2014.5.9

シネマ倶楽部(寿山ゼミ)2014年度学外活動第2弾!

シネマ倶楽部(寿山ゼミ)2014年度学外活動第2弾!
<天満天神繁昌亭で落語会「鶴瓶一門の大吟醸」を鑑賞しました!>

 平成26年4月26日(土)天満天神繁昌亭で開かれた落語会「鶴瓶一門の大吟醸」をゼミ生7人と一緒に聞きに行きました。今回、繁昌亭にお伺いすることになった経緯は、テレビ番組のMCやラジオ番組のパーソナリティもしている笑福亭銀瓶さんとご縁ができたこと、絶妙のタイミングで笑福亭銀瓶さんから笑福亭鶴瓶一門の落語会が繁昌亭で開かれるとご案内をいただいたこと、また、以前から落語の素晴らしさや凄さをゼミ生たちに生で体験してもらいたいと常々考えていたことなどが挙げられます。要は、すべてのご縁とタイミングが一致して今回の落語鑑賞と相成った次第です。
 繁昌亭において、「鶴瓶一門の大吟醸」はなんと11回目ということでした。今回の5人の出演者と演目は、トップは笑福亭瓶吾さんのテレビの特撮物好きの話から着ぐるみつながりで「動物園」、笑福亭由瓶さんの大人になってから好きになったものの話から「相撲場風景」、笑福亭純瓶さんの落語的な昔話からの「鹿政談」と続き、中入り後に、笑福亭鉄瓶さんのコンビニで小銭を損した話から「時うどん」、トリに笑福亭銀瓶さんのオバマ大統領来日のもてなしの話から「立ち切れ線香」でした。
 単純に落語の面白さ、楽しさを十分に味わうことができたひと時でしたが、ゼミ生たちには、観客を手振り身振りと話術であれだけ沸かす落語家の凄さとその見えない陰の努力をぜひとも知って欲しいと思いました。人を心から笑わすのは物凄く難しいことですが、心から感動させ泣かせることはもっと難しいこともわかってもらえたように思います。
 大学教育の場において、学生たちはプレゼンを学び、人前で伝わるプレゼンができるようになることがひとつの目標でもあると思います。今回、五人五様の落語を聞き、今後の就活や社会人になってからのビジネスは言うに及ばず、普段の日常生活にも活かせるプレゼン力の参考に大いになったはずです。
寿山ゼミでは、芸術に親しみ、楽しみながらも社会で通用するプレゼン力を養成し、より一層の磨きをかけていくためにも、落語鑑賞の機会は今後も持ち続けていきたいと考えています。(指導教授:寿山泰二)

シネマ倶楽部メンバー(寿山ゼミ3回生)のコメント

田中 慶

 今回、寿山ゼミの課外活動である笑福亭鶴瓶一門の落語会を鑑賞という形で拝見しに行きました。これまで私自身、落語というものを知らなかったこともあり、とても期待に胸を膨らませていました。開場前から繁昌亭の前には大勢の人が訪れていて、ますます興味を持つようになりました。そんな新鮮味溢れる感情の中、開演を待っていました。
 そして、開演と同時に落語家の方が登場し、語りが始まりました。最初の導入部分の語りで、すでに話に引き込まれてしまいました。次から次へと言葉が止まることなく、またそのたびに笑いを作っていました。落語と言えば、動作の動きが本物のように見えると思っていましたが、まさにその通りでした。いや、思っていた以上に動きに魅力があったと思います。落語家の鉄瓶さんのうどんを食べる動きには思わず注目してしまいました。リアルな動きが表現されていて、本当に食べているかと感じてしまうくらいでした。
 語りの最中に何人もの役をたった一人で演じているのを見て、そこに別の人間が存在しているかのように思えてきました。ですから、容易に人と人との対話をしている場面を、その瞬間に想像することができました。話の流れを聞いていて、時間を忘れるくらいに私の視線は落語家の方たちの語りに集中していました。人を笑わせることは簡単ではないと思いました。
 しかし、落語家の方たちは見ているお客さんたちを笑わして、自分の語りに視線を向けさせていました。トリの銀瓶さんの話の時では、たくさんの登場人物を上手く表現していました。導入の部分からラストに至るまで私は見入ってしまいました。こんなに話の流れの様子がはっきりと頭の中で思い浮かべることができたのは、語り方が素晴らしかったからなのだと、終わってからも実感しています。このように落語を聞く機会は滅多にありませんでしたので、非常に良い体験ができたと思います。笑いあり感動ありの素敵な体験を味わうことができてとても楽しめました。

岡城弘明

 天満天神繁昌亭にて「鶴瓶一門の大吟醸」についてレポートしたいと思います。今回私は生の落語が初めてという事で、前から行きたいと思っていましたが、なかなか観に行く機会がなかったのですごくワクワクしていました。繁盛亭に着き、会場へ入り自由席だったので前から3列目にゼミ生みんなで座りました。3列目だったので落語家さんたちとの距離が非常に近く、表情や仕草など臨場感がとてもあり、笑いと時に感動を間近に味わうことができました。
 私はプレゼンや話の組み立て方が下手な方なので学ぶことが多かったです。例えば、落語を話す前にいきなり落語をするのではなく、つかみから入り会場の空気を作ります。これは営業などで良く使われるアイスブレーキングと呼ばれるもので、ビジネスシーンでは必須になります。つかみは、やはり話し手に関心を向かせないといけないので、最近身近な話や共感できる話などを入れるといいそうです。
 今回の例では、最近の「仮面ライダー」の話や旬なニュースなどを採り入れていました。しかし、これは序章に過ぎないのでここから本題へと話が自然につなげてくるのはさすがプロだなと思いました。それに、つかみから落語に切り替わる瞬間が早いことにも驚きました。それに表現力も素晴らしく、演技というより、感情移入がすごく、その話の映像が浮かびました。どの落語家さんも個性がありよかったのですが、やはり、トリを飾った銀瓶さんには感動しました。私は落語へ行ったことがないため、最後も笑いで落とすと思っていたのですが、まさか感動するとは思いませんでした。しゃべりだけで人を感動させることは難しいことだし、オチもきちんと落として私はとても感動と尊敬しました。
 今回を機に落語の魅力を知ることができたので、友達や親に伝えて落語に誘いたいと思います。そして、今回落語で学んだ、話のトーン、抑揚や間など日常の会話に取り入れ、プレゼンなどでも使えるようにしていきたいと思いました。

東谷彰哉

 今回は笑福亭鶴瓶一門の落語を観に繁昌亭に行きました。私は落語を大学の講義で何度か観ていたものの、現場で観るのは初めてで落語初心者でした。始まると噺家さんのお話はやっぱり面白く、噺家さんの巧みな話術に客席全体がどんどんはまっていくのが感じられました。
 今回の銀瓶さん、瓶吾さん、由瓶さん、鉄瓶さん、純瓶さん、など話を伝えるということのプロの落語を観て、話を人に伝えるということの大切さと凄さを再確認することができました。噺家さんのお話は普段私たちが行う話とは全く違い、自分一人で話をして、相手は自分の話に期待している状態で話し始めます。ここにはやはり難しさがあると思いました。
 普段私たちが話をするときは、途中で相手からの疑問に思われたことを質問され、答え話が進んでいきます。でも話を自分一人で話し、相手からの言葉がないのは自分の話がうまく伝わっているか?自分だけが先走っていないか?ということが言葉で感じることができないからです。ここで噺家さんたちは私たち観客の反応を見て、このタイミングではここ、というように反応によって話し方を変えていました。
 さらに私たちの期待はとても大きなプレッシャーとなり、普通の人なら話につまずき、言葉を詰まらせたり、頭が真っ白になってしまったりするものだと思います。ですが、そこもやはり話のプロであり、私たちには想像もつかない練習の結果と、練習による自信によるプレッシャーへの耐性がここまでの伝える力を増幅させているのだと思いました。

宮本晃幹

 4月26日(土)に寿山ゼミで「鶴瓶一門の大吟醸」という落語会に行ってきました。私はお笑いが好きなのですごく楽しみにしていました。チケット代も格安でありがたかったです。ご年配の方も多く、少し緊張していましたが、前の席に座れたので緊張よりもわくわく感でいっぱいになりました。開演すると会場の空気がシーンっとなるのではなく、逆に笑い声で賑やかになりました。落語家の方は人によって個性があって、一人一人違った面白さがあったと思います。戦隊物が好きな人や地元の話から話を広げたりと様々でした。
 最初に何気ない話をしているように見えて、それは実は最後のために伏線を張っていたりするということに驚きました。すべての行動に意味があり、例えば羽織を脱いだら本題の始まりの合図を意味するそうです。落語は扇子と手拭いだけで全てを表現しないといけないので、すごく見応えがありました。他にもあたかもうどんをすすっているかのように見せるための音を表現したり、一人で二人役するときも顔の向きや目線で表現したりと落語の世界観に入れるような工夫がたくさんしてありました。
 私は今回の落語を観るまで、落語は面白い話だけをするものだと思っていました。しかし、実際には面白い話だけではなく、悲しい話もあるってことを知りました。次回、落語を観に行くときはもっと勉強して理解してから行きたいと思いました。

吉田愛梨

 4月26日に天満天神繁昌亭に行き、落語を聞いてきました。大阪天満宮に勤めていたとき、何度も天満天神繁昌亭前を通っていましたが、こんなに近くに落語が聞ける場所があったことを知らなかったので驚きました。私は落語をテレビとかでは少し聞いたことがありましたが、今回の落語が初めて生で聞きに行く落語だったのですごく楽しみでした。
 今回は笑福亭純瓶さん、笑福亭瓶吾さん、笑福亭由瓶さん、笑福亭鉄瓶さん、笑福亭銀瓶さんの落語を聞かせて頂きました。まず初めに驚いたのが、繁昌亭の中に入ると飾り付けがものすごく渋いことに驚きました。落語が始まると話し手さんたちの表情、仕草、話し方が一つ一つ細かく、話や仕草だけでものすごい笑いを取れることに感心しました。落語のお話は、子供向けテレビ番組や少しお下品なことまで多種多様でした。
 しかし、トリの笑福亭銀瓶さんの落語だけ他の人とは違い涙のそそるお話でした。銀瓶さんのお話では多くのお客さんが泣いておられました。その時落語は笑わされるものだけではないのだなと知りました。シネマ倶楽部(寿山ゼミ)の活動は、本当に自分の視野を広げられることばかりです。以前までは落語などにあまり興味がなかったのですが、今回落語を聞きに行き、またもう一度行きたいと思うようになりました。これからも、もっとシネマ倶楽部(寿山ゼミ)に参加し、自分の五感を磨き、第六感を鍛えたいと感じました。

北川恵太

 今回、「鶴瓶一門の大吟醸」に参加させていただきました。落語を観るのは初めてではないのですが、5人の噺家さんの落語は初めて聞く落語で、笑いあり、感動ありの楽しい時間でした。私は繁昌亭に来たのは初めてなのですが、もっと大きいところと思っていました。でも外から見てみると、小さくてもとても趣があり、中は200席ほどでとても落ち着きのある空間でした。お客さんはやはり年配の方が多かったです。
 「鶴瓶一門の大吟醸」が始まるとテレビなどでよく見る芸名の書いた紙があり、座布団、人によっては机のようなものも置く時もありました。落語が始まると、5人すべての話に共通点がありました。それは初めの方に自分の最近の出来事や、趣味など落語と関係のない話をまず話していました。おそらくそういった話をすることで、本題に入りやすくなったり、お客さんを笑わせることで場の空気を変えることができるのだと思いました。
 また、本題に入るときには必ず羽織っているものを脱いでいました。脱ぎ方もよく見ていないと分からないように素早く脱いでいました。本題の話の内容は必ず何人も出てくるのですが、人によって話し方の口調をかえたり、立場によって上から話したり、下から話したりしていました。
 今回「鶴瓶一門の大吟醸」に参加できたことで、話し方をこれから意識しようと思いました。話の順番で相手に伝わるものも変わってくるということを知りました。仕草、口調や表情で伝える落語から「伝える力」を学びました。ぜひ今後に活かしたいと思います。ありがとうございました。

曽我瑞貴

 今回、落語会「鶴瓶一門の大吟醸」を観に天満天神繁昌亭に行きました。私はこれまで、テレビで拝見したことはありましたが、実際に落語を観たのは初めてでした。それは思っていたものとは全然違い、興味関心が湧き、学びも沢山ありました。落語を観てみたいとは考えていましたが、「古典的すぎて難しそう」、「お笑いのように笑えないのでは?」と思っていました。ですが、思っていたものとは違い、分かりやすく、私のような若い世代でも十分に楽しめるものでした。
 さらに、落語は面白さだけでなく、圧倒される感動もありました。演技力が素晴らしく、銀瓶さんは涙を流してお話されていました。また、皆さん共通して、噺家というだけあって、人が聞きいるようなお話をされていました。話が変わるときの、空気の変え方や入り方が素晴らしかったです。一人一人の役に染まり、今誰が喋っているのか、また性別や特性まで細かく演技されていました。そして、うどんの話のオチは元々知っていたのですが、最後まで楽しむことができました。同じ話でも噺家次第で話の雰囲気、間の取り方が変わり、個性が出るのを目の当たりにし、改めてプロは違うなと感じました。
 今回の落語会に参加させていただき、さらに落語に興味を持つことができました。これからは自ら機会をつくり、足を運んでいきたいと思います。そして、私自身も人前で堂々と話をできるように、コツやポイントを学び、今後に活かしていこうと考えています。