2017.6.6

滋賀県高島市で、和歌山大学との合同ゼミ合宿の実施

滋賀県高島市で、和歌山大学との合同ゼミ合宿の実施

 国際観光学部の小林ゼミ、李(貞)ゼミの3年生は、6月03日(土)〜04日(日)の1泊2日で、和歌山大学(廣岡ゼミ)、と合同でゼミ合宿を実施しました。この合宿は、ゼミ活動のテーマの1つである観光による地域活性化の一環として実施したものです。

◎1日目は滋賀県高島市にある「びわ湖白浜荘」にて、2大学3ゼミを8つのグループに分け、それぞれが20分間(発表10分、質疑応答10分)の枠による発表を行いました。
小林ゼミは3つのチームに分かれ、「地域観光素材を活用したテーマ性のある旅行プラン作成‐福井県あわら市の観光振興−」について、李ゼミは「20〜30代女子をターゲットとする旅館滞在プランの提案‐芦原温泉を事例として‐」、「訪日台湾人旅行者における旅館滞在の可能性について」和歌山大学廣岡ゼミは、「聖地巡礼」「高野山インバウンド観光の現状と課題」「かげろうを関西土産の定番にするために」等、それぞれゼミで取り組んでいるテーマについてプレゼンテーションを行いました。

▶ 李ゼミの発表のテーマは以下の通りです。

〇「20〜30代女子をターゲットとする旅館滞在プランの提案に向けて」(大平、妹尾、堀)

〇「訪日台湾人旅行者における旅館滞在の可能性について」(板原)

▶ 小林ゼミの発表のテーマは、それぞれ以下の通りです。 

○「あわら市を中心とした北陸3県とインバウンドの関係、途中経過報告」(赤崎、上中、多和田、中西、丸山、)

○「あわら市観光振興プロジェクト」(今西、末永、瀬戸、中里、藤井、米田)

○「あわら市観光プロジェクト、美活」(金岡、北林、西川、安田、吉田)

▶ 和歌山大学 廣岡ゼミの発表テーマは以下の通りです。

〇「聖地巡礼」(池崎、木村、瀧本)

〇「高野山インバウンド観光の現状と課題」(石井、武田、西原、西澤)

〇「かげろうを関西土産の定番にするために」(上安、小松、田中)

 それぞれが日頃取り組んできたテーマについて、無事に発表を終えましたが、その後の質疑応答では、難しい質問や意見も出て、今後に向けての貴重な体験となりました。

 夕食は各チームに分かれてカレーの飯盒炊爨、20時からは、びわこ高島観光協会の坂井田氏による『びわこ高島の観光』をテーマに高島市の観光振興に向けて、先進的な観光協会の役割や商品開発等の取り組みについての講義が行われました。

◎2日目は、高島市の針江地区にてフィールドワーク

 2日目は、朽木朝市にて朝食をとった後、びわ湖高島観光協会協力のもと、高島市の針江地区にてエコツーリズムについてのフィールドワークを実施しました。
 6月04日(日)朝9時、学生たちは、高島市の針江公民館前にある日吉神社の広場に集合、ここで「針江生水の郷委員会」による説明を聞いた後、複数のグループに分かれ、針江生水の郷委員会のボランティア・ガイドの案内を受けて徒歩による約1時間半の「針江生水の郷」フィールドワークが始まりました。

 高島市新旭町の針江地区は、比良山系を水源とする良質の水が湧き出るところで、これを生水(しょうず)と呼び、住民の方々は飲料水や炊事など日常生活に利用しています。この昔から続く生活用水システムを「川端(かばた)」と呼びます。かばた(川端)は、母屋の内部にある内川端(うちかばた)と、別棟や屋外にある外川端(そとかばた)にがあり、その様子はボランティア・ガイドの案内で、中まで見ることが出来ます。
 川端(かばた)の水には、鯉などが飼われていて、環境に優しく残飯を処理してくれるので、きれいな水質が保たれているのです。
 家並みは杉の焼板で外壁が統一され、景観も保たれています。道端の水路には水藻が茂り、小魚が泳いでいる姿が見られます。この地区は、環境省の「エコツーリズム大賞」も受賞しており、最近では全国のみならず外国からも見学に来る人や団体が多いようで、エコツーリズムの代表的な実践例として、大きく取り上げられています。学生にとっても、生水(しょうず)のおいしさを味わい、身近にいる大きな鯉にびっくりし、町並みのきれいさを実感し、自然のすばらしさを学び取ったフィールドワークとなりました。

阪南・和歌山大学合同ゼミ合宿の主なスケジュール

1日目(6月03日)
10:15 大阪駅 発
11:23JR高島駅着
12:20 白浜荘 到着
13:00〜17:00 研修(プレゼンテーション)
18:00 夕食(飯盒炊爨カレー)
20:00 高島の観光についての研修
21:00 入浴、交流会

2日目(6月04日)
7:00 起床
7:15 移動
7:45 朽木朝市(朝食)
8:30 移動
9:00 針江生水の郷(フィールドワーク)
10:30 終了
11:30 昼食後、移動解散