2014.12.1

大学祭模擬店に初出店、疑似経営体験は成功!

大学祭模擬店に初出店、疑似経営体験は成功!

2014年11月2日(日)〜3日(月)の二日間、阪南大学では恒例の大学祭が開催されました。京極ゼミでは、3年生が中心となって模擬店を初出店、所期の目標を上回る成果を上げました。当ゼミは、金融(中小企業・ベンチャー等の資金調達)とファイナンスを切り口にした企業経営を学習テーマにしています。今回は、「ビジネスや仕事に何が重要か?」を頭と身体で考えるために疑似経営体験を積むことにしました。
大学祭にご来場いただき、「じゃがバター」をお買い上げいただいた皆様には、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。

出店概要

日 時:2014年 11月2日(日)〜3日(月) 10:00〜17:00
場 所:阪南大学 本部キャンパス 1号館と8号館の間
内 容:『じゃがバター』の調理・販売
結 果:2日間で約500個を販売(目標は400個)

前日までの準備

全ての始まりは、3年生になったばかりの4月のゼミであった。「昨年は見送ったが、今年の大学祭は挑戦しよう!」という学生たちの声が多く上がった。担当教員としては、「学生みんなが主体的かつ責任感を持って最後までやり通す」ことを条件に参加を決めた。また、初めての経験でもあるので、比較的取り組みやすい飲食系にすることも併せて決定した。
メニュー開発会議では、当初「タピオカドリンク」で意見集約ができ、その予定で進めていたが、保健所との関係で不可能となり、急遽「じゃがバター」への変更を余儀なくされた。しかし、結果から見ればこの混乱と方針転換が成功に繋がっていったと言えよう。
「どうすればビジネスとして成り立つか?」を合言葉に、無責任体制を回避するため、全員の役割(責任担当)を決め、責任者の基やるべきことをみんなで協力することにした。具体的には、「統括・調整」「会計責任者」「レシピ」「食材・資材調達」「マーケティング、広告・販促」「販売」「後方支援・物流」の役割分担を決めて準備を進めた。
最も悩んだことは「価格設定」である。原価計算に基づく積み上げ価格と、売れる値段の間で議論が白熱し、決定に時間が掛かった。固定費(売上の多寡に関係のない費用:テントや器具の賃借料など)が高いため、販売目標と変動費(売上に伴って変化する費用:ジャガイモその他食材など)のシミュレーションを行って検討するとともに、マーケットリサーチや他店情報収集などを行った。結局、「ミドルリスク・ミドルリターン」を意識して保守的に価格設定した。
後期に入って本番が近付くに連れ、思い通りにならないことも多くなり、学生たちがストレスを感じることもあったが、話し合いを続け何とか乗り越えることができた。

当日の様子と結果

初日のスタートダッシュが大事だと考え、午前中販売分を前日から仕込み本番に臨んだ。最初はアタフタしたものの、事前準備が奏功し、「機会損失」を回避することができた。この結果、一日目は目標を大きく上回る売上が達成できた。
二日目は、初日ほどの勢いはなかったものの、コンスタントに来客があり、全体として目標を上回る成果が上がった。夕方近くには、早めに値下げを断行し、食材の在庫ロスを減らしていく対応もとった。
今回の成功の要因を一言でいえば、「天の時、地の利、人の和」である。戦国武将、上杉謙信や直江兼続で有名であるが、原典は「孟子」である。事情でメニューを「じゃがバター」に変更したことや、やや肌寒い天候と同メニューの競争相手がいなかったことなど「天の時」が見方をしてくれた。それ以上幸運だったのは、出店場所が最も人通りの多いところであったという「地の利」である。しかし、最大の要因はゼミ生が心を一つにして取り組んだ「人の和」であろう。今回の経験が、これからの学生生活や社会人になった後も、貴重な財産になっていくことを確信している。
なお、二日間一部の4年生が、手伝いや販促などで活躍してくれたことも大きな成功要因である。ここに、感謝の意を表したい。

学生からの一言(中心となった3年生)

伊藤 春菜(責任担当:会計責任者)
 ・お金を一元管理することの責任と難しさを感じたが、収支がわかり易いノートを作成し、また売上を
      把握しやすくなるようにノートを工夫した。
 ・ビジネスの中で、チームワークや情報の共有化が重要であることを学んだ。


内門 悠(責任担当:会計、調理販売)
 ・準備など頑張ったが、凡ミスでチームに迷惑をかけたことがあったのは反省している。
      コストダウンや効率化を考えながら利益を出すことは難しく、販売力の強化が重要であると感じた。


大野 倫弘(責任担当:統括、模擬店代表)
 ・メンバー一人ひとりの希望や意見を反映させながら、まとめていくことの困難さを体験した。整理・管理が不十分で、迷惑をかけて
      しまった。
   ・すべてのことに事前準備が重要であることがわかった。中でも、食材等の原価に関わる部分の調達ロットや
      方法で、利益に影響が出ることがよくわかった。


寺戸 美春(責任担当:食材・資材調達)
 ・食材等調達では積極的に価格交渉を行い、原価の引き下げに貢献できたと思う。ただ、販売中に品切れになって機会損失が発生
      したり、もっとコスト削減できなかったかなど、やり残したこともあった。
 ・仕事に必要なことは、チームの一人ひとりが責任感を持つことと、コミュニケーション能力であると感じた。
      また、時間帯による人員配置と管理も大切である。


藤川 裕也(責任担当:後方支援、物流)
 ・積極的に行動してチームのバックアップができたと思うが、手際が悪い時や何もしていない時間があったことは反省点である。
 ・一人ひとりの役割を定め、その役割をしっかり果たすことやお互いが協力し合うことがビジネスでは大切である。
      また、人員のシフト管理、十分な事前準備を行うことも重要である。


三谷 知子(責任担当:レシピ、食材、調理&チーズ番長)
 ・食材等調達では如何に安く購入できるか、コストを削減できるかを考えて行動した。日頃、家庭で身についた知恵が発揮できた。
      また、如何に美味しそうに見えるかに拘って商品を提供できた。皆で原価や価格設定のことを話し合ったことは、今後も役に立つと
      思う。
 ・ビジネスでは、どうすればお客さんに満足してもらいながら利益を確保するかを、深く考える必要がある。
      また、時間に対するこだわりは大切である。


宮竹 圓(責任担当:マーケティング、広告、販売)
 ・実際の販売活動では元気よくお客さんに声をかけ、成果が上がったと自信になった。ほかの仕事にも積極的に協力して、楽しい経験
      ができた。ただ、仕事の割り振りや分担をもっと柔軟に行っていれば、無駄が少なく効率的な運営ができた
      ということが反省点である。
 ・今回の活動で、ゼミの他のメンバーといろいろ話し合ったり、一致団結して行動できたことはとてもためになった。
      みんなに感謝したい。


山口 杏奈(責任担当:マーケティング、広告、販売)
 ・人に物を買ってもらうことの難しさを体験できた。安いだけで買ってくれるわけではないし、高くても買ってもらえない。
      また、安くすれば利益確保も困難になる。このあたりを上手く調整して商売することが、大変だが
      大切だと分かった。加えて、お客さんに買ってもらうための魅力とその伝達が重要だと考える。
 ・準備が進むにつれて大変さが分かり、止めておけばよかったと後悔もしたが、実際本番になるととても楽しく、お客さんにも喜んで
      もらえ、やり甲斐があった。