2014.8.28

2014年度OMOTENASHIプロジェクトから得たこと学んだこと

2014年度OMOTENASHIプロジェクトから得たこと学んだこと

 この夏、阪南大学は創立50 周年記念事業の一環として「OMOTENASHIプロジェクト」を実施しました。このプロジェクトの目的は、本学の海外協定校の学生たちに、日本(関西・大阪)の諸事情について理解を深めてもらうとともに、本学で学ぶことの魅力を知ってもらうためのものでした。また、本学学生が積極的な国際交流を促進することによって、本学のミッションステートメントで謳う「国際的なビジネスパーソン」を育成するための具体的施策の一つでもありました。
 今回、このプロジェクトに参加した5名の寿山ゼミ生(留学経験者及び今秋の留学予定者)にその「OMOTENASHI」の様子を実況レポートしてもらうとともに、一連のプロジェクトからそれぞれの立場から
得たこと学んだことをまとめてもらいました。短い期間でしたが、とても多くの収穫があったようです。以下のゼミ生たちのコメントをご覧いただければ幸いです。(指導教授:寿山泰二)

参加した寿山ゼミ生のコメント

辻本 一樹(4回生)

 私は2014年7月30日から8月8日に亘って開催された、阪南大学創立50周年記念事業"OMOTENASHI PROJECT"に参加しました。"OMOTENASHI PROJECT"とは、阪南大学の海外協定校から学生を日本へ招待し、Cool Japanや関西の魅力などを伝えるプロジェクトです。初めての開催となった今回は、イギリス・ニュージーランド・アメリカ・インドネシア・韓国・台湾・中国から合計13名の学生が参加しました。招待学生1名につき、本学の学生数名で1チームを作り行動していきました。
 私がこのプロジェクトに参加したのは、自身の経験が大きく影響しています。昨年の5月から8月の終わりまでカナダのウィニペグ大学に留学していた私は、現地で「日本ってどんな国?」という質問を受けた時に解答に困りました。思っていた以上に自分の国のことを知らなかったからです。そのような経験もあり、もっと自国について知りたい!外国の方に魅力を伝えたい!と感じ、プロジェクトに参加しました。そして29日、招待学生との初対面にワクワクしながら空港へ向かいました。

 私のチームの招待学生は、イギリスから来たLouiseさんです。彼女はイギリスの大学に通っていますが、デンマーク出身でありイギリス特有の強いEnglishのアクセントが無く、とても聞きやすい英語を話していました。彼女は日本に対する知識が無く、すべてが新しい体験でした。簡単な自己紹介を済ませ、矢田駅の近くにある寮へと移動しましたが、道中にも日本特有の文化が存在していました。まず1つ目が「女性専用車両」です。日本だと当たり前になっているシステムですが、外国には無く早速驚いていました。2つ目は「点字ブロック」です。駅のホームにある黄色の点字ブロックも日本では当たり前の光景ですが、外国人はその意味が分からずにいました。意味を説明すると理解して「日本は色々な所に気を配っているな」と言っていました。出会ってから僅か2時間足らずで、日本人にとっての日常・外国人にとっての非日常に気づきました。その後に夕食へ行きましたが、お箸を使うのはLouiseにとって難しかったようです。
 30日は、本キャンパスで開会式を行った後にあべのハルカスの展望台へ行きました。本学のキャンパスの1つにもなっている日本一高いビルですが、展望台へ行くのは初めてで招待学生のような気持ちで楽しみました。その後の歓迎パーティでは、乾杯の音頭を任されましたが、問題なく挨拶出来ました。31日は英語落語へ行った後に、海遊館と梅田スカイビルの展望台へ行きました。大阪を代表する近代的な観光スポットです。海遊館は世界でもトップクラスの巨大な水槽を有しており、その水槽に使われているアクリルの分厚さにとても驚いていました。また、ユニークな形のビルで有名な梅田スカイビルでは、夜景を楽しみました。

 1日は浴衣と書道体験をした後に、エネルギッシュな街「ミナミ」をぶらぶらしました。夕食はLouiseさんが希望した寿司を食べました。そこで驚いていたのが、値段とマグロの色です。イギリスの寿司はもっと値段が高いらしく、ネタの鮮度も低いらしいです。特にマグロは日本のような綺麗な艶のある赤ではなく、日本のマグロをとても気に入っていました。2日は京都へ行きました。生憎の雨でプランの変更もありましたが、八坂神社・清水寺といった日本を代表する観光スポットを訪れました。これまでの近代的な町並みとは違い、歴史的な日本を紹介することが出来たと思います。京都の中でも特に外国人観光客が多い地域でしたので「本当にここは日本か?」と驚いていました。

 3日はお休みで、4日から6日まで招待学生は淡路島に移動して温泉や線香作りなどを楽しみました。私たちはお休みで、足立ゼミの方々が招待学生のお世話をして頂きました。最終日の8日にはチームごとのプレゼンテーションがあり、このプロジェクトを通して発見した魅力や異文化についての発表をしました。その後にお別れパーティがあり、みんなで写真を撮ったり話をしたりしました。再開するのが難しい分、とても寂しい気持ちでした。この気持ちは、留学の最終日にとても似ていました。9日は台風が迫る中、空港へ見送りに行きました。幸い、飛行機は無事に離陸してそれぞれの国や目的地へ帰っていき、プロジェクトは幕を閉じました。
 このプロジェクトを通して、日本と関西の魅力を再確認してウィニペグで答えに困った質問の答えを見つけることが出来ました。日本とは「近代的な町並みや最新の技術を持っているが、歴史的な建造物や伝統を忘れることなく受け継ぎ、近代と歴史が共生する国」というのが私の答えです。さらに、外国人に直接触れ合う大切さも再確認しました。お互いの国の文化や考えかたをシェアし、高めていくのは素晴らしいことです。学生の中にはこれから留学へ行く人も多数いたので、良い準備になったことでしょう。プロジェクトを進めて頂いた職員、スタッフ、学生の方々に感謝したいと思います。ありがとうございました!

岡城弘明(3回生)

 OMOTENASHIプロジェクトを通して、私はこのプログラムに参加し、ニュージーランド人の留学生をおもてなしすることになりました。メンバーは3回生2名、2回生2名の計4名で、私以外、留学生を含め女性でした。顔合わせをしたとき、全員がお互い初めてしゃべるという事でしたが、このプロジェクトが終わる頃には、仲良くなっていました。さて、企画内容として、今回は関西の良いところをおもてなししようという事で、時間内と予算内の中で、各グループが話し合い、自由に決めるといモノでした。そして、最終日の日には英語でスピーチするという企画でした。私たちのグループのプランとして、1日目はユニバーサルスタジオジャパン、2日目大阪の難波で買い物、3日目が京都観光でした。

 今回私は、私用があったために、フィールドワークは1日目のユニバーサルスタジオジャパンしか参加する事ができませんでした。私たちがユニバーサルスタジオジャパンを選んだ理由としては、大阪で楽しく遊べる方が、楽しく思い出ができると思い、決定しました。結果としては大正解で、メンバーも含め全員が楽しめ、1日目からおもてなしをできたのではないかと思います。私は、この1日目を通して、気づき学んだことがありました。まず、私たちの留学生は日本語を専攻しており、ある程度日本語を理解できていました。私はこの子のおかげで、語学力がアップしたのではないかと思います。私はこの子としゃべる時は基本英語で話しますが、思い出せない時などわからないときがあれば日本語で質問し、英語を学ぶ事ができました。

 やはり、語学というのは、楽しみながら、そして自然な会話こそが語学力アップの道だと気づきました。また、とにかく英語でしゃべるという事が重要だと思いました。私は、とにかく英語で話しかける事にしました、最初はつまりつまりながら単語を振り絞り、ボディランゲージを活かしながら伝えていました。そうしていると、自然と英語が頭から思い浮かび、英語が自然と出てくるようになりました。この1日だけでも、私はアウトプットの重要性と積極性の大事さがわかり、この学びを忘れず留学に活かそうと思いました。また、最終日のスピーチでは英語の発表という初の試みで、とても緊張しました。私は日本語でも発表というのは苦手なので、今回のスピーチは緊張しましたがいい経験となりました。
 最後に、私の考えとして、今回の学びのキーワードは「伝える」だと思いました。自分の思いを相手に伝えるという事の重要さです。思いを伝えるというのは、英語にしても日本語にしても、日頃から言葉にして出していかなければ、いざという時に自分の思いを伝えきれずに後悔することになるので、今回の学びを活かし、留学では自分の思いをさらけ出して行きたいと思います。

岸 優花(2回生)

 7月30日〜8月8日の間、私はOMOTENASHIプロジェクトに参加しました。これは阪南大学創立50周年を記念したもので、留学生と2〜3人の阪南学生がバディを組んで大阪や京都を案内し、国際交流を深める取り組みです。私の留学生バディは韓国のデグ大学から来たキム・ギョンハさんでした。初日のギョンハさんはとても緊張していて会話が少なかったですが、日を追うごとに打ち解けて話も弾み、たくさんの笑顔を見せてくれました。

 プロジェクトのメインは、全体で日本文化の体験学習をした後に、阪南学生がそれぞれ考えた内容で大阪を案内する2日間と、京都を丸1日案内する計3日間のフィールドワークです。1日目、私たちは日本橋に行きました。ギョンハさんは日本のアニメに興味があるということだったので、たくさんのフィギュアを見て回り、メイド喫茶やプリクラ体験などを一緒に楽しみました。2日目は住吉大社のお祭りに行きました。韓国には日本のようなお祭りがないらしく、とても喜んでくれました。

 3日目は朝から太秦映画村を訪れ、忍者服を着て修行体験をしました。その後、嵐山で湯葉を使った精進料理を食べたり、世界遺産の天龍寺を見学したり、竹林や渡月橋を訪れました。最後は河原町で夕食を食べ、1日かけて京都を満喫しました。フィールドワーク中、私たちは多くの韓国と日本の文化の違いに気付きました。電車での移動中、ギョンハさんは女性専用車の存在に驚いていました。夕食で居酒屋を利用した際は、韓国ではお酒を飲まなくても20歳未満は店内に入れないということを教えてくれました。焼き鳥のボンジリや軟骨のから揚げなど、日本では定番のメニューが韓国にはないらしく、お互いに驚きました。また、現在の両国の関係を話し合って、お互いの理解が深まりました。

 休養日を挟んで次の日から留学生は淡路島へ2日間出かけ、その間私たちはプレゼンテーションの準備をしました。大阪に帰ってきてからギョンハさんは淡路島での出来事を楽しそうに話してくれて、別れるのが寂しいと感じました。最終日のプレゼンテーションは英語での発表だったので緊張しましたが、映画村で撮影した忍者のショートムービーを楽しんでもらえて嬉しかったです。最後の夜のフェアウェルパーティーは本当に盛り上がりました。各チームでプレゼントやアルバムを渡した時は、感動で私を含めた多くの学生が涙しました。留学生たちが帰国してからもFacebookなどを使って交流を続けられますが、その時の達成感とお別れの寂しい気持ちは参加した全員が感じていたと思います。
 このOMOTENASHIプロジェクトは準備期間も含め、とてもハードなスケジュールでしたが、多くの国の人々と英語で交流したこと、バディ同士協力して準備や案内をしたこと、日本文化の素晴らしさを改めて感じたことなど、全てが本当に素晴らしい経験になりました。企画、運営をして下さった国際交流課の方々、イングリッシュスペースの先生方、その他多くの関係者の方々、参加学生の皆、私のバディの3人に感謝の気持ちでいっぱいです。この気持ちを忘れずに留学まで残り1か月、しっかり準備を進めていきたいと思います!

浅井里美(2回生)

 7月29日から8月9日の10日間、外国人留学生をおもてなしするプログラムに参加しました。私たちは、イギリスに留学するということで、イギリスから来る女子学生のLouiseを担当させてもらいました。日本には一度も来たことがないと聞いていたので、今回のプログラムを通して日本の良さを知ってもらおうと一生懸命に計画しました。Louiseは、デンマーク出身なので、暑い気候が苦手だと考慮し、なるべく室内で楽しめるような場所を選択しました。
 1日目は、天保山の海遊館を案内しました。海外では珍しい体感エリアでエイに触れ、カーペットのような触り心地だと驚いていました。マーケットプレースで扇子に興味を持ち、桜柄の日本らしいデザインをとても気に入っていました。普段、日本語で何気に話している言葉でも、いざ英語で話すとなると戸惑ってしまい、何度も携帯で調べて伝える、自分の英語力のなさを改めて実感しました。

 2日目は、難波を案内しました。日本の洋服ブランドであるUNIQLOの質の良い生地、安さに驚いていました。帰省すると同時にLouiseは、初めての仕事を始めるということで、そのための洋服を買い揃えていました。夜は、他のグループと合流し、お寿司を食べることになりましたが、日本の文化を代表するお寿司は、外国人には好き嫌いが激しいと聞いていたので、Louiseが気に入るかとても不安でしたが、こんなきれいな赤いまぐろを見たことがないと感動し、自分の周りに何皿も並べ、おいしそうに食べる姿を見て嬉しくなりました。即席の緑茶にも興味を持ち、お土産として購入していました。日本の環境、文化が当たり前になり、なかなか自国の素晴らしさには気づくことはできませんが、こうして外国人と接し、一つ一つ感動してくれることで、私たちも改めて日本の凄さを感じることができました。

 3日目は、京都を案内しました。プランは清水寺までを散策するというシンプルなもので、途中から傘での移動となりましたが、とても楽しんでくれました。手水舎で身を清めてから、参拝する日本の作法を学んでくれました。おかき、餅、漬け物など、初めて食べる味にとても興味津々で、異国の食べ物に拒まず、何事にも挑戦しようというチャレンジ精神に感動しました。日に日にLouiseが日本を好きになってくれているような気がして、私たちもとても嬉しかったです。私たちとあまり年の変わらない女の子なので、好きなものはほとんど同じで、友達とプリクラを撮ったり、ショッピングすることなど、身近で簡単に経験できることが万国共通の女の子の楽しみ方だと感じました。
 このような負担のない環境で、お互いが楽しみながら英語を学ぶことが一番自分を成長させることができると思いました。Louiseから、ブリテッシュ英語や文化、交通機関など、これから私たちが必要になってくるであろう情報をたくさん教わることができました。私たちが、日本の文化を伝えるだけではなく、他国の文化とシェアすることの素晴らしさを感じました。OMOTENASHIプログラムを通し、Louiseに出会えたことに感謝します。