2019.6.24

金融プロジェクトゼミ

大学祭模擬店に出店、ビジネス体験は成功!

 2018年11月2日(日)~3日(月)の二日間、阪南大学では恒例の大学祭が開催されました。京極ゼミでは、2年生が中心となって模擬店を初出店、所期の目標を上回る成果を上げました。当ゼミは、金融(中小企業・ベンチャー等の資金調達)とファイナンスを切り口にした企業経営を学習テーマにしています。今回は、「ビジネスや仕事に何が重要かつ必要か?」を頭と身体で考えるために疑似経営体験を積むことにしました。
 単なる大学生の模擬店出店ではなく、ビジネスの疑似体験を行うということで、一定の利益を計上することを目標に可がけました。このため、事前準備に多くの時間を割き、想定と現実の違いを学ぶため、終了すると精魂尽き果てたようになっています。ということで、2年に1回の出店がこれまでの実績です。
 大学祭にご来場いただき、「チーズドッグ」をお買い上げいただいた皆様には、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。

出店概要

日 時:2018年 11月2日(日)~3日(月) 10:00~17:00
場 所:阪南大学 本部キャンパス
内 容:『チーズドッグ』の調理・販売
結 果:2日間で約500個を販売(目標は400個)

前日までの準備

 全ての始まりは、2年生になったばかりの4月のゼミであった。「2年に1回大学祭で模擬店を出店している。昨年は見送ったけど今年はどうする?」という問いに、学生たちからは「やりたい」という声が多く上がった。担当教員としては、「学生みんなが主体的かつ責任感を持って最後までやり通すこと」、「やるからには、本気のビジネスとして利益計上を目標とするとこ」を条件に参加を決めた。また、学生は初めての経験でもあるので、比較的取り組みやすい飲食系にすることも併せて決定した。
 メニュー開発会議では、これまでに実績とノウハウがある「じゃがバター」を候補として検討を始めたが、一部学生から「違うメニューで挑戦しよう」という意欲的な提案があり、結果的に若者に人気のある「チーズドッグ」を提供することになった。全員が納得してうえでスタートしたことが、結果として成功に繋がっていったと言えよう。
 「どうすればビジネスとして成り立つか?」を合言葉に、無責任体制を回避するため、全員の役割(責任担当)を決め、責任者の基やるべきことをみんなで協力することにした。具体的には、「統括・調整」「会計責任者」「レシピ」「食材・資材調達」「マーケティング、広告・販促」「販売」「後方支援・物流」の役割分担を決めて準備を進めた。
 最も悩んだことは「価格設定」である。原価計算に基づく積み上げ価格と、売れる値段、市中での一般価格の間で議論が白熱し、決定に時間が掛かった。固定費(売上の多寡に関係のない費用:テントや器具の賃借料など)が異常に高額のため、販売目標と変動費(売上に伴って変化する費用:チーズその他食材など)のシミュレーションを行って検討するとともに、マーケットリサーチや他店情報収集などを行った。結局、「ミドルリスク・ミドルリターン」を意識して積極的な価格設定を行った。
 後期に入って本番が近付くに連れ、思い通りにならないことも多くなり、学生たちがストレスを感じることもあったが、話し合いを続け何とか乗り越えることができた。

当日の様子と結果

 初日のスタートダッシュが大事だと考え、午前中販売分を前日から仕込み本番に臨んだ。最初はアタフタしたものの、事前準備が奏功し、「機会損失」を回避することができた。この結果、一日目は目標を上回る売上が達成できた。
 二日目は、初日に続きコンスタントに来客があり、全体として目標を上回る成果が上がった。夕方近くには、早めに値下げを断行し、食材の在庫ロスを減らしていく対応もとった。
 今回の成功の要因を一言でいえば、「天の時、地の利、人の和」である。戦国武将、上杉謙信や直江兼続で有名であるが、原典は「孟子」である。メニューを最初から「チーズドッグ」に決定したことや、やや肌寒い天候と同メニューの競争相手がいなかったことなど「天の時」が見方をしてくれた。また、併せて幸運だったのは、出店場所が比較的人通りの多いところであったという「地の利」である。しかし、最大の要因はゼミ生が心を一つにして取り組んだ「人の和」であろう。今回の経験が、これからの学生生活や社会人になった後も、貴重な財産になっていくことを確信している。