2015.2.24

フリンダース大学留学体験記6:寿山ゼミ3回生

フリンダース大学留学体験記6:寿山ゼミ3回生 岡城弘明

 国際コミュニケーション学部寿山ゼミ3回生の岡城弘明です。この留学体験記も早いもので、次回が最後となります。オーストラリアでは夏の時期が12月〜2月で、1月の三が日は40度を超える日もありましたが、それからは特に暑い日はありません。ここ最近までずっと涼しく、朝夜は肌寒いくらいで、平均気温が20度前後とオーストラリアの夏らしくない気温でした。
 しかし、2月中旬ごろからは暑くなってきました。それでも、日本の夏のほうが体感温度としては、湿気がある分暑く感じます。さて、今回は「学校」、「日常生活」、「宗教」についてレポートします。

学校

 2月6日にセッションが終わり、2月10日から新たなセッションが始まりました。2月10日から3月13日が私の最後のセッションとなります。セッションが終わるたびに、友達が減っていくので寂しく感じます。ですが、今セッションで新しく入ってきた生徒と仲良くなりました。今セッションは25人ほど新しい日本人がやってきて、さらに2月末にもまだ増えるそうです。日本人が増えることにより、クラスに日本人も当然増えるので、正直とても残念です。
 彼らは授業が始まるまで、日本語で会話をしている光景をよく見ます。そして、昼休みになると日本人同士で集まりご飯を食べ、また日本語で会話をしています。25人ぐらいのうち17人ほどが、某大学から来ているそうです。彼らは1セッションで終了となり、滞在期間はわずか5週間と短い期間です。正直な話、この5週間で彼らの英語が向上するようにはとても見えません。やはり5週間という短い期間なので、遊びと思い出作りがメインの学生が多いのかなと率直に思いました。
 私はここに来ている日本人を非難しているわけでなく、意識の低い学生について残念に思っているだけです。正直な意見を言うと、何をしに留学へ来たのだろうといつも思います。彼らは良くても、周りに悪い影響を及ぼすのが残念です。やはり、留学に来る前には何らかの目標を立てるのがベストだと改めて思いました。
 今セッションから、私はリーディング&ライティングクラスをビジネス英語に変えることができたので、今はビジネス英語を学んでいます。やはり、ビジネス英語という事で今までは日常の生活に関する記事などが多かったですが、今回は会社の歴史や職業など、ビジネスに関する記事ばかりなので、私にはとても興味深い授業です。
 ですが、知らないビジネス英語がたくさん出てくるので、今まで以上に復習が重要となってきました。これは他のコミュニケーションクラスやリスニングクラスもそうで、レベルが上がってきたので復習をしっかりとしないと置いて行かれそうです。私の中ではここからがスタートという感じですが、残念ながらこのセッションが最後となります。
 なので、気合を入れ直して、今まで以上に勉強に取り組むようになりました。日本に帰ってから後悔をしないように何事もトライし、行動し、自分にとってよい経験を作り、この留学に対しての時間、お金の投資の利をしっかり意識するように初心に戻って行動しています。

日常生活

 1月26日はオーストラリアデーでした。この日は、オーストラリアの祝日で、各家庭では、国旗が掲げられ、車にも国旗をつけて走っている光景をよく見かけました。1994年頃から、全土で様々なフェスティバルが行われるようになりましたが、広く支持されてからの歴史はまだ浅いみたいです。
 アデレードでは、パレード、コンサートや花火などがメインでした。パレードでは、各国様々の人が参加し、その国の伝統衣装を着て、伝統音楽を流しながら、街の中で行われていました。例えば、ブラジルだとサンバの衣装着て、サンバを踊りながらのブラジルパレードでした。生でサンバを見ましたが、とても力強く、陽気で美しい踊りでした。
 他にも、中東、アジア、ヨーロッパとたくさんの国が参加していて、日本も参加していたのですが、残念ながら私は見ることができませんでした。日本は、浴衣を着て和太鼓をたたいていたそうです。そしてパレードが終わり、広場でコンサートが始まりました。歌手はそれほど有名な人ではなかったですが、盛り上がっていました。そして、最後は20分程、曲に合わせて花火が打上げられていました。花火を久しぶりに見たので、美しく感動しました。でも、日本の花火の方が美しく私は好きです。
 最近、新しい趣味ができました。今のホームステイ先からビーチが近いので、頻繁に走りに行ったり夕日を眺めたりしています。ここの夕日はとても美しく、毎日見ても飽きないぐらいです。この夕日を見ていると、私はとても平和で幸せだなと感じることができます。そして、たまに眠れない日などは、夜中に砂浜に寝転がり星を眺めたりしています。とても気持ちがよく、リラックスができ、頭をリセットすることができるので、ストレス解消になります。
 そして最近では、留学期間がもうすぐ終わるので、ホストファミリー、友達との時間も大切にするようにしています。今回のホストファミリーは週末になるとしばしば、どこかへ家族ぐるみで一緒に出掛けます。この前も少しバーに行き、ビリヤードをしました。暑かったので海に行き、海水浴をしてバーベキューもしました。やはり、外でバーベキューをした方が雰囲気もあり、美味しく感じます。残りの留学生活もあとわずかなので、思い出もしっかりと作っていきたいと思います。

宗教

 前回も宗教について、少し触れましたが、今回も触れたいと思います。私は最近、シリア人の先生とプライベートで会うのですが、今となっては先生というより友達です。私が英語で分からないところがあれば、いつも丁寧に教えてくれます。この間は中東のレストランに連れていってもらいました。私は今まで食べたことがなかったのですが、料理は、ご飯、ナン、ケバブ、鶏肉、サラダとボリュームがあり、とてもおいしく頂きました。
 食べる所が選べ、伝統座敷のようなところか、テーブルが選べます。私たちは座敷で食べました。しかし、ここの座敷は机などなく、絨毯の上にビニールを敷き、その上でご飯を頂きました。今回、彼と話をして、興味深い点がいくつもありました。いつも彼と話す内容はとても真面目な話ばかりで、私はとてもいい勉強になります。
 例えば、ISISによる日本人人質の話やイスラム教について深く話し合いました。日本人の人質は助けられたのではないかと結論に至りました。なぜなら、そもそも日本はアメリカに支配されているように世界的に見て思いますが、そこが、まず問題で、実際に支配されている形であっても、日本国として、もっと誇示するべきだと思いました。
 今回の原因の一つとして、日本が中東支援を行いましたが、実際のところは、中東すべての国に支援を行ったわけでなく、主にヨルダン等の支援が強く、それが引き金となったように思います。それに加え、安倍首相がヨルダン交渉も問題の一つといえるでしょう。彼の意見としては、日本はアメリカに支配されてはならないと強く訴えていました。やはり彼はシリア人なので、アメリカが好きではないようでした。
 彼から聞いて初めて知ったのですが、彼はオーストラリアに来てもうすぐ1年ほど経つそうなのですが、彼はオーストラリア国籍に変えるそうです。実際シリアの貧しい人々は国籍を変えたいそうです。理由としては、他の国へ行くことが難しいことや、もし子供が生まれたときに、その子供は当然シリア国籍を持ち、子供達は苦しむことになるからだそうです。
 実際に、他の国へ密入するのも珍しくないそうです。その話を聞き、日本国籍は何一つ不自由がないと思いました。一部の国を除き、日本のパスポートを持っていれば、どこにでも行くことが可能です。ですが、彼らは、平和をあきらめている訳ではなく、むしろ強く信じています。強く信じる理由として、戦争はいつか終わることと、彼らがイスラム教だからです。フランスの歴史背景をみると、フランスは100年戦争と呼ばれる戦争がありましたが、今では考えられないくらい美しい国だと彼は言っていました。
 そして、イスラム教が理由と言うのは、彼らアッラーを信じ、アッラーの教えにより、死ぬとその人が良き行いをしていれば天国へ行き、第二の人生をスタートすることができると信じています。彼曰く、イスラム教であることで、人生を理解することができ、使命感が生まれるといっていました。人生を理解できることにより、死ぬことに恐怖心が激減されるようです。
 彼らは1日5回お祈りを行います。私は彼に、面倒くさくないときはないのかと率直に伺ったところ、彼はお祈りを好きでやっているし、むしろ趣味だそうです。それに、お祈りをすることにより、ストレス解消にもなるそうです。そして、イスラム教の考えで感心したのが、毎月、月初めは断食をするそうです。理由として、断食をすることにより、貧しくてご飯を食べられない人の事を忘れないためだそうです。
 とても素敵な考えだなと思いました。私はここにきて彼から学んだことは沢山ありますが、私が出来ることと言えば、このような形でも伝えていくことが大切なのかなと思いました。それに私たち日本人、特に若い世代が世界にもっと目を向け、日本では想像できない戦争が今もなお行われているという事を意識しなければならないと思いました。少しでも早く戦争が終わることを願います。
 最近、オーストラリアに来たときの事を振り返ることがあり、英語を含め、人間的にも成長できているのかと自問自答しましたが、自分の中では、かなり価値観も変わり、何よりも出会った人たちの影響が大きいなと感じています。留学に来て本当に良かったと思います。次回のレポートが最後ですが、今日よりも成長できるよう、日々頑張りたいと思います。

寿山教授のコメント

 岡城くんのオーストラリアでの留学生活もいよいよ大詰めに入ってきたようです。最近では、自分自身をもう一度振り返りながら、価値観などの見直し作業をしているのは、帰国後に待ち受けている就職活動にもきっとプラスになることでしょう。いずれにしても、留学生活で学んだことすべてをいかんなく発揮して、自分の将来に向けての方向性を打ち出して前に進んで行ってもらいたいと思っています。