2021.12.3

【2021年度3回生寿山ゼミ自主活動報告】 無印良品セブンパーク天美店へ見学に行ってきました‼

 2021年11月29日(月)5限の専門演習1(3回生ゼミ)の時間を利用して阪南大学近くにオープンしたばかりの大商業施設セブンパーク天美に松原市内初出店の無印良品セブンパーク天美店へ見学に行ってきました。事前に無印良品南大阪ブロックマネージャー並びに堺北花田店イベント担当者に見学をお願いしましたところ、快諾いただけただけでなく、見学当日は大変お忙しい中、無印良品のお二人に加え、地元農家の方にもご参加いただきました。無印良品セブンパーク天美店に関する出店目的やそれを実現するための具体的戦略・手法、そして現状と課題などそれぞれの立場からご案内並びにご丁寧な説明までしていただきありがとうございました。この場を借りて御礼を申し上げます。
 現在、3回生寿山ゼミは、無印良品の世界最大級店舗である堺北花田店に対してイベント企画・提案をしており、そのご縁で今回の見学が実現致しました。高い評価をいただいた現在提案中の4つのイベントをさらに改善して成功させるために何が必要か、今後の方向性を探る大変良い機会となりました。事業者や生産者それぞれのお立場から本音のお話までしていただいたので、自分たち消費者の視点に加えて新たな広い社会的視点が必要だと理解できたように思います。今回の見学を通して自分たちのイベントの方向性を再確認・再構築して開催に向けて準備を進めていく決意ができたように思います。阪南大学寿山ゼミと無印良品セブンパーク天美店がタッグを組み、産学連携、地域貢献といった現代社会の重要キーワードを実践すべく邁進したい思います。以下見学に参加した寿山ゼミ3回生全員のコメントをご覧いただけますと幸いです。(指導教授:寿山泰二)

寿山ゼミ生のコメント

福岡亜美(3回生)

今日はセブンパーク天美にある無印良品の店舗を実際に訪れました。まず、第一印象としてとても解放感のある店舗だと印象を受けました。しかし堺北花田店と比較した場合パッと目の引くものが無かったのも印象的でした。実際に店舗の方とお話しを聞く中で河内天美の無印良品にも特徴があるのだと分かった次第です。特に心に残ったのが、無印良品という雑貨店にも関わらず毎日足を運んで貰うという目標を立てている点です。そのために野菜とパンを販売しているとのことでした。あえてスーパーの近くの店舗に野菜を販売することでお客様が比較できる環境に置いているとのことでした。しかし無印良品の野菜としての意外性を打ち出しお客様の印象に残る野菜販売をする必要があるのかと思いました。しかし生鮮食品を販売する事はとても難しく、野菜の質を保つ事、家具と違って賞味期限がある事、利益が少ない事などまだまだ課題が山積みだと考えました。普通のスーパーとは違い、農家さんと店舗の距離が近く直売所のような役割を担い、畑から食卓への直接的な販売方法としては実現可能性が十分にあると思います。

川口瑞生(3回生)

無印良品セブンパーク天美店見学の気づきは、思っていたより店舗の規模小さいこと、店舗があるセブンパーク天美から歩いていける距離に農家さんがあり、そのような農家さんなど地域の人と結びついたイベントを無印良品様は強く推しているということ、無印良品の方と会ってみて、みなさんやる気が凄く逆に私たちがこんなあやふやじゃいられない、しっかりやらないといけないという気持ちにさせられたことです。実際に無印良品様から、店舗に関して説明をしていただくなど、貴重な経験をさせていただいたのでもっと完成度の高いイベント提案をしたいと思います。イベントの改善点としては大きく分けると3つあります。1つ目は、もっと地域に特化した松原を巻き込んだ濃いイベントをプラスで考えること。2つ目は、課題でもあった、イベント開催スペースに関してです。無印良品様に伺ったところ、今日最後にお話を聞いたこたつなどが並んでいた場所を使わせていただけるそうでした。そこで開催となるとお店の奥なので広告も工夫を凝らさないといけないなと思います。3つ目は、イベントの参加人数です。人数が多すぎるので2部制にするなど少人数を考えていました。ですが、イベントスペースと1番参加者の皆さんが楽しんでいただけて満足していただける人数を改めて考え直さないといけないなと思いました。

萩原聖七(3回生)

無印良品セブンパーク天美店は店舗の真ん中に青果を置いていて、青果を推していることがわかりました。青果を囲むように日用品や衣服、食品が陳列されており、衣・食・住がはっきりわかる陳列だと思いました。ポスターはシンプルな「無印良品」というロゴだけでなく畑と空が描かれており、松原の地域のようなデザインになっていて地域のことを本当に大切にしているのがわかりました。堺北花田店にはなかった給水機がレジ前にありました。なぜレジ前にあるのかを考えました。もし、給水機が入口すぐにあったら水を給水するだけで商品を見ない人が出てくるのではないかと考えました。だから、レジ前に設置することでなんらかの商品には目がいくと考えられたのではないかと思いました。また、不要になった水のボトルを回収する場所や着なくなった服を回収する場所もあり、環境対策にも力を入れていることがわかりました。徳永さんと田中さんのお話を聞いてもっと自分たちが考えているイベントに関して地域を関連づけ、イベントを考えた根拠をはっきりさせないといけないと課題が見えました。天美になくてはならない存在になるために地域の方と一緒に学んで寄り添ったイベントを成功させたいと改めて強く思いました。

原山優香(3回生)

無印良品セブンパーク天美店を見学し、地域密着型の店舗だということを改めて感じました。青果売り場についての説明をしていただいた際に、青果を販売している多店舗とセブンパーク天美店の比較として、歩いて行ける距離の農家さんから野菜を直接仕入れているというお話があり、セブンパーク天美店ならではの特徴を前面に押し出したいと思いました。先日トウモロコシ収穫イベントでお邪魔した農家さんも店舗から歩いて10分ほどだったので、セブンパーク天美店ならではのイベントだと感じました。イベントについては、規模よりも内容の濃いものを求められていると感じました。どのイベントを開催することになっても参加者の満足度を一番に考えて進めていきたいです。課題であったイベントスペースについては、家具売り場辺りが候補に挙がりました。ガラス張りで外からよく見え、参加者以外の人にもイベントを開催していることが伝わる最適な場所だと考えました。

福原花奈子(3回生)

今回初めてセブンパーク天美の無印良品を訪れてみて、他の店舗と違った天美ならではの特徴があることに気づけました。地域の野菜を売ることでお客さんに地域の交流があることを知ってもらい天美の無印良品の活動に共感してもらうこと、更にファンになってもらうことを目的としていたり、チラシをポスト投函するのではなく地域の関わりを持つ方からのコメントを添えて手渡しで渡したりなど天美独自のやり方があることを知れました。他店舗との大きな違いとして歩いて農家さんのファームに行けるためお客さんと農家さんが実際に会話でき、交流が持てることだと気づけました。この魅力をイベントに取り入れるために対象者を松原の地域の人も含みもっと交流のもてるイベントを考えなければならないと感じました。また今の天美店に足らないことや課題点を見つけ、無印良品に通うお客さんに寄り添ったイベントを作っていきたいです。

堀江葉奈(3回生)

無印良品セブンパーク天美店を見学して、農家の上田ファームの上田さんの話を聞き、鮮度を重視していることがわかりました。そして、歩いて農家さんに行けるのは天美店だけということなので、それに絡めたイベントや、お客様に値段より鮮度をもっと気にしていただくようなイベントを企画していきたいと思いました。ポスターの絵など、写真ではなく、イラストにしているところまでお客様に気を配っていて、やはりすごい企業だと改めて思い、絶対にコラボしたいと強く思いました。そして、もっと地域の方々を絡めてイベントができるように企画していきたいです。今回の見学で自分たちの研究だけではわからないことがたくさんわかりました。無印良品さんのお話を直接聞くことができてよかったです。天美にならなくてはならない存在、ムジラーを増やしたいということをおっしゃっていたので、希望に応えられるようなイベント開催を実現させたいです。

杉山美瑠(3回生)

セブンパーク天美店の無印良品を見学して、無印良品堺北花田店と比べるとお店の大きさが大きく違うことや、堺北花田店は幅広い年代のお客様にご利用されている印象がありましたが、セブンパーク天美店は、学生や家族連れが多いことに気づきました。また、店舗規模が堺北花田店ほど大きくはないので、店内でイベントする際には人数を減らそうと思っていましたが、話を聞いていた場所がL字型に広がっており、置いてある家具などを退けてくれるとのことだったので、人数を減らさずにイベントを開催することが可能であると感じました。次に、見学後のイベント改善点は、サンドウィッチのイベントを改善したいと考えます。「歩いて農家さんのところに行けるのは天美だけ」の部分を活かすために、可能であれば野菜を収穫するところからイベントにしたいと考えました。そして収穫後に、サンドウィッチを作ると農家さんが伝えたい新鮮さが伝わると思いました。

前原絢奈(3回生)

無印良品セブンパーク天美店を見学させていただき、実際に店舗の方からお話を伺うことで、店舗側から利用者の方へ伝えたい想いを知ることができました。セブンパーク天美店は、これまでの無印良品店舗とは違って、毎日来てもらえるお店にしたいとおっしゃっていたのが印象的でした。また、お客様に毎日来店してもらい、松原市になくてはならないお店にするために、地域の方や農家の方との繋がりを大切にしており、この繋がりがセブンパーク天美店の一番の特徴であると思いました。見学時に、セブンパーク天美店様と契約している農家の方にもお話を伺うことができ、野菜は体をつくる一番の栄養素であることを知りました。スーパーなどで野菜を買う際は、値段に目がいきがちですが、セブンパーク天美店では、野菜の鮮度や栄養素、味、野菜をつくっている方の想いを知ったうえで購入することができます。そうした取り組みが地域との繋がりをつくっていると感じました。

河内凜音(3回生)

農家の方から鮮度が高いことが地元農家の方とつながる売りということをもっと打ち出したいとの想いを聞き、イベントの中でアピールできる部分だと感じました。ベジタブルフードフェスタで朝採れ野菜を使用し、朝収穫した新鮮な野菜ということを取り上げると近くに提携の農家の方がいるため、鮮度を保ってお店に並べることができる店舗の強みのアピールになると感じました。香り製品コーナーも見学し、入り口近くに配置されているためお客様が通りやすいと場所にありましたが、規模や本日の香りのPOPが小さく香り製品に興味を持ち見に来ている人にしか目に入らないと感じました。また、アロマオイルの種類・香りを示した紙がありましたが目線より下にあり、陰になって見えにくかったため、撮影した写真を見るまで置いていることに気づきませんでした。そして地域とのつながりを大切にしている店舗だからこそ、香りイベントでも地域とのつながりを示すことができるアイデアを考えるべきだと感じました。

梁本吏果子(3回生)

最初に課題で出ていたイベントの改善点です。サンドウィッチ→1部2部に分けず、近くの農家さんに野菜収穫体験をさせてもらい、その後にサンドウィッチ作り。対象者は地元の方。店頭に立ち集客したいです。場所は無印良品の家具を置いていた場所。上田ファームの上田さんがおっしゃっていた、新鮮な野菜を食べて欲しいという思いを実現したいと思いました。消費者の視点でしか考えていませんでしたが、生産者の方の貴重な思いを聞くことができて勉強になりました。SDGsと地域貢献のつながりで感じたこと→後継者がいないことです。上田さんの野菜に対する思いを聞いて、より廃棄を減らしたいと思いました。野菜の生産者がいなければ、美味しい野菜を食卓に届けることはできません。悲しいことですが、廃棄を減らすことは避けて通ることはできないかもしれません。しかし、生産者がいなくなれば廃棄だけでなく、美味しい野菜を届けることもできません。地域貢献のイベントを通して野菜の魅力、生産者の思いを、地元の方に伝える事で、あえて、「スーパーのネギ」ではなく、「稲田ファームのネギ」をあえて選択するきっかけを私たちが作り、廃棄を減らすことに繋がればと思いました。平日にも関わらず、広い駐車場の半分以上は車が止まっていました。帰っている時も子連れのお母さんもたくさんいました。無印良品の客層も、家族連れ・夫婦が多いように感じました。

矢野愛優菜(3回生)

セブンパーク天美の無印良品では私が思っている以上に地域の人に寄り添いたいという気持ちが大きいことが分かりました。上田さんの話も聞いて、農家さんの実際の生の声も聞けて貴重な経験もできました。そして上田さんの話を聞いた事でより一層この野菜の良さを地域の人に届けたいと思いました。課題点としては、場所の確保や具材をどうするかなど沢山出てきました。セブンパークならではのポスターも作っていて、そのポスターを見るだけでも地域の力になりたいという思いが伝わりました。社員さんと話せたのが何よりよかったです。まだまだ現状では難しい部分があることも目の当たりにしましたし、セブンパーク天美店の社員の方とも話せて今まで以上にイベントを成功させたいという気持ちが高まりました。

中原嘉菜(3回生)

まず、第一に地域貢献に力を入れている無印良品であることを改めて感じることができました。私の家の近くにも無印良品がありますが、生鮮食品の取扱はないので、地域貢献を地元ならではの野菜や商品が売られているということが魅力的に感じました。また、実際に農家の上田さんからお話をお聞きし、確かに取ってすぐに食べれるように並べられているのに夕方まで残っているのは、良さがまだまだ伝わっていないからではないのかと思いました。その点を私たちでも、伝えられるようなイベントを開催して良さを知ってもらうこと、野菜を知ってからムジラーになってもらえるようにしたいと考えます。そして、もっと地元の野菜を各地域でも並べることでお客様に食品の良さを知ってもらうことができるのではないかと思いました。

井上幸紀(3回生)

今回、無印良品セブンパーク天美店へ見学に行き気づいたこととして、堺北花田店とは異なり、店内でイベントを開催できる場所を確保できるかというと、怪しい部分もあるので、利用できるセブンパーク天美内の施設を含め、視野を広げて考えていく必要があると感じました。ゼミ終了後、社員さんとのお話の中で、ここで開催できるかもしれないとの提案もありましたが、もし開催できる場合、どれくらいの参加人数が適切なのか、なども話し合わなければいけないなと感じました。また、セブンパーク天美店は、お店から契約している農家さんの畑まで唯一歩いて行くことができ、それが強みであるということなので農家さんを絡めたイベントを開催出来れば良いかなと思いました。イベントを通して、松原市にはこういう野菜があるのだということを知ってもらい、地域貢献に繋げることができたらいいなと思います。

三宅芙華(3回生)

今回無印良品セブンパーク天美店の見学に行くまでは、他の店舗との比較や天美店ならではの特徴にあまり目を向けておらず、どこでイベントをすれば良いのか、どの客層に着目すればいいのか、環境問題との関わりなどに視点を置いていました。しかし、この見学を通して、天美店は他の店舗にはない「徒歩で行くことができる場所に、直接取引をしている農家がある」という点に着目することで、先日参加したとうもろこしの収穫体験や直接取引をしている魅力などをイベントの参加者に伝えることができると思いました。そして、これまでのゼミ生での話し合いでは、無印良品には無いコトやモノを生み出す提案をしてきましたが、今無印良品にあるコトやモノをより良くすることも、無印良品さん側が求めていることなのだと「焼きたてのパン売り場」を通して直接質疑応答をすることで気づくことができました。