2019.2.7

インバウンド観光客を取り組んだ大阪の着地型観光とまちづくり

活動テーマ:インバウンド観光客を取り組んだ大阪の着地型観光とまちづくり
産学連携先:すみれナレッジ(代表 岡部 佳子)


●「ポスト爆買い」から外国人観光客を取り組んだ「まちづくり」の視点

 現在、訪日外国人観光客は2000万人を突破し、そのうち大阪には1100万人が訪れています。爆買い現象は、今後とも予想されるが、リピータ客や個人旅行者の増加傾向、その動機や欲求の多様性を背景に、今後の観光の持続的あり方は大きく変化するものと思われます。こうした中で、地域ならではのプログラムを企画・運営し、観光の楽しさや「コト消費」型の新たな形態の「着地型観光」が着目されています。
 本活動では、大阪の「着地型観光」を構想しながら、それを「商店街振興」などの「まちづくり」に活かすことを探求することを課題としています。それに具体的にアプローチするステップとして、外国人観光客が足繁く訪れる観光スポットを回ってフィールドワークを行い、特に通天閣界隈の一角、周囲の賑やか空間とは対照的に、現在シャッター通りと化した「新世界市場商店街」の振興・活性化について検討しました。こうした課題に対して、石井ゼミでは、外部からの識者の招聘による座学と大阪の観光スポットによる実態把握の2本立てで取り組むことにしました。

●岡部佳子氏を交えた勉強会の開催

 岡部佳子氏は、中国人および中国人観光客にターゲットを絞った深い知見をお持ちになり、2017年度には、誰でも気楽に手に取って読める『中国人観光客の財布を開く80の方法』を刊行されています。岡部佳子氏を交えた勉強会は、これまでの爆買いに象徴される中国人観光客の行動の変化を見据えて、特に商店街エリアにおける交流型コト消費による活性化と結びつけた観光振興の観点から、下記のテーマの通り、11月下旬から12月中旬にかけて開催されました。ゼミの学生たちは、岡部先生から多くのことを学び、外国人観光客の今後の受け入れる体制やキャッシュレス化に向けたITの環境整備など、活きた情報や豊富な知見を得ることができました。
 
①第1回勉強会:11月28日(水)開催10:50~12:20
 テーマ:インバウンド観光客の動向と中国人観光客の買い物行動

②第2回勉強会:12月5日(水)開催10:50~12:20
 テーマ:インバウンド観光客の受け入れ態勢とICTの活用の最新の動き

③第3回勉強会:11月12日(水)10:50~12:20
 テーマ:インバウンド観光客とつくる商店街の振興-シャッター通り商店街=新世界市場商店街の取り組みと模索
 岡部先生のパワーポントを使用した授業は実にわかりやすく、学生たちに質問を投げかけ、学生たちの話を引き出すアクティブ・ラーニングの授業手法は、学生の自己成長と学びに大きな刺激を与えました。

●大阪の観光スポットを巡るフィールドワーク

 以上の座学での学習成果をふまえて、下記の通りフィールドワークを行い、訪日外国人観光客の実態と新世界市場商店街のシャッターシャッター通り化した状況把握を実施しました。
 この学習成果は、最終報告のときに述べることにします。

1.日 時:12月15日(土)9:30~17:00
2.観光スポットの順路
  大学からバスをチャーターして、以下のスポットを巡回して「路上観察」の手法を通じて
  実態の一端に関する知見と事実情報を各自収集しました。

① 中之島漁港
② 大阪城およびミライザ
③ 通天閣界隈と新世界市場商店街
④ 黒門市場
⑤ 心斎橋・日本橋界隈 

学生活動状況報告

 インバウンド観光客の最近の動向に関する学習をふまえて、街中で観察したことを述べたうえで、授業でも取り組んだ新世界市場商店街の再生・活性化について提言を行いたいと思います。
 普段の生活で観光客が多い場所で見かける訪日外国人観光客は、まずは難波や天王寺などの繁華街では、全般的に見てアジア圏の訪日外国人観光客が特に多い。韓国、中国、台湾などのアジア系では、リピーターが特に多いという印象をもつ。日本から比較的近いので、時間的・金銭的負担がかかりにくいことが多い理由なのかもしれない。そして訪日外国人観光客は日本食をよく好む。観光地付近で食事をすると、たくさんの訪日外国人観光客が訪れているのがわかる。蕎麦やうどん以外にも、「日本のカレー」や「天ぷら」など日本食が訪日外国人の興味を集めている光景をよく見かける。
 そのうえで、新世界市場商店街の再生・活性化について、今流行りの「インスタ映え」を商店街内で狙っていけば街は若者で溢れかえり、投稿をするとハッシュタグ(#)「Wマーケット」でさまざまな人がSNSで観覧することができるのではないか、という提案をしたい。行ってみたい!と思わせ、人を集める。これは被写体がもつ個性や意外性のほか、運営が若手中心でITコミュニケーションを得意とするところが大きい。集客のほとんどは、SNSをつかった情報発信とイベント当日に手配りするチラシを配る、などとこのような方法で若者や外国人観光客が訪れたくなる街になるのではないだろうか。他にもスターバックスや若者じゃなくても高齢者からも人気で利用しやすいお店を作れば、世にも広まっていくだろう。
 今後とも、様々な訪日外国人観光客を取り込んだシャッター通り化した商店街の振興や活性化の提案や構想を考えてみることにしたい。

経済学部 古川 れい

参加学生一覧

2年
門屋 凌真、川合 玲奈、日下 眞、小石原 由香、谷 龍太郎、出口 雄介、廣兼 汰生、藤尾 颯也、
古川 れい、森中 知穂、吉田 紳一郎、吉光 祐貴、勝田 眞奈、白濱 茉穂、久保 海斗、林 泰成
井筒 貴哉、内田 成、樫根 亮太、下坂元 快、武田 周晟、巽 亮斗、

3年
太田 心蕗、森田 純、井崎 敬太、小笠 駿哉、奥田 大雅、樋口 藏助、藤本 一輝、大井 康司、
田中 祐智、和田 瑞、縣 弘樹、三堂 仁秀、藤田 莉彩、森脇 玲美、冨田 凌河

ゼミ集合写真