神戸海星女子学院大学の5大学7作品。阪南大学の2作品はいずれも小林ゼミ生による提案で、各組が8分間のプレゼンテーションを行いました。惜しくもグランプリ受賞は叶わなかったものの、小林ゼミは6年連続で最終審査に勝ち残り、優秀賞を受賞しました。
女子大学生の卒業旅行をテーマにした
「ディズニー舞台巡り with 世界遺産 〜フランス卒業旅行〜」
優秀賞の1作品目は、7チーム中最初のプレゼンテーションとなった大森まゆさん(4年生)の「ディズニー舞台巡り with 世界遺産 〜フランス卒業旅行〜」。ディズニー好きの女子大学生をターゲットに、卒業旅行の場所として最も人気の高いフランスでディズニーアニメの舞台を巡る7泊9日の旅です。
観る・食べる・遊ぶ・泊まるをポイントに、『シンデレラ』『ノートルダムの鐘Ⅱ』『塔の上のラプンツェル』『レミーのおいしいレストラン』『美女と野獣』『リトル・マーメイド』の6本のディズニー映画の舞台となっている世界遺産を巡り、映画ゆかりのグルメや美術品を堪能し、アニメのモデルとなったホテルに泊まって楽しむという企画です。
女子大学生の憧れの海外旅行先であるフランスと、女子大学生が大好きなディズニーアニメをテーマにしながらも、世界遺産を同時体験することで深い感動を生みだしています。友情を確かめあいながら、卒業後の新生活に臨むという卒業旅行にふさわしい企画となっています。
観る・食べる・遊ぶ・泊まるをポイントに、『シンデレラ』『ノートルダムの鐘Ⅱ』『塔の上のラプンツェル』『レミーのおいしいレストラン』『美女と野獣』『リトル・マーメイド』の6本のディズニー映画の舞台となっている世界遺産を巡り、映画ゆかりのグルメや美術品を堪能し、アニメのモデルとなったホテルに泊まって楽しむという企画です。
女子大学生の憧れの海外旅行先であるフランスと、女子大学生が大好きなディズニーアニメをテーマにしながらも、世界遺産を同時体験することで深い感動を生みだしています。友情を確かめあいながら、卒業後の新生活に臨むという卒業旅行にふさわしい企画となっています。
熟年夫婦をターゲットにした
「嫁孝行 妻への感謝を込めて 〜ロンドンとコッツウォルズの7日間〜」
優秀賞の2作品目は関屋大輔さん(4年生)の「嫁孝行 妻への感謝を込めて 〜ロンドンとコッツウォルズの7日間」。結婚後数十年を経た夫婦をターゲットに、夫が自分や家族を支えてくれる妻への感謝を伝える5泊7日間の旅です。
ふたりが歩んできた道のりを「出会い」「恋愛」「結婚」「現在」「未来」「未来2」の6つのフェーズに分け、各フェーズをテーマにした一日を過ごします。テムズ川クルーズで会話を楽しみ、ウエストミンスター寺院でプロポーズをし、アパートメントホテルで手料理を振る舞い、自然に包まれたコッツウォルズで指輪と手紙をプレゼントするなど、夫が妻への感謝の気持ちを表現するという企画です。
夫婦の「今まで」と「これから」をなぞる夫婦旅行ですが、妻への感謝を伝える「嫁孝行」というテーマに独自性があり、また夫が様々なミッションをクリアしていくという形式も高いエンターテイメント性がありました。
審査員の意見が分かれた、波乱の最終選考
小林ゼミは今回4チーム体制で本コンテストに挑み、2チームが一次選考を通過しました。惜しくもグランプリ・準グランプリは逃しましたが6年連続優秀賞受賞という快挙となりました。「どの提案がグランプリを獲ってもおかしくないほどレベルが高いので、意見が分かれ、審査が難航しました」と審査委員長の総評があったように、7つの提案の評価は甲乙つけがたいものだったようです。
「ディズニー舞台巡り」の大森さんは「JTB西日本の方と組めたことがとても良い経験になりました。JTBのマーケティングデータに基づいて説得力のある企画書を作ることができましたし、モンサンミシェルについては朝・夕・ライトアップと3つの表情を楽しんでいただく部分は社員の方のアドバイスで生まれたもの。プロは経験や知識をどう活用するのかを知ることができました」と旅行会社とのパートナーシップが大きな収穫になったことを語ってくれました。さらに「コンテストでの経験も生かし、旅行業界や航空業界での就職活動に臨みたいです」と、就職活動への抱負も話してくれました。
「嫁孝行」の関屋さんは「朝から阪南大学でプレゼンテーションの練習をしてきたせいか、本番では自分でも声が出ているなと感じることができました。このコンテストは女子学生が多いので、男子学生の僕が注目されるために、熟年離婚の話題で危機感を煽ったり、夫の行動をミッション形式にするなど、提案上の戦略を阪急交通社の方が一緒に考えてくださり心強かったです。」と企画の伝え方に手応えを感じたことを語ってくれました。また、「今回はふたつの提案に参加し、そのうちのひとつで優秀賞をいただけたことで、自分の発想力に自信が持てました。旅行業界はもちろん、他業界なら企画部門をめざしたいです」と、就職活動にも意欲を見せてくれました。
ゼミの集大成として、「来年はぜひ優勝を!」
第1回目から参加している小林教授は「これまで一度の優勝を含めて5回連続入賞しているため、私もゼミ生たちもかなりのプレッシャーを感じていました。けれども2チームとも本当によく頑張ってくれました。関屋君の「嫁孝行」のプレゼンテーションを見てグランプリだと予想したのですが、残念でした。来年はぜひとも優勝したいですね。その対策を練るためにも審査基準を明確化してもらえれば」と、ゼミ生の健闘を讃えるとともに、コンテストの評価方法への要望も語りました。
小林教授はこのコンテストを「ゼミの学びの集大成」と位置づけています。「ゼミ生たちは、2年生の後期から観光のマーケティングセンスを理論と実践の両面で養い、国内の地方都市をアピールするコンテストから始めて、様々な企画立案に挑戦していきます。そして海外旅行のコンペで最も大きなものがこのコンテストです。ローカルからインターナショナルまで旅行企画を学んだ成果を、ぜひ来年はグランプリという形で見たいですね」
コンテスト第1回開催から5年。旅行業界で活躍する卒業生も数多く輩出している小林ゼミ。培ったマーケティング力や企画力は、旅行業界だけでなく現代の実業界で最も求められる力でもあります。これからも小林ゼミの挑戦と飛躍に注目していきたいと思います。