2017.1.13

5学部5ゼミ合同研究発表会 小林ゼミの取組

5学部5ゼミ合同研究発表会 小林ゼミの取組

 2016年12月3日(土)阪南大学本キャンパス50周年記念館2階スチューデントコモンズにおいて、国際観光学部小林ゼミ・国際コミュニケーション学部永田ゼミ・経済学部千葉ゼミ・経営情報学部三好ゼミ・流通学部臼谷ゼミの5学部5ゼミの合同研究発表会が行われました。
 この合同研究発表会は、学部の垣根を越えてそれぞれのゼミ生が取り組んでいる課題についてまとめ、プレゼンテーションを行います。専門性の異なる視点からの意見交換や学部相互間の交流を図る目的で2014年から始まり、今年度は経営情報学部、三好ゼミ、流通学部臼谷ゼミが加わり阪南大学の5学部全ての参加となり、これまで以上に充実した研究発表会となりました。

 小林ゼミ2回生は、観光による地域活性化を目的に、三重県名張市が主催する産官学連携プロジェクト「学生がつくる名張市旅行商品企画コンテスト」に積極的に参加し、名張市域及び周辺地域の観光資源を活かした旅行商品企画に取組んでいます。
 この度の5ゼミ合同研究発表会は、ゼミの各チームが考案した旅行企画案についてプレゼンテーションを行い、専門性の異なる様々な視点からの意見を頂戴して旅行企画に反映させるという姿勢で臨みました。

Aチーム:ツアータイトル『Lohastyle ‐癒しを求めて‐』
末永日菜子、瀬戸健大、金岡真里奈、多和田百華、中西尊理、丸山英梨香

 小林ゼミの活動目的は、観光交流による地域活性化を目指している国内外地域に対し、地域サイドと協働し「訪問者=学生達」の視点を交えながら観光素材を発掘し、地域の魅力をテーマ性のあるツアープランに仕立て、提案する。すなわち、『産学官(大学と地域観光協会や自治体などそして旅行会社)』連携による地域密着型旅行商品の開発です。新たな交流人口(観光客)を生み出し、地域振興に結び付けることが可能になります。また、ツアープランを企画する過程において、地域の魅力を発掘、商品構成、ターゲット、価格設定、販売方法、観光ビジネスで重要なマーケティング手法を実践的に身につけることも可能となります。
 今回の三重県名張市主催「なばり旅コンテスト」参加作品の作成は、7月頃から始まりました。各種資料が配布され、大まかなテーマを設定し、夏休み8月に最初の現地調査を実施しました。現地調査では「赤目四十八滝」や「香落渓」など名張の自然あふれる地域へと足を運びました。夏休み前の配布資料により、私たちはエコロジーを題材としたツアーにしようと決めていたためエコツアーに関する素材探しを中心としたフィールドワークとなりました。10月になると学校での活動となり、現地調査とネットでの情報を参考に素材をピックアップし、ツアーのストーリーを考えていきました。エコツアーを意識しすぎると行動範囲が狭められるという議論もあり、無理をせずに自分なりに環境や健康を大切にするライフスタイルである「LOHAS」を取り入れたツアーづくりを意識するようになりました。すると曖昧だったツアー内容にまとまりが出てきました。そこからターゲットの選定もスムーズに進み、今回の作品が完成しました。
 小林ゼミ2回生として初めて旅行企画に挑戦するということで、名張の素材を最大限に活かすテーマづくりの選定に時間がかかったことから、チーム内で意見の食い違が起きてしまうこともありました。しかし、チーム内でとことん話し合うことにより「LOHAS」というテーマに辿り着くことができました。さらに作業の分担を行うことにより、チームとして助け合い、時には議論も重要なことであると学びました。私たちの企画したツアーが商品化され、たくさんの人たちに名張の素晴らしさを知っていただきたいと考えています。

Bチーム:ツアータイトル『伊賀流忍術と七つの試練‐親子が心を通わせる旅‐』
赤崎真帆、上中魁人、北林沙愛奈、西川結、安田侑加、米田直起

 私たちは小林ゼミの初めての活動として「なばり旅コンテスト」に取り組みました。まずは小林ゼミの活動に触れてみたいと思います。小林ゼミは地域活性化を目的とした旅行プランの企画や産学官連携のプロジェクトに取り組んでいます。今回は三重県名張市の地域活性化を目的とした旅行プランの企画に取り組みました。
名張という町は、三重県西地方の伊賀地方に属していて、大阪や京都、奈良のベッドタウンという役割を担っています。赤目四十八滝やぶどう、伊賀流忍者などの魅力ある観光素材があるにもかかわらず、観光地としては発展途上です。実際に私たちも今回のコンテストに応募するまでは、名張についての知識はほとんどありませんでした。このような名張地域に対して、学生の視点から地域観光素材を活用して旅行プランを立てるという活動です。小林ゼミの先輩方も私たち同様「なばり旅コンテスト」に取り組み、例年準グランプリなど好結果を残されています。私たちも先輩に追いつき、追い越せの情熱を持ちながら取り組みました。
まずは名張についての観光素材や市の観光戦略等の基礎知識を得るため、様々なチャネルを通じて資料収集や、現地調査を行いました。現地調査では、観光案内所にて資料を得たり、現地の生の情報を聞かせていただいたりしました。実際に現地に赴くことで事前に調べたことでは得られなかった情報や現地を肌で感じることができました。思い付きではなく、このようなフィールドワークを踏まえて旅のテーマを設定しました。まず、ターゲットは家族、「親子の絆が深まり、心が通じる旅」をテーマとしました。テーマ設定後、もう一度現地調査を行いました。実際にテーマに基づいた場所に赴き、旅行を体現してイメージを持ち帰り、さらに具体的なプランに落とし込んでゆく作業に取り組みました。
最後に、プレゼンテーション用ソフトPowerPointを使用し、提出物や企画案に仕上げて行く作業になります。印象的な言葉の使い方やキャッチフレーズ 、見せ方などでも難しい部分がありました。そこで仕事をグループで分担し完成させることができました。
また、企画案の完成後、大学内で5学部合同報告会という発表を行える場が設けられ普段は関わることの少ない他学部の方たちからの貴重な意見をいただくことができました。具体的には、「完成度が高すぎで面白さが上手く伝わらない」「見せ方を工夫したほうがいい」等の意見をいただき、今後の活動つなげていきたいと考えています。次のゼミ活動は和歌山大学と提携して、和歌山県高野町の活性化に向けた企画を進めていく予定です。

Cチーム:ツアータイトル『なばり×カメラ女子 いいね!で溢れる#フォトマップ
私たちが名張の魅力を発信‐』今西佳那、中里圭希、藤井はなみ、吉田鈴

 私たち小林ゼミでは、学生の視点から地域サイドと協働して、観光素材を発掘、味付けし、地域の魅力をテーマ性あるツアープランに仕立て、集客を図ることによって地域活性化を目指す活動を行っています。同時に、ツアープランを企画する過程において、地域の魅力発掘、商品構成、ターゲット、価格設定、販売方法等、観光ビジネスに必要不可欠なマーケティング活動を実践的に身に着けることができる活動でもあります。
 今回私たちは、三重県名張市が主催する「なばり旅コンテスト」に参加しました。私たちにとって初めて参加するコンテストであり、初めての小林ゼミとしての活動でした。ツアープランを考えるにあたってまずツアーのテーマから考えました。最初に名張という地域のイメージをチームで話し合いました。しかし、出てきたのは有名な滝や、忍者でそれ以外の地域素材、魅力が思い浮かびませんでした。パソコンや資料を調べるだけでは、名張の隠れた魅力を見つけることが出来なかったので、市役所の方に相談し、現地のフィールドワークを行いました。市役所の方と話し合う中で、近年若い世代の旅行者が減少している現状を知りました。原因として、名張には魅力的な素材がたくさんあるのにあまり知られていないことが考えられる。そこで若者がテーマ性のあるツアーに参加し、日常的に利用するSNSに写真をあげることで名張の魅力を発信できるのではないかと考えました。そのなかでも、○○女子という趣味を楽しむ女性が増えてきているので、写真を撮影することで地域の魅力を外部にストレートに発信できる「カメラ女子」と掛け合わせようと決めました。そして、ただ単に観光地を巡るだけではなく、体験・スピリチュアル・グルメ・絶景・温泉をテーマとして組み込んだ新しいイベント型のツアーを考案しました。ツアータイトルは、「なばり×カメラ女子旅 いいね!で溢れるフォトマップ〜私たちが名張の魅力を発信〜」です。
 さらにこのツアーは、旅に参加して写真を撮影して終わりではなく、自分で撮った写真を使ってフォトマップを作るという最後まで楽しむことができるプランにしました。自己満足で終わるだけではなく、カメラ女子をターゲットにすることで話題性を作ること、SNSに投稿することでカメラ好きではない層にまで魅力を発信できるという名張側、旅行者の双方に相互利益を生みだすことができるツアーを企画することができました。
 プランを作り終えて、実際に訪れないと気付くことのできない地域の魅力があるのでフィールドワークの大切さを実感しました。また、市役所の方と相談することで現地の方が大切にし、伝えたいことを発信することの難しさを痛感しました。