2014.3.7

シネマ倶楽部(寿山ゼミ)2013年度学外活動第7弾!

シネマ倶楽部(寿山ゼミ)2013年度学外活動第7弾!
<世界的ショコラティエ小山進シェフのショコラセミナーに参加しました!>

 エスコヤマの小山進シェフとは、2年前の神戸スイーツ学会第1回大会にゼミ生たちと一緒に参加し、懇親会でお話をさせていただいて以来、フェイスブックでも仲良くさせていただいています。今回、2011〜2013年フランス・パリで開催されたチョコレートの祭典「SALON DU CHOCOLAT(サロン・デュ・ショコラ)」にて、C.C.C.(クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ)最高位5枚タブレットを受賞したショコラ3年間の軌跡(計15品)を小山シェフ直々の解説付きでいただくとても贅沢なセミナーを大阪で体験する機会を得ました。
 現在世界的なショコラティエとして大活躍されている小山進シェフがショコラを通して、どのようにして世界トップレベルまで登りつめたのか、どのようなことを意識して仕事に取り組んでいるのか、新たな作品を生み出すための発想法とは、海外でも通用する感性や能力を身に付けるにはどうすればよいかなど、これからグローバルな人材を目指すゼミ生たちにとても大きなヒントがもらえるセミナーだったように思います。
 寿山ゼミでは、このショコラセミナーを受講する前に、以前小山シェフがテレビ出演された「情熱大陸」のDVDを2回生ゼミの全員で視聴し、小山シェフの思いやその番組が伝えようとしたメッセージ、各自の気づき、感想などグループディスカッションをして、小山シェフの考え方や生き方などを勉強してから参加しました。その甲斐があったようで、ゼミ生たちは当日のセミナーでのお話をより深く理解、消化、体感できたように思います。
 世界の最高峰で活躍する小山シェフから直接いろんなお話を聞く大変貴重な機会を得て、それらからゼミ生たちが新たに得たこと学んだことをぜひ実行に移し、今後の自らの人生に活かしてもらえればとても嬉しく思います。それでは、ゼミ生たちの気づき、コメント等をご紹介させていただきます。(指導教員:寿山泰二)

※この学生教育研究活動は阪南大学学会の補助を受けています。

シネマ倶楽部メンバー(寿山ゼミ2回生)のコメント

竹村さゆり

 今回は小山シェフのショコラセミナーを受けて、小山シェフがどんな人なのかと、小山シェフが創り出してきた様々なチョコレートたちの生まれる過程を聞いて参りました。
 まずお話を聞いて、小山シェフは「人との繋がり」を大事にしている人だと思いました。それはその人との関係だけが大事なのではなく、その人の後ろに繋がっている人たちの可能性も大事にしているからです。このように人の輪や関係性を広げていくことで、自分の一定の世界がより広く見えることができるそうです。スイーツ関係の人だけでなく、全く関係のない業界の人とも関係を持つことで、新しいアイデアのヒントが生まれるそうです。また、新しい人と関係を持つだけでなく、常にスイーツのことを意識していなければ美味しいスイーツにつなげることができないと思いました。
 そして、全く関係のないものとスイーツを繋ぎ合せるという発想が素晴らしいです。人生は常になにかと繋がっているのだと学びました。私は今回のセミナーを受けて考え方が変わりました。さらに、自分の見ている世界の小ささを思い知らされました。私は自分の人生に無関係なものには全くの無関心だったのですが、これからは視界を広げ、何に対しても興味を持とうと思います。そのためには小山シェフのようにいろんな人と関わり、人から人へ繋げ、応用していくのが大事なのだと気づきました。
 それから、小山シェフは繋がりだけではなくて「伝える」ということも大切にしています。伝えるということは、言葉はもちろん、それだけでなく、モノ、行動からも伝えることができます。自分の気持ちや感情を伝えるには何かで表現しないと人には伝わりません。ですが、自分の気持ちをそのまま他人に伝えるのはそう簡単ではありません。伝え方を間違うと全く違う方にとらえられる場合があるので難しいです。
 小山シェフはスイーツに想いを込めて作っています。そこには小山シェフのものすごい困難や苦労や努力や感謝、様々なものが詰まっていたのを今回のセミナーを受けて改めて知りました。毎年出している1年間で生み出された数々の作品たちはもう食べ物ではありません。もはや、芸術作品だと思いました。
 同じカカオなのに全く違うチョコレートができているのにも驚きました。普通の人が考え付かないようなアイデアを創り出すことができるのにもとても驚きすごいと思いました。
 これは普通に生きてきただけでは発揮できない力だと思います。そのような感性を地道に磨いてきたからこそ今の小山シェフがあるのだと思います。
 今回のセミナーを通して感じたことは、自分の生きてきた人生の苦労や努力を何かの形で表すことができるというのはとても気持ちがいいことだろうし、素晴らしいことだと思いました。私もこれからは、小山シェフの生き方を参考に生きていこうと思いました。

保坂樹希

 今回のショコラセミナーでは、フランスの大変権威のあるショコラ愛好会「C.C.C.」のコンクールで最高位「5タブレット」を3年連続で受賞している世界的なショコラティエ小山進シェフのお話を聞くことが出来ました。会場となった大阪中央公会堂にあるセミナーの部屋に入った瞬間、部屋中にチョコの香りがしていたのはすごく衝撃的でした。私達はその3年連続で受賞したショコラ(毎年違うショコラ)とその原材料を食べ比べながら、小山シェフから直接製作に至る苦労話などを聞かせていただきました。
 まず、小山進シェフから第一に受けた印象はすごく世界観が広く、発想がすごく豊かな人だなと感じました。周りの人と違う発想が出来て、さらにそれをチョコに入れ込んでいくというところにすごく惹かれました。無理矢理チョコを作るのではなく、楽しみながら日常の中で自然にネタを見つけている。周りの人と違うところは、口の中で想像してチョコを作るとおっしゃっていました。使う機械は同じでも、子供の頃から育ってきた環境や食べ物、発想、そして1番大切なことは、着目点で味が変わる事ということを学びました。
 お菓子屋は自慢話をお菓子に入れ込み、その自慢話をお菓子に変えて、みんなを巻き込んで行くという言葉がすごく印象的でした。そのために毎日自慢出来るような日々を送るように心掛けていると聞いて、そのような考え方を聞いたのも新鮮で私にとっては初めての価値観でした。
 そして、伝える事が大切だということも学びました。小山進シェフは色々な国に行き、チョコレート愛好家に感想を聞いて回ったりすると、外国人はまず、香りをかいで、食べてすぐ言葉にしてくれるのでわかりやすいとおっしゃっていました。それを聞いて、思った事を伝える事は難しいけど、言葉にして伝えていかない伝わらないこともたくさんあるし、言葉にして伝えることがすごく大切なのだと思いました。
 チョコレートは温度が大切で、温度で味も変わる事も初めて知ることが出来ました。チョコレートのネタはいつも考えていて、その中のチョコを自分の中で面白いと思うものを選びコンテストをして考える。なので、キッチンに入る時にはもう形が出来ていると聞いて、日頃から考えて、前以て準備をしておくということを自分も心掛けて行動していかなければいけないと気付きました。そして、毎日を自慢出来る生活を送れるような人になりたいと強く思いました。このセミナーを機に小山進シェフのような世界観のある人間になりたいと思いました。ありがとうございました。

北川恵太

 今回の小山進シェフのショコラセミナーに参加させていただき、小山シェフのチョコレートに対する情熱、人生の考え方についてたくさんよいお話を聞くことができました。チョコレートはもちろん、今まで食べたことのない味や香り、発想で、驚くことばかりでした。特に驚いたことは、小山シェフの発想力です。いろんなところ、いろんな場所で常にアンテナを張っているようで、小山シェフ自身が感じたことをチョコレートに表現し、小山シェフが伝えたいことを作品に変えているようでした。
 私が小山シェフに対して感じたことは、一つ一つの過程をすべて大事にしていて、特別大事なことがなければ、小さいと思えるようなことも大事にする、すべてが同じぐらい大事で、決して手を抜いてはいけない、とおっしゃっていて、それが一つ一つのチョコレートに現れているように思いました。確かに、一つのチョコレートに細かいこだわりがあって、絶対に手を抜いていないのがよくわかりました。このことは私たちが普段生きていく上でも、大切なことだと思いました。常に本気で手を抜いていない人が、最高のモノを創り上げ、世界中から評価され、魅力にはまっていく、まさに小山シェフの作るチョコレートがそれらを表しているように思いました。
 小山シェフはチョコレートの原料にもこだわっていて、中でもカカオに強いこだわりがあり、いいカカオがあればその国に行ってみたりして、自分から行動を起こし、自分の発想と合わせて自らが伝えたい世界観を説明して下さりました。そして、その説明はどれもわかりやすかったのを覚えています。
 小山シェフの話はどれも私たちにとって大切なことばかりでした。自分たちも狭い世界だけでなく、もっと大きく世界を広げていきたいと感じました。そのためには様々な方向や角度から物事をよく見ていくべきだと思います。このセミナーに参加するまで私が知らなかった未知の世界を知ることができたのは、私にとって大きい意味を持っていて、自分の知らない世界へ行くと、必ず新しい出会いや発見ができ、新しい自分を発掘するチャンスなのだと知りました。それがきっと世界で活躍する人のレベルやベクトルで、自分の願望にストレートに向き合っているからだと思いました。
 小山シェフが最もチョコレートに込めている思い、それは伝えることです。自然などと比べると人は小さいけれど、人は自分自身の直感を大事にすべきとおっしゃっていました。好きなこと、楽しいと思うことをどんどん追求するとそれは何らかの形になると。それが夢となり、目標となり、自分が今進むべき道が見えてきて、今できることを一生懸命すれば、人生のいろんな場面で生きてくると感じました。このショコラセミナーに参加して、自分の夢を叶えるためのヒントを得られたような気がします。

曽我瑞貴

 以前にゼミの授業内で、私たちは小山シェフが出演された番組「情熱大陸」を拝見し、その感想や得たこと学んだことを話し合いました。そこで、小山シェフの世界的なご活躍や数々のスイーツの素晴らしさを学んだ上で、今回のショコラセミナーに参加しました。 
 小山シェフのセミナーでは、フランスのC.C.Cのコンクールで3年連続5タブレット(最高賞)という素晴らしい評価をされたショコラを3年分詰め合わせた商品「THE BEST」と同じ内容のショコラとその原材料のクーベルチョコレートを食べ比べながらお話しをお聞きしました。
 試食したショコラは全部普段私が食べてきたものとは格別に違い、初めて出会うチョコレートばかりでした。それもそのはず、桜の木を燻して風味を閉じ込めたものや、納豆を使用したもの、さらにはフキノトウを使用したものなど、その発想は素晴らしいものばかりで、そこには驚きと感動が沢山ありました。チョコレートの座学はもちろん、小山シェフのスイーツを食べて、虜になったファンの方々の気持ちがとてもよくわかりました。というのは、小山シェフにパティシエ、ショコラティエとしての才能だけではない面も関係していると思いました。人を魅了させる力・センスを感じました。さらには、スイーツにかける思いや人との繋がり方に大変学ぶことが多くありました。
 小山シェフは常に次の新しいスイーツの案を考えているそうで、バレンタインの際には、その感覚を忘れないように、もう次年度のチョコレートを計画しているそうです。その計画性と実行力も素晴らしいと感じました。また、様々な経験やチャレンジがあるからこそ、ブランドとしての価値ある独特なチョコレートを生み出せるのだと思いました。「味覚は日々更新される」「何を食してきたか」「何を食すか」だそうです。
 ゼミ授業で拝見した番組でも、次のような素晴らしい言葉を残されていました。「人の思いは変わる」「朝令暮改」ということから、よりよく新しく改善することの大切さ、人の可能性を信じ面倒くさがらず、人との繋がりを大切にすることなどです。さらには、「一つ一つ本気でつくる」「そうでなければその物の本当の価値が分からない」「反省は毎日ある」「手を抜かない」など、勤勉で真面目な日本人の良さを改めて感じ、そこには自分自身改善すべき点が沢山あることに気づけました。
 また、小山シェフの人柄がよく分かり、その印象は実際お会いした際にも感じました。大変気さくな方で、自信に満ち溢れている方でした。私は、小山シェフのように「自分の感覚を信じている」と思えるよう、「自分に自信を持ちたい」と強くそう思いました。そのためには、何事にも努力を惜しまず、全ては経験のために、日々五感を磨くことが重要だと思います。そして、人との繋がりを大切にし、周りの人に感謝し、応援をもらうことによって、さらに自信に繋がることもわかりました。それは、スイーツ界だけではなく、人として、また、社会に出ていく上で、とても大切なことだと気付かされ、自分にとって大変刺激の多いとてもためになるセミナーでした。

吉田愛梨

 2014年1月19日(日)に大阪で初めて行われた小山進シェフのショコラセミナーに参加させていただきました。クラブ・デ・クロクール・ショコラ(C.C.C.)コンクールで3年連続最高評価の5タブレットを獲得した小山進シェフが作られたショコラを一つ一つ解説してもらいながら試食致しました。ショコラは、すべて一つ一つ細部にまでこだわって作ってあり、日本人が作るショコラとして日本の食材の大徳寺納豆、ふきのとう、酒かすが入っているショコラなどもありました。
 小山進シェフはアニメのNARUTOが好きすぎて「忍者」というショコラを作ったそうです。そのショコラは桜の木の煙とゲランドの塩がまぶしてあり、食べたあと数時間するとまた口の中に現れるように作られていて、食べていてとても美味しいかったですし、楽しませてもくれました。
 私が一番気にいったショコラは「日本酒」というショコラで酒粕が入っているものです。小山進シェフが幼かった時、シェフのお父さんが酒粕に砂糖を入れて、酒のつまみにして食べていたのを思い出して「日本酒」を作りあげたそうです。ショコラのうまみと酒粕の良さが出ていてすごく美味しかったです。親子の思い出がきっかけで出来上がったように思い、心がとても和みました。
 小山進シェフは子供の時見たものをinputしており、outputしながら作品を作っているとおっしゃっていました。子供の時の体験を今の職業に生かせるということは素晴らしいことです。私もそうやって自分の昔の出来事を生かせる人生を送りたいと思いました。小山進シェフは他にも、先のことは考えず、今するべきことをする。そうすることにより努力し続けているのです。人のやっていることを真似ることが嫌いで、自分の思い通りにしたい。だからパッケージにも力を入れていらっしゃいます。どうでもいいと感じるところに面白さを取り入れて、お客を楽しませたいとおっしゃっていました。
 私は、努力しているというのは口だけでなく、C.C.C.コンクール3年連続最高評価の5タブレット取っていて、その賞も人の真似をせず、自らパッケージも作り、そこで結果も出していることに感激しました。私は小山進シェフの話を聞き、この人がリーダーだからこそ弟子の方々がついていくのだなと思いました。私は全くリーダーシップが無いので、小山進シェフのようにみんながついてくるようなリーダーシップを持ち、自分が作り出したもので人々を幸せにできるようになりたいです。小山進シェフのセミナーに参加し、ショコラのより深い魅力とシェフの素晴らしい人生観を伺うことができ、すごく勉強になりました。今後の学生生活に活かしたいと思います。