2016.11.15

ニュージーランド便り 号外 真夜中に地震発生

ニュージーランド便り 号外 真夜中に地震発生

 日本のメディアでも報道されたようですが、現地時間の14日午前0時2分(日本時間13日午後8時2分)にマグニチュード7.8の大きな地震がありました。震源地は、カンタベリー地方北部の温泉リゾート地で知られるハンマースプリングス(Hanmer Springs)付近で、クライストチャーチから北に約100キロ離れたところです。幸い私の住む辺りでは被害はありませんでしたが、震源地に近い港町でホエールウォッチングが人気のカイコウラ(Kaikoura)の被害が大きく、地震の名称も発生当初のHanmer Springs EarthquakeからKaikoura Earthquakeに変わりました。カイコウラは土砂崩れや道路の亀裂により孤立した状態になっているためヘリコプターが救援に向かっていて、ニュージーランドの国民的英雄でラグビーを引退した後、クライストチャーチでヘリコプターパイロットとして活動しているリッチー・マコウの出動が報じられています。2名の死者が確認されており、津波による建物の被害もでています。震源地から約200キロ離れた北島南部の首都ウェリントンでも約60の建物に被害があり、報道によると、被害総額は全体で数億ドルに上るとみられています。
 3月末にこちらに来て、身体に感じる地震はこれで3回目ですが、今回は大きな揺れがゆっくり長く続きました。まるで船にゆられているようで、これまでに経験したことのないタイプの揺れを感じました。ニュージーランドは日本と同様に、太平洋プレートとオーストラリアプレートの2つのプレートの境界上に島が位置しているため、地震頻発地帯になっています。
 ニュージーランドの地震と言えば、東日本大震災と同じ年の2011年2月に日本人留学生を含む185人もの人が亡くなったカンタベリー地震を記憶している人も多いと思います。この時の地震のエネルギーの大きさを表すマグニチュードの値はM6.1でした。その前年の2010年9月の地震がM7.0で死者ゼロなのでマグニチュードの値と被害の大きさは必ずしも比例しないようですが、翌年の地震はこの時の地震の最大の余震であるとの見方もあり、これからもいつ何時大きな地震が起きても不思議ではありません。
 多くの被害と犠牲者を出したカンタベリー地震から5年が経過したクライストチャーチの復興は、日本とは異なるゆっくりとしたスピード感覚で進んでいます。市のシンボルの大聖堂は修復も解体もされず、今も地震直後の姿をそのまま留めています。町の中心部のあちらこちらで倒壊したビルに代わる新しいビルの建築工事が行われていて、町はまだ復興半ばという感じです。このペースだとあと5年くらいは工事がつづきそうです。同じ地震多発国から来た者として地震に強いまちづくりを期待しています。
  • クライストチャーチ大聖堂

  • 建築中の新しいビル