2013.1.16
シネマ倶楽部(寿山ゼミ)2012年度学外活動第6弾!
シネマ倶楽部(寿山ゼミ)2012年度学外活動第6弾! <クラシックバレエ「白鳥の湖」鑑賞>
12月1日(土)、兵庫県立芸術文化センターにて、マリインスキー・バレエ「白鳥の湖」を鑑賞してきました。チャイコフスキーの三大バレエの中で最も有名な、そしてバレエの代名詞として広く愛されている「白鳥の湖」知らない人はいないですよね。
関西ではこの日の一公演のみということもありチケットは争奪戦だったのですが、寿山先生がチケットを予約してくださり、観に行けることが決まってから、私はずっとこの日を楽しみにしていました。座席は3階のサイドシートで、横からの眺めになりますが、1列だけなので前にも後ろにも人はいなくてとても見やすかったです。
公演は全3幕4場で、休憩込みの約3時間でした。音楽はオーケストラの生演奏です。ストーリーは大体同じなのですが、エンディングは数パターンあり、脚本家によって変わると聞いていたので、今回はどんなエンディングなのだろうとワクワクしていました。
バレエはお芝居やミュージカルなどと違いセリフや歌がないので、踊りで表現しているのですが、不思議なことに伝わってきます。出演者の表現力は本当に素晴らしいと感じました。踊りが美しいのはもちろん、表情もころころ変化していき、特に主役オクサーナ・スコーリクさんの「白鳥」と「黒鳥」の演じ分けには魅了されました。
公演は全3幕4場で、休憩込みの約3時間でした。音楽はオーケストラの生演奏です。ストーリーは大体同じなのですが、エンディングは数パターンあり、脚本家によって変わると聞いていたので、今回はどんなエンディングなのだろうとワクワクしていました。
バレエはお芝居やミュージカルなどと違いセリフや歌がないので、踊りで表現しているのですが、不思議なことに伝わってきます。出演者の表現力は本当に素晴らしいと感じました。踊りが美しいのはもちろん、表情もころころ変化していき、特に主役オクサーナ・スコーリクさんの「白鳥」と「黒鳥」の演じ分けには魅了されました。
そして音楽は生演奏なので、流れにぴったりで、賑やかだったり、激しかったり、悲しい曲調だったり、このように音楽からも感動を味わうことができました。全幕見所があり、本当に素晴らしい公演でした。寿山先生、ありがとうございました。
シネマ倶楽部の活動では毎回貴重な経験ができるので、私たち3回生は就活で忙しくなりますが、後輩たちにはこれから積極的に参加してもらって、いろんなものを感じ取ってもらいたいなと思いました。(レポート:川中美咲)
シネマ倶楽部の活動では毎回貴重な経験ができるので、私たち3回生は就活で忙しくなりますが、後輩たちにはこれから積極的に参加してもらって、いろんなものを感じ取ってもらいたいなと思いました。(レポート:川中美咲)
寿山教授のコメント
今回、世界最高の「白鳥の湖」と言われるマリインスキー・バレエの公演を学生たちと一緒に観劇することができたのはとても幸運でした。クラシックバレエの本当の素晴しさ、美しさ、凄さを味わうには、超一流のバレエ公演を自分自身の五感で体感しないと決してわからないものです。芸術はダイレクトに感動に結びつき、感動体験は感性を磨きます。この感性の豊かさこそが、現代社会を生き抜く力にもなり、人生を「幸福」にする源でもあると考えています。本物の芸術鑑賞を通してこれからも学生たちと一緒にさらに感性を磨いていくことができればと思っています。
シネマ倶楽部メンバーの感想
多野加菜子(3回生)
「生まれて初めて見たバレエは、鳥肌の立つ、官能的で魅力的な舞台でした!」
話し言葉の無いバレエは、ミュージカルとは違い、何を楽しむものだろうと考えながら、今回の鑑賞会へ参加しました。
舞台上の備品や照明、衣装などの演出も素晴らしく、統一感のあるもので、幕が開いたときは、映画を観ているのではないかと思えるくらいでした。 実際、開幕すると、広いステージの中で、ダンスと雰囲気だけで、感動や興奮を与えられた事に驚きました!言葉では表せないくらいの情熱を身体中に感じました。
特に、黒鳥は、自信に満ち溢れているのが身体中から伝わり、感動と衝撃を受けました。 初めて見たバレエは、本当に魅力的で、感受性を刺激され、とても感動しました。個人的にも、ぜひまた観たいと思いました。
話し言葉の無いバレエは、ミュージカルとは違い、何を楽しむものだろうと考えながら、今回の鑑賞会へ参加しました。
舞台上の備品や照明、衣装などの演出も素晴らしく、統一感のあるもので、幕が開いたときは、映画を観ているのではないかと思えるくらいでした。 実際、開幕すると、広いステージの中で、ダンスと雰囲気だけで、感動や興奮を与えられた事に驚きました!言葉では表せないくらいの情熱を身体中に感じました。
特に、黒鳥は、自信に満ち溢れているのが身体中から伝わり、感動と衝撃を受けました。 初めて見たバレエは、本当に魅力的で、感受性を刺激され、とても感動しました。個人的にも、ぜひまた観たいと思いました。
藤村祐司(3回生)
リズミカルで軽快なステップで踊る演技力、頭の上から足の指先まで神経を研ぎ澄ました集中力、感情移入してしまうくらいの表現力で、異世界に飛び込んだかのように感じる素晴らしい舞台でした。今回、初めてバレエに行かせていただきました。今までの「バレエ」のイメージは、舞台で華麗に踊る人・・・という漠然としたものでした。ですが、実際に生のバレエを観てみると、ダンスだけでなくオーケストラの演奏や脇役の人の細かい動きなど、自分の目と耳で実感しないと感じることのできない魅力をたくさん知ることができました。特にクライマックスのシーンではバレエダンサーの動きとオーケストラの演奏が見事に呼吸を合わせていて、まるで本物の白鳥が舞い踊ってるかのようでした。また、「白鳥の湖」はとても有名な作品でしたので、バレエ初心者の私でも素晴らしい世界観を理解することができました。この機会に白鳥の湖を観ることができ、本当に良かったです。
川中美咲(3回生)
私は芸術鑑賞が趣味で、よくミュージカルなどを観に行きます。バレエも二度目の鑑賞でした。以前バレエを観た時は、初めてだったので予備知識もなにもなく、ストーリーも把握しないまま行きました。ですが、終始鳥肌が立つくらい美しさに圧倒されるというか、感動したのを覚えています。私は、それからバレエがこんなにも素晴らしいものなのだと知りました。今回は有名なチャイコフスキーの「白鳥の湖」だし、ばっちり予習をしたこともあり、また違う見方ができたかなと思います。楽しみにしていたエンディングは、ハッピーエンドだったのですが、違うものも観てみたいと思いました。曲も知っているものが多く楽しめたので、帰りは気づけば鼻歌を歌っていました。会場に入るときに頂いたパンフレットに別の舞台の公演スケジュールも載っていたので、自分でチケットを取り、また観に来たいと思います。
柳昂希(2回生:CHOゼミ)
静寂の中、指揮者が指揮棒を振り上げ、次の瞬間、何十人ものの演奏者たちの生演奏でカーテンが開き、物語が始まりました。演技と管弦楽が一つの舞台で繰り広げる「白鳥の湖」。流れる極上メロディーが道を作り、その道を器用に跳ねるようにダンサーたちが舞い上がりました。最初から最後まで興奮と期待でいっぱいでした。天井階から見下ろすパフォーマンスの数々はしなやかでずっしりと重みがあり、ハッと息を呑むような緊張が伝わってきました。男の人も女の人もダンサーは、コンパスの様に重心がぶれず、跳躍時間がとても長いです。また、足の小刻みな動きはまさに白鳥そのものでしたし、花の様に開いたり、反り返ったり自由自在な演技に驚かずにはいられませんでした。勿論言うまでもなく舞台はイケメン、美女ぞろいでした。
舞台の真ん中でメインダンサーが3−4人演じていて、そのダンサーを取り囲む約30人のダンサーは、まるで電信柱のように等間隔に停止し、びくりともしません。時間がピタリと止まっているかのようでした。その時私は、そこに二つの時間が流れていると確信しました。その場面の威厳さが、巨大なチェスゲームを見ているかのようにすら感じました。
この舞台は、全部で3部からなっており、場面ごとに雰囲気がガラッと変わるのが自分の想像を超えていて面白かったです。自分にとって、台詞が全く無いのでどのような状況を演じているのか理解するのは少々難しかったように思いました。
私は、従来から演劇を見ると強く感動し、寝ても覚めても感動の余韻に浸っていました。単に感動したからとか、そんなに単純なことではありません。人間の努力の結晶を見せられ、自分もこのようになりたいと思ったからです。今現在、電子メディアの間接的な喜びは腐るほどありますが、舞台の本番は一度だけです。ミスは許されないという切迫感よりもこの感動を届けたいというプロ根性がひしひしと伝わってきました。
今回「白鳥の湖」を間近で見て、本物の喜び、感動、エンターテイメントを提供してくれる媒体とは、メディアからではなく生の人間による熱いパフォーマンスであると再認識することができました。今回の体験を通して私たちも、努力なくして感動は与えられないということを強く学ぶことができたと思います。
※この教育研究活動は阪南大学学会より補助を受けています。
舞台の真ん中でメインダンサーが3−4人演じていて、そのダンサーを取り囲む約30人のダンサーは、まるで電信柱のように等間隔に停止し、びくりともしません。時間がピタリと止まっているかのようでした。その時私は、そこに二つの時間が流れていると確信しました。その場面の威厳さが、巨大なチェスゲームを見ているかのようにすら感じました。
この舞台は、全部で3部からなっており、場面ごとに雰囲気がガラッと変わるのが自分の想像を超えていて面白かったです。自分にとって、台詞が全く無いのでどのような状況を演じているのか理解するのは少々難しかったように思いました。
私は、従来から演劇を見ると強く感動し、寝ても覚めても感動の余韻に浸っていました。単に感動したからとか、そんなに単純なことではありません。人間の努力の結晶を見せられ、自分もこのようになりたいと思ったからです。今現在、電子メディアの間接的な喜びは腐るほどありますが、舞台の本番は一度だけです。ミスは許されないという切迫感よりもこの感動を届けたいというプロ根性がひしひしと伝わってきました。
今回「白鳥の湖」を間近で見て、本物の喜び、感動、エンターテイメントを提供してくれる媒体とは、メディアからではなく生の人間による熱いパフォーマンスであると再認識することができました。今回の体験を通して私たちも、努力なくして感動は与えられないということを強く学ぶことができたと思います。
※この教育研究活動は阪南大学学会より補助を受けています。