2014.2.21

韓国からの留学生ガク・ミンジョンさんの帰国後の一年を振り返って

韓国からの留学生ガク・ミンジョンさんの帰国後の一年を振り返って

2012年4月から2013年3月までの一年間、阪南大学国際コミュニケーション学部に留学、寿山ゼミ(3回生)に所属していた韓国の大邱大学校のガク・ミンジョンさんは、その後大邱大学校を無事に卒業し、以前から志望していたセラピストになりました。2014年1月に再来日してゼミ生たちと旧交を温めたガク・ミンジョンさんが帰国後一年を振り返ったレポートを届けてくれました。

韓国の大邱大学校に戻ってからの学生生活

阪南大学での留学を終えて大邱大学に戻ってからの生活は勉強の連続でした。まず、卒業試験を受けるため今までの勉強を全般的に確認する時間を持ちました。日本に留学していた一年間を除いた3年間の専攻の勉強を全部やり直しながら大学生活の総まとめをしました。その次に、臨床心理士資格証を受けたり、せっかくの日本留学経験を活かし、日本語能力を検証するため、日本語能力検定試験を受け、無事1級に合格することもできました。韓国に帰るなり、元の生活に戻るための勉強はとても大変でしたが、一つずつ結果が出て、「努力は裏切らない」ということを胸に刻みながら就職のための勉強も続けていました。

大邱大学校の卒業式を迎えての4年間の思い出等

無事卒業ができ、卒業証書を手に入れた瞬間、4年間のいろいろな思い出が頭の中を去来しました。そして、全てのことが思い出されて、とても複雑な気持ちで卒業証書をいただきました。交換留学をしていたため、同期より半年遅れの卒業になりましたが、自分は普通の学生にはできない交換留学という経験を積むことができ、自分自身に満足をしています。
心理治療師になるためのスキルを勉強してきた韓国での生活とは違って、日本での1年は、一人で生活していたため、自分についていろいろと考える時間となりました。これまでの自分を知り、自分が選んだ道だった大学での専門勉強をしてきたことについて深く考えるようになりました。そして、これからの私の未来についてもゆっくり考える時間になりました。これまで、自分より他人の心理に関しての研究ばっかりしてきましたが、留学期間は私だけのための時間だったように思います。
お陰で、心理治療師として最も重要な「自分自身を知ること」ができたように思います。私にとって日本留学生活はある意味で、これまでの厳しかった生活から離れて一種のお休みのような生活であり、語学はもちろん、心理学を勉強することができただけでなく、これからの未来に対する計画も真剣に考えるきっかけになりました。特に、寿山ゼミでは改めて自分のことを考える時間をたくさん持て、自分の強みや弱みなどを分析したり、本当に自分が望む道を進むための方法なども勉強させていただきました。こうして、寿山ゼミで学んだことが資格勉強をするときも就活をするときもすごく役に立ちました。
さらに寿山ゼミでは、就活の履歴書の書き方や自己アピールの方法など、社会生活に重要なことまで教えてもらい、それらを身につけることができたので、韓国で就活する時に私を支えてくれる大きな力となりました。そして、就職をした後も社会生活における私の態度・姿勢などにも大きな影響を与えてくれました。

卒業後の生活(資格取得のための勉強等)

無事卒業してからも、まだ就職をする前だったため、ずっと勉強を続けてきました。韓国では心理治療をするためには、自分の能力を証明するできる様々の資格証が必要です。その資格を取るために一生懸命に勉強しました。 また、臨床実技試験を受け、行動治療の資格とリハビリ心理士資格も取得するための勉強もしました。
 さらには、並行して美術治療ボランティアをしたり、障害児童のケアをする仕事もしながら就職のために様々なスキル等を身につけていきました。韓国の大学で3年間学んできた心理治療師としての理論と実習、治療スキル、寿山ゼミで学んだ「自分をちゃんと知ること」、そして、就活の知識とスキルをしっかりと頭の中に入れ、身につけた結果、自分の希望する就職ができたと思っています。

今後の夢・目標など

もう私は夢だった心理治療師としての道を歩き始めています。心理治療師の道には、「教育」と「医学」がある中で、私は「教育」の現場を選びました。そして、統合教育をする機関で障害児童に心理的支援サービスを提供する遊戯治療師(プレイセラピスト)として仕事をするようになりました。
 今は遊戯治療師(プレイセラピスト)としての仕事をしているので、遊戯治療の勉強をより深くすることになりましたが、他の現場で心理治療師としての経験もしたいと思っています(特に医学の世界を経験してみたいと思います)。現在の仕事に充実しながら、自分に限界を作らず、これからも臨床心理の勉強と美術治療など様々な心理治療の勉強を続けていきたいと思います。そして、その中でももっと研究したいことを決めて大学院に進学したいと思います。
 また、クライアントは児童だけでなく、青少年や大人にも興味があるので、そうした対象の臨床心理や心理治療も幅広く勉強してみたいです。願い続けてきた就職ができ、大学生活4年間の学びがようやく実を結びました。今、就職したこの場所が私の目標としての最終地点ではないので、通過点として受け止めて今後自分のさらなる成長・発展のため、もっともっと自分を磨いていきたいと思っています。

寿山教授のコメント

ミンちゃん(ガク・ミンジョンさん)からは、韓国に帰った後もよく近況報告や進路相談のメールをもらっていましたので、現在の自分が置かれている状況やこれから進むべき方向性などについて大体は聞いていました。日本語能力検定1級に合格したこと、心理士関連の資格を取得したこと、希望していたセラピストとして就職したことなどもちゃんと報告してくれていました。
 寿山ゼミに所属している時から人一倍勉強家で、みんなのお手本にもなるくらいに頑張っていたので自分の夢を実現するのは時間の問題だと思っていました。それでも、友達には言えない大変な苦労や挫折があったり、本当に辛い時を過ごした時期もあったようですが、ずっと「努力を続ければ夢は必ず叶う」とずっと励まし続け、少しでもミンちゃんの心の支えになれたことを誇らしく思います。
 2月から仕事に就くので、1月下旬にわざわざ来日して、卒業、就職報告をしてくれました。そして、今後の夢・目標について、いろいろと語り合えたことも嬉しかったです。ミンちゃんのセラピストとしての人生は始まったばかりです。そして、新たな夢・目標も少しずつ心の中に芽生えいるようにも思います。今自分ができる精一杯のことをクライエントとしっかり向き合って、信頼を勝ち取ってもらいたいと思います。次なるステージに向かうミンちゃんをこれからも応援し、見守っていきたいと思います。