2014.9.30

シネマ倶楽部(寿山ゼミ)2014年度学外活動第9弾!

シネマ倶楽部(寿山ゼミ)2014年度学外活動第9弾!
<体験学習でミュージカル「ミス・サイゴン」を鑑賞しました!>

 国際コミュニケーション学部独自イベント「体験学習」が夏休み期間の9月17日(水)に中之島フェスティバルホールで開催されました。今年度は、昨年大好評であったミュージカル「レ・ミゼラブル」と同じ制作スタッフが「究極の愛」を描いたミュージカル大作「ミス・サイゴン」をシネマ倶楽部(寿山ゼミ学外活動)として鑑賞して参りました。

 「ミス・サイゴン」はベトナム戦争末期、両親を失った少女キムが陥落直前のサイゴン(現在のホー・チ・ミン市)でフランス系ベトナム人のエンジニアが経営するキャバレーでアメリカ兵クリスと出会い、恋に落ちるところから始まる「ラブ・ストーリー」ですが、戦争が無情にも二人の間を引き裂いていく、とても悲しく切ない愛の物語です。

 単なる「ラブ・ストーリー」に終わらず、戦争の引き起こす様々な悲劇と登場人物それぞれの立場からの「愛」、「人生選択」の是非を観客に鋭く問いかける、非常に奥深い物語を素晴らしいキャストが歌と踊りと芝居を通して、「愛」「夢」「人生」とは何かを見せ考えさせてくれる舞台でした。今回のような素晴らしい舞台から得られる感動は、非日常体験ではありますが、とても刺激的で現実の生活並びに未来の生き方に大きな影響をもたらす力があると改めて感じました。

 夏休みのため、留学、インターンシップ、アルバイト、旅行などの予定があり、全員参加は叶いませんでしたが、参加したゼミ生たちは、生舞台が生み出す素晴らしい感動体験から様々なことを感じ、様々なことを学んでくれたように思います。ゼミ生たちに今回の「体験学習」を通じて感じたこと、得たこと、学んだことをレポートしてもらいました。(指導教授:寿山泰二)

シネマ倶楽部メンバー(寿山ゼミ生)のコメント

保坂樹希(3回生)

 今回、学校行事で「ミス•サイゴン」を見に行くことが出来ました。フェスティバルホールでミュージカルを見たのですが、まず建物の綺麗さにすごく驚きました。会場も一階、二階、三階と見やすい作りになっていました。そして、今回は舞台の前にオーケストラが生演奏するという演出でした。私も作られた音ではなく、生の音でダンスをしたことがあるのですが、CDから流れる音楽ではない場合、タイミングや音がズレることがあるので、その音に合わせて体を動かすことはすごく難しいことを知っていました。
 しかし、今回全て生のオーケストラの演奏に合わせて、セリフを歌ったり、音のタイミングでピタッと止まることが出来たり、みんなが揃っていて練習にすごく時間と手間がかかっていると思いました。ダンスもすごくセクシーでしたが、衣装もすごく見惚れてしまう工夫がされていて感動しました。
 演出も銃弾の音がリアルに響き、その音に合わせて本物のように光りが放たれ、すごく驚きました。ヘリコプターが飛んでくる演出も音とCGがすごくピッタリで、本物と見間違える程でした。そして、何よりキャストの声量にすごく圧倒されました。セリフを歌で表現し、顔は見えなかったけれど歌声で表現したい気持ちなどがすごく伝わりました。最後は凄く感動的な終わり方で引き込まれる演技でした。涙する人も多く、ミュージカルがもっと好きになりました。また見に行きたいです。

竹村さゆり(3回生)

 今回、ミュージカル「ミス・サイゴン」を観に行き、また新たなことを学びました。ミュージカルの素晴らしさは、ストーリーから伝わってくるだけでなく、照明、音響、演技力、この全ての演出があるからこそだと思いました。演出側からすれば、どれだけお客様に身近に感じさせられるか、ストーリーに吸い込ませられるかが大切だと考えました。やはり、ストーリーものというのは人それぞれ捉え方が違うと思いますが、そもそも見てる側に趣旨が伝わらなければ意味がないので、いかにどのようにして、伝えるのかが大切だと思います。
 例えば、ヘリコプターの音でも本当にその場所にいるかのように感じたり、その演出から感じることがないヘリコプターの風も感じ取られました。これはそれだけ私がそのストーリーを身に感じているということです。映像越しで見てもストーリーの内容に感動はすると思いますが、やはり映像越しよりも自分の目で見て五感で感じることで、また違う楽しみ方があることを知りました。
 そして、音響に関してはこだわっていて、音をスピーカーで流すのではなく、プロの演奏家達が実際に生演奏されていました。ここでも、スピーカー越しと実際聞くのでは全く感じ方が違うものだと思いました。耳だけでなく体に響いてくるので臨場感がより増して感じ取れました。

角 明日香(3回生)

 今回、国際コミュニケーション学部の体験学習として「ミス・サイゴン」を見に行きました。演劇を見るというのは初めてで、とてもわくわくしていました。「ミス・サイゴン」は、歌いながらセリフを言うので、あらすじを理解していないと少し難しいところがありました。ミュージカルは映画と違い、生きているものを目の前にして見るので、注目するところは主人公だけではなく、たくさんのところに目を向けることができました。
 たくさんの人がいたとしても、主人公が一目で分かる照明の当て方や備品の変わるタイミングなどとても細かいところまで考えていて、場面を容易に理解することが出来ました。私が特に感動したところは、脇役の人達の動きです。彼らはどこに立っていたとしても、キレのある素晴らしいダンスや動きでした。舞台のどこに目をやっても素晴らしいと感じることができました。そしてやはり、主人公達のオーラは凄いと思いましたし、歌声はよく響き、オーケストラと息がぴったりで素晴らしかったです。私が一番驚いたのは、最後の挨拶のときの出演者の人数です。私はてっきり何十人ものキャストが脇役として演じているのだと思っていましたが、人数がとても少なくて大変驚きました。
 最後に、観劇が終えて解散した後、みんなで感想を話し合っていると、人により思ったことが違い、とても面白かったです。誰もが同じではなく、人により感性が違うこと、違いの共有がとても楽しく、今回の体験学習はとてもいい経験になりました。

曽我瑞貴(3回生)

 今回、阪南大学国際コミュニケーション学部の体験学習で「ミス・サイゴン」を見に行かせていただきました。フェスティバルホール三階で鑑賞させていただきましたが、そこからは舞台とその下で演奏を繰り広げるオーケストラの方々、観客の方々を広く見渡せる程の高さでした。始めは舞台全体を広く見ていて、テレビドラマを見るような感覚でいましたが、一人一人に焦点を当てて目を凝らしてみると、キャストの息遣いが目に見え、その表情など一人一人の演技力から伝わるものが沢山ありました。また、照明やセット、音響にも場面に合わせた工夫がたくさんされていました。
 ベトナム戦争の時代が背景であり、20年程しか生きていない私にとって戦争は経験のないことですが、舞台奥の映像も使われていて、大変リアリティがありました。同じ舞台であるのに一つ一つ違った、様々な場面を手掛けられていて感動しました。フィナーレでは観客の盛大な拍手で、キャストの方やオーケストラの方々は達成感に満ち溢れた素晴らしい表情をされていました。
 また、この「ミス・サイゴン」という舞台には夢が大きく描かれていました。夢に向かって突き進む姿、誰かのために頑張る直向きな姿、ただひたすら夢を追う人は、キラキラと輝いているのだと改めて思いました。そして、この作品の大きなテーマとしては「究極の愛」というものを感じました。
 戦争から学びを得た大人達が親を求める子どもへ向けた愛、愛する人を待ち続ける愛、新しい道を歩もうとする人を支える愛、親が子を想う愛など、登場人物の一人一人から感じ取ることができました。中でもラストシーンでキムがタムの将来を想って取った行動には感動して涙が出そうになりました。そんなキムからは演技の中でもタムを抱く姿が多く見られたため、多大なる愛を感じました。
 この舞台を見て、改めて夢を諦めずに生きる意味、人と人との関係を結ぶ愛の大切さを学びました。私も愛する人、周りの人への感謝の気持ちを持って、夢に向かって突き進む努力を忘れずに生きていきたいと思います。

望月 槙(3回生)

 今回ミュージカル「ミス・サイゴン」を観ました。私は今回初めて日本の舞台を観たのですが、映画やテレビとは全く違う迫力に心を奪われました。役者さん達一人一人、歌やダンスがとても上手く、「レ・ミゼラブル」同様に殆どの台詞が歌で表現されていました。
 私が特に印象に残っているのはキム役の笹本玲奈さんの歌唱力です。映画などとは違い、躍動感に圧倒され、まるで自分も舞台の中にいるような感じになりました。キムはタムを育てながら何年もクリスとまた再会できることを胸に必死に生きていました。心から愛していた人と離ればなれになり、相手は妻が出来ているという状況は本当に辛いと思いました。キムと自分を重ねてみて、大好きな友人と別れた経験があるので、少しキムの気持ちを分かる気がしました。
 エンジニアのアメリカンドリームのシーンでは、本当にアメリカのショーを見ているようでした。役者の皆さんがアメリカ人ダンサーのような衣装を着て、迫力のあるダンスで観客を魅了していました。役者という仕事は役を演じる事により私たち観客に夢や感動を与える事ができるのだとミュージカルを見て思いました。歌う事によって人々の気持ちを変え、なにかを感じさせることは本当に素晴らしいと思いました。

松田莉奈(3回生)

 フェスティバルホールに行くのは2回目でした。前回はコンサートで、今回はミュージカルです。会場に入るとステージのセットが全然違い、全く違った会場に来たかのように感じました。前回は2階から、今回は3階からの観劇で、2階に比べ全体が見渡しやすく、奥行きのあるステージだということがよくわかりました。
 思っていた以上に奥行きのあるステージで驚きました。大きなセットが出てきたりどんどん変わったり、とても豪華で家などの大きなセットを出演者自らが動かしながら進めていくシーンは今までにない演出で印象的でした。セリフも全て歌だけのミュージカルは初めてで、最初から最後まで聞き逃さないよう緊張しながら観ました。あらすじを読んでから観ましたが、大人の愛、その時代の愛が描かれていて内容も少し難しいなと感じました。 
 少しずつ理解しながら、考えながら観進めていきました。派手で過激なキャバレーのシーンが何度かあり印象的でした。「ミス・サイゴン」は劇中の音楽が全て生のオーケストラの演奏で、またオーケストラが実際に演奏している様子が見え感激しました。生のオーケストラが見える位置にいることで緊張感が伝わって来るように感じました。また臨場感が増しているようにも感じました。
 自らの命に替えてでも守りたいと思う親から子への愛を感じたミュージカルでした。現代では当たり前のように一緒に暮らすことのできる家族。一人暮らしをして家族の大切さを忘れかけているなと気づきました。もっと今の時間を大切にして生きていかなければならないと改めて感じました。ありがとうございました。

北川恵太(3回生)

 9月17日に阪南大学国際コミュニケーション学部の体験学習としてミュージカル「ミス・サイゴン」を鑑賞しました。場所はフェスティバルボールで正面の玄関を入ると、レッドカーペットが敷かれた階段があり、入るだけで何かいつもと違う感覚になりました。ホールに入り、上演まで待っている時間、他の観に来ている観客の顔は皆笑顔や今にも始まるというワクワクした気持ちで待っているようでした。私もそんな気持ちでいました。 
 ミュージカルが始まり、まず驚いたことがありました。それはオーケストラによる演奏でした。今までオーケストラの演奏は生で聴いたことがなく、実際に聴いてみると劇中の喜び、悲しみ、怒りなど、感情のプラスやマイナスに合わせて演奏されていたことが驚きでした。舞台上では「究極の愛」をテーマにした歌やダンスが次々に展開され、まだ経験の浅い私にとってはついていくのが大変でした。
 それでも感じられたのは役者の方々が、この日のためにどれだけの準備や気持ちのコントロール、日々の体調管理などに気を付けていることが感じ取れました。この事は普段の日常生活でも同じで、大事な1日に向けての準備が大切であることを感じました。その準備を続けることで、日常生活の質が高まり、大事な場面で力を発揮できると思うので、これからの参考にします。ミュージカルが終わり、幕が閉まっても鳴りやまない拍手が感動的でした。また舞台を観に行きたいと感じられた体験学習でした。

宮本晃幹(3回生)

 今回、国際コミュニケーション学部の体験学習でミュージカル「ミス・サイゴン」を見に行きました。初のミュージカルということでどのようなものかとても楽しみにしていました。私がミュージカルを見るにあたって重要視したのは音楽です。ストーリーはもちろんですが、ミュージカルということもあり、ミュージックを重要視しました。
 舞台を背にオーケストラの方々が生演奏をしていました。舞台を見ずにどうやって演奏しているのか気になってよく見てみると指揮者がいて、オーケストラの方々は指揮者を見て演奏していました。指揮者は舞台を見ながら指揮しないといけないので、その舞台を左右する責任感のあるポジションだと思いました。
 キャストの動きがゆっくりになると演奏もゆっくりになった瞬間感動しました。音楽と動きが一体化して「ゆっくり」を表現していたので、映画のワンシーンのようでした。一つ一つのことが丁寧で完璧なので「ミス・サイゴン」の世界に引き寄せられました。あの狭い舞台を隅々まで使い、キャバレーや家、檻などを表現していました。ヘリコプターのシーンも映像を使い迫力あるシーンでした。
 全体を通して感じたことは、どれだけの時間練習したのかと思いました。台詞から踊り、音楽まで相当な時間練習をしたと思います。一生懸命っていうのはこういうことなのだと改めて思いました。

峯 遥香(3回生)

 9月17日にフェスティバルホールで「ミス・サイゴン」を観ました。まず始まりとともに、とても大きな音が劇場中に響き渡り、最初からすごい迫力で少し驚きました。ベトナム戦争中の話でとても切なく悲しいストーリーでした。あの時代では、電話もSkypeもLINEもない世界で、離れ離れになれば一生会えないかもしれないし、連絡が取れないなんて今では想像もできないなと思いました。
 私も今、留学から帰ってきたばかりで、カナダのみんなに会いたいとすごく悲しくなりますが、私たちはいくら離れていても顔を見ながら話すことができます。それでもこんなにも悲しいのに、クリスやキムは比べものにならないほど悲しいのだろうなとミュージカルを観て思いました。
 ミュージカルは物以外ほとんどがその時に人の手で進められていて、音楽も舞台の下で演奏していて、道具を動かすのも全て人の手で行われていました。寿山先生がミュージカルなど生舞台は何回観ても違うと言っているのはそのせいだと私は感じました。裏方の人も全ての役割の人が一生懸命行うことで、私たち観客に感動が伝わるのだなと思いました。
 一番驚いたのはヘリコプターのシーンです。上から映像と音とともにヘリコプターが登場し、舞台の方で止まり、映像のはずなのに役者の方たちがヘリコプターの中に入って行っていてなぜ?と驚きました。観ていて気になったのは、役者の方たちはあれだけ演技に気持ちが入っているのに途中で休憩が入ると再開時に気持ちを入れ直すのは難しくないのかなと思いました。また機会を作って観に行きたいです。

吉田愛梨(3回生)

 今回、中之島のフェスティバルホールで行われているミュージカル「ミス・サイゴン」の観劇に参加させていただきました。私自身ミュージカルの劇を観にいくのは久しぶりだったので、とても楽しみにしていました。どの場面も素晴らしい劇だったのですが、特に私が素晴らしいと思ったシーンは、クリスとキムの空港での別れの場面です。ヘリコプターの効果音とCGが映り出されていたのですが、本当に空港にでも居るように感じました。
 その他の場面でも銃や天井から花火が放たれたりしていて、細かく舞台が作り上げられていました。物語の内容で心に残った場面は、クリスがタムを産んだキムを選ぶのではなく、妻のエレンを選んだ時はとても悲しい気持ちになりました。一度は深く愛し合い信じ合ったのにも関わらず、クリスが国に帰るため引き離されたキムは、信じてクリスをずっと待っていたのにクリスは結婚してしまいました。
 私がもしキムの立場にならば、エレンに子供を任せることも出来ず、クリスとの別れを切り出して欲しいと思うはずです。キムの立場を考えるととても心が痛かったです。しかし、すごく興味深く感動する劇だったので思わず身を乗り出して見てしまいました。
 私は劇の途中の休憩で後ろの方の席に変えてもらったのですが、観客席は少し離れた席に座るだけでも舞台の様子が全く変わるのだなと思うくらい印象が違いました。またこのような機会があればぜひ参加させて頂きたいと思いました。

塩野真奈美(2回生)

 9月17日、「ミス・サイゴン」というミュージカルを見に行ってきました。座席に着いたときに見えた風景やオーケストラの人々がいるところを上から眺めていて、ワクワクした気持ちを忘れません。いざ舞台が始まってみると大きな爆音でびっくりしましたが、オーケストラの音楽、キャストの人たちのきれいな迫力ある声が素晴らしく合わさっていて、鳥肌が立ちました。
 私は高校生の時、「ハイスクールミュージカル」を見に行ったことがあります。その時は音楽の授業の際にDVDを見ていたので、テレビとの違いなど、ミュージカルを見ながら考えたり、話も知っていたので楽しんでみることができました。でも今回の「ミス・サイゴン」は背景に戦争があり、恋愛の話だと聞いていただけで、登場人物の名前や話の流れ、何も調べていっていなかったために、話の内容を少し難しいなと感じてしまったことを後悔しました。
 今後、ミュージカルなどを見に行く際にはあらかじめ話のあらすじや、DVDなど見ておく方がいいのかなということを感じました。今回「ミス・サイゴン」を見て少し理解できなかったところもありましたが、また見る機会があったら、違った点に注目しながら楽しく見ることが出来るのではないかと思いました。
 最期の結末は、ストーリー的には私が想像していたものと違ったので少し残念で悲しい気持ちです。私は終わった後の出演者たちが挨拶をするとき、あの瞬間が一番感動します。出演者、オーケストラの人たちの一体感が一番見られるところであり、とても素晴らしく輝いて見えるからです。何かを一緒に作り上げること、達成することの素晴らしさをこのミュージカルから学んだ気がします。

小林 唯(2回生)

 9月17日に「ミス・サイゴン」というミュージカルを見てきました。私は小さい頃以来ミュージカルを観に行っていなかったので、今回のミス・サイゴンを観に行くことをとても楽しみにしていました。
 まず、フェスティバルホールの雰囲気もかっこ良く、3階席に座りましたが、思ったよりかなりホールの斜面が急だったので驚きました。開演するまでの時間の雰囲気も楽しみました。ストーリーは少し大人の恋愛の話で、始めのクラブの場面は実際にベトナム戦争の時にお金がなく、仕方なく働いていた女性もいて、本当にあったことなのだろうなと思うと胸が痛くなりました。陽気な音楽が流れていて、みんな楽しそうでしたが、同じ女性としてすごく辛かったです。
 戦争の中で出会って、離れ離れになってしまってもお互いのことを思い続けている2人の気持ちは本物だと感じ、クリスの妻も全てを受け入れようとする寛大な心を持っていて、それぞれの人物にそれぞれの思いがあることがよくわかりました。やっと2人が再開できたという時にこうなってしまうのかと想定外の展開でした。音楽も生演奏だったのでより一層臨場感が溢れていましたし、音を流しているのと生演奏では全然違うと実感しました。
 その日に何も下調べせずにミュージカルを見るとその時代に背景やストーリー自体もわからないところが多々あったので、これからミュージカルを観に行くときは、その話に大体のストーリーや登場人物がどういう人なのかといったことも調べてから観に行く方がいいなと思いました。今回のミュージカルでは戦争をすることは何1ついいことはないし、たくさんのものが奪われていくということを感じました。

隅野有佳(1回生)

 1回生のゼミ生は私だけでしたが、体験学習に参加してよかったと思いました。今までは学校の近くのホールまで直接行って鑑賞したことがあるぐらいだったのですが、本格的にミュージカルを観ること、会場のフェスティバルホールに入ったのは、私にとっては初めてで観る前は少し緊張していました。
 今回、ミュージカル「ミス・サイゴン」を見るにあたって、ベトナム戦争末期のサイゴン(現在のホー・チ・ミン市)が物語の舞台であること、そこで1人の少女キムとアメリカ兵が恋に落ちるお話であることを知りました。劇中で、ヘリコプターの轟音や銃声が鳴り響く場面があったり、子供を必死に守りぬく場面があったり・・・。たくさん苦労をしながらも一生懸命生きていくキムは凄いなと思いました。
 最後はあまりにも衝撃を受けてしまいました。家に帰ってから「もし、私がキムの立場だったら、子供のためにどうするかな・・・」と少し考えてしまいました。初めて本格的なミュージカル「ミス・サイゴン」を観て本当によかったと思いました。来年も体験学習があればぜひ参加したいです。