2018.5.14

タイにおけるマングローブ植林とボランティア活動

活動テーマ:タイにおけるマングローブ植林とボランティア活動
連携先:アズトラベルサービス株式会社
 石井ゼミでは、長年タイにおいてフィールドワークを行いながら、マングローブ植樹と現地の子供たちとコラボした多彩なアクティビティを中心にボランティア活動を実施しています。石井キャリアゼミでは、最近2年間、アジア圏のタイのプーケット島および周辺エリアで、自然環境保護と地球温暖化対策の一環としてのマングローブ植樹、スマトラ沖地震による津波の被害や病気・その他の事情で両親を亡くした子供たちが共同生活を送る孤児院の訪問及び多彩なボランティア活動を行ってきました。
 本年度は、新たにマングローブ生態環境に生息するエビの養殖場の視察、スマトラ沖地震による津波被害記念碑の訪問と祈祷、それから孤児院での昼食づくり(タイ料理)の3つの活動を付け加えました。さらに特筆すべき新たな活動として、産学連携活動によるお菓子作り(チップス)の工場実習を行い、一連の製造工程を経験してオリジナルブランドの完成品を製作しました。このお菓子(ドライチップス)は、訪問した孤児院の子供たちに寄贈するためのもので、子供たちに試食してもらい素敵な笑顔をいただきました。こうした充実した活動や取り組みが行えるのも、連携先企業や援助してくださる企業、多くの現地の関係者の惜しまない支援と協力あってのことで、この場を借りて感謝申し上げます。
経済学部 鈴鹿 結女

学生活動状況報告

 このプロジェクト(石井キャリアゼミに所属する以前)の私は、ボランティア活動をよく耳にしていましたが、身近なものでないと感じていました。しかし、意欲的にボランティア活動を推進する石井ゼミで参加の機会を与えてもらい、学生目線でしたいこと、やってみたいことについてのディスカッションを行い、自らの考えを行動に移す自主性を重視したうえでのフィールドワークを学ぶことができました。
 私が実際に経験してかんじたことは、このプロジェクトが社会に出る以前の学生を、いずれ社会に出て生きる一人の人間として成長させてくれたこと、日本だけでなく世界に目を向けることで得られる創造性の重要さです。タイ・プーケットにおける活動を通して、言動の一つ一つを客観的に見る意味、自分以外の誰かに感謝し、感謝されることの感動を得ることができました。そして、それ以上に自分の主観と心の構えを大事にし、自ら行動することの重要性、価値、意義を学びました。私は大学入学当時、卒業したら就職するのが当然といった考えで、それ以外の選択肢は持ち合わせていませんでしたが、現在は就職せずに留学という道を選びました。
 社会が求める、こうあるべき、こうしなければならない、といった概念や観念に囚われる必要はないのです。自由と創造性を大切にした、自分が納得する生き方が格好いいと、それを教えてくれたのが、石井キャリアゼミのボランティア活動での経験です。それは私の現在から将来を貫く糧となっています。今後は、この糧を活かして、大きく成長し飛躍する自分になりたいと思っています。

経済学部 4年生 鈴鹿 結女

参加学生一覧

安藤 優大、梅本 圭介、大植 浩平、坂口 憂飛、清水 優希、杉山 亮輔、高橋 満世、髙平 佳映、高松 邑弥、谷口 顕汰、谷村 祥太、辻 優風、仲宗根 菜々、中山 絵美、鱠谷 雄人、西村 寿貴、堀田 成美、増田 勇希、松本 綾乃、峯 愛美、山岡 利沙子

連携団体担当者からのコメント

アズトラベルサービス株式会社
柴辻 章氏

 本年度のタイ・プーケットへの研修旅行は昨年に引き続き「バンパット村でのマングローブ植樹」」と「孤児院訪問」を主目的に行いました。マングローブの植樹は海の干満によって植樹状況が大きく違い昨年度は楽でしたが本年度は腰まで海水に浸かりながらの過酷な作業になり学生の皆さんにとっては苦労されたようですが最悪の作業状況の経験も本年度に活かすことが出来る良い機会だった考えます。
 孤児院の再訪では学生の皆さんが現地のスタッフと一緒にタイ風の昼食を厨房で作りそれを孤児達と一緒に食べたのが好評で孤児院からも感謝されました。その際に日本から持参した真空フライヤー技術で製造したお菓子(ドライチップ)も喜ばれ本年度も是非実施して頂きたいと思います。
 また本年度は昨年参加された2年生にも新たな経験を積んで頂くためにバンコクにも滞在してエネルギッシュな首都の姿にも触れて頂く企画を計画中です。

教員のコメント

経済学部 石井 雄二教授

 長年、学生と共にタイを中心にマングローブ植樹、現地の子供たちの支援の2つの課題を柱にキャリアゼミ活動に取り組んできました。毎年、海外で活動するわけですから、それなりの多くの問題が発生しますが、何とかここまで歩んでくることができました。こうした石井ゼミのタイを舞台とするボランティア活動を推進することができたのも、個性揃いの学生たちあってのことで、教員として指導する立場から、気を揉みつつ頭を悩ませながらも、学生たちの頑張りと意欲、それから相互に支え合う気持ちがなければ、長く継続できなかったことを痛感します。もうすぐ、この取り組みを行ってから20周年を迎えますが、
 ここまで持続できたのは、毎年実施しこと、同じテーマ・課題の活動なので後輩たちに継承されやすかったこと、それからより大事なことは、このプロジェクトを支援してくださった本学、連携先・協力企業・団体、多くの関係者の存在があったればのことです。石井キャリアゼミは、毎年の定番ともいえる活動を通して、学生たちが各自に自分のキャリアや進路のこと、日本・世界の中の自分の立ち位置、将来の夢の実現などについて問題意識を芽生えさせて、それを「かたち」にする努力をし、各自にとって大きく自己成長を遂げるきっかけづくりになっていることだけでも、その存在意義は大きいと考えています。
 今後とも、石井ゼミでは、進化・発展させながら、学生たちと共に歩みながら、広くゼミというミクロ単位発のアジア圏との交流・交感の輪を広げていく活動を持続的に行っていきたいと思っております。このささやかな活動にご理解いただき、多くの連携・協力団体及び人々のご支援をいただければ幸いです。