2016.8.29

キックオフ!まちを歩いてまちを知る①

キックオフ!まちを歩いてまちを知る①

6月4日はキックオフ・フィールドワークとして、能勢町の現地視察(まちあるき)と聞き取り調査を行いました。今回はその様子を、3回に分けてお送りします。
実施日:2016年6月4日
行程:
8時5分 阪南大学集合
8時15分 阪南大学出発
10時〜11時 須美ふぁーむ 今堀淳二さんからヒアリング
11時〜13時 能勢銀寄委員会さんからヒアリング&昼食
13時20分〜14時15分 能勢物産センター見学
14時30分〜14時50分 野間の大けやき見学
15時00分〜15時50分 農家民宿「みちくさ」さん 見学&ヒアリング
16時10分〜17時30分 能勢さとやま創造館さん 見学&ヒアリング
19時00分 阪南大学に帰着 解散

「須美ふぁーむ」今堀淳二さん

最初に伺ったのは、能勢町で新規就農された「須美ファーム」の今堀さんです。
今堀さんは、もともと他地域で別の職業にお勤めでしたが、お身内のご不幸をきっかけに「命」について考えるようになり、命に向き合う仕事がしたいと考えるようになられたそうです。そうした中で農業と出会い、能勢町で就農されました。
とはいえ、農地は誰でも簡単には借りられるものではありません。まずは、町の方々とのつながりを深めるところから始まりました。消防団に所属したり運動会に参加したりして関係を築き上げていかれたとのこと。「ネットワークを広げることで、まちの人の優しさがわかり、付き合いが深くなり、距離感が近くなる。地域の方々の協力があって、ようやく農業を始めることができた。」と語っておられました。
今堀さんは、市場に一般的に流通している「F1種」ではなく、自家採種で固定種の野菜を栽培されています。様々な旬の野菜が、日に照らされ畑に並びます。
「農業には、『これをすれば正解』というのがない。一年に一回しかチャレンジできないので、失敗は大きい。だからこそ農業は面白いです。」と語る今堀さんの姿は、まさに「いまを生きる人」でした。
  • 須美ふぁーむ 今堀淳二さん

  • 今堀さんの畑に囲まれてヒアリング


学生たちの声
・「今堀さんからこの事を聞く前は、農業にそこまで興味がなかったが、話を聞き、今まで私たちが当然のように食べていた物にも作り手がいることや、作り手がなぜ作ろうと思うようになったのか、作ろうと思うまでにもその人の人生があることを考えるようになりました。」(3年生・大鵬)

・「農業は一回のスパンが長いので、失敗すれば次の年、というのが衝撃でした。試行錯誤が常に必要で、一つ一つ振り返って毎日を過ごすことで、辛くても充実した毎日になるのだと感じました。」(3年生・田所)

・「『農業に深く触れていくたびに命の大切さを感じ、自分らしくいれる。』と語った今堀さんは、とてもイキイキとしていた。農家にとって『諦めることはポジィティブなこと』。そして『生きている実感を得られる職業が農業だ』ということを、伝えてくださった。」(3年生・荒木)

・今堀さんの生き方と、「人生一回だから、ぜひ、やりたいことをしてください。若いから、やり直しはいくらでもききます」というメッセージに触れて、改めて自分の行動を考えさせられました。(3年生・高見)
  • 今堀さんのお話に聞き入る

  • 今堀さんありがとうございました!

能勢銀寄委員会さん

続いて伺ったのは、能勢銀寄委員会さんです。銀寄委員会さんは、能勢町の人口流出を防ごうと、能勢の魅力を内外にアピールしたり、若者の就業機会を増やしたり、他地域に出て行かれた方々の呼び戻しを図ったりするための様々な活動をされてらっしゃいます。
キーワードは「楽しいことをしよう」。委員会の中に様々な「研究会」をつくり、それぞれにユニークな活動をされておられます。
例えば「ピザ研究会」では、紫黒米や能勢産野菜などを使ったピザ、「お酢研究会」では能勢産品を活用したお酢、「ハーブ研究会」では石鹸・お茶・パンなどを開発されています。「呼び込み農業研究会」は都市と能勢をつなぐイベント企画を立て、観光農園で農作業体験ができたり、収穫した野菜で料理をつくって食べたりと、能勢の魅力を楽しく知ることができる様々な企画を用意されておられます。
当日は、ピザづくり、おやきづくり、玉ねぎの収穫とサラダづくりを体験させていただきました。手取り足取り教えていただきながら自分たちでつくった昼食を、皆でいただきました。能勢のお米や野菜を使った焼きたてのピザ、手のぬくもりがつたわるおやき、掘りたての甘い玉ねぎはとてもおいしかったです。
代表の谷さんは、「その土地で採れたものをその土地で消費する、『地産地消』をすることで、お金を使わない喜びや楽しみが見つかる。もっといろんな所から、観光客や働く人が来てくれると嬉しい。都会もいいけど、自然の中にも楽しみや喜びがあることをもっと知ってほしい」と話してくださいました。
  • 紫黒米のピザ作り

  • おやきづくり

  • 玉ねぎ収穫&サラダづくり


学生たちの声
・能勢町に少しでも交流人口が増えるよう、いろいろなことを常に一生懸命考えておられるのがわかりました。様々な部門があり、各部門で話し合って能勢を盛り上げるアイディアや商品を開発しているとお聞きして、自分も能勢町で役に立ちたいと思いました。(3年生・木戸)

・ピザを作るのは初めての経験でしたが、銀寄委員会の方々が優しく教えてくれたので、上手にできました。材料は能勢で採れた食材を使ったので、とても美味しかったです。(2年生・上原)

・ピザ作るのは簡単だと思っていましたが、実際にやってみると自分の思い通りには全くなりませんでした。ピザを焼くためには、早朝から支度をしてピザ釜などの準備をしないといけないというのを知り、朝早くから準備してくれた皆さまにとても感謝しました。昼食には自分たちで作ったピザ、おやき、サラダをいただきました。特におやきの皮を包む作業は人の手で包んでいるのでぬくもりが一段と伝わりおいしかったです。(2年生・宮本)
  • 代表の谷さんと学生たち

  • 銀寄委員会の皆さま ありがとうございました!