2014.8.21

ゲルフ大学留学体験記12:寿山ゼミ3回生

ゲルフ大学留学体験記12:寿山ゼミ3回生 望月 槙

 こんにちは。国際コミュニケーション学部寿山ゼミ3回生の望月槙です。今回のレポートは12回目という事で、ゲルフ留学最後のレポートになります。この留学生活を振り返ってみて、もしあの時阪南大学の国際コミュニケーション学部に入学していなかったら、もしあの時ゲルフ大学を留学先に選んでいなかったら、もし1年留学という期間を選んでいなかったら、少しでも何かが違っていたら、こんなにも素晴らしい留学経験は出来ていなかったかもしれません。今回は「学校生活」、「日常生活」、「留学生活」についてレポートしたいと思います。

学校生活

 今回で最後のセミスターが終わり、4か月共に勉強したクラスメイトともお別れです。最後のテストが終わった後は、皆で学校の近くにある寿司屋に行きました。私のクラスにはお箸を使った事が無い人や日本食を食べた事が無いクラスメイトがいたので、皆でお箸の使い方を教えたり、日本料理の説明をしました。最後のセミスターという事もあり、彼らとともに作業した各教科の課題、45分間のプレゼンテーションなど今回はペアワークが多くとても大変でしたが、やりがいを感じる事ができました。しかし、自分でも感じる事の変化に気づきました。カナダに来た当初は自分の意見を上手くまとめる事が出来ずにいましたが、今では積極的に自分の意見を相手に伝える事ができるようになりました。

日常生活

 カナダワンダーランド(遊園地)、友達の家でバースデイパーティー、イングリッシュプログラム最後のセレモニー、トロント観光、など色々なイベントがありました。イングリッシュプログラムのセレモニーでは、レベル10を卒業した生徒のスピーチを聴きました。“留学に来た当初は皆それぞれ、不安や悩みをかかえています。しかし、同じ英語を学びたいと思う生徒がこのプログラムに集まり、共に学びます。そうしていくうちにいつしか悩みも消えて行く。”というスピーチを聴いてとても共感する事が出来ました。
 私はこの1年間でトロントに何回も訪れたのですが、やはり大都会なだけに全て回る事はできませんでした。トロントに行くたびに、カナダは本当に移民の世界だなと感じます。日本に住んでいるのは殆どが日本人です。しかし、カナダにはアジア、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、中東系、アフリカなど様々な国の人々がいます。それも素晴らしい文化だなと思いました。

留学生活

 この1年間で学んだ事はたくさんあります。英語という言葉で会話する難しさ、楽しさ、異国の人たちと関わる面白さなど、日本では出来ない事を経験する事が出来ました。1年前、カナダに来た当初は不安な気持ちでいっぱいでした。英語もあまり喋れなく、友達や家族がいない環境で上手くやっていけるかどうか、新しい友達が出来るようになるだろうか、と毎日考えていました。
 しかし、そんな悩みも消え、今度はカナダを離れなければならない寂しさでいっぱいです。友達がたくさんでき、カナダに慣れてきた今、日本に帰らなければなりません。”That’s a life” 友達が言った一言を忘れる事ができません。日本にいては会う事の無かった友人。もし彼も、私と同じ時期にゲルフに留学していなかったら私たちは人生で出会う事は無かったと思います。私たちはゲルフ大学を選び、出会い、友人になり、そして、いつかは母国に帰らなければなりません。彼は、一生のお別れじゃなく、また私たちは会えると“それも人生だ”と私に教えてくれました。
 日本にいて学ぶ事はたくさんあります。しかし、海外に行き日本では出来ない経験をする事も私はとても大切で、価値のあるものだと思います。ゲルフで経験した楽しい事、辛い事、学んだ事、ホストファミリー、先生や友達、全てが私にとってとてもかけがえの無い留学生活となりました。私はゲルフ大学で留学する事が出来た1年に心から感謝したいです。

寿山ゼミ3回生 峯 遙香

 こんにちは、国際コミュニケーション学部寿山ゼミ3回生の峯遥香です。ゲルフでの留学生活を始めて、4か月が経とうとしています。こちらゲルフは夏ですが、半袖だと寒くて過ごせないほど肌寒いです。今回のレポートは、学校生活、日常生活、留学を通じて学んだことについて書きたいと思います。

学校生活

 授業では最後のテストも終わり、もう授業を受けることはありません。前のレベルに比べて、クラスメイト同士で互いの意見を発表しあうような、会話が必要なグループワークが増えました。話すことが苦手な私にとっては困難でしたが、とても良い練習になっていました。
 クラスも、女の子2人が増えたことによってとても楽しくなりました。私たちは、授業以外にもゲルフ大学の生徒の方と週に1回1時間お話するための時間が設けられていました。その生徒の方は、前のレベルから私のパートナーとしてお話してくれていて、始めの方は本当に聞き取れなくて、その時間がすごく憂鬱だったのですが、最後は、完璧ではないですが、大体は聞き取れるようになり、自分の意見も少しは言えるようになり、自分の成長を感じることができ嬉しく思いました。授業が最後の日は、私を含め帰国する子がいたので、授業内でプチパーティーをしてくれました。

日常生活

 日常生活では残り1か月という大事な時にバスのストライキが起き、バスが運行しなくなり、大変な目にあいました。最初の方は移動手段が歩きしかなく、バスのストライキのせいで、私たちの大事な時間を無駄にはしたくなかったので、往復4時間かけて友達の家に遊びに行ったこともありました。ですが、数日後に自転車を借りることができたので、友達と一緒に楽しく登校しました。私は日本でストライキの影響を受けたことがなかったですし、今後もないだろうと思うので、逆に貴重な経験ができたなと今となっては思います。
 バスのストライキが終わってからは、毎日のように、もうすぐお別れしないといけない友達と遊び、たくさんの思い出を作ることが出来ました。映画を見に行ったり、バーに行ったり、日本料理屋さんに行ったり、ホームパーティをしたり、たくさんの時間を仲間と共に過ごせました。メジャーリーグの観戦にも行ったのですが、ダルビッシュ有選手が出てきてとても興奮しました。

留学を通じて学んだこと

 私はたった4か月間だったのですが、すごく中身の濃い留学生活を過ごせたのではないかなと思っています。最初はどこに行くにもビクビクしながら行動し、泣きそうになるくらいのハプニングが起きたりもしました。ですがその度にカナダでは、誰かが必ず助けてくれ、日本からは家族、友達が励ましてくれ、周りの人たちの大切さを身に染みて感じることが出来ました。
 カナダはやはり日本と比べて、バスや人なども時間にルーズですが、私たちも見習わなければいけないなと思うことが多々ありました。例えば、カナダの人々は皆、バスから降りるときに、たとえ後方のドアから出る時でも、大きな声でありがとうとお礼を言います。このような、カナダの人々から教わった素晴らしい行動は日本に帰っても続けたいなと思っています。
 そして、留学に来てたくさんの国の人々に出会いました。私は、どの国もニュースなどでみるイメージしかなかったのですが、実際に関わることができ、とても貴重な経験ができたなと感じています。私と関わってくれた外国の人々は本当に素晴らしい人たちばかりでした。例え日本と良くない関係の国でも、そういう人たちがいることを決して忘れてはいけないなと思っています。

寿山教授のコメント

 ゲルフでのレポートがとうとう最終回を迎えてしまいました。望月さんと峯さんのレポートを読んで、留学期間に違いはあるものの、それぞれにとって思い出に残る素晴らしい時間だったことが強く伝わってきました。この時間が彼女たちの人生にとって、心の拠り所になり、今後の困難な場面においてもそれを乗り越えていく原動力にもなると確信しました。二人の成長を早くこの目で確かめ、後期ゼミでは国内組と一緒に切磋琢磨し、刺激し合って各自が掲げる目標を達成できるように指導していきたいと思います。