2014.7.29

ビクトリア大学留学体験記11:寿山ゼミ3回生

ビクトリア大学留学体験記11:寿山ゼミ3回生 角 明日香

 こんにちは。国際コミュニケーション学部寿山ゼミ3回生角明日香です。留学体験記も今回で11回目になります。7月も終わりに近づき、私の最後のセメスターも終了してしました。今回は、「最後の授業」、「ファイナルテスト」、「バンクーバー」についてレポートしたいと思います。

最後の授業

 今回のセメスターの最後の授業は、「チョコレートプレゼンテーション」でした。3つの課題に分かれて、プレゼンテーションをしました。1つ目は、「チョコレートの歴史」、2つ目は「チョコレートの作り方」、3つ目は「カカオのフェアトレード」でした。私の課題は、「フェアトレード」を調べることでした。まず、フェアトレードと聞いてもあまりしっくりこないと思うので簡単に説明すると、普段の貿易から仲介人のいない貿易のことをフェアトレードといいます。
 実際、カカオの生産量は、カメルーンやガーナが世界の60パーセントを占めているのにもかかわらず、農家の人たちはあまりお金を稼ぐことができず、仲介人やビジネスマンたちばかりがたくさんのお金を稼いでいます。いくつかの場所では、給料のもらえない人や子供たちが働いているところもあります。このようなことを防ぐために立ち上がったのが「フェアトレード組織(fair trade organization)」です。
 世界ではたばこ、石油に続きカカオが消費され、お金の変動が激しいのです。そこで、組織は農家の人々と毎回決められた最低の賃金は払うことを約束し、変動で高くなればそのお金を払うというルールを定めました。調べているときに驚いたのは、私たちミドルクラスの家族が消費するチョコレートは、農家たちの給料よりも高いことと、彼らは収穫をして作業をするだけで、ほとんどの農家の人たちはチョコレートを食べたことがないのです。この現実を知り、この組織が主になることを願いました。

ファイナルテスト

 今回、私は490クラスでした。前回も話したように490レベルは410レベルからいきなり差が開いてしまうので、ついていくのにも本当に一苦労でした。授業も難しいですが、テストもとても難しかったです。テストの内容はライティング、リーディング、リスニングがありました。490レベルに上がり驚いたのは、文法のテストとミッドタームテストがなかったことです。文法は授業では習いますが、テストという形はせず、文法もほとんど復習のようなものが多かったです。
 ミッドタームテストがなかったのは、チャリティープロジェクトやフードプレゼンテーションなど大きなプレゼンテーションで忙しかったことが理由だと思います。ファイナルテストですが、私にとってこのテストは本当に難しいものでした。授業で習った記事を読むときのコツ、ライティングには必ず使わなければいけない単語、リスニングではネイティブスピーカーはHを発音しないなど、授業内で習ったすべてのものを頭に詰め込み、フルに使わなければいけないようなテストでした。テストは残念な結果でしたが、自分にとってはベストを尽くしたと思っています。

バンクーバー

 最後のセメスターが終わり、次のマンスリーまでに時間があったので、バンクーバーに行ってきました。ビクトリアからバンクーバーまでは、まず、ダウンタウンから港までバスで40分です。このバスでは普段から使っているバスパスが使えるので、私は無料になります。フェリーの価格は、16ドルとリーズナブルな値段で90分間船に揺られバンクーバー、トワッサン港につきます。ここからダウンタウンに行くためにバスと電車を乗り継ぎます。ビクトリアダウンタウンからバンクーバーダウンタウンまでは3時間で着くことができ、価格もリーズナブルで1番主な交通手段になっています。
 バンクーバーという街は本当に大きく、ビクトリアにいると考えられないくらい都会です。ビクトリアの1番大きなデパートは、バンクーバーからするとスーパーマーケットのようなものです。ダウンタウンはストリートごとに分かれており、メインストリート(ジョージアストリート、ロブソンストリート)が2つ並んでおり、これらのストリートは何でも揃っています。服、レストラン、ホテルがメインです。私は今回ショッピングがメインでしたが、他にもオリンピックの開かれたウィスラーマウンテンや有名なビーチ(イングリッシュベイ)やスタンリーパークに行きました。カナダにいるのですから、可能であればもう一度訪れたいと思っています。

 来週の月曜日からマンスリープログラムが始まります。これで本当に最後のセメスターになるので、一生懸命取り組みたいと思っています。

寿山教授のコメント

 「チョコレートプレゼンテーション」でよい気づきを得たようですね。カカオ農家の人がチョコレートを食べたことがない人が多いのは、チョコレートが高級商品というだけでなく、暑い国なので高級チョコレートの品質管理が難しい面もあると聞きます。さて、いよいよ角さんの留学生活もあと1か月となりました。自分が1年をかけて目指してきた留学の目標はクリアできたかどうか、その答えも1か月後に出るので、最後の最後まで時間を有効に使って頑張ってほしいと思います。