2017.7.24

2017年度ニューヨーク市立大学留学体験記5:寿山ゼミ3回生

2017年度ニューヨーク市立大学留学体験記5:寿山ゼミ3回生 渡辺祥子

 こんにちは。国際コミュニケーション学部寿山ゼミ3回生の渡辺祥子です。半年間の語学留学もあっという間でついに残り1か月を切りました。この1か月は、海外で英語を学習しているからこそ学べる事をより多く実感できたのではと思います。そのことについて今回は、「日本文化」「他言語と触れ合うということ」「ロサンゼルス旅行」についてレポートしたいと思います。

日本文化

 7月初頭から、2つに分かれている夏学期の2つ目が始まりました。今学期、私にとって初めての日本人の生徒が1人入って来ました。久しぶりの初対面の日本人だったので、逆に日本語で話しづらく感じました。その事を理由の1つとして、他にも練習の為に、周りの人が理解できるように私達は基本的に英語で話します。しかし、以前他のクラスメートが日本人同士の会話を聞いてみたいと言われたので日本語で話したのですが、同じクラスメートと言う関係でも日本語で話すのと英語で話すのでは凄く距離感も異なると言うことを身に染みて感じました。
 なぜなら、言うまでもなく日本語には敬語とタメ口があるからです。英語では親しく話していたからと言って、日本語で初めて話すにはやはり敬意を持って、敬語を使うべきか、それでは関係が遠すぎであるため、フレンドリーにタメ口を使うかなど、凄く考えました。一方、英語では基本的に、"Hi" や"what are you doing?"など、同じ言語を使う為、みんなが初対面からフレンドリーで、やはり文化の違いは言語からも来ていると改めて感じさせられました。また、日本食レストランではアメリカでは当たり前にあるチップの文化ですが、日本の文化ではチップを求めなかったり、食後に暖かいお茶を出してくれたり、海外にいるからこその日本のおもてなしの良さをより強く感じることも出来ました。

他言語と触れ合うということ

 私はこれまでにもレポートに書いて来たように改めて感じた事があります。それは、私は英語だけに限らず、他言語を学ぶことが好きだという事です。人は自国の言語を話してくれると嬉しいものです。私も外国の方が日本語を話してくれるとすごく嬉しいです。幸運なことに、私の学校は偏ることなく様々な国から学びに来ているため、同時に他の国の言語も学ぶ機会が多く感じます。
 また、学校のコミュニケーションの授業では、お互いの国の言語を英語の文章を使って教え合うと言う授業もありました。英語やヨーロッパの言語はラテン語から来ている為、似ている言語が多くあったり、アラビア語は右から左に書くものだったり、ミャンマーやロシア語は使用する文字が私にとって凄くユニークなものと感じたりしました。
 ドイツにはアルファベットの他にも"Ö"など別の文字があったり、物事にも女性名詞、男性名詞、中性名詞と分かれていたり、言語だけでもものすごい発見がたくさんあり、前述した日本語も然り、言語を通して文化を知れることが多くあります。学べばきりがないほどの数になりますが、最低限の挨拶を知っていると他国の方と交流する機会にその現地の言葉を使用すると良いコミュニケーションのきっかけにもなると感じました。そして、その際にはまた新たな言語を学びたいと思います。

ロサンゼルス旅行

 私は夏学期の2つの学期の間の休みに同じく阪南大学からカナダに留学している山内さんと偶然にも休みが重なった為、6日間のロサンゼルス旅行に行きました。ディズニーランドやハリウッド、ユニバーサルスタジオなど様々なところに行き、毎晩ぐっすり眠るほどに遊び尽くしました。しかし、娯楽と共にここでは多くのことを学びました。
 例えば、新しい土地を少しの期間で多く回ったので沢山道に迷うこともありました。また、往復の飛行機のチケットもホテルも全て自分達で手配しました。海外の会社のため、もちろん全て英語です。しかし、全ての物事をクリアする事は不安に感じていたよりはるかに簡単でした。今私が難しそうだと思っていることも試してみれば以外とできることがまだまだたくさんあるのだと思います。できるかどうか考えすぎる前に何事も試してみることが最も大事だと感じました。
 また、わからないことがあれば誰かが教えてくれて、より人の温かさに触れることがたくさんあります。不安は挑戦することで、後に知識と達成感と人の温かさで何倍にも返ってくるのだと確信出来ました。綺麗事ではなく、心からこれを言えるのは実際にこの5か月間で目一杯感じて来たからだと思います。

 時が経てば経つほど、新たに経験したことや感じたことの一つ一つが意味深くて考えさせられるものであり、それに伴い自分と向き合える機会であるように感じます。留学生活も残り僅かで、ついにラストスパートというところです。改めて、自身で書いてきた留学レポートを見返し、伸ばせている点、まだまだ学習しきれていない点を見出して、今回の目標をもう一度確認し、有意義であったと胸を張って言える留学体験となるように、最後まで自身の可能性を精一杯引き伸ばしたいと思います。

寿山教授のコメント

 たった5か月の留学生活なのに、語学以外にたくさんの実践的な学びを得て成長していることに驚くとともにとても頼もしく感じています。日本文化の素晴らしさ、言語の面白さ、人の温かさなど、渡辺さん自身が日常生活の何事も貪欲に取り組んできたからこそ、見えたり気づいたりできたのではないかと思います。留学生活も残り少なくなってきましたが、最後の一日までさらに能動的で充実した日々を送ってもらいたいと思います。