2017.8.25

2017年度ニューヨーク市立大学留学体験記6:寿山ゼミ3回生

2017年度ニューヨーク市立大学留学体験記6:寿山ゼミ3回生 渡辺祥子

 こんにちは。国際コミュニケーション学部寿山ゼミ3回生の渡辺祥子です。遂に約6か月間のニューヨークでの留学生活が終わりを迎えました。長いようであっという間の留学生活では、たくさんの学びを得られ、中身の詰まったものにできた気がします。最後は「学校」「愛国心」「帰国前夜」の3点についてレポートしたいと思います。

学校

 遂に最後の夏学期2つ目のセメスターが終わり卒業しました。毎回、学期の終わりにはTOEFLを受ける決まりになっていました。初めは戸惑ったものの、最後のTOEFLテストともなれば、気づけばクラスメイトと一緒になって必死にスコアを上げるための勉強に励んでいました。
 目標は他のクラスメイトと同じ様に、ニューヨーク市立大学に正式に入学許可がおりるスコアに設定しており、最後のTOEFLで目標スコアをクリアすることができました。すごく嬉しかったですが、何よりも結果を知った途端、先生方が私の名前を大声で呼んで、自分のことの様に喜んでくれたのが凄く温かくて心に沁みました。
 これまでの3度のTOEFLテストによりリスニング、グラマー、リーディングの3つのパートごとに、少しずつ成長できている証拠が数字として形に残り、改めて確認でき、胸を張って帰国することができてすごく嬉しいです。大学ではTOEICを勉強していましたが、イングリッシュスペースでのTOEFLのレッスンも受けられると知り、帰国後も続けてスコアを伸ばしていきたいです。

愛国心

 帰国後直前の夜に、ホストマザーが孫たちと共に今年初めての花火大会に連れていってくれました。花火が上がる前から既にDJの流す音楽で、人々のテンションもすごく高くダンスパーティー状態になっていました。花火が上がると共に様々な音楽が流れていたのですが、アメリカに因んだ曲が多く、James BrownのLiving in Americaや国家が流れ、青と白と赤のアメリカフラッグカラーの花火がたくさん打ち上がり、会場は口ずさむ声や歓声で一気に盛り上がりをみせてました。
 今回の他にも、あらゆる所に国旗を掲げている等、生活の至る所でアメリカという国は、アメリカ人に本当に愛されているなと感じさせられることが多くあります。自身の国という自覚が強く、小学生でも政治について語れる程しっかりとした考えも持っています。私は母国である日本のことをまだまだ知らず、無知の知に気付かされた気がします。NYに来て気付いたことはたくさんありましたが、母国をしっかりと見つめて考えている習慣の素晴らしさは見習いたいと強く思わされました。

帰国前夜

 帰国前夜にはお世話になった先生方と友達で夕食を食べに行きました。場所はCanal street のチャイナタウンにある老舗の中華料理 「和合 - wo hop -」 というレストランです。ここは古くからニューヨーカーに愛されており、先生方が小さい頃からよく通いつめてそうで、小さな店内に入る前から列ができていました。
 店内には壁一面に有名人の写真とサインの書かれた1ドル札が、重なるように大量に貼られていて、お店の歴史と人気度が聞くまでもないくらい伝わって来ました。お料理は、安くてたくさんの量が入っており、さらに本格的な中華料理で美味しく、愛されている理由がわかった気がしました。
 夕食後にはチャイナタウンの隣のリトルイタリーへイタリアンジェラートをデザートに食べに行きました。ニューヨークには他にもリトルインディアやリトルジャパン等と言った各国の店が連なる地域が多く、様々な文化を楽しめる点も人種のサラダボウルと呼ばれているニューヨークを感じることができます。最後の日にも単にアメリカの料理を食べるのでなく、その多文化の入り交じる街の代表格としてのニューヨークの良さに触れることができて大満足の夜になりました。

 最後は、涙溢れて寂しい気持ちになるだろうと思っていましたが、また絶対にニューヨークへ戻って来れる気がして、終わってしまうという悲愴感よりは、反対に留学生活が始まる前の気持ちの様に、日本に帰ったらさらに頑張ってやろうという気持ちで一杯です。この半年でさらなるハングリー精神を活気溢れるニューヨークから分けてもらえた気がしています。

寿山教授のコメント

 3月初旬にまだ冬の厳しさが残るニューヨークに飛び立った渡辺さん。ニューヨーク到着後、連絡の行き違いで大変なトラブルに巻き込まれて大変苦労したことが嘘のようです。当初の留学目標をクリアするとともに、ニューヨークを留学場所にした目的自体も将来の夢を叶えるためのものだったので、本当に楽しい刺激的な時間が渡辺さんを大きく成長させたように思います。後期はきっとニューヨーク仕込みの感性でゼミ活動への刺激を期待しています。