2014.12.11

アジアの新時代における日タイ国際交流活動の推進

アジアの新時代における日タイ国際交流活動の推進

12月5日:タイ国王の誕生日に招待される!

 12月5日(金)は、プミポン・アドゥンアラヤデート、タイ国王=ラーマ9世の87歳の誕生日で、大阪の帝国ホテルで開催されたタイ国領事館主催の祝賀会に招待され出席した。1999年以降ほぼ定期的に多数の学生を引率して、タイと日本の架け橋となるボランティア活動やプロジェクト事業の実施など、日タイの国際交流の促進と発展に貢献したことが細やかながら評価されて、石井ゼミの代表の面持ちで出席させていただいた。祝賀会場は、500〜600人規模の出席者で立錐の余地がないほどの盛況ぶりで、厳粛な中にも優雅で気品あふれる雰囲気に包まれて、タイ国王の長寿を祝う式典が行われた。総領事、大阪府副知事の慶賀の挨拶ののち、出席者全員が蝋燭を灯す燈火式が催され、暗闇に浮かぶ炎の揺らめきの中に、私は2006年以降続くタイの政争の収束と日タイの交流の持続性と安定化を願った。

11月26日:日タイビジネス・マッチングフォーラム開催への支援・協力

 11月26日(水)13:00〜17:00に、心斎橋ハートンホテルにおいて、日タイの国際交流を推進する一環として、チェンマイミッション団による日タイ間のLong Stay事業の活性化と発展を目的とした「日タイビジネス・マッチングフォーラム」が開催された。昨年から、Wellness Cityをめざすタイ・チェンマイを舞台に、日本の高齢者のロングステイ(長期滞在・定住)事業に関与しており、チェンマイの各種団体・機関とのネットワーク構築による情報交換・共有、その実現に向けての企画・運営に関わるシステムづくりなど、研究者・ボランティア活動の立場から、日本の高齢化問題や介護・福祉問題への対応に従事している。医療・年金・介護など高齢社会問題が山積するなかで、日本のタイへの進出は、直接投資による「モノづくり」の企業進出だけでなく、老後の生活を豊かに安心して生活する「ヒト」の移住それ自体が課題になる新たな時代を迎えようとしている。
 今回のビジネス・マッチングフォーラムは、ロング・ステイ事業を実現するうえで、近い将来、日本の高齢者に満足いく安心できる生活を送っていただくためのビジネスモデルを創造する初歩的な会合である。チェンマイミッション団を中心とするフォーラムの参加者は40名程度で、医療・看護関係者、介護・福祉サービス事業者、滞在施設建設業者、金融・投資関係者、チャンマイ商工会議所、それからこれらの機関・団体をサポートする大阪の領事館、タイ貿易センターなど政府・行政関係者で、各報告ののち、相互の意見交換と今後のシステムづくりの話し合いの場がもたれた。大阪総領事のご挨拶の後の報告・講演者とテーマを示せば下記の通りで、日本の高齢者、特に今後その対象者になると予想される団塊の世代にとって有益な情報が提供された。日本の介護関係者も参加しており、将来タイへの進出を見込んで、タイの介護事情について熱心に情報収集を行っていたのが印象的であった。

 1.チャロームチャート・ナカランクン氏(チェンマイ商工会議所会頭)
  「チェンマイにおけるLongstayの現況、現在および将来について」
 2.ナロン・ニクサム氏(教授、国際レーザー医学会名誉会長)
  「安心できるチェンマイの医療・看護および介護サービスの現状」
 3.アッカラポン・ポンスワン(株式会社 ビジネスマックスコンサルタント社長)
  「タイと日本の投資チャンス」

 商工会議所会頭のチャロームチャート氏によれば、タイ・チェンマイのLongstay事業は、 
短期には、地域の経済開発を目指して、宿泊施設等の利便性・安全性、国際的標準化などの法律・制度的側面の整備が当面の課題で、中期的には、スポーツ・観光省内に専管の管轄機関の設定による予算付け、そのうえで長期的には、2020年に向けて、政府による教育施設の整備、総合サービスのネットワークの構築、高齢者サービスの研修講座の開設 ロングステイ施設の点検作業等が具体的に展望できるとしている。

10月22日:バンコク大学ビジネス経営コースの学生との交流と勉強会

 10月22日(水)に、バンコク大学ビジネス経営スクールの学生32名一行が阪南大学の阿倍野ハルカスキャンパスに来学し、石井ゼミとの交流・懇親をを図る機会があった。今回のバンコク大学の学生達の本学への訪問は、日本のビジネスを学ぶための研修旅行の一環で、かねてより在大阪のタイ貿易センターのスパット所長からの依頼があり、実現の運びとなった。ハルカスキャンパスに10:30に到着した学生達は、まず23階の高層からみる大阪の街並みの眺望の素晴らしさに満足し、広々とした快適なラウンジ空間で思い思いに旅の疲れを癒した。石井ゼミの参加者は、午前中授業のある学生がほとんどであったため、わずか3名であった。この3人は、石井ゼミTOIEC対策勉強グループのメンバーであり、現在精力的に英語力アップの勉強に取り組んでいる。
 大阪の街並みを展望してリフレッシュしたのち、タイ貿易センターのスパット・サクワンディークル所長が、1時間ばかり、日本のビジネスマナーや慣行、日本の生産・販売に関わる業務の特徴、広く日本のビジネス文化について講演し、その後活発な質疑応答がなされ、タイの学生たちの日本のビジネスに対する興味の大きさと期待の一端を垣間見ることができた。講演会の後、バンコク大学の学生達による自分たちの大学の紹介と、今後阪南大学との交流と親睦を図りたい旨のメッセージがあり、「微笑みの国」タイのホスピタリティ溢れる接し方に気持ちが和らいだ。そして、交流会の締めとして、日本と同じように輪になってダンスするタイの盆踊り=ラムウォンで、日本の学生達も参加してエンジョイした。慣れない踊り手の日本の学生3人も、見よう見まねでタイの学生たちとの交流に満足していた。