2018.11.5

シネマ倶楽部(寿山ゼミ)2018年度学外活動第4弾! <「笑福亭銀瓶三十周年記念独演会」を鑑賞しました!>

 平成30年10月28日(日)、西宮北口の兵庫県立芸術文化センター中ホールで開催された「笑福亭銀瓶三十周年記念独演会」を鑑賞してきました。今年で芸歴30周年を迎えられ、文化庁芸術大衆芸能部門優秀賞も受賞された笑福亭銀瓶さんの二重の記念独演会はチケットがすでに完売されており、当日は満員の観客で埋め尽くされていました。
 笑福亭銀瓶さんとは数年前から個人的にも大変仲良くさせていただいており、ゼミ生たちの「落語は古くて面白くない」という固定観念を覆し、さらには想像力を掻き立て、話芸のプロとしてのスキルも勉強してもらおうとシネマ倶楽部では過去に何度も笑福亭銀瓶さんが出演される寄席を聞きに行っています。今回は「笑福亭銀瓶三十周年記念独演会」と銘打った特別な会だけあって、これまで以上に力の入った素晴らしい内容でした。初めて落語を聞いたゼミ生たちの気づきや学びをご覧いただけますと幸いです。(指導教授:寿山泰二)

シネマ倶楽部(寿山ゼミ)メンバーのコメント

清原奈帆子(3回生)

 私は今日初めて落語を見たのですが、本当の落語は私の思っていた落語とは全然違いました。落語は漫才に近いもので昔の話ばかりだと思っていましたが、小拍子を叩くと場面が変わる、話し手が羽織を脱ぐと本題に入るということ、また面白い話だけでなく感動する話がある事を知りました。今回は「たち切れ線香」を拝聴し、登場人物がたくさん出てくるにも関わらず、表情や声の調子の変え方がすごく、一人一人の役に同情し思わず引き込まれてしまうような迫力がありました。また下げ(落ち)の部分も綺麗で、大勢の人たちが涙を流していました。話し手の方それぞれに話し方の特徴や内容の展開などが違って個性があり、言葉などは少し難しいなと思うこともたくさんありましたが、奥が深いものだなと思いました。

福田愛美(3回生)

 笑福亭銀瓶さんの30周年記念独演会の落語を今回鑑賞させていただきました。落語は今回が人生初めてで、大変楽しみにしておりました。会場は満員御礼、またお客さんの反応も大阪は優しいと枕と呼ばれる本題へと繋ぐ部分でどの方もおっしゃっていました。漢字の読めない「平林」から始まり、くすくすとずっと思わず笑っていました。ただ、落語は面白いものといった漠然なイメージがあったのですが、銀瓶さんの「立ち切れ線香」では、それまでの喜楽的なところから悲しげなしんみりとした雰囲気で感動的なお話をされていて落語の知らなかった側面を拝見することができました。
 また、各話が終わると毎度座布団を裏返すのが気になっていたので調べると高座返しという一連の流れの1つであり、知らなかった日本の文化だなと大変興味深かったです。お話しされているときの表情や、声色の違い、どれひとつ取っても細かく繊細なものでした。終演後は楽屋にも訪問させていただき優しく対応して下さりました。今回も貴重な体験をさせて下さりありがとうございました。今後、話の運び方などを私も活かしていきたいです。

川崎麻希(3回生)

 本日のシネマ倶楽部では、笑福亭銀瓶さんの30周年記念独演会に参加させていただきました。落語を初めて聞くまでは落語に対して少し難しいイメージを持っていたのですが、実際はそのようなことはありませんでした。登場人物の声や少しの動きで想像をかき立ててくださり、お話されている内容の描写が頭に浮かんでくる為、とても理解しやすく落語って面白いと落語の魅力に惹き込まれました。
 また、落語は面白いだけでなく、感動する話や泣ける話まで幅広く存在することを知り、ますます落語に興味が湧きました。そして、公演後、笑福亭銀瓶さんの楽屋を訪問させていただきました。とても素敵な笑顔で接してくださる素敵な方でした。本日は本当に貴重な体験をありがとうございました。

DONG JINYANG(2回生)

 今回は兵庫県立芸術文化センターにて落語を拝見させて頂きました。子供の頃に落語を拝見し、面白かった印象が残っていました。久しぶりの落語にとても興味が湧きました。開場し、予想通りたくさんの笑いが聞こえてきました。落語家さんすごいところは、一人何役もし、座って話すだけなのにその現場を想像させられることです。手ぬぐいや扇子を使って、いろんな道具や役割にさせるところも凄いと感じました。
 そして、落語は人を笑わせることだけではないと気付きました。話術で人を泣かせることもできます。周りの方々が泣いていました。私も少し涙ぐみ、とても素晴らしい落語だと感じました。最後に楽屋挨拶もさせて頂き、本当にいい経験を得ることができました。こんな機会を下さり、ありがとうございました!

仙波優奈(2回生)

 10月28日に兵庫県立美術センターで笑福亭銀瓶30周年記念独演会を拝見させていただきました。今回初めて落語を見に行きました。私は座布団に座るとすぐに物語を語るものだと思っていました。しかし、観客の皆さんが初めから楽しめるように小話などをしてから物語を語ってくれました。その為自然と笑いが出て、楽しい気持ちでお話を聞くことが出来ました!
 一人で何役も演じきり、表情豊かで表現力もあり、さすがプロだなと感じました。約3時間という間お話を聞かせていただきましたが、どの話もオチがあり涙が出るほどの感動する話や笑いのある話など様々なお話を用意してくださいました。そして、落語を拝見し終わると笑福亭銀瓶さんの楽屋挨拶に行かせていただき、一緒に写真を撮らせていただきました。ものすごく優しい方でした。本日はとても貴重な体験をさせていただきありがとうございました。