2014.7.4

【小林ゼミ×旅行会社STW×地球の歩き方】旅行商品を企画・提案

【小林ゼミ×旅行会社STW×地球の歩き方】旅行商品を企画・提案

商品化を目指し、プレゼンテーション!

 キャリアゼミとして旅行ビジネスに挑んでいる国際観光学部の小林研究室。5月には“関空発「学生と旅行会社でつくる」海外旅行企画”のコンペに5年連続で入賞を果たしました。小林ゼミでは、旅行商品企画に留まらず販売にも挑んでおり、旅行会社の株式会社エス・ティー・ワールドと連携し、旅行商品の企画・販売をおこなってきました。今年度より参加大学も増加し、旅行企画をを考え発表するコンペ形式での開催となりました。西日本ブロックと東日本ブロックにわかれ、両ブロックから優秀賞を決定し、その中から最優秀賞となった旅行企画が商品化されます。小林ゼミはこの日、西ブロックでのプレゼンテーションに臨みました。

 2014年6月29日(日)、5大学13チームによる旅行商品企画コンペ(西日本ブロック)が株式会社エス・ティー・ワールド和歌山センターにて開催されました。旅行会社である株式会社エス・ティー・ワールドと株式会社ダイヤモンド・ビッグ社が発刊する「地球の歩き方」との連携企画で、最優秀賞に選ばれた旅行企画は実際に商品化されます。

 小林ゼミからは2チームが出場しました。Aチームの旅行商品企画は「Senses Of Asia」と銘打った、学生の卒業旅行をターゲットにした商品企画です。テーマは「目を見開け!食べる準備をしろ!耳を澄ませ!肌で感じろ!よく嗅げ!そこにはまだ知らない東南アジアが待っている!」で、東南アジアを五感で体感してもらうというものです。
 Bチームの旅行商品企画は「テルマリズムツアー〜古代ローマと温泉〜」。テルマリズムツアーとは、古代ローマ人が健康法として生活の一部に温泉(テルマエ)を利用していたことをテルマリズムと言い、このテルマリズムを温泉好きの日本人に、ヨーロッパの温泉の歴史をたどりながら体験していくツアーです。

 両チームとも多くの学生や社会人が注目するする中、堂々とプレゼンテーションをおこないました。質疑応答では、深く掘り下げられた質問もありましたが、実際に旅行商品として選定するには詰めの甘さは許されません。詳細な時間はもちろん、利用する航空会社や当日の移動手段にいたるまで、事細かく調べ上げてツアープランを作成する必要があります。どのチームも時間をかけて企画を作成してきたことが窺える発表となりました。

見事、優秀賞を獲得し最終選考へ

 全13チームが終了し、いよいよ優秀賞の発表が行われます。13チーム中4チームが優秀賞を受賞し、見事、小林ゼミのAチーム「Senses Of Asia」が選ばれました。優秀賞を獲得した4チームの商品企画は、東日本ブロックの優秀賞が決定次第、最終選考にかけられ、その中で選ばれたものが商品化されます。
 審査については、商品としての訴求力=「売れるかどうか」が大きな審査ポイントとなったようです。内容が秀でていたり、アイディアが良い場合でも現実的に不可能であったり、また簡単に見積りをしても販売価格が高くなり、学生向きではない、などという部分も加味されていたようです。

 惜しくもBチームは選ばれませんでしたが、このコンペで選ばれることが学生たちの学びではなく、コンペに参加するにあたって、これまで自分たちで考え、調査し、努力してきた過程に大きな意味があります。ここでの成長を糧に今後さらなる挑戦をしてくれることでしょう。
 旅行会社と実際に連携して行うこのプロジェクト。学生たちにとって大きな学びとなる場となりました。Aチームの商品企画が最終選考で選ばれ、商品化されることを期待します。

参加学生の声

Aチーム 関屋大輔

2014年6月29日に私たち小林ゼミは、株式会社エス・ティー・ワールド和歌山業務センターで行われた海外旅行プランの発表大会に参加しました。AチームとBチームに別れて5月から企画作りをはじめましたが、全員が初めての企画だったので多くの困難がありました。プランを組むにあたってテーマを決まるところから、これといったものが決まらずあやふやのままにしていて、先生に叱られることもありました。その後なんとか形にして滋賀県での三大学合同ゼミで途中経過を発表しましたが、その時も多くの課題を指摘されました。しかし、このことをきっかけにAチームはもう一度このプランはどういったところをメインにしたいのか、お客さまはどんな旅を求めているか、などを考え直すことができました。そして完成したプランをプロの方々に発表し、評価してもらいA チームのプランは優秀賞の一つに選んでいただきました。途中、どんなプランにするか、飛行機の時間、訪れる国を急遽変更するなど、本当に旅行プランを完成させられるかどうか、不安になり諦めかけたこともありましたが、最後まで完成させることができ、またこのように評価していただいてよかったです。

Bチーム 藤本咲子

6月29日(日)、私たち小林ゼミ3回生は産学連携プロジェクト 学生旅行Fan2015年春号に掲載する旅行企画案を西日本内で決定するプレゼンテーションに参加してきました。参加大学は、大阪観光大学・近畿大学・和歌山大学・四天王寺大学・阪南大学の5つの大学でした。小林ゼミBチームはヨーロッパを題材にした旅行企画案作りに取り組んできました。そこで、私たちはテーマを「テルマリズム」とし、国はイギリス・ドイツ・イタリアを選び約1カ月の間、チームみんなで試行錯誤し、企画案を考えました。6月上旬に行われた滋賀遠征でご指摘いただいた部分を直し、今回のプレゼンテーション大会をむかえ、発表に臨みました。他大学の発表を聴いていると、滋賀遠征の時から大きく成長している企画案がたくさんあり、とても刺激的で、今後の活動においても役に立つものでした。審査の結果は残念ながら落選してしまいましたが、次に旅行企画案を考えるときに今回吸収した知識を活用して頑張りたいと思います。