2014.1.7
客室乗務員になるまでの道のり(寿山ゼミ4回生青木早彌果)
客室乗務員になるまでの道のり(寿山ゼミ4回生青木早彌果)
寿山ゼミ4回生の青木早彌果さんが、2013年アジアを代表するナショナルフラッグキャリアの客室乗務員(CA)として、阪南大学から初めて内定を取得しました。4ヵ月にわたる研修を終え、現在現役CAとして世界各国の空を飛び回っています。8,000人を超える応募者からたったわずか20名程度の採用枠を突破し、見事に夢を叶えた青木さんに、どのようにモチベーションを保ち、どんな努力をしてCAになったのか、「客室乗務員になるまでの道のり」と題してレポートをしてもらいました。このレポートを読んで青木さんに憧れ、阪南大学出身の客室乗務員が一人でも多く誕生することを心から願っています。(指導教授:寿山泰二)
客室乗務員をめざすようになったきっかけ
中学生の頃、家族での海外旅行をきっかけに、違う国の人と仲良くなれるツールの一つである、世界共通語の英語が好きになり、海外にも興味を持つようになりました。そして、「英語も使えて、たくさんの場所へいける仕事と言えば客室乗務員だ。」という単純な理由で、客室乗務員になりたいと思い始めました。詳しく調べていくうちに、限られた空間の中で、旅行への楽しみ、親しい人との別れでの寂しさ、仕事での疲れ、新しい土地での生活に対する期待など、様々な心情を持つお客様に接客できることに魅力を感じ、真剣に客室乗務員を目指すようになりました。様々な心境を持つお客様だからこそ、ひとりひとりの合わせた接客で、みなさんにゆっくり休んでいただけるような空間を提供できるように努力し、日々成長していきたいです。
阪南大学国際コミュニケーション学部に入学した理由
外部でエアラインスクールに通わなくても、大学1年生のときからエアラインスクール講座を通して、航空業界のことを学べるという魅力に惹かれて、阪南大学への入学を希望しました。そして、国際コミュニケーション学部では、心理学や異文化コミュニケーションなどたくさんの分野について学べることや、英語だけでなく、スペイン語、韓国語、中国語といった語学の選択肢の幅が広く、様々な面から学べると思い、希望しました。実際に入学してみて、阪南大学は、本当にたくさんの科目の授業や、講座、取り組みがあるので、自分から行動すればするほど成長でき、それをサポートしてくれる大学だという印象を受けました。特に毎年、新しい制度が出来たり、留学の協定校が増えたりしている点から、常に学生のことを思って、よりよい大学へと考えて頂けているように思います。
エアラインスクールで得たこと、学んだこと
社会人に必要なマナーや、言葉遣い、立ち居振る舞いを学べたと思います。特に、私が通っていたエアラインスクールで良かったと思う点は、型にはまった面接回答、エントリーシートの書き方を教わるのではなく、自己分析をじっくりとしていく中で、自分では気がつきにくい自分のことを教えてくれたり、自分の良い部分を伸ばそうとしてくれたりしたところです。また、模擬面接、グループディスカッションの練習できる時間がたくさんあったため、練習を重ねるごとに、自然な笑顔をつくれるようになりました。実際の面接でも無理に自分をよく見せようと偽るのではなく、ありのままの自分らしい姿で挑めたのでよかったです。それらを通して、業種・職業に関係なく、面接ではありのままの自分の姿を会社に対する思いをどれだけ面接官に伝えられるのかが、大切なことなのだと気づかされました。
オレゴン大学留学で得たこと、学んだこと
英語はもちろん、様々な国籍の人と接することでその国々の文化や、価値観の違いを学ぶことができました。また、それらの学びを通して、「日本人だから、時間をきっちりと守る。」、「アメリカ人だから、フレンドリーに誰とでも仲良くできる。」などの固定観念がいかに小さくて、無意味なことだと気がつきました。また、私が考える常識は、他人にとっての非常識にもなりえ、またその逆もありえるとも思いました。そのため、他の国の人と接するときも、当たり前のことですが、ついついしてしまいがちな、○○出身の人だと考えて接するのではなく、日本人と接するときと同様に、個人として接することが大切なことだと気が付きました。また、留学では、自分がしたいことを自ら行動して、次々にチャレンジしていけばいくほど充実した留学生活になって、更に楽しい留学生活を送れると思うので、これから留学を控えているみなさんには、躊躇することなく、自分がしたいことに、思いっきり挑戦し、充実した留学生活を送ってほしいです。
寿山ゼミを選んだ理由、得たこと、学んだこと
一番不安だったキャリアについて学べるゼミだったからです。留学していたので、他のゼミ生よりも半年遅れての参加でしたが、みんな優しく迎えてくれて、本当に仲のいいゼミだと思いました。そして、3年生の9月に行われた就活準備合宿では、内定した4回生の先輩方に参加いただいて、就職活動に関するリアルなことや、今からできること、コツなどをたくさん教えていただけたので、就職活動に対するやる気が湧きましたし、不安もやわらぎました。こういう場に参加できたのも、寿山ゼミだったからこそだと思います。ゼミの授業内では、就職試験で行われるような、グループディスカッションを通して他のゼミ生と意見交換をしたり、業界研究をして、プレゼンテーションをしたりしました。それらの経験を通して、自分の考えに枠組みを立てて、まとめてから発言することの重要さに気づかされましたし、毎回質疑応答の時間があるので、一つの問題に対して、様々な角度から疑問を持てるようになりました。他にも、実際に社会人の方にたくさん来ていただいて、お話をしていただける時間も何度もあったので、自分が触れることのなかった業界や全く考えてもいなかった新たな視点からの考えについて知ることができ、毎回の授業でなにか必ず一つは成長できるゼミだと思いました。
今後の夢、目標
今後は、機内の通路を歩くたびに、たくさんのお客様に、気軽にお客様の要望をおっしゃっていただけるような、親しみやすい客室乗務員になりたいと思います。そのためにも、私生活での事情に関係なく、どんなことがあっても、仕事中は常に笑顔で明るい客室乗務員でいれるように心がけていこうと思います。そして、私のサービスを受けたお客様が、「前乗った時に、サービスが良かったからまた今回もこの航空会社にしよう。」と選んでいただけるきっかけになればいいなと思います。今はまだまだですが、日々勉強して成長し、この目標を実現したいです。そして、いつまでも初心の気持ちを忘れず、手際重視で仕事をこなしていくと考えるのではなく、常にお客様視点で物事を考えてのサービスを提供していきたいと思います。
客室乗務員を目指す後輩たちへのアドバイス
航空業界の選考は、一般業界よりも遅いスタートだったりもしますが、周りに流されて焦らなくても大丈夫です。また、面接やエントリーシートで自分をよく見せようと、偽ってしまうと、面接官に偽った状態の自分を判断されてしまうので、じっくり自己分析をし、自然な笑顔とありのままの自分の姿で面接に挑んでほしいと思います。面接官もきっとわかってくれると思いますし、そのほうが自分に合った会社に出会えるような気がします。不安なことや、わからないことがたくさんあると思いますが、一人でため込まずに、たまには息抜きをしながらも、みんなと励まし合って頑張ってくださいね。応援しています。(青木早彌果)
寿山教授のコメント
青木早彌果さんとの出会いは、1回生ゼミを担当したことから始まります。入学当初からCAを目指し留学を希望していたことは知っていました。自分の目標が明確だったので学業だけでなく、オープンキャンパスのスタッフなども引き受けるなど、積極的にいろんなことにチャレンジしていたことを憶えています。
2回生の夏、後期からオレゴン大学に留学を決めた青木さんが3〜4回ゼミ選びのため、私の研究室を訪れました。その時の青木さんの「語学は自分一人で勉強できる。寿山ゼミで仲間と一緒に社会で通用する力をつけたい」という言葉がとても印象に残っています。この言葉が私の心に火をつけたのでした。なぜなら、「なりたい自分」になるための支援をし、その夢を実現させるのがキャリアコンサルタントとしての私の仕事だからです。必ずCAになる夢を叶えてあげようと密かに思ったのでした。
留学中も毎月定期的にレポートを提出するだけでなく、日々の出来事を互いのフェイスブックを通じて情報交換をしてきました。もちろん、不在のゼミでどんな授業等を行っているのか、不安を解消する目的もありました。3回生の秋、青木さんが1年間の留学から帰国しました。なんと翌日に実施された寿山ゼミ恒例の「就活準備合宿」に参加してくれたのです。他のゼミ生との初対面、時差ボケ、ロストバゲージなどがあり、ものすごい不安と緊張があったと思います。しかし、そんな不安や緊張を和らげ解消してくれたのが、ゼミの仲間だったと思います。歓迎会を開き、すぐに打ち解ける環境を作り出してくれたのです。これこそが寿山ゼミが求めている「絆」そのものでした。こうしたゼミ内での人間関係が形成できて初めて社会で通用する力が養成できると考えています。
ゼミでは、たくさんの社会人をお招きし、社会そのものを自分の目と肌で感じ取ってもらいました。そこから社会の常識・マナーを知り、自分の価値観を形成し、積極性、行動力、コミュニケーション力、論理力などの社会人基礎力を身につけてもらえたと思います。就職活動で心が揺れ動いたこともたくさんあったと思いますが、最後まで自分を信じてあきらめず、努力し続けた結果が夢を叶えたのだと思っています。青木さんの努力に心から敬意を表するとともに、今後一層の活躍を祈念しています。
2回生の夏、後期からオレゴン大学に留学を決めた青木さんが3〜4回ゼミ選びのため、私の研究室を訪れました。その時の青木さんの「語学は自分一人で勉強できる。寿山ゼミで仲間と一緒に社会で通用する力をつけたい」という言葉がとても印象に残っています。この言葉が私の心に火をつけたのでした。なぜなら、「なりたい自分」になるための支援をし、その夢を実現させるのがキャリアコンサルタントとしての私の仕事だからです。必ずCAになる夢を叶えてあげようと密かに思ったのでした。
留学中も毎月定期的にレポートを提出するだけでなく、日々の出来事を互いのフェイスブックを通じて情報交換をしてきました。もちろん、不在のゼミでどんな授業等を行っているのか、不安を解消する目的もありました。3回生の秋、青木さんが1年間の留学から帰国しました。なんと翌日に実施された寿山ゼミ恒例の「就活準備合宿」に参加してくれたのです。他のゼミ生との初対面、時差ボケ、ロストバゲージなどがあり、ものすごい不安と緊張があったと思います。しかし、そんな不安や緊張を和らげ解消してくれたのが、ゼミの仲間だったと思います。歓迎会を開き、すぐに打ち解ける環境を作り出してくれたのです。これこそが寿山ゼミが求めている「絆」そのものでした。こうしたゼミ内での人間関係が形成できて初めて社会で通用する力が養成できると考えています。
ゼミでは、たくさんの社会人をお招きし、社会そのものを自分の目と肌で感じ取ってもらいました。そこから社会の常識・マナーを知り、自分の価値観を形成し、積極性、行動力、コミュニケーション力、論理力などの社会人基礎力を身につけてもらえたと思います。就職活動で心が揺れ動いたこともたくさんあったと思いますが、最後まで自分を信じてあきらめず、努力し続けた結果が夢を叶えたのだと思っています。青木さんの努力に心から敬意を表するとともに、今後一層の活躍を祈念しています。