2015.7.17

ニュージーランドビクトリア大学留学体験記3:寿山ゼミ3回生

ニュージーランドビクトリア大学留学体験記3:寿山ゼミ3回生 柴垣由佳

 こんにちは。国際コミュニケーション学部寿山ゼミ3回生の柴垣由佳です。最近のウェリントンの気候はとても寒く、滅多に雪の降らないウェリントンなのですが、ここ2日間ほど降っていて、厳しい寒さの中、毎日を過ごしています。今月は「新しいクラス」、「国会議事堂見学」、「クイーンズタウン」についてレポートしたいと思います。

新しいクラス

 1か月間の長期の休みが終わり、またテストを受け直し、再度クラス分けが行われました。その結果、私は以前クラス10でしたが、今回クラス8に上がることができました。新しいクラスは、日本、中国、チリ、ベトナム、コロンビアからの出身者16名で成り立っています。新しいクラスの雰囲気は、以前のクラスとはまた違う雰囲気でとても楽しみな気持ちでいっぱいです。
 そして、私はこのクラスで帰国日までクラスメイトと共に勉強することになります。今の自分にしかできないことをしっかり意識して、この貴重な時間を大切かつ有効に、より多く自分の成長時間になるよう気持ちを引き締めて、残りの2か月の留学生活を過ごしていきたいと思っています。

国会議事堂見学

 先日、ルームメイトと一緒に、国会議事堂構内の歴史的建造物無料見学ツアーに行って来ました。このツアーは、ガイドさんと共に館内を見学するのですが、所要時間は約1時間で、各建造物それぞれの説明と質問タイムがありました。その中にある建造物は全て、ニュージーランドの国会遺産なので、とても中は綺麗で、また空港での荷物検査と同様のチェックがあり、見学中の所持品は一切NGという厳重な警備が整っていることに驚きました。
 やはり、1番心の中に残っているのは国会議事堂です。ここで、国会議案など立法の審議を行う場で、会場内にはリムという木製フロアが使われていたり、とても凝ったデザインだったのが非常に印象的でした。また、国会議事堂と国会図書館には耐震対策が行われており、免震アイソレータという円柱の周囲にゴムと鉄板を交互に何層も重ねた装置が取り付けられていました。
 ニュージーランドは、日本と同じ地震大国なので、国会議事堂も万全の体制が整っていました。とても難しい内容ではありましたが、しっかりと自分の目で見て確かめることの大切さにも改めて思い気づかされたとても貴重な時間となりました。

クイーンズタウン

 学校が長期間の休みだったので、アクティビティで有名なクイーンズタウンに行って来ました。クイーンズタウンは、南半球なのでとても寒く、雪も積もっていました。行きのバスは、路面のコンディションが悪く、出発30分前にキャンセルといったハプニングがありましたが、それでもなんとかスケジュール通り辿りつくことができました。
 今となっては、とても良い経験となりました。クイーンズタウンでは、バンジージャンプ、ジップラインというアクティビティをしました。私は人生初のバンジージャンプで、また後ろ向きで挑戦しました。とても怖かったですが、なんとかやりきることができました。
 ジップラインは6種類のレーンをグループになってスタッフも一緒に楽しみました。とてもすごい絶景も見ることができ、約3時間30分にも及ぶアクティビティが終わったと同時に達成感も得られ、スタッフと意気投合ができた楽しい時間でした。またその日の夜には、ファーグバーガーという人気で行列のできるお店のとてもビッグなハンバーガーを食べることもでき、本当に充実した時間を過ごしました。
 今月の目標は、新しいクラスに変わったので、クラスメイトとたくさん話してトライして、自分のレベルアップにつなげていきたいと思います。また、辛くても笑顔を忘れずに失敗を恐れずに前向きにポジティブに、しっかりと日々成長していきたいと思います。

寿山ゼミ3回生 岡原加絵

 こんにちは。国際コミュニケーション学部寿山ゼミ3回生の岡原加絵です。7月に入り私の留学生活も半分を過ぎ、ニュージーランド生活も残り2か月となりました。最近では時間が経つのが本当に早く感じます。今回は、「ルームメイト」、「Museum」、「学校生活」についてレポートします。

ルームメイト

 6月末から、私の家に新しいルームメイトがやってきました。彼女は中国出身で年齢は私より2つ下の18歳の女の子です。今までのマザーと二人きりの生活とは全く異なり、初めの頃は気を遣う日々でうまくなじめなかったですが、彼女とは通っている大学もクラスも全く一緒なので、同じ時間を共有することが増え、だんだんと仲良くなることができました。
 今まで、私はこんなにも他国の友達と同じ時間を過ごすことはなかったので、英語を話す機会がより増えてとても自分の為になっています。ですが、改めて伝えることの難しさを実感しました。私の伝えたいこと、彼女の伝えたいことをお互いが理解できない時も多々あります。その時はそこで終わりにしないで、辞書などを使って理解し合うまで話し合います。まだまだ勉強を頑張らないと思うきっかけにもなり、自分自身のモチベーションも上がっていきます。もっともっといろんなところに出かけて、これからも二人で英語力を向上していけたらいいなと思っています。

Museum

  先日、ルームメイトと「Tepapa」と呼ばれる博物館に行ってきました。こちらはニュージーランドでとても有名な国立博物館です。そこはウェリントン市内で観光名所1位となっている場所です。人気なのにもかかわらず、なんと館内は誰でも無料で入ることができるのです。
 フロアごとにテーマが異なっており、ニュージーランドの歴史や文化、自然環境などを見学することができます。文化のエリアでは、ニュージーランドで欠かすことのできないマオリについて事細かく展示されていました。マオリとはニュージーランドの先住民のことで、1000年以上も前に、ポリネシアにある伝説のハワイからニュージーランドへやってきたと言われています。
 マオリは現在ニュージーランド全体の人口の約14%ほどですが、彼らの言語や文化はニュージーランドにとっては欠かせない根幹をなしているそうです。他にも、地震を疑似体験できるところもあり、実際に私も試してきました。そこで改めて地震の怖さを体感することができました。
 ニュージーランドも日本と同じく地震大国と言われていますので、地震に対する対策なども事細かく表示されており、今後もし地震が起こった時に自分はどうするべきなのか、どこに逃げるべきなのか、とても勉強になりました。自分が全く知らなかったニュージーランドの歴史や文化も多く展示されていて、改めて自分が留学に来ている国について知ることができ、とても嬉しかったです。

学校生活

 2週間のお休みも終わり、7月8日からビクトリア大学での授業が始まりました。私はこのタームから大学の授業への参加となります。私のクラスメイトは、中国出身の子が多く、他にはソマリア、イラク出身の子がいて、日本人は私一人だけです。授業は9時〜13時までですが、毎日英語で必要な分野を全て勉強します。  まずは、二人一組に分かれて話すspeakingから始まり、そのあとreading、grammar、listeningを徹底的に行っていきます。以前いた学校では、ほとんどspeakingがメインでしたので、また異なった授業を受けることができ、とても嬉しかったです。まだ授業が始まったばかりで、毎日の課題も多くて追われる日も多いですが、授業はとてもわかりやすいので充実感があります。  私自身、クラスに日本人一人だけの環境は、自分の英語力向上につながることなので、とても憧れていました。けれど実際にそうなってみると、不安なことも多く、しんどいことも多々ありました。でもこのような経験を味わえるのはとても有難いことで、本当に今しかできないことだと思いました。なので、自分の置かれている環境に感謝し、帰国する際に後悔しないようにもっともっと自分自身積極的に英語と触れ合っていきたいと思っています。今という時間を大事にして、あと2か月間精一杯頑張っていきます。  あっという間に3か月が経ち、あと2か月間しか留学生活がないという焦りがたくさんあります。だからこそ、今いる環境に感謝して一日一日を無駄にせず、過ごしていきたいと思っています。絶対にあきらめない気持ちを忘れず、毎日あふれでてくる課題をクリアしていきたいと思います。

寿山教授のコメント

 梅雨明け前なのに異常に暑い日本に対し、雪が降るほど厳しい寒さのニュージーランド。そんな世界の広さと留学生活を頑張っている様子を毎月届けてくれる「留学体験記」は、本人の振り返りだけでなく、家族や友人、そして留学を考えている後輩たちへの大変有用なメッセージにもなっています。柴垣さん、岡原さんのニュージーランド留学生活も残り2か月となりましたが、「もう2か月しかない」、「まだ2か月もある」捉え方次第でもっと有意義に過ごすことができるはずです。帰国日が近づいた来月のレポートではどんなメッセージを送ってくれるか楽しみにしたいと思います。