2013.7.8

シネマ倶楽部(寿山ゼミ)2013年度学外活動第2弾!

シネマ倶楽部(寿山ゼミ)2013年度学外活動第2弾!
<体験学習で宝塚歌劇ミュージカル「ME AND MY GIRL」を鑑賞しました!>

 シネマ倶楽部では、これまで映画だけでなく、音楽コンサート、ミュージカル、オペラ、クラシックバレエなど芸術性の極めて高い生舞台をたくさん鑑賞してきました。この度、2013年5月18日(土)、国際コミュニケーション学部独自のイベント「体験学習」とタイアップして、梅田芸術劇場メインホールで宝塚歌劇ミュージカル「ME AND MY GIRL」を鑑賞して参りました。
 国コミが実施している「体験学習」というのは、大学内で行われる通常の授業等では得られないものを、学外で催されている芸術等から体験的に学ぶもので、自文化と異文化の相互理解を深める意味においても、海外で上演されているミュージカルなどの生舞台に直接触れる機会を創出しているものです。
 生舞台は、テレビ、PC画面、映画スクリーンを通して感じる世界とはまったく異なる感動が得られるだけでなく、感性がより磨かれ、様々な気づきから人間性を豊かにする時間・空間を与えてくれるものです。今回、学生たちが「体験学習」という生舞台を通して感じたこと、得たこと、学んだことをレポートしてもらいました。(指導教員:寿山泰二)

※この学生教育研究活動は阪南大学学会の補助を受けています。

シネマ倶楽部メンバーのコメント

多野加菜子(4回生)

 体験学習委員の多野加菜子です。国際コミュニケーション学部恒例の「体験学習」ですが、今年は2度開催する予定です。第1弾が宝塚ミュージカル「ME AND MY GIRL」、第2弾が去年映画が大ヒットした、ミュージカル「レ・ミゼラブル」と豪華な鑑賞会を開催するということもあり、宣伝チラシにはこだわりました。第1弾の上演日は、5月半ばだったので、宣伝広報期間も短く、人が集まってくれるかどうかとても不安でした。しかし、「大学入門ゼミ」授業の最初に時間をいただいて宣伝させていただいたり、他の体験学習委員と協力して、身近な友達からどんどん声を掛けていきました。その結果、定員数が20名だったのが、嬉しいことに、定員数を上回る応募がありました。
 宝塚ミュージカルは、思っていた以上に迫力があり、物語を観たというよりも、役者一人一人の演技を観たという感覚に近いです。それくらい役になりきっている姿が伝わり、「努力の塊」のようなものを感じました。これは演劇を観に行くことでしか伝わらないと感じているので、体験学習委員として、参加者の方に演劇を提供出来たことをとても嬉しく思います。演劇は素敵な人間を育てるツールのひとつだと実感しました。ぜひ、もっと多くの方にこの感覚を感じてほしいです。第2弾「レ・ミゼラブル」も楽しみにしていてください。
 今回の宝塚ミュージカルですが、私は2度鑑賞させていただく機会をいただきました。1度目は1階の前の方の席で、2度目は3階の後ろの席で鑑賞させていただきました。2度違う席での鑑賞でしたが、やはり、見え方が大きく違いました。近くで見ると、役者の方の表情はもちろん、メイクや足の震え、セットのトリック、音楽、演技、声の迫力、様々なものを身体で感じる事が出来ました。しかし、反対に遠くで見ると、全体の雰囲気、形、動き、セットのトリックが見えないところなどに気付くことが出来ました。最も素晴らしいと感じた所は、アドリブの多さでした。1度目と2度目では、全く違うミュージカルを見ている気分でした。「役者の方を全員入れ替えているの?」と思うくらい、基本的なセリフが少なかったと感じました。そして、そのアドリブをアドリブで返し、繋げていくことや役者の方のミスをアドリブに変えること、かなりレベルの高いチームワークと役作りが出来上がっていました。改めてチームワークとは、とても大切なことだと学びました。共に、役者に合わせてステージ場の音楽もアドリブに沿って変えられている部分もあり、信頼関係の深さを感じさせられました。1度観るだけでも感じるものは多いのに、2回観ることで、驚きは倍増し、より多くの感動と学ぶものの多さを実感しました。今回のミュージカルを観て、視野も広がり、やはり、終わってからも頭に残り思い出す事により、また新たな発見が出来るという魅力に、改めてミュージカル素晴らしさを感じさせられました。次回は皆さんにも、ぜひ劇場で観ていただきたいです。

藤村祐司(4回生)

 梅田芸術劇場の座席数は約1,900席。その座席が全て宝塚ファンで埋まり、期待と興奮が冷めやらぬ雰囲気が開演前から漂っていました。私たちの席は3階席の最後方でしたが、そこでも熱気が立ち込めており、宝塚歌劇と「ME AND MY GIRL」の高い人気を知ることができました。そのような雰囲気から始まった舞台は、ハッピーミュージカルということもあり、楽しげな音楽と軽やかなステップで観客の心を引き付け、笑いの渦が巻き起こっていました。特に観客の笑いと大歓声がわいたシーンが中盤に訪れました。そのシーンは、底抜けに明るい性格の主人公ビルを演じる龍真咲さんと、ビルの彼女であるサリーを演じる愛希れいかさんが華麗なダンスをしているときです。まさにその時に龍真咲さんがダンスの決めのポーズで小道具を落とすというハプニングが起こり、その時のユーモアなアドリブと周りのフォローが観客の笑いと大歓声を誘ったのです。
 瞬時にユーモア溢れるアドリブと行動を起こせるのは宝塚月組のチームプレーと経験が成せるものだと感じ、衝撃を感じました。これだけでもお金を払って観たくなるシーンでしたが、私が一番衝撃的だと感じたのは、サリー役の愛希れいかさんが舞台上で変化していく姿です。序盤のサリーは下町のやんちゃなお転婆娘といった容姿で、弾けるようなステップを踏み陽気な歌声で明るい性格を演じていましたが、クライマックスになり教育を受けたサリーを演じていた姿になると、声に落ち着きがあり、大人の美しさに変わる様子が目に見えて分かりました。愛希れいかさんがサリーという少女を1人で演じているにも関わらず、全く別人に変化していく様子には驚かされました。テンポの良い明るいストーリーを、龍真咲さんと愛希れいかさんが呼吸ぴったりの演技と、その二人を支える脇役の方々とのやりとりは絶対に観る価値があり、観終わった後には自然と足取りが軽くなるような作品だったと思います。「ME AND MY GIRL」が1937年からミュージカルファンに広く愛され、宝塚でもすっかりおなじみとなっているのも納得です。
 また、この作品が宝塚で長く愛されている要因はほかにもあると思います。それは、数多くのアドリブです。予想もできないほどのアドリブが観客を引き付け、同じストーリーでも全く違う雰囲気を感じることができるので何回でも劇場に足を運びたくなる作品なのです。今まで観てきた宝塚歌劇の中でも、一番笑った作品であり、幸福感を感じることができました。今回も体験学習を参加させていただき、実際に劇場に足を運びリアルな雰囲気を肌で感じましたが、これをきっかけにさらに視野を広げ、経験を活かし「ME AND MY GIRL」で得た幸福感を持続していきたいと思います。

水野夏美(3回生)

 5月18日私たちは宝塚歌劇月組のミュージカル『ME AND MY GIRL』を見に行きました。宝塚には、前から興味があり行きたかったのですが、なかなか見に行く機会がなかったので、今回寿山先生が体験学習を担当されるということで、これは絶好のチャンスと思い、私はどうしても見たかったので委員を立候補しました。
 話の内容は、1930年代の階級制度のあるイギリス、ロンドンが舞台です。当主が亡くなったヘアフォード伯爵家に、長年行方不明だった当主の一人息子がみつかったところからお話ははじまります。この世継ぎが主人公のランベスに住む青年のビルです。下町で暮らしてきたビルは、貴族のしきたりや礼儀など知りません。ですが遺言には『家を継ぐにはヘアフォード家を継ぐのにふさわしい人物であること』と記されていたのです。それに見合った人物かを、叔母の公爵夫人マリアとジョン卿の2人が判断する事になりました。日が経つにつれ、ヘアフォード家に馴染んでいくビルを見ていくうちに、今のビルに自分という存在は迷惑になるだけだと、ビルの幸せの為に身を引こうとするのでした。ですが、ビルはサリーを思う気持ちを1番に考えていたのです。サリーもまた、ビルを思う気持ちは消せないままでいる...。という様な、ビルとサリーとヘアフォード家を取り巻く人々が巻き起こす、面白く、ちょっぴり切ない、ラブコメディーミュージカルでした。
 宝塚の見所は、やっぱり女の人が男性役として舞台を演じるところだと思いました。現実の男性より、女性から見た男性の美点=「(女性が望む)理想の男性像」に近いところが、宝塚の魅力であるのだなと思いました。話もはじめの方は名前がごっちゃになってわからなかったのですが、途中からはそんなことがなくなったり、素で笑えるところが何回もあったりと、観客とのコミュニケーションする場面があったりと、とても面白かったです。 
 ミュージカルは生ものです。その中でも、ミスや失敗はつきものです。だけど、1人が失敗した時の周りがカバーするとっさに出るアドリブにも凄いと心を打たれました。私が「ME AND MY GIRL」の中で一番好きな場面は、"あなたの心を一度なくすと"という歌の場面です。その場面は、サリーがビルの幸せを祈り、身を引こうとする時に歌う曲です。好きだからこそ相手のことを考えるサリーの複雑な気持ちが伝わってきて、見ている側も体に力が入るそんな舞台でした。今回、宝塚に行けて本当に良かったです。また、宝塚ミュージカルを見に行きたいと思います。

石本有希(3回生)

 私たちは5月18日に宝塚のミュージカル「ME AND MY GIRL」を見に行きました。あらすじは、— ある日下町で貧しく暮らしていた1人の青年ビルが実は由緒正しき名門貴族のヘアフォード侯爵の息子と判明しました。ヘアフォード伯爵家では後継ぎがいないまま当主が亡くなってしまっていたので、ビルは次期当主となるため教養を身に着ける日々を送ります。ですが、ビルには恋人のサリーがいました。サリーと付き合っていることに叔母さんに猛反対されてしまいます。「あなたは以前のように貧しい人ではないのだから、同じ階級のあなたに相応しい女性と結婚していただきます。」と言われてしまいました。ですが、最初は2人で叔母さんの言うことにはむかっていましたが、段々とサリーがビルと自分の違いに後ろめたさを感じ始めビルの前から姿を消します。サリーが行方不明になってからビルは抜け殻のようになってしまいサリーを探すためだけに生きるようになってしまいます。さてこの後2人はどうなるか!? —という物語です。
 ストーリーは少しベタな感じもしますが、ミュージカル初心者には向いている作品かもしれません。物語の予想がつくからこそ歌っている内容がより一層理解できた部分もあります。今回、私は宝塚の舞台を見たのは初めてだったのですが、やはり生の舞台は歌やダンスの迫力が全然違います。ビル役をしているのが女性だと忘れてしまうほど、しぐさ1つ1つが男性そのもので、さらに上品で見惚れてしまいました。本当に久しぶりにミュージカルというものを見ましたが、やっぱりミュージカルや演劇などは生で見るべきだと再確認しましたし、見るなら前の席で見たいと感じました。今回は大学の「体験学習」ということで3階の1番後ろの席だったのですが、1階の特に通路側のお客様は舞台上から降りてきた役者の人々と触れ合うことが出来、より一層楽しめるのだろうなと感じました。
 さらに、生の舞台ならではのアドリブがあり、1人がミスしてしまってもそれをうまくアドリブでフォローして笑いまで起こしてしまい、本当に見ていて飽きなかったです。アドリブの他にもところどころに笑える演出が組み込まれていて、本当に舞台を見慣れていない人でも飽きずに見ることが出来ます。生の舞台を見て身近で迫力を感じることが出来たからこそ、これからも積極的に様々な舞台を見に行きたいと思えた素晴らしい「体験学習」でした。ぜひ、まだミュージカルを見たことがない人や、あまり興味が持てないな、と思っている人も9月中旬に次回は宝塚ではありませんが、もう1回ミュージカルを鑑賞する「体験学習」があります。国際コミュニケーション学部の方は無料で行ける機会なのでぜひ参加してほしいです。きっと普段では感じることのできない感動や喜びが体験できると思います。

澤田百合香(3回生)

 私がこの作品を見るきっかけになったのは、寿山先生が紹介してくれたのと、友達から宝塚はすごくいいものだと勧められたからです。私は小さい頃に宝塚劇場で舞台を見たことがありました。しかし、宝塚の人の独特な化粧に驚き、劇場を飛び出してしまった記憶があったので、そこから宝塚というのを避けていました。けれど、せっかくの機会だったし、大学の行事(体験学習)で無料で行けるということだったので、こんなチャンスはなかなかないと思い参加申し込みました。そして、見に行く当日になり梅田芸術劇場を訪れたときにまず感じたことが、劇場が豪華であることと、来ているお客さんの年齢層が、私が想像していた年より若い子が多くて驚きました。
 そして、会場がはじまる前で幕がおりていたのですが、その幕もきらきらしていて、宝塚の雰囲気が漂っていました。座席は一番後ろでしたが、そこからでもとってもよく見ることができました。そして、ミュージカル劇の感想は、お話がとてもわかりやすく、とても共感できる素敵な内容でした。
 また、舞台セットがとてもリアルで豪華でした。話の内容は主にハッピーエンドのラブストーリーでしたが、私は主人公のビルのキャラクターが一番好きになりました。なぜなら、いつも明るく、お金持ちの身分になっても初心というものを忘れず、故郷やその人々たちのことをいつまでも大事に想い続けていたからです。そして、なによりビルは彼女のサリーの事を一番に考え、どんな試練も乗り越え、彼女を愛し貫き通すところもすごく気に入りました。
 自分があんなに大切に人に思われたらすごく嬉しいし、素晴らしいだろうなと考えながらずっと見ていました。もちろんどこまでもついていくサリーも素敵だなと思いました。
どちらの演技からも愛の力が強いというのがすごく伝わってきました。そして、サリーに関しては、「あなたの心を一度なくすと」というバラードの曲がすごく気持ちのこもった歌声だったので胸を打たれました。演出で豪華で楽しくさせてくれたのは、地下のキッチンでたくさんのコックやメイドの人々が、食器の音をリズムよく奏でたり、みんなで合唱したりしたところが私は一番好きです。見ていて最もハッピーな気持ちになれました。  それから、お客さんとお話をしながら触れ合うところも素晴らしいなと感じました。話されたお客さんは自分も劇の一員になれたかのような気持ちになれるし、なにより役者さんに声をかけられたら嬉しくないはずがないからです。私は少し恐怖心のあった化粧は、遠くてあまり見えなかったのですが、そんなことも気にならないくらい素敵な劇でした。この劇でもらった明るい気持ちをいつまでも忘れず、楽しく生きていこうと思いました。今回の「体験学習」は本当に貴重な経験になりました。

後藤 彩(3回生)

 5月18日、「体験学習」に参加しました。「体験学習」とは、演劇を実際に見聞することにより確かな知識と感動に接する機会を提供してもらえるというものです。会場は梅田芸術劇場で、宝塚公演を鑑賞しに行くのは私にとって初めての経験でした。今回、私たちが鑑賞したのは「ME AND MY GIRL」という演目で1930年代のロンドンを舞台にしたミュージカルで、あの有名な「マイ・フェア・レディー」の男性版とも言われるほどの名作です。この作品はコメディアンのルピノ・レイン宛に書かれたとされており、初公演では彼自身が主役を演じていました。
 舞台は1930年代後半の英国。由緒正しい名門貴族のヘアフォード家の当主は跡継ぎを残さないまま亡くなり、次の後継者を誰にするかが問題となっていた。当主の遺言は当主が若かりし頃にあやまちをおこしたために出来てしまった一人息子のビルの行方を捜しだし、貴族にふさわしければ爵位と遺産を継がせるというものでありました。この問題のために集まった親戚一同が、パーチェスター弁護士が見つけてきたのは無教養で品のかけらもない下町青年のビルでした。親戚一同がふさわしくないと彼を後継者にするのを反対するが叔母のマリアは彼を厳しい跡継ぎ教育を始めるが、彼には恋人サリーがいて後継者になるにはサリーと別れなければならないのでした。
 そこから始まる恋愛模様がロマンチックで時には切なくて、上映中私は役者から一秒たりとも目が離せませんでした。主役のビル役は龍真咲さんで月組のトップスターです。サリー役は愛希れいかさんで、彼女も月組のトップ娘役です。さすがは男役・娘役のトップだけあって歌唱力・表現力が高いのはもちろんのこと、観客に対する自身の魅せ方も素晴らしかったです。鑑賞してみて全体的にどの場面も素敵だったのですが、その中でも特に、それぞれのやり取りがアドリブだったということが印象に残っています。
 まず、宝塚でもセリフ以外に自由に発言してもいいことに驚きました。ですが、各々の個性があふれ出していて、役者の一人一人が印象に残っているので、バレエやオペラにはないものが宝塚にはありました。それと、もう一つ印象に残っているのは、役者が身に着けていた衣装です。テレビや映画でしか見たことのないような豪華で洗練された衣装もまた、宝塚を見る者すべてを魅了しているのでしょう。今回、初めて宝塚歌劇を鑑賞してみて、一見華やかに見える彼女たちの私生活はどんなものなのかが気になりました。調べてみたところ、彼女たちは毎朝7時30分から掃除をして、9時から夕方までレッスンをし、さらには学校が終わった後も自費で外部の講師にレッスンを受けるのだとか。きっとそういった努力が彼女たちのオーラを作りだしているのでしょう。今回は「体験学習」で鑑賞に行くことができました。そういった場を設けてくださいましたことに感謝するとともにまた、宝塚を鑑賞しに行けたらなと思います。

江口菜穂子(3回生)

 5月18日、梅田芸術劇場に宝塚月組公演のミュージカル「ME AND MY GIRL」を見に行ってきました。最近学校の授業で宝塚の作品を見る機会が何度かあり、是非一度生の宝塚を体感してみたいと思っていたので、私自身とても楽しみにしていました。
 今回鑑賞した「ME AND MY GIRL」のストーリーを簡単に説明すると、舞台は1930年代のイギリス、世継ぎ問題で騒ぎになっていたヘアフォード家に、とあることで下町育ちの青年・ビルが引き取られることになり、長い月日をかけて立派な貴族へと成長していく。恋人サリーとのロマンスやヘアフォード家での日常を交えながらビルの成長を描いていく、ロマンティックコメディです。なんといってもこの主人公ビルが相当やんちゃで、登場から落ち着きのない行動や下品な言葉遣いで屋敷を引っ掻き回していきます。その様子がすごくテンポのいい掛け合いで表現されており、ジョークやアドリブも多く交えて笑いどころが満載でした。
 私の中で宝塚はもっとお堅いイメージがあったので、こんなに笑えてコメディ要素が強い作品もあるのだと驚きました。ビルの恋人・サリーが出てきてからは、今回の作品のテーマソングとなる”ミー&マイガール”を披露されていて、キャッチーなメロディと二人の軽快なタップダンスがとても魅力的でした。その他の曲も光やスモークを使った演出があったり、演者さんが客席に降りて会場と一体になってのパフォーマンスがあったりして、見ている側も一緒に楽しめるような演出がたくさんありました。中でも第一幕が終わる前の”ランベス・ウォーク” は圧巻で、会場は大きな拍手で一体感に包まれ、まるで自分がランベスの世界に入り込んでいるような気分になりました。
 後半にかけては、最初あれだけやんちゃで落ち着きのなかったビルが公爵夫人の手によってしつけられ、声のトーンや喋り方でビルの成長が自然と伝わってきました。そして、身分の違いを感じお城を去ろうとするサリーと、それでも想い続けサリーを追いかけるビルの、お互いを一途に愛し続ける姿に胸を打たれました。最後のフィナーレでは、たくさんある曲の中でも男役の人だけでの色っぽいパフォーマンスに目が釘付けになり、実際に女の人だとは思えないような男っぽさと、それでいて女の人だからこそ表現できる繊細な動きに思わず見入ってしまいました。最後に大階段を出演者全員が降りてきてパフォーマンスするところは圧巻で、まさに宝塚!という感じがして気持ちが高ぶりました。
 今回は、私自身初めての宝塚でしたが、内容も分かりやすくコメディの要素が多く含まれていたので、宝塚初心者にとってはとても見やすく、たくさん笑えて見終わった後には幸せな気持ちになれる作品でした。私がこの作品を通して感じたことは、人は愛する人がいれば変われるということと、自分に素直に生きることは大切だということです。私もこれから困難があった時、自分の信念を曲げずに信じた道をまっすぐ進んでいきたいと思います。今回で宝塚への興味が更に湧いたので、次は是非1階席で今回とはまた違った宝塚の魅力や迫力を体感しに行きたいと思います。

岩谷由依(3回生)

 今回、寿山先生のお誘いをうけて宝塚を見に行きました。前から見てみたいと思っていたので、すごく楽しみにしていました。テレビなどで少しは見たことがあったので、ある程度どういう感じなのかは知っていましたが、想像をはるかに上回っていました。今回の舞台は、シンプルな恋物語だったのですが笑いもあり感動もあり、すごく楽しめました。あの大きな舞台に響き渡る太く美しい声。一言、一言が心に自然に入っていきました。当たり前のことかもしれませんが、役柄によって声の雰囲気が全然違ってその世界観にすっかり入り込んでしまいました。
 あと、私が楽しみにしていた歌とダンスですが、すごく素晴らしかったです。今回は、後ろの方の席だったので全体の様子がよく見えました。主役で歌っている人以外に注目してみても、そこにはきちんと物語があって、どこを見ても楽しめる演出、演技には改めて驚きました。そして、今回最も驚いたのが、宝塚は私の勝手なイメージだと台本にそって完璧に物語を築きあげていくものだと思っていました。しかし、アドリブや笑えるシーンが何度もあり、そこも観客を魅了する一つなのだろうな、と今回感じました。女性が男役を演じているのにすごく格好良くてドキドキさせられました。本番中はすっかり女性だということを忘れていました。でも、私をはじめ観客をそう思わせるには、仕草や行動を普段からすごく研究されているのだと思います。女性役も普段よりも、もっと女性らしく美しく見せるために、男役と同様に細かく研究されていると思います。この完璧な舞台を自分の目で見て、数えきれない努力があってこそ、あの素晴らしい物語を築きあげているということを改めて実感しました。「これでいい。」ではなく次の課題をどんどん見つけて向上させていくことは、普段の生活にも必要なことだと思います。努力をすれば、周りにいる誰かは評価をしてくれるはずです。自分で限度を決めるのではなく、常に自分を成長させていくことが大事だということをこの舞台を見ていて感じました。
 物語が全て終わり、エンディングでは雰囲気ががらりと変わって、華々しい世界にひきこまれました。まさに「これが宝塚!」という感じで思わず身を乗り出してしまいました。キラキラなセットで歌う役者の方々。すごく美しくて眩しかったです。そしてエンディングの終わりには舞台に大勢の出演者が出てきて、みんなで歌うシーンは観客全員も手拍子をしたりして、会場が一体感につつまれました。言葉では言い表せないほどすごく楽しくて、踊りだしたくなりました。
 今回、寿山先生にお誘いいただき、宝塚を見に行けて本当に良かったです。想像以上に素晴らしくて見終わったあとには、心があたたかく幸せな気持ちになれると思うので、見に行ったことがない方にはぜひ見に行ってほしいです。私ももっといろいろな舞台を見てみたいと強く思いました。

阿比留美咲(3回生)

 私は宝塚のミュージカルを見るのは今回が初めてでした。まず、集合時間ですが私は5分ほど遅刻してしまいました。場所がわからなく少し迷っていたとはいえ、たくさんの人を待たせてしまいました。今後就活などありますが、時間を守れないとその時点で失格なので常に気をつけていかなければいけないのだと改めて気づきました。
 物語の方はそこまで難しいわけではなく、当たり障りのないものだったので、楽しんで見ることができました。話の内容は、名門貴族の当主が後継者を残さないまま亡くなってしまった。しかし、遺言に若い頃にできた息子のビルを探し後継者にと書かれてあった。無事ビルを探し出したが無教養で品がなく、がさつな少年であった。ビルの厳しい教育、恋人のサリーを一途に思う心を描いた物語でした。
 私は、開演して少し経った頃、座席が前の人には前の、後ろの人には後ろの楽しみ方がそれぞれあるということを知りました。私たちの座席は3階の一番後ろでしたが、舞台全体が見渡せ、キャストの皆さんの動きを広い範囲で見ることができました。また、踊りの場面の陣形も全体的に見られ、思っていたものよりも激しい動きをしていたということも知れました。逆に、一階で見ている人たちはキャストの方とコミュニケーションが取れていました。もっとシビアに見るミュージカルだと思っていましたが、キャストの方々が軽い冗談のようなものを言っている場面が多く見られました。次に、宝塚を見る機会があれば、前の方に座って舞台を楽しんでみたいと思います。そして、キャストの方ひとりひとりの表情を見てみたいと強く思いました。舞台の方もとても素敵でした。キャスト皆さんが生き生きとし、とても楽しそうに演じていたので、見ているこっちも楽しくなるようでした。楽しく必死に何かを成し遂げるという意味で、すごく尊敬できるし、自分もそんな風に思えるようになりたいと思いました。
 そして、今現在のアルバイトにも、今後社会人になり就職をしたときにも、この気持ちを忘れないようにしていきます。また、会場でのマナーというものにも初めて触れました。社会に出るとどこにいってもマナーがついてきますし、私も全て守れているかというとそうではないと思います。しかし、他人の迷惑にはならないようにしなければならない。話し声や携帯電話の使用などは、周り人の気分を悪くさせてしまいます。時と場合によってマナーは変わってくると思うので、臨機応変に対応していくことが大切になるのだと考えました。
 最後になりましたが、私が今回この「ME AND MY GIRL」を見て一番好きだったのは、最初の方のビルとサリーがテーブルに座って会話をしていて、そのあと二人で部屋のものを全部持ち帰ろうとしているシーンです。大きなお屋敷の中にいる下町の少年少女というものをわかりやすく区別していたし、本当ならイヤラシイ下町の感じが出てもおかしくはないと思いますが、そんなことは一切なく、とても可愛らしく表現できていると思ったからです。この舞台は全体的に心があたたかくなる物語です。また、キャストの宝塚のみなさんの迫力ある演技などをふまえて、是非たくさんの人に見てもらいたいと思いました。

河西俊彦(3回生)

 僕は宝塚のミュージカルを見に行くのは、人生で初めてでした。正直、初めは最後まで集中して見られるのか心配でした。しかし、いざ始まってみれば惹きつけられるように「ME AND MY GIRL」を見ていました。内容は1930年代を舞台に、ロンドンの下町ランベスで見つかった名門貴族の青年ビル・スナイブソン(ビル)が世継として、一人前の紳士になるまでを、恋人のサリー・スミスとの恋物語を絡めて描いた、ロマンティックコメディです。
 僕の宝塚のイメージは固いイメージでした。「ME AND MY GIRL」は、僕のイメージとは全く違い、笑えるところもあり、楽しく見ることができました。その他には、観客席まで降りてきたり、触れ合ったり、僕ら観客も演出の一部であることが分かりました。僕たちは3階席で見ていたので1階席にとても行きたいと思いました。僕の一番驚いたところはアドリブでした。僕はミュージカルを初めて見ましたが、観客の雰囲気などでアドリブだと感じることができました。間違えや失敗をまた違う演出で見せて、笑いをとるなど驚きとともに、感動しました。多くの人が見ている中や決められたセリフや時間が限られている中であのような演技をできるのはすごいと思いました。出演者の息がピッタリで、一人のアドリブに皆が合わせられるのもすごいと思いました。
 僕が宝塚を見て学んだことは、自信を持っていることです。出演者みなさんが自信を持って演技していることが目に見えて分かりました。そこにはものすごい練習量と経験があると思いました。これから僕も課題などを与えられたときは、ただやるのではなく、自信を持てるくらいまでやりたいと思いました。そうすれば、就活の時の面接では自分がやってきたことを自信を持って話すことができると思います。それともう一つ学んだことがあります。それは、個性を出すということです。宝塚では多くの出演者が出てきます。その中で一人一人全体に埋もれないで演技していました。自分の役割をしっかり理解して、演技していると思いました。自分も全体に埋もれず、自分の個性を出していきたいと思いました。そのためには自分が何を得意としているのか、自分の武器をいち早く見つける必要があると思います。
 全体を通して、僕は僕と同じようなまだ見ていない人に見て欲しいと思いました。僕もこの活動に参加していなければ、見に行くことはなかったと思います。演出の楽しさや感動する場面はもちろん、それ以外にも学べることが多いと感じました。これからはいろいろなミュージカルを見ていきたいと思います。そして、多くのことを学び、知識をつけていきたいと思います。これから就活にも役立てていきたいです。

林 玲於(3回生)

 今回は、梅田芸術劇場で公演された宝塚歌劇団月組のミュージカル「ME AND MY GIRL」を鑑賞しました。この作品は、過去に宝塚歌劇で同一の組によるロングラン記録を樹立するぐらいの人気のある作品で、物語は、1930年代のロンドンを舞台に、ロンドンの下町で見つかった名門貴族の青年ビルが世継として一人前の紳士になるまでを、恋人のサリーとの恋物語を絡めて描いた、ロマンティックコメディで展開されていきました。私は、大学の授業で宝塚の作品をビデオで鑑賞したことはありましたが、生で観賞するのはもちろん、ミュージカルを鑑賞するのも初めてでした。ただ、私の宝塚のイメージが、華やかさはあるけど、ちょっとお堅いイメージがあったので、少し緊張が鑑賞する前はありました。鑑賞中は、月組のみなさんの歌声やダンスそして演技に魅力されていつの間にか鑑賞する前の緊張はなくなっていました。
 私が、この演劇を観て驚いた事は、演技中にアドリブを入れていた事です。先ほども言いましたが、私は、宝塚に少し硬いイメージを持っていました。その硬いというのは、役関係なく男性役はハキハキした少し低いしゃべり方をし、女性役はどんな役でも華麗さを身にまとって、ハキハキしたこちらは高い声のしゃべり方で、すべてにおいてピシとしている様な所から硬いというイメージを持っていました。しかし、今回の舞台を観て、ヒロインのサリーのチャーミングな演技や失敗してもそこをアドリブで客席の笑いに変える部分とか私の宝塚のイメージが、この舞台で少し変わりました。今回の舞台で、私は実際に生で観る事の大事さを学びました。私は、先ほどの様に宝塚にどこか硬いという自分なりの先入観を持っていました。ですが、実際に観たら自分の先入観よりもスケールが大きかったです。多分、この舞台を観なければ、宝塚のイメージが自分の先入観のままでした。 
 私は、前持って「この様な感じではないかな」とか予想するのは良いことだと思います。ただその事を予想したままにせず、実際に自分の目で見て、その場で感じた事と自分が予想していたのを答え合わせする事が大事だと学びました。それで、学ぶ楽しさも得れると思います。なので、今後、課外活動に参加する際、今回で学んだ事を活かして自分でしっかりと予想立ててから参加する様にし、学ぶというのに楽しさを感じていきたいです。
 最後に、この「ME AND MY GIRL」を観て宝塚の演技と歌声とダンスの凄さを感じ、もう一度観たいと思いました。その時は、今回とは違う席から違った視点で観てみたいです。そうすると、また違った印象を持てると思います。そして、この作品以外の宝塚作品を鑑賞してより一層宝塚の事を深く知っていきたいです。それぐらい宝塚にはまりました。この学外活動は、本当にいろいろ学び、感じた一時でした。

孫 歩(3回生)

 「体験学習」で、宝塚歌劇の「ME AND MY GIRL」を見に行きました。私はバレエなどの舞台を見るのがとても好きで、宝塚歌劇の舞台も一度は見てみたいと思っていました。なので、今回このような形で見に行けるということで、本当に楽しみにしていました。
 座席は3階席の一番後ろでした。「ME AND MY GIRL」というミュージカルのストーリーは、チラシのあらすじを見るまで知りませんでした。しかし、どんな舞台なのか初めて見る宝塚歌劇の開演を心躍らせながら待っていました。開演と同時に、「ME AND MY GIRL」の世界に入り込んでしまいました。ロンドンの下町に住んでいたビル・スナイブソンという青年がヘアフォード伯爵の跡継ぎとして呼び寄せられましたが、言動や行動が家柄に全くふさわしくなく、貴族としてのレッスンが始められていきます。ビルの彼女のサリーは、レッスンが進められていくにつれて身分の違いを思い知らされ、ビルの前から姿を消します。ビルは必死にサリーを探しますが見つからず、家を出ようとします。そのとき、サリーがビルにふさわしい美しい女性になって彼の目の前に現れ、その後幸せに暮らすという話でした。ベタな話ではありましたが、舞台から目が話せなかったし、真剣に最後まで見るのかなと思っていましたが、笑ったりアドリブがあったりして、見ていて飽きることがなかったし、宝塚歌劇の印象がガラリと変わりました。
 舞台に立っている人全てが女性なのに、男性役の人がとてもかっこよくて、本当の男性のように見えました。しゃべり方や歩き方、ちょっとしたしぐさ、座り方など、ひとつひとつが男性そのものでした。一度、テレビで男性役の人は日常生活でも男の人のしぐさや行動を見て研究していて、それがつい出てしまうみたいです。しかし、これが本当のプロだと思いました。
 「ME AND MY GIRL」の劇中、何度かアドリブが見られました。正直、アドリブが見ていてあんなにわかると思っていませんでした。しかし、違和感がなく、むしろ会場全体が湧くような演出をしていて、こんな臨機応変に対応できるなんて、どれだけの練習を重ねてきていて、きっと練習のときからミスしても対応できるようにしているのだろうなと思いました。本番ではあんなに華やかで、苦しい顔を見せず役になりきっていますが、その裏には本当に厳しい練習を乗り越えてこその舞台だと思いました。
 何かを成功させるには、惜しみない努力が必要だということを改めて感じました。そして、その努力を持続させることも大切で、その積み重ねが成功につながると思いました。どんな形であってもこれから後悔しないように最後まで努力をして、自分のやりたいことを見つけ、今の自分に満足するのではなく、もっと上の自分を目指して努力し続けていきたいです。今回、宝塚歌劇の舞台を見に行けて本当によかったです。また違う作品も見たいと思いました。感じたことをこれからに活かしていきたいです。ありがとうございました。

岸大輔(3回生)

 自分はゼミの学外活動で、今回梅田芸術劇場に宝塚歌劇ミュージカル「ME AND MY GIRL」を見に行きました。宝塚を見るということは初めての経験でした。これまで正直、興味がなくあまり見たいと思いませんでした。今回は、無料で宝塚を見ることができるというチャンスがあったので、自分の見たことのないものを見ようと思い見に行きました。場所も梅田芸術劇場という大きな劇場で見ることができるということに興奮しました。
 まず、宝塚は女性が男装したりして演技をするものだと思っていましたが、いざ舞台が始まれば踊ったり歌ったり演技したりとすごくバラエティーに富んだものだと理解できました。そして、すぐに見入ってしまいました。まず歌唱力がとても素晴らしいと思いました。当たり前のことかもしれませんが、リアルタイムで聞いたらすごく感激しました。これが生で見る感激なのかと、テレビなどでは味わえないものを感じることができました。
 宝塚の皆さんの雰囲気もすごいと思いました。男性役の人と女性役の人がいるのですが、男性役の人のことが本当女性ということを上映中ずっと忘れていました。男性が演じていると思うぐらいすごかったです。仕草なども男性らしく、スーツがあんなにも似合うのもすごいと思いました。自分たちの席は3階の一番後ろの席だったので、ステージ全体を見下ろすことができました。宝塚の皆さんが踊るとき、みんなを見ることができたのですが、踊りがとても息が合っていて、しかも歌いながらだと思うと自分が思っていたのより、とても素晴らしいものだと痛感しました。
 また、宝塚は見るだけでなくお客さんとも触れ合いながら演技するところに驚きました。客席から人が登場したりお客さんに話しかけたり、歌いながら客席に下りて行きお客さんとハイタッチをしていたりと、とてもお客さんとコミュニケーションをとっていました。自分は3階の一番後ろだったので、宝塚の人と触れ合っているお客さんがいいなと思いました。舞台に出ている人とあんな風に触れ合うのは、お客さんの心にも残るし、とてもいいことだと思います。
 宝塚の最後でみんなで踊る場面がありましたが、その時は皆さん衣装がとてもきらびやかで、いろんな人が入れ替わりで服もいろいろ着替えながらされていて、歌も踊りも全然狂いがなくプロってすごいと感激しました。3時間があっという間に終わるぐらい宝塚に引き込まれました。
 全体を通して1番驚いたのがお客さんを笑かす場面でした。自分の勝手なイメージで宝塚はお客さんを歌や踊りで感動させるところで、笑いとは別物のような硬いイメージをしていました。しかし、今回の舞台でイメージが覆りました。こんなユーモアにあふれているなんて知りませんでした。また見に行こう、そんな気分にさせてくれました。

石川華那(3回生)

 ゼミの学外活動で宝塚歌劇を観に行きました。実は、わたしは今はもうやめてしまいましたが、小学生のころからクラシックバレエを習っていて、タカラジェンヌに憧れていた時期がありました。そのため、昔は母や祖母と頻繁に観に行っていたのですが、最近は忙しくなり、なかなか観に行くことができずにいました。なので、この学外活動の話を聞いたとき、すごく嬉しかったです。久しぶりに観た宝塚は昔と変わらず、とても華やかで素晴らしいものでした。
 今回の「ME AND MY GIRL」は、ある貴族一家の物語りでした。下町で暮らしていた男の子が、ある日突然貴族の跡取りになるのですが、全く教養がなく、跡取りにふさわしくありません。なので、跡取りにふさわしい人間になるために教育を受け、いくつもの試練を乗り越え、最後にはみごと跡取りになるという、内容的には非常に簡単で、ありがちなストーリーでした。しかし、歌やダンスが入ることでありがちだなとかそんなことは全く感じられませんでした。さらに、みなさんかなりアドリブを入れられていたみたいで、すごく笑える場面も多く、全く退屈することがありませんでした。それに、舞台から客席の方に声をかけたり、わざわざ客席まで降りてきてくれたりしていて、観客との一体感が生まれていて、とてもよかったです。
 今回、わたしたちは一番後ろの席だったので、そういったタカラジェンヌの方たちとの触れ合いはなかったので、すごくうらやましかったです。でも、後ろの席はすべてのことを見渡せるので、すごく見やすかったです。だから、次に宝塚を見るときは、まず一回後ろの席で全体を見てから、次に近くの席で観たいです。そして、宝塚は一部と二部に分かれていて、一部すべてと二部の途中までは演劇なんですが、残りの時間は、出演者全員が豪華なドレスやスーツなどに着替えて歌とダンスを披露します。
 わたしは二部の途中からする歌とダンスのパフォーマンスがすごく好きです。演劇のときよりもタカラジェンヌの方たち全員がすごくいきいきしていて、きれいだからです。わたしが憧れるきっかけになったのも、最後のパフォーマンスでした。いつかわたしもあんなにきれいなドレスを着て、きらきらした世界で生きてみたいと思いました。しかし、高校生になるときに塾などが入ってしまって、バレエに通うことが困難になり、9年目の年にやめてしまいました。そして久しぶりに宝塚を見て、途中でバレエをやめて、なぜあのとき高校に入学してからまたバレエを習いに行かなかったのだと、少し後悔しました。夢は途中であきらめてはいけないと思いました。だから、次になにか夢ができたときは、絶対にあきらめずに最後まで頑張り抜こうと思いました。