2016.3.2

松原市プレミアムクーポン利用実態調査 結果報告会

松原市プレミアムクーポン利用実態調査 結果報告会

 2016年2月15日、松原商工会議所にて、松原市・松原市商工会と本学「まちづくりパッケージ」の2年生クラスが産官学連携で実施してきた、「松原プレミアムクーポンによる経済波及効果調査」の成果報告会が行われました。
 この調査は、松原市が発行するプレミアム付きの商品券がどのように使われ、地域にどのような経済効果をもたらしたのかを明らかにするために実施したものです。

 商工会議所の方々、市役所の方々に対し、まちづくりパッケージ(豆本ゼミ・藤川ゼミ・千葉ゼミ)の学生が調査結果を発表しました。

調査結果の発表

  • 豆本ゼミ学生からの発表

  • 質疑応答とディスカッション

 まずは豆本ゼミの学生から、クーポンの利用実態を明らかにするために消費者に対して実施したアンケート調査の結果が発表されました。
 クーポンの購入者は女性が8割を占め、60歳代が6割以上を占めたとのことでした。クーポンによる経済波及効果は14,303万円で、発行額が12,000万円だったことから2,303万円の経済効果があったことなどが示されました。
 次に藤川ゼミの学生から、松原市内の店舗に対し実施したヒアリング調査の結果が示されました。クーポンは、できるだけ地場産業で多く使用され、かつ耐久消費財の購入が促進されるのが理想的でしたが、実際には非地場産業で多く使われ、しかも日常消費財が主に購入されたことがなどがわかりました。

千葉ゼミ学生からの発表

  • 開始前。緊張の面持ちです

  • 千葉ゼミ学生からの発表

 最後に千葉ゼミの学生から、上記のアンケートとヒアリングの中でも、特に環境に関連する項目についての結果が発表されました。これはプレミアムクーポンの利用に限らず、松原市周辺の消費者の一般的な環境配慮意識を明らかにするために行われたものです。松原市周辺の消費者は、環境配慮に対する意識を持っている割合は高いものの、実際の購買行動はエコバッグ持参やリサイクル商品の購入など「ごみ減量型」がほとんどで、環境認証商品を選んで買うなどの積極的な行動はほとんど普及していないことがわかりました。そしてその理由は、どれが環境に良い商品なのかという情報が不足しているからだということも判明しました。一方で店舗側は、「客は環境に関心がなくニーズがない」と考えている傾向が強く、客側の認識と店舗側の認識にギャップがあることなどが発表されました。

 今回の調査が、松原市の地域経済発展に向けた効果的な政策につながっていくことが期待されます。

 2年生の学生にとっては、事前調査→アンケート→ヒアリング→分析→報告という一連の社会調査を学んだ初めての経験でした。発表に挑んだ学生から、この調査を通して感じたことや学んだことを書いてもらいました。
  • 集合写真。お疲れさまでした!

発表に挑んだ学生の感想

數田裕二君(千葉ゼミ)

 この度、まちづくりパッケージの活動として参加させて頂いていた松原のプレミアムクーポン調査の発表を終えました。これまで行ってきた一連の調査・発表により、今まで経験した事のないような事を多く経験する事ができました
 プレミアムクーポンのアンケート調査では、ふだん接する事のない市民の方と、触れ合う事ができたと共に、1人1人が自分の役割を認識し、行動する事ができたのではないかと思います。
 ヒアリング調査では、お店側に時間をとって頂き、実際に店頭に出向いてお店の方と会話を交わしながら調査をさせていただきました。ヒアリング調査では、お店側から情報を引き出すことが難しく、十分な回答を得られないまま終わってしまい、これからの課題となりました。
 最後に、この度参加させて頂いた松原のプレミアムクーポン調査の発表会では、市長や商工会の方々を前にしての発表でしたので、緊張しながらの発表になってしまいましたが、今回の発表はこれからの自信に繋がりました。
 これからの学生生活では今回の経験を生かし、さらに新たな事へチャレンジしていきたと思います。

喜田勝成君(千葉ゼミ)

 今回の調査で学んだことは、現場に行って、目と肌でその場の状況を自分の中で把握することが大事だということを感じました。そして、その結果を文章でまとめて、誰かに報告することでやっと調査を行ったと言えるんだということを今回、松原市と協力して思いました。大学生だからこそ出来た調査なので、また機会があればこのような調査を行いたいと思いました。

千葉教授のコメント

来年度はさらにいくつかのフィールドに分かれ、実践型の研究を行っていきます。
今年度の社会調査経験を活かして、頑張っていきましょう!