2016.9.5

シネマ倶楽部(寿山ゼミ)2016年度学外活動第6弾!宝塚歌劇「ローマの休日」を鑑賞しました!

シネマ倶楽部(寿山ゼミ)2016年度学外活動第6弾!宝塚歌劇「ローマの休日」を鑑賞しました!

 平成28年8月11日(木・祝)、2016年度8月第1回目のオープンキャンパスが開催された日、終了後に「シネマ倶楽部」の活動の一環として、現在梅田芸術劇場メインホールにおいて公演中の宝塚歌劇「ローマの休日」を2回生及び3回生ゼミ生15人と一緒に鑑賞して参りました。今回の人気公演の予約・座席等につきまして、梅田芸術劇場の服部氏に大変お世話になりました。この場を借りて厚く御礼を申し上げます。
 「シネマ倶楽部」では、宝塚歌劇はこれまで「ME AND MY GIRL」や「風と共に去りぬ」など鑑賞してきましたが、今回の宝塚版「ローマの休日」は、誰もが知るあまりにも有名な映画をリスペクトした脚本・演出で、オリジナル楽曲を全編に散りばめ、より観客に登場人物の想いや情景が鮮明に浮かび上げ、宝塚らしいゴージャスさも採り入れた素晴らしい舞台に仕上がっていました。

 寿山ゼミの「シネマ倶楽部」では、こうした生の舞台に足を運び、五感でその舞台から伝わるすべてのものを吸収し、感じてもらう機会をたくさん作っています。その理由は、優れた一流の人々が織りなすパフォーマンスなどが、自らの感性・感じる力を磨き、人間力を大きく高める力となるからです。
 身近な映画・音楽や美術館・博物館の鑑賞にとどまらず、特に生の舞台鑑賞を推奨しています。それはプロフェッショナルが繰り広げる高度なエンターテイメントであるミュージカル、崇高で超絶技巧が見られるピアノやヴァイオリンなどが奏でるクラシック音楽、その他の生舞台がリアルタイムの感動と驚きを与え、とても豊かな気持ちにしてくれるからです。そして、これまで味わったことのない素晴らしい生の舞台鑑賞経験が、日常生活を劇的に変えるヒントにもなると考えています。

 最後に、今回の宝塚版「ローマの休日」は本当に素晴らしい舞台でしたが、オードリー・ヘプバーンが主演した本家本元の映画版「ローマの休日」もゼミ生たちにぜひ観てもらいたいと思っています。60年以上も前に製作された映画ですが、現代と少しも変わらない人間模様が美しい名所・旧跡とともに描かれています。
 過去・現在・未来とつながるキャリアを、いろんな芸術作品や生舞台を通して、自らの中に取り込み、充実した人生のヒントにしてもらえたらと願っています。今回の生舞台を観て、ゼミ生たちが感じこと、気づいたことの共通点や相違点を下記のコメントからご覧いただけますと幸いです。(指導教授:寿山泰二)

シネマ倶楽部メンバー(寿山ゼミ生)のコメント

前田仁香(3回生)

 8月11日、オープンキャンパス終了後、シネマ倶楽部で宝塚歌劇「ローマの休日」を鑑賞しに行きました。私自身、宝塚歌劇を観に行くのは初めてのことで、とても楽しく感動しました。まず、すごいなと感じたことは全員女性のキャストなのに、男性役の方々の声が本当の男性のように低く、その声のまま歌って踊って、それに加え動きがすごく大きく本当に驚きました。低い声を出すことはできても、歌って踊ってとなると、ブレたりしてしまうのに声のトーンが安定していて、日々の練習で培ったものなのかなと思いました。
 また、驚いたことは、開演しストーリーが進む中で、周りのお客さんがみんな同じタイミングで拍手していたことです。おそらく何度も鑑賞しに来られている方や宝塚歌劇団のファンの方々で、拍手するタイミングなどが分かっていたのだと思いました。私はあまり拍手するタイミングが掴めなく、開演してしばらくは劇と周りのお客さんに驚くばかりでした。ですが、ストーリーが進むにつれ、段々とタイミングが掴めるようになり、最後には周りのお客さんと一緒に拍手を送ることが出来ました。
 このように劇をただ鑑賞するだけでなく、鑑賞していく中で周囲の行動に気づき吸収し、そこから学ぶことができるのだと感じました。大変貴重な時間になりました。このような機会を与えてくださりありがとうございました。

中村奈津美(3回生)

 今回、オープンキャンパス終了後に寿山ゼミ生で梅田芸術劇場に向かい、宝塚歌劇雪組公演「ローマの休日」を鑑賞してきました。梅田芸術劇場に足を踏み入れるのは初めてでしたが、3階席に入り、まずその高さに驚きつつ、思ったよりも遠く感じずに、良い眺めで鑑賞することができました。また、上から見るとダンスが非常に綺麗に観ることができると感じました。
 宝塚歌劇は、前期に授業で鑑賞することがあったのですが、このように生で観るのは初めてなので大変楽しみにしていました。生で観る宝塚歌劇は格別で、歌声も演技もよく、身にしみてくるような感覚でした。また、舞台上全ての方がよく見えるので、トップスターの早霧せいなさんやトップ娘役の咲妃みゆさん以外の方たちが、どんな動きをしているのかを見てみることで、新しい発見があり、楽しむこともできました。
 そして、それぞれの本当の気持ちを語るときは歌って語り、お互い言葉で伝え合うことなくお別れしてしまったときは、これ以上ない切なさを感じました。それが演技として伝わってきた訳ではなく、本当の意味として伝わってきた感覚があり、それを表現するスターたちは本当に素晴らしいと思いました。
 また、男役の方の男らしさが、世の女性の理想を全面的に表現しているように感じました。実物の男性よりも男らしく格好良く、本当に惚れてしまいそうになるぐらい見入ってしまい、このようにして女性のファンの方たちが増えていくんだなと思いました。
 宝塚歌劇を観に行っていなかったら、思い切って生で観に行くというこの行動を起こさなかったら、きっとこのような感覚や気持ちを知ることも出来なかったと思うと、この経験をさせて頂けたことに本当に感謝の気持ちが溢れます。これからもシネマ倶楽部でどんどん感性を磨いていきたいと思います。

兼城亜須紗(3回生)

 8月11日(木・祝)、梅田芸術劇場に宝塚歌劇「ローマの休日」を見に行きました。今まで宝塚は映像で少しだけ見たことがあったのですが、直接会場に足を運んで見に行ったことがなく、始まる前からとても楽しみにしていました。3階席まであるとても広い会場だったのですが、超満員で宝塚歌劇の人気の高さを感じました。
 目まぐるしい場面転換だったのですが、ステージが回転したり、映像と融合させたりと、引き込まれるような演出が多々あり、限られた舞台上だけで演じているとは思えない程のスケールの大きさでした。歌とダンスもとても魅力的でした。ソロでは美しくまっすぐな歌声が響き渡り、数人で歌う場面では、美しいハーモニーが会場中を包んで鳥肌が立つくらい素晴らしかったです。
 私はこの作品の原作をあまり知らなかったのですが、次第に惹かれあう2人の恋模様が気になり始終演技に見入っていました。演技をしているのがみなさん女性だという事も忘れそうなくらい、男性役の方は仕草も男らしくかっこよかったです。最後の場面が一番印象に残っており、王女様が城に戻り、新聞記者の男と再会したときに、再会できた喜びと、もう会うことはないのかもしれないという切なさに心うたれました。
 このような素晴らしい舞台を見る機会を頂きとても嬉しく思います。宝塚歌劇は100年以上の伝統がある劇団ですが、今もなおたくさんの人に愛されているということを直に感じることができました。

田中実梨(3回生)

 8月11日(木・祝)のオープンキャンパス後に宝塚歌劇雪組のローマの休日を観劇しました。もともと、宝塚を観劇してみたいと思っていましたが、なかなか機会がなく、今回このような機会をいただけてとても嬉しく思います。
 まず、今回3回目のオープンキャンパスは来場される高校生がとても多かったように思います。また、質問される内容も本格的に受験を考えている内容が多く、自分なりに阪南大学の良さをたくさん伝えられたと思います。しかし、まだまだ知らない事もあったので次回までには調べ、伝えていきたいと思います。
 そして、その後そのまま大阪の梅田芸術劇場へ向かいました。最後列でしたが、舞台全体を見る事ができたので良かったです。今回のお話は、世界的に有名な「ローマの休日」で、ヨーロッパきっての古い歴史を持つ王女のアン、アメリカの新聞記者のジョー・ブラッドリーが中心となるストーリーです。王女アンが疲労感と自由のない生活によって、ヒステリーを起こしてしまいます。そこでジョー・ブラッドリーと出会い、ジョー・ブラッドリーは王女の素性に気づきます。王女の秘密のローマの体験をスクープにしようと、職業を秘密にしながら王女を連れ歩いていきます。
 「ローマの休日」は、すごくワクワクするストーリーで、どんどん見入ってしまいました。また、キャストさんの歌声も最後列まで響き渡り、すごく心に染みましたし、また観劇したいと思いました。また、宝塚は男役の方も女性ですが、本当にわからないくらいカッコよく、力強かったです。今回を機に、雪組公演だけでなく他の公演も見てみたいと興味が湧きました。後期からも、たくさんシネマ倶楽部に参加したいと思います。

佐藤真帆(3回生)

 8月11日(木・祝)、山の日にオープンキャンパスが開催されました。その後、シネマ倶楽部で宝塚歌劇「ローマの休日」を観劇しに行きました。大学で宝塚を観る授業があり、そこでしか観たことがなかったので、実際の劇場は初めての経験でした。劇場に着くと、すでに大勢の人々で埋め尽くされており、宝塚の人気を肌で感じました。
 私たちは客席の一番後ろの席で観劇しましたが、想像していたよりも近くに舞台を感じることが出来ました。ストーリーも分かりやすく、見ていてとても引き込まれました。映画「ローマの休日」の世界観もしっかりと表現されており、さすが現代まで続く宝塚だと思いました。
 男役の方は女性という事を全く感じさせることない演技でした。話し方、ダンス、仕草1つ1つまでもが、そこに男性がいるかのようでした。沢山の女性がファンになる理由がわかるような気がしました。特に、上の席から観ても、大勢の男役の方のそろったダンスがとても印象的で、力強さや迫力の中にも繊細な動きを感じました。
 今回観劇し、表現というのはあの大勢の観客の心を掴むことが出来る力を持っていると思いました。宝塚の方が1つの演技を追求していくように、自分も何かをやり遂げる持続力と忍耐力を付けなければと考えました。その力を持っている人こそやって来るチャンスを掴むと思います。今度何かを諦めそうになったとき、この経験を思い出し、最後まで粘り強く突き詰めていきたいと思います。

早川琴果(3回生)

 8月11日、オープンキャンパスがあり、その後はゼミ生と梅田芸術劇場で行われた「ローマの休日」を鑑賞しました。オープンキャンパスでは今回、前回よりも多くの高校生が来ていたように感じました。その中で、寿山ゼミのブースに興味を持っていただき、ブースに集まってくれた方が多かったように感じました。
 高校生とお話をする事で、入学する前の自分の目標なども思い出しますし、高校生にも良い大学生活を送ってもらえるようなお話をしていけたらと思います。残り2回も良いオープンキャンパスにしていきたいと思います。
 オープンキャンパス後は梅田芸術劇場に向かい、宝塚の舞台「ローマの休日」を鑑賞しました。宝塚の舞台を見るのは初めてで、舞台などを見に行く機会もなかなかないので、貴重な経験をする事ができました。映画で見る「ローマの休日」とはまた違った楽しみ方があり、迫力がありました。
 また、映画ももう一度見たいと思いました。「ローマの休日」は名作ですし、舞台とは違った視点で見ることができ、新しい楽しみ方を発見する事ができました。宝塚の舞台を初めて見て、男役の方の演技が凄く感動しました。一つ一つの仕草や口調も細かく、まったく女性を感じさせなかったです。宝塚は「シカゴ」など、他にも様々な名作が公演されます。今後は自分でも機会を作り、見に行く事ができたらと思いました。

山野内晃大(3回生)

 初めて宝塚歌劇団を見ました。前々から宝塚に興味を持っていて、一度は見に行きたいと思っていました。学校の授業でも宝塚のことについて学ぶ授業を受講していて、今回、初めて本物を見ることができました。映像で見るよりも迫力があり、見入ってしまい、あっという間に時間が過ぎました。
 梅田芸術劇場の中に入った時に雰囲気がよく、その時点で圧倒されました。3階の1番後ろであまり見えないと思っていましたが、1番後ろからもよく見えて、楽しむことができました。男性役の方が動きも声も本当に男らしくてかっこよかったです。
 また、物語も非常に面白く、宝塚のイメージ通りの世界観が広がっていて、もう一度来たいという気持ちになりました。何度も来ている人は、拍手をするタイミングを分かっていて、すごい熱狂的なファンの方が多いんだと思いました。スポットライトが当たる度に拍手をしたり、人が出てきたらすぐ拍手をし、演技の邪魔にならないように早く大きな拍手で迫力がありました。
 幕が降りた瞬間に多くの人が素早くホールから出て行き、切り替えが早くてすごいと思いましたが、後から調べてみると、出待ちなどに行くんだと分かりました。こんなに多くの熱狂的なファンがいる宝塚が、昔は人気のなくなっていた時代があったりするのは信じられませんでした。今回のシネマ倶楽部も、とても貴重な体験をする事が出来たと感じています。

吉岡佳奈(3回生)

 ゼミのシネマ倶楽部で宝塚の「ローマの休日」を観覧してきました。ずっと宝塚に行きたいと思っていたので、今回参加することが出来てとても嬉しかったです。いつも授業でDVDを見ているのと迫力が違いました。歌声がすごく大きくて透き通っていて、聴いていて感動しました。
 特に、トップスターとヒロインの方が2人で掛け合い、ハモるところは、2人声がとても合っていて、聞いていて心地よかったです。男役の方の立ち振る舞いが本当に男みたいでした。ダンスはそれぞれの役を演じながらダンスを踊っていて、でもみんな揃っていて、まとまって見えて凄いと感じました。
 演技は遠くの席で表情が見えなくても、その人が今どういった心境でいるのかがすごく伝わりました。終盤の2人が別れるシーンでは、見ているこっちが切なくなって、思わず泣きそうになりました。「ローマの休日」が終わって、出演者全員でダンスを踊るところは、あんな大勢の出演者の中で、真ん中で踊り、ソロを踊っているトップスターの方は、とても気持ちがいいんだろうなぁと思いました。
 1つ1つの細かい仕草やダンスにこだわっているんだなぁと思いました。そして、日々努力して1つの舞台を作っているんだなぁと感じました。舞台が次々と展開していき、薄い膜のようなものを使って1度に2つの場所を表していたり、回転する舞台で代わる代わる場所を再現していて、見ていておもしろかったです。
 主人公とヒロインが主人公の家から出てくる場面では、丁度のタイミングでドア側の舞台が回転し、2人の表情や姿がよく見えました。舞台セットの方とも息がぴったりで、何度もリハーサルを重ねているんだなぁと思いました。私もただ努力するだけでなく、細かい1つ1つのことにもっとこだわって行動しようと思います。

川邉実咲(2回生)

 8月11日(木・祝)オープンキャンパス終了後、梅田芸術劇場で公演されている宝塚歌劇「ローマの休日」を観に行きました。私は宝塚歌劇を観るのは2度目で、一度観た時から「こんなにも素敵なんだ、また必ず観に行きたい!」と思っていました。そして、今回「ローマの休日」を観て、やはり宝塚歌劇はすごく素敵な舞台だと感じました。
 他の舞台との大きな違いは全員が女性の方という事です。女性だと分かって観ていても、途中から男役の方はもう男性のようにしか見えず、しかし、上品で魅力たっぷりでした。役者さん一人一人が本当にキラキラ輝いていました。外見からではなく、内面から出る美しさを感じる事ができました。
 あのようにキラキラと輝くには、どのような努力を毎日積み重ねているのだろうと思うと同時に、舞台中多くの場面で、ダンスの後にお客さん全員が贈る大きな拍手も印象的でした。あの大きな拍手が役者さんにたくさんのパワーを与えているように感じました。舞台をあまり観に行かない私は、上手く内容を理解出来るか不安でしたが、舞台の中には、いくつか笑える場面もあり、歌劇のためダンスや歌がたくさんであっと言う間の3時間でした。
 メインの役者さん達は、他の役者さんとどのような所が違うのか、またたくさんの役者さんの中でどのように自分の良さを表現しているのかなど、その様な点もとても興味深く、楽しんで観る事ができました。また、宝塚歌劇が演じる「ローマの休日」とはまた違う「ローマの休日」の舞台も観てみたくなりました。

出田百恵(2回生)

 今回はゼミ活動の一環として宝塚歌劇団の『ローマの休日』を観劇しました。舞台を一望できる素敵なお席で、キャストの皆様の動きを見渡すことができました。観る角度や位置により感じ方が変わってくるのもミュージカルならではの面白さだと改めて感じます。
 ローマを舞台とした劇中では、主にスキャンダルを狙う新聞記者のジョーと王女であることを隠し街に出たアン王女が話を展開させていきます。この二人の心情の変化が絶妙に表されていることもこの舞台の見所だと感じました。
 うだつの上がらない日々を送っていたジョーがアン王女と出会い、共にローマでの一日を楽しむうちに鋭気を取り戻したように感じ、登場時はピュアで可愛らしいイメージであったアン王女が最後の記者会見では、しっかりと前を見据えた表情、話し方に変わり、王女の威厳が感じられます。
 これらの演技のメリハリや繊細さにも感動しました。セリフにもあるのですが、本当にこの物語は「儚い夢のような物語」で、それが観ていて強く感じられます。華やかで賑やかなローマの街を背景に、二人で過ごした時間が夢のような時間を表し、二人の別れ、元の日常に戻る瞬間に儚くも夢が覚めたことを感じ、とても切なくなりました。
 お芝居の後に歌に入ることにより、スーっと心に語りかけて、余韻をも楽しむことができました。これもミュージカルの良さだと思います。笑いあり涙ありの舞台で、とても面白く、有意義な時間を過ごすことが出来ました。

津田晴菜(2回生)

 初めて宝塚を鑑賞でき、今でも余韻に浸っております。宝塚はストーリーも知れ、演劇、またミュージカルも鑑賞出来る素晴らしいもので感動しました。宝塚は私には未だ早い、大人の方が見るという偏見があり、中々見に行くことが出来なかった為、今回ゼミでこのような機会があり舞台鑑賞が出来、とても嬉しく思います。
 「ローマの休日」は元々気になっていた作品でもありました。自由で心の綺麗な女性“王女アン”と、ずる賢く意地悪ながらも面白く、本当はとても人情深い優しい男性“アメリカ人新聞記者のジョー・ブラッドレー”の身分が違う男女が徐々に惹かれあっていくのを共に感じ、うっとりしました。
 初め、ジョー・ブラッドレーは新聞記者なので、お金儲けの為に仕事のパートナーであるアーヴィングと共に、スクープを取り上げる為に王女アンを連れ出した。身分、生活習慣の違いゆえに生まれる価値観の差などがリアルに描かれていて、とても面白かったです。
 好きなシーンが沢山あり、選ぶのが困難だったのですが、私が一番好きなシーンは最後の王女アンが王国に戻り記者会見を開くところです。王女アンが会見会場にて「一番好きな場所は」と聞かれ、「ローマです!」とはっきり宣言していたところです。その一言が、ローマで過ごした楽しかった一日のことを全て物語っていて、見ているこちらが嬉しく幸せな気持ちになり感動しました。
 初めての舞台鑑賞で本当に素晴らしく充実した一日になりました。映画より宝塚のような舞台鑑賞のほうがより感情移入しやすく、迫力もあり、身近に感じました。先生が舞台は見る場所により、それぞれの楽しみ方があり、面白いとおっしゃっていたので、私もまた違う目線からも舞台鑑賞を楽しみたいと思いました。

渡辺祥子(2回生)

 今回は、寿山ゼミで宝塚歌劇団雪組による公演『ローマの休日』を鑑賞しました。私は、宝塚歌劇団が大好きで、よく観に行きます。高校時代に入試願書を購入した事もある程で、将来の夢への考えも左右された程私にとって大きな存在です。しかし、いつもは星組公演を観るので、今回は組が違うだけで、異なった感覚を楽しむ事が出来、とても新鮮に感じました。
 今回の公演『ローマの休日』舞台はローマで物語が繰り広げられます。咲妃みゆさん演じるアン王女は、天真爛漫で可愛らしい一面もあり、しかし、物語上で意思のしっかりとした芯のある女性へと成長する様はとても愛らしく、そしてかっこよかったです。この様に一つの物語、演劇の中で個々の心情が、他者との関係が、そして全体が変わり、変化または進化していく様が見られる事も見所の一つだと感じました。
 この『ローマの休日』では特に、早霧せいなさん演じるジョー・ブラッドレーが金の為、欲の為に、一方のアン王女は自由に好きな事をして生きる為に、お互いはローマを共にしていたのだが、お互いが気付かないうちに、それは恋愛感情へと変化していく情景が見てとれ、とても魅力的でした。
 『ローマの休日』という作品に興味はあったのですが、昔の洋画という事で少し難しそうに感じていました。今回、宝塚歌劇団の演劇を見て、是非本家のオードリー・ヘップバーンさんの演じるアン王女で描かれる『ローマの休日』を観たいと思いました。それでもまた、日本と海外の演じ方、演劇と映画の演じ方、昔と今の演じ方、全てが異なるので同じ作品でもまた違った見方が出来るのではないかと感じました。

針木妃菜子(2回生)

 今回初めて、宝塚歌劇を鑑賞させていただきました。今回は、雪組の「ローマの休日」を観ました。今まで宝塚という組織は知っていて、テレビなどでも拝見したことがありましたが、はっきり言って生で鑑賞するのとでは比べ物になりませんでした。男組の方々の完璧と言えるほどの男らしさ、女組の方々の気品の良さは一朝一夕で作られたものではなく、日々の積み重ねた稽古にどれだけ真剣に取り組まれているかを物語っています。  「ローマの休日」のストーリー自体も、初めて観る方にも分かりやすいようにアレンジを施してありました。トップの方をはじめとし、雪組全体の方のキレがあり、呼吸があったダンスは圧巻でした。ミュージカルだったので、歌を織り交ぜての劇でしたが、どの歌も、とても素敵でした。表情、抑揚、動き、すべてに工夫があり、鑑賞者に楽しんでもらおうという思いが節々に感じ取れました。  客観的に見て、「ダンスをしながら演じる。」というのはとても難しいことだと思います。キャラを壊さず踊る、そして終わった後の繋がりも良くなければいけません。そういったことを考えると、雪組の方々のチームワークがなせる技なのだなと思います。今回、普段触れ合う機会があまりない芸術に触れ合うことが出来ました。とても感動し、芸術が与えてくれるものの奥深さを知りました。また、このような機会があれば是非参加したいと思います。

山中貴大(2回生)

 私は、生れて初めて宝塚を観劇しました。この劇で特に魅力的に感じたことは、宝塚の劇団員の一人一人の演技です。歌とダンスを中心に展開される舞台は、とても感動的で、今でも心に残っていますし、劇団員全員が一致団結して繰り広げる舞台は、言葉で言い表せないほど素晴らしいものがあり、こちらまで熱い想いとエネルギッシュな姿が伝わってきました。
 場面によって表情やしぐさを変える姿に関しても、なかなかできることではないと私は考えていますが、無難にこなす姿には「さすが宝塚だな」としみじみと感じました。さらに、女性だけで形成されている劇団員の男役のカッコよさにも魅了されました。これぞ宝塚というところを数多く見ることができ、とてもいい経験ができました。本当にありがとうございました。
 話の内容に関しては、ヨーロッパきっての古い歴史と伝統を持つ某国の王女アンとアメリカ人新聞記者のジョー・ブラッドレーが路傍のベンチで偶然出会って以来、ローマの休日を1日丸々遊びつくすことによって、2人の間が徐々に縮まっていくという話でした。この話の合間に観客の笑いを誘うシーンも何度かあり、見ていくうちに宝塚歌劇団に興味を持つことができました。また今後、宝塚歌劇団を見に行く機会がありましたら、是非参加したいです。

佐藤真実子(2回生)

 8月11日(木・祝)の「山の日」にオープンキャンパスがあり、私もスタッフとして参加させていただきました。私が参加したのは前々回の6月のオープンキャンパスぶりだったのですが、その時より来場者は増えたと感じました。
受験生以外にもまだ高校2年生の方たちが、夏休みの課題をするためにオープンキャンパスに来ていて、少しでも課題の助けとなるように阪南大学について話しました。その他にもSPトランプや進路の話をしましたが、まだ行きたい大学が見つからず、迷っているようで、3年前の私も進路について悩んでいたので、当時の自分が懐かしくなりました。まだ高校2年生で時間はたくさんあるので、様々な大学のオープンキャンパスに行き、実際に自分の目で見るようにアドバイスしました。
 オープンキャンパス後は、シネマ倶楽部で梅田芸術劇場に宝塚歌劇雪組の「ローマの休日」を見にいきました。劇場に着いて、観客は女性がとても多いと感じました。公演は第一部と第二部に分かれていました。私は、主役の新聞記者ジョーの気持ちが変わっていく第二部にとても感動しました。終始、全員が女性ということが信じられないくらい男役の方たちが男らしくてとても驚きました。舞台のセットが次々と変わることにもとても感動しました。
映画の「ローマの休日」は見たことがなかったのですが、是非見てみたいと思いました。また、宝塚歌劇鑑賞という新しい経験ができ、とても嬉しく思いました。次回のシネマ倶楽部も楽しみにしています。