2022.3.22

現役大学生とOBの就活中および就職後の抱える悩みと課題

産学連携先:株式会社オフィスAI

 大学生にとって就活は、いまや学生生活にがっちり組み込まれ、キャリア教育との連携もあり、入学当初から強く意識しなければならないものとなっています。しかし、大学の中で広くし浸透し「制度化」されたものになっている就活は、学生それぞれの側からみれば、それぞれのおかれた個人的な状況や環境により、その抱える悩みや課題も多岐にわたるに違いありません。そうした各個人に寄り添って、特に3年生や4年生に焦点を合わせて、就活に対する意識や意向、将来の進路上の多様な悩みや抱える問題群を把握し、みんなで意識的に考え善き方向を探るというのが本プロジェクトの趣旨です。その意味では、「キャリアゼミ」本来の目的や理念の原点に直接かかわる活動であったのではないかと思います。
 本プロジェクトは、(株)AIオフィスの國方凱統・久美子氏のワークショップやアンケート調査、カウンセリングを中心に進められ、ゼミ生の就活に対する意識を確認し、また本人に自覚的な「気づき」を喚起させるなどの成果を収めることができました。また、石井ゼミのOBの方にも来学いただき、在学中の就活の悩みやそれに対する付き合い方、就活で取り組んだこと、現在の職場での人間関係の悩み、在学生に対する有益なアドバイスや助言など、多くのことを語ってもらいました。これから4年生にかけて本格的に就活の準備をしなければならない3年生にとっては、早い段階からの意識づけと心づもりは、大変良かったのではないかと思います。
 ともあれ、本キャリアゼミ活動は、就活の準備を目前にひかえて、将来の仕事選びや人生の目標や進むべき方向性について、様々な視点からとらえ、各自の今後の取り組みの見通しを考えるうえで、極めて有意義な価値ある活動であったのではないかと総括できます。

学生活動状況報告

 今年度の石井ゼミではキャリア教育の一環として外部講師を招き、キャリアサポートを行っていただきました。私自身、当初は営業職の道に進もうと考えていました。しかし、キャリア教育から将来の目的を見つけることができたため軌道修正することができました。大学生は多くの道がある中で自分の知っている道だけを見ようとします。私もそうでした。しかし、このキャリア教育を受けたことで働き方が多岐に渡り、自分の心地の良い職業に就く必要があると知りました。就職した後の離職率は3年以内に30%以上という現実があります。
 この多くは自己分析が不十分で自己の価値観や特性を把握せず進路を選んでしまったからです。この自己分析をワークショップや個人セッションを通して理解することができました。自分を理解することで今後の就職活動でありのままの自分を表現することができると信じています。これらのことから石井ゼミで行ったキャリア教育を多くの学生に受けてほしいと感じています。外部講師として教えていただいた株式会社オフィスAI代表の国方凱統様、森の詞代表の国方久美子様、ならびに卒業生の皆様には感謝しております。ありがとうございました。
経済学部 浦山 智樹

参加学生一覧

小石原 由香、石原 寛大、竹牟禮 優妃、福永 紳造、藤澤 大和、小倉 昇馬、長尾 香穂、前田 匡吾、井筒 亮汰、井上 寛太、岡本 巧人、合田 修人、瀧本 雄正、野村 優真、林垣 直子、溝端 快斗、山口 湖南、上月 清加、湯浅 乃莉華、恵良 優菜、前田 悠佑、山名 優芽、HUANG KAIMING、梅本 理奈、奥 愛弥、村上 更紗、浦山 智樹、小畑 拓巳、改發 諒、國廣 太一、清水 怜、大東 圭吾、川上 紘輝、清村 光希、新谷 浩太、寺迫 有咲、松田 夕佳

連携団体担当者からのコメント

株式会社オフィスAI
國方 凱統 様

 2021年度6月より、キャリアゼミでの就活支援として石井ゼミに入らせて頂きました。
 近年、大学生の就職活動は大手企業・安心・安定といった世の中が一般的に「成功」と掲げている道に進むやり方が制度化されている状況です。しかし、学生たち本人が求めているものは、自分たちが生きていく上で「生きがい」や「やりがい」といった心の充実感であると実感しています。
 その為、弊社は今までの就活や自分に対する意識変容が大切になってくると捉え、独自の自己分析ツールを中心とした育成プログラムの一部を提供させて頂きました。
 大きな特徴としては学生一人一人に個人セッションの時間を設け、親や友達、大学には言えない悩み事をヒアリングさせて頂くことで、悩みの根っこや心理状態といった自分の内側を理解して頂く。そのうえで自分が本当に向かいたい方向性に行動変容する学生が出てきました。
 また、コロナ禍でゼミ生同士が仲良くなる機会が少ない中、ゼミでのスポーツイベントや脳トレゲーム、みんなで自己分析なども通じて、チームワークの結束やお互いを認め合うことの大切さを理解して頂けたのではないか感じております。
 弊社はこれからの就活生に自分軸を持ち自分らしさで行動を起こしてもらえるように、様々な情報の中から本当に自分が求めている情報(進路)を掴むためのきっかけ作りのお手伝いが出来たことを幸せに思っております。

教員のコメント

経済学部
石井 雄二 教授

 就活の準備に関するノウハウや情報は過剰すぎるほどある中で、就活する人の意識や心の構え、抱える悩み事については、なかなか他の人に相談するには勇気がいることです。社会人の基礎力として要求されて課題の一つとして、「一歩踏み出す力」がありますが、それ以前に、自分の心の悩みのありかを明確化し、その解決方法の方向性を自分なりに見出して、自分が納得できる心の状態が必要不可欠となるのではないでしょうか?本キャリアゼミの活動では、将来社会人に要請される基礎力を十分に発揮させるうえでも、大変有益なものであったと確信しています。各自の気づきや意識の自覚化、就職や仕事に対する多面的な動機付けのきっかけになったという意味で、特に就活の本格的な準備をしなければならないゼミ生にとっては、多くの多様な見方や考え方を学ぶことができたように思います。