2017.11.1

キャリアゼミ2017中間報告その1 経済学部 石井ゼミ2~4年生

キャリアゼミ2017中間報告その1 経済学部 石井ゼミ2〜4年生

活動テーマ:タイにおけるマングローブ植林とボランティア活動
産学連携先:アズトラベルサービス株式会社、(株)アトラステクノサービス株式会社

産学連携による活動の目的と意義、そして今年度の新たなチャレンジ課題

石井キャリアゼミは、毎年タイを中心に東南アジア各国のフィールドを舞台に活動を展開しています。①地球温暖化対策の一環としてのマングローブ植樹、②異文化理解を通じた現地の人々との交流活動(交流アクティビティの企画・運営)の2つを目的としていますが、昨年度からタイのプーケット島エリアにフィールドを固定して、毎年定着したエリアで活動していくという方針を採用しました。これまでのように、毎年フィールドを変えての活動は、事情が異なる現地との折衝の負担が重いということだけでなく、定着しての活動の方が現地との交流も深まり、情報交換を通した双方向の異文化理解がより進むという、本来の国際交流活動の意義や目的にかなうと考えたからです。
今年は、うえの2つの目的を実現することでは、昨年と同様ですが、さらにそれに肉付けして活動の有効性を高めるために、次の2つの課題を新たに加えてチャレンジすることにしました。

①マングローブ植樹活動に対しては、1) エビ養殖場の視察、2)プーケット島の津波被災記念碑の訪問、3)植樹エリアを定着させ、毎年活動が実施できるように「石井ゼミ」の立看板の設置(村長による許可)という新たな課題にチャレンジすることにしました。特に1)については、現在、日本にも大量に輸出されてスーパーマーケットで販売され、回転ずしなどで利用されているエビ(ブラックタイガー種)の養殖の現場に対する知識を学び、そのエビが棲息するマングローブの生態環境について、より理解を深めてもらいたいという趣旨から、今年から活動の課題に加えました。また2)については、スマトラ沖大地震の被災記念碑を訪問し慰霊を捧げることを通して、被災者に想いを馳せ、マングローブ林の機能である津波防災の役割を知ってもらいたいという趣旨から設定しました。

②交流アクティビティの企画・運営に対しては、1)大地震・津波の被災を受け孤児院で収容・共同生活を送っている子供たちに寄贈するお菓子の製造に取り組むという課題を新たに設定しました。(株)アトラステクノサービス・鯛かおる社長のご支援・ご協力を仰いでのドライ・チップス(お菓子)の製造の一端をお手伝するということで、実際に工場の調理加工の現場での体験実習を課題に掲げました。この現場での実習体験は、1日インターンシップともいえる性格をもっており、就活対策の一環としての役割をも担わせました。また、キャリアゼミ本来の目的の一つでもある「社会人基礎力」の養成を図るために、2)日系企業の駐在員による「就活対策セミナー」を現地で開催し、そこから将来の就職や進路を考えてもらおうという課題を設定しました。
 
①と②の主要目的・課題は、「大地震・津波の被害」を介して、密接に関係しており、今年の活動もこれを軸に、産学連携型の活動をさらに多様に進化・発展させながらのチャレンジ課題を企画しました。

孤児院の子供たちへの寄贈オリジナルお菓子(ドライ・チップス)の製造
−(株)アトラステクノサービスとの連携による勉強会と工場での実習体験−

第1回勉強会:
 日 時:5月26日(金)13:30〜16:00
 場 所:あべのハルカスキャンパス
 学習項目:①会社の概要説明、②食品製造と真空フライヤー技術と装置の原理 ③6次産業化(農工商連携産業化)と会社の事業の意義と価値創造
 講 師:鯛かおる社長 

(株)アトラステクノサービスは、神戸市西区に所在する食品機械メーカーで、御社製造販売の真空フライヤー技術・装置は、広くマスコミでも紹介され、先端的なオリジナルな食品機械による乾燥チップス作りにおいて、国内では、他の追随を許さない競争上の優位性を確立している。そして、この真空フライヤー技術・製法では、フライヤー工程を担う缶内を減圧することで、水分の沸点を下げ、低い油温でも食材に含まれる水分を短時間で蒸発・昇華させることで、素材本来の風味(香味)や旨味を損なうことなくヘルシーな乾燥食品を作ることができる原理を学習しました。また、この真空フライヤー技術・装置は、地域資源を活用して農業、食品加工、流通販売までを連携させて高付加価値を実現し、同時に地域の環境保全にも活用できることの意義についても、鯛社長のお話から、多くのことを学習しました。

第2回勉強会:
 日 時:7月19日(水)10:50〜13:30
 場 所:あべのハルカスキャンパス
 学習項目:①ジャガイモ不足によるポテトチップス製造会社の現況、②真空フライヤー技術を活用した試作品(各種ドライ・チップ
      ス)の試食体験と品評・感想 ③工場での実習のスケジュールと段取り、調達食材の種類
 講  師:鯛かおる社長 

真空フライヤー技術を用いて製造した各種野菜・果実のドライ・チップスを実際に試食し、市販されているこれまでのチップスとの比較を通じて、食感・風味・味覚、同時に油分が少なく健康的な乾燥仕立てになっているなどを確認することができました。
ほぼどのような食材でも真空フライヤー製法でドライ・チップスが作ることが可能であるが、それに適した食材、不適な状態の食材などの説明を受けながら、9月に訪問するタイ・プーケットの孤児院に寄贈するお菓子作りについて検討した。ニンジン、ジャガイモ、バナナ、パパイヤなどの食材を用いたドライ・チップスを製造し、それに独自にデザインを考案しラベルを貼った袋に詰めた、石井ゼミ・オリジナルブランドのお菓子を作ることが決まりました。

第3回勉強会・工場での実習
 日 時:8月22日(火)12:30〜16:00 10:30大学出発  大学到着18:30
 場 所:神戸市西区所在 (株)アトラステクノサービス株式会社の工場
 実習体験項目:① 真空フライヤー技術・装置の実地説明と視察による理解、②実習:1)カットした食材の調整、2) 真空フライヤー装
 置への食材の入れ(見学)、3)オリジナルデザインのラベルの菓子袋への貼り付け、4)ドライティイプスの袋詰め、5)袋の密閉作業
 講師・現場での直接指導:鯛かおる社長と会社のスタッフ
 参加学生:23名(石井ゼミ2・3年生)  

神戸市西区所在の会社・工場は、緑の絨毯ともいえる稲穂の圃場のなかにあり、およそ先端技術=真空フライヤー技術・装置を製造販売している企業と思えないところにありました。
6次産業化を推進する企業に相応しく、地元で収穫された食材を使って調理されたカレーラースや煮物、ピザ・パンなどの、おもてなしの昼食をとった後、鯛社長から、取り組むべき工場実習の一連の作業工程に関する説明が懇切丁寧になされました。その後、2班(2年生と3年生)に分かれて、上記作業を行い、最終的には、ニンジン、ジャガイモ、バナナ、パパイヤのドライ・チップスをミックスした菓子袋100個作りあげることができました。真空フライヤー技術・装置を実際に見学し、実物を見ながら現場で社長の説明を受けたことで、座学の勉強からではつかめない臨場感にもとづく理解ができ、参加学生は実地に学ぶことの大切さを体験することができました。また、生の食材からドライ・チップスの製造、袋詰めに至るまでの一連の全工程を短時間の滞在中に見通せたことは、学生にとって貴重なインターンシップの機会となりました。
営業活動で全国を駆け巡り多忙な日々を送られているにも関わらず、鯛社長の直接の指導と惜しまないサポートにより、(株)アトラステクノサービス支援による石井ゼミのオリジナルブランドの寄贈お菓子が製造でき、9月初旬に行く研修先のタイ・プーケットへの持ち込みまでの作業を終えることができました。この場をお借りして、深く感謝申し上げる次第です。

学生活動状況報告

 夏季休暇中の8月22日、私たち石井キャリアゼミ2・3年生は、産学連携の一環として、神戸市西区にある(株)アトラステクノサービスを訪問しました。この企業は、油のろ過・真空フライヤー装置を製造している最先端のテクノロジーによる食品機械を製造しています。今回伺わせていただいた目的は、あべのハルカスでの2回の勉強会をふまえて、タイ研修プログラム(9月6日〜11日)の一つの企画、孤児院での交流アクティビティで、共同生活する孤児達に寄贈するドライチップス(野菜・果実)の調理加工実習行うためです。
 鯛社長およびスタッフの皆様方の指導のもとで、食材をカットし、それを真空フライヤー技術装置に投入して乾燥させてフライし、事前にデザインしたラベルを袋に貼り、そしてそれに適量のチップスを詰めて密閉するなどの一連の作業を行いました。食材を実際にフライする装置と各工程を実際に見せていただいて、普段では体験できない食品の加工現場に立ち会えたことは、本当に新鮮でした。
こうして実際に汗を流しながら製造したチップスは、タイの子供たちにプレゼントして大変喜ばれました。誰かを笑顔にできることは、私たちにとって有益かつ貴重な経験となり、学生時代に培われた一生の財産になったのではないかと思います。このような機会を提供していただいた(株)アトラステクノサービスの皆様方に深く感謝いたします。

経済学部 3年生 杉山 亮輔

参加学生一覧

(2年生)
太田 心蕗、森田 純、井崎 敬太、小笠 駿哉、奥田 大雅、樋口 藏助、藤本 一輝、大井 康司、田中 祐智、和田 瑞、縣 弘樹、大西 駿也、三堂 仁秀、立山 拓海、藤田 莉彩、森脇 玲美、冨田 凌河、南原 誠、

(3年生)
梅本 圭介、大植 浩平、坂口 憂飛、清水 優希、杉山 亮輔、高橋 満世、高平 佳映、高松 邑弥、谷口 顕汰、谷村 祥太、辻 優風、仲宗根 菜々、中山 絵美、鱠谷 雄人、西村 寿貴、堀田 成美、増田 勇希、松本 綾乃、峯 愛美、山岡 利沙子

(4年生)
石田 智輝、岩崎 翔太、樫野 敦志、北野 弘隆、佐伯 紗百合、重谷 智也、柴田 亮佑、島袋 拓也、鈴鹿 結女、砂川 理乃、平良 有、高橋 雄吾、高山 賀友、西井 美聡、福田 健翔、真下 修平、鉾久 晶三、山元 綾乃