2017.1.19

シネマ倶楽部(寿山ゼミ)2016年度学外活動第8弾! ミュージカル「ミス・サイゴン」を鑑賞しました!

シネマ倶楽部(寿山ゼミ)2016年度学外活動第8弾! ミュージカル「ミス・サイゴン」を鑑賞しました!

 平成29年1月7日(土)、1月8日(日)、1月11日(水)の3回に分かれて、梅田芸術劇場大ホールで公演中のミュージカル「ミス・サイゴン」をシネマ倶楽部(寿山ゼミ学外活動)で鑑賞致しました。寿山ゼミでは、昨年6月「繁昌亭」落語会、8月宝塚歌劇「ローマの休日」、11月「尼崎瓶瓶亭」落語会に続いての4回目の芸術鑑賞でした。
 今回のシネマ倶楽部は、これまでのように指定日に全員で参加して鑑賞する方法を取らず、初めて各自が参加可能日を自由に選択して鑑賞する機会を増やす方法を取りました。この背景には、梅田芸術劇場関係者のご尽力で、格安で自由に公演日を選択できる機会をいただいたこと、私自身も大好きな演目であり、ゼミ生たちに機会があればぜひ鑑賞してもらいたい特別なミュージカル(ミス・サイゴン)だったからです。
 過去にもシネマ倶楽部で鑑賞(以下のURL参照)して評判も大変よかった「ミス・サイゴン」は、心を揺さぶられるストーリー、美しくも切ない音楽、キャストの魂のこもった熱演、大掛かりで驚きの舞台装置、すべての要素を兼ね備えた特別なミュージカルなので、大きな感動、刺激、学びなどいろんな気づきや新たな発見を通して感性を磨くことができたのではないかと思います。最後に、今回公演チケットの手配をしてくださった梅田芸術劇場の関係者にこの場を借りて厚く御礼を申し上げます。(指導教授:寿山泰二)
シネマ倶楽部(寿山ゼミ)2014年度学外活動第9弾!<体験学習でミュージカル「ミス・サイゴン」を鑑賞しました!>)

シネマ倶楽部メンバー(寿山ゼミ生)のコメント

滝谷妃史(3回生)

 2017年1月8日(日)、シネマ倶楽部の活動で私たちは梅田芸術劇場へ「ミス・サイゴン」を観賞しに行ってきました。始めは軽快な音楽やダンスで、観ているこちらまで楽しい気持ちになりました。しかし、物語が進むにつれて、戦争が様々な人の人生を狂わせていってしまうという悲しい物語でした。
 特にキム・スハさんが演じるキムがクリス、クリスとの子どもであるタムへの愛を守るため、自らの命を絶ってしまうシーンは心を打たれました。ラストに突然訪れる悲劇にただただ驚き、悲しい気持ちになりましたが、愛を貫くために自らの命を投げ出すキムの姿は強く、逞しく、そして美しいものでした。
 またミュージカル中、エンジニア役ダイアモンドユカイさんのパワフルな歌唱力に、またキム・スハさんの美しい歌声に魅了されるばかりでした。その他にもオーケストラの方が生演奏していて、それら全ての音楽や歌声が身体に響いて感じられ、これは映画館では感じられないミュージカル生舞台ならではのものだと思いました。
 今回、シネマ倶楽部で「ミス・サイゴン」を観賞してみて、初めてミュージカルの素晴らしさを知ることができたので、とても良い経験になりました。他にも私がまだ出会えていない素晴らしさを知るためにも今後もシネマ倶楽部の活動は続けていこうと思います。

早川琴果(3回生)

 1月8日(日)、梅田芸術劇場で行われた「ミス・サイゴン」を観に行きました。私は前回宝塚歌劇「ローマの休日」に参加させていただきましたが、また違ったミュージカルを観に行くと思うととても新鮮な気持ちでした。「ミス・サイゴン」の作品の内容を知らなかったのですが、あらすじを読み、より興味が湧き、公演の日を楽しみにしていました。
 作品はベトナム戦争終期の話で、歴史的な部分も盛り込まれていてとても勉強になりました。私が観に行った日、エンジニア役がダイアモンドユカイさんでした。エンジニアがアメリカンドリームを夢見て歌うシーンが明るく印象的で、ダイアモンドユカイさんらしさのあるエンジニア役はとても素敵でした。私は特に好きだった人物はエレンという役です。自分の想いだけでなく、相手の気持ちやその周りの人の事もよく考えて悩む姿がとても印象的で、優しい人だなと思いました。
作品を楽しむだけでなく、人間関係や時代によって異なる価値観など、学ぶことが多くありました。劇場でミュージカルのチラシをたくさん貰い、気になったものがいくつかあったので、また観に行けたらなと思います。

兼城亜須紗(3回生)

 1月8日(日)、梅田芸術劇場にミュージカル「ミス・サイゴン」を観劇して参りました。私は中学時代に「ミス・サイゴン」の音楽の魅力にはまり、今回本物の舞台を見る機会を頂き、とても楽しみにしていました。オープニングは印象的なイントロから始まり、私は一気にその世界観に引き込まれました。
 とても華やかな場面は、ステージ全体が輝き躍動感で溢れていて、ミュージカルの楽しさを感じることができ、みんなで歌う歌は会場全体に響き渡る迫力があり、圧倒されました。切なく悲しい場面も多くあり、主人公キムの苦悩や葛藤を情感たっぷりに歌で表現しており心うたれました。出演者一人一人の魅せる技術が素晴らしかったです。ミュージカルが終わり、出演者の方々がステージに現れると会場はスタンディングオベーションでした。
 テレビや映画など画面を通して見ることが多い世の中ですが、このように、出演者と観客の距離が近いことで生まれる一体感や、同じ作品でもそれぞれの公演で違う魅力があり、ミュージカルの良さを改めて感じることができ嬉しく思います。これから、様々なミュージカル作品を観劇してみたいと思いました。

渡辺祥子(2回生)

 1月7日(土)、私達はシネマ倶楽部の学外活動で梅田芸術劇場で公演中のミュージカル『ミス・サイゴン』を観てきました。元から興味はありましたが、観たことはなかった作品なので、今回観にいく機会を得られてすごく嬉しかったです。
 クロード=ミシェル・シェーンベルクとアラン・ブーブリルが同じく脚本した私の大好きな作品『レミゼラブル』と比べて、全体的に少し大人な印象がありました。いろんな愛の形が描かれていて、ベトナム戦争の時代だからこそ、人種が違うからこそ愛が生まれて、様々な困難故にその感情通りうまく行かないもどかしさを感じる、人の感情そのものを映し出した作品だと感じました。
 そして、ラストシーンの笹本玲奈さん演じる主人公のキムが自らの命を絶つ場面では涙を流さずに入られませんでした。最初は急で驚きましたが、クリスに我が子を引き取ってもらう為にこうするしかなかったのだと気がつきました。
 彼を待ち続けていた事、我が子を女手一つで守り抜きやり切った事、彼らを愛し切った事とそんな2人を同時に手放す事になったキムの気持ちが後からしみじみと分かってきました。短くとも人一倍人を愛し、懸命に生きた彼女の生涯はすごく濃く深いものでかっこいいなと感じました。今回の作品ですごく意味深いものが得られた気がします。そして、他のキャストの方の『ミス・サイゴン』も観てみたいと思いました。

神田彩海(2回生)

 1月7日(土)、梅田芸術劇場で公演している「ミス・サイゴン」を観に行きました。私は今回初めての舞台鑑賞で、劇場に行ったのも初めてだったので、劇場の大きさに驚きました。舞台が始まるといきなりヘリコプターが鳴り響いて、怖く暗い雰囲気だったのが印象的です。
 戦後孤児のキムは、陥落寸前のサイゴンでフランス系ベトナム人が経営するキャバレーで働き、アメリカ兵のクリスと出会い、永遠に愛を誓いましたが、2人は引き裂かれ、2人は別々に暮らすこととなり、クリスはキムの事を想いながらも別の女の人と結婚し、キムはいつかクリスが迎えにきてくれるだろうとずっと待っていました。
 キムとクリスの間には子供もいて、やっと会えたと思えば、クリスには妻がいることをキムは知り、最後にはキムは自害するのですが、その過程がとても切なく、胸が苦しかったです。特に、お互いに想いを寄せ合っているのに引き裂かれるシーンが一番印象に残っています。その時ヘリコプターの轟音が劇場に鳴り響いていたのですが、舞台に映るヘリコプターにアメリカ兵が乗り込む場面では、本当にヘリコプターに乗っているような作りが凄かったです。
 最後、キムがクリスに子供を預け自害する場面では、キムがこれまでどんな思いを抱いていたのだろうと考えるととても切なく苦しくなりました。出演者の方々の力強い演技にも感銘を受け、初めて観た舞台が「ミス・サイゴン」で良かったと感じます。これからも沢山舞台を観に行き、感性を磨いていきたいです。

佐藤愛理(2回生)

 1月11日(水)、ミュージカルを見るのは初めてでしたが、最初から最後までドキドキワクワク、時には悲しくなったり、色々な感情が入り交ざり、とても濃い体験となりました。とてもセクシーな女性のキャストさん、キリッとかっこいい男性のキャストさん、全員が大事な役目を担っていてとても魅了されました。
 また、会場を包み込むとても美しい歌声、それに合わせた臨場感を醸し出す音楽に鳥肌が立ち感動しました。キムとクリスの生き別れの愛、エレンとクリスの愛、それぞれに違う愛があり、クリスの2人に対しての情が溢れていて、こちらにも伝わってきました。最後に、キムとの再会で、やはりこの人を愛していたとふと気づく瞬間に心が温かくなりました。
 嬉しいことにアフタートークショーを聞くことが出来、役どころの愛についてそれぞれが熱く語ってくださり、それを聞いて「ミス・サイゴン」が12年続いている超大作であること、みんなに愛されている理由がわかった気がしました。12年続けているとそれぞれの役に情が出てきて、演じ方が変わるとおっしゃっていて、心に響くものがありました。今回、「ミス・サイゴン」を鑑賞することが出来て本当に良かったと思いました。

出田百恵(2回生)

 今回(1/11/水)、シネマ倶楽部の活動として『ミス・サイゴン』を観劇しました。ベトナムの戦争末期を舞台とした劇中では、売春宿を経営するエンジニアを中心に、戦争で家や家族を失い売春婦になったキムと、客として店に来ていた米兵のクリスが恋に落ちる所から話は始まります。
 戦争で引き裂かれてもなお、クリスを想うキムの純粋さや、愛の矛先は違えども、誰かを想うそれぞれの気持ちは観ていて心を打たれました。舞台上のセットや構成も多様で、煌びやかなネオン街をモチーフにしたものやベトナムの民族的なものなどとても楽しむことが出来ました。
 幸運にも私たちが観劇した日にはアフタートークショーがあり、大変興味深いお話を伺うことが出来ました。この物語の大きなテーマである「愛」は、キムがクリスを想うような男女間の「恋愛」だけでなく、ベトナム戦争に従軍したアメリカ兵と南ベトナムの女性たちの間に出来てしまった子ども達を想い、演説するジョン(クリスの戦友)の子ども達への愛など、様々な愛の形があると役者の方々が仰っていました。
 その中でもエンジニア役の駒田一さんは、エンジニアの愛の矛先はお金であるが、そこにキムへの情を少し織り交ぜて役を作ることにより、人間味のある部分を出すことが出来たのではないかと仰っており、とても興味深く感じました。トークショーで伺ったこれらの見所を踏まえて、また違った視点で再度観劇すると更に面白い発見があるのではないかと感じました。

津田晴菜(2回生)

 今回(1/11/水)、「ミス・サイゴン」を鑑賞し、音楽も生演奏で、台詞も歌唱で表現されている、改めてこの一体感に感動を覚え、迫力を感じました。「ミス・サイゴン」オープニングでは、ドリームランドから始まり、そのダンス、演劇、歌唱力に魅了され、圧巻でした。感動したシーンは数々あるのですが、中でも一番心を打たれたシーンは、クリスの妻であるエレンとキムがホテルで初めて知り合ったシーンです。
 キムはクリスがエレンと二年前に結婚したことを知らず、十七歳から二十歳の三年の間ずっとクリスを想い、子供も授かり、絶対に彼は迎えに来ると信じていた。一方、エレンはクリスが昔キムに恋に落ちていたことを知っており、夫の隠し事が多いと悩んでいた。ふたりとも切なく、またエレンが彼のことを想い、私のことを忘れてとクリスに訴えかけるシーンもとても切ない愛を感じました。
 終演後の出演者のアフタートークショーも拝聴でき、とても面白かったです。今回、キム役を演じていらっしゃった笹本玲奈さんが、もう十二年間もキムを演じているとおっしゃっていて驚きました。今回、愛や恋をテーマにトークをされていて、現場で出演者同士が瞬時に相手の体調を読み取り、みんなでサポートするようにしているとおっしゃっていました。やはり何事も助け合い、協力することが大事だなと改めて考えさせられました。「ミス・サイゴン」を鑑賞し、感情も豊かになり、また新たな学びを得ることが出来たと思います。

針木妃菜子(2回生)

 今回(1/11/水)、「ミス・サイゴン」を鑑賞しました。終演後には、この作品が醸す独特の雰囲気に魅せられ、見てよかったなという満足感と、ラストの結末をまだ呑み込めない衝撃が残りました。
 この舞台は、1970年代のベトナム戦争末期を中心に描かれています。ベトナムとアメリカ、そしてエンジニア、キム、クリスの人生を巻き込みながらストーリーは展開していきます。絶望、孤独、飢え…さまざまな恐怖を抱きながらも、明るい未来を信じて生きる登場人物の姿の中に、この作品のテーマである“愛”を感じ取ることができました。
 絶望の中でも必死で主人公が生きていく姿を描く作品はよく目にしますが、この作品では信じたものを力強く静かに貫くような、そんなキムの姿が印象的に思います。だからこそ、最後のキムの死も諦めではなく、信念からの行動であるのではないかと思いました。
 ミュージカル独特のコミカルな場面もあれば、楽器の静かな音色に合わせ、悲しみを味あわせる場面もありました。その緩急がこの作品の魅力でもあると感じます。この作品は、自分自身難しい作品で、多くの考えさせられること、また感じることがありました。
 その中でも、普段生活する自分と重ねて考えられることは、まず、戦争を経験した人たちの中では、このような思いをした人がいると受け止めること。そして、時代は違いますが、この作品から今を生きる勇気もらった気がします。

岸田 渚(2回生)

 1月11日(水)、授業終了後にゼミ生と梅田芸術劇場で行われている「ミス・サイゴン」を鑑賞しに行きました。私は人生で初めてのミュージカル鑑賞だったので、前日からとても楽しみにしており、ゼミ生と劇場前で記念撮影をして中へと入りました。
 まず、目に入ったのが劇場の広さや客席の多さでした。初めての劇場でもあり圧倒され、こんなにも素敵な空間で鑑賞できるのだと、さらにミュージカルが楽しみになりました。そして、ついにミュージカルが開幕しました。初めからとても迫力があり、そして何よりも驚いたのが、音楽がすべて生演奏だった事とその生演奏に合わせてセリフを話している役者さんに驚きました。音楽とセリフ、さらに動きやダンスが合わさって迫力が増し、これがミュージカルなんだと実感する事が出来ました。
 場面が次々と変わり、本当の町の様なセットが沢山あり、鑑賞していくうちに、どんどんミュージカルの世界に引き込まれていきました。それから人にどうすれば伝わりやすいのか、聞き取りやすいのか、声や場面で話し方を変えており、役者さんの演技、歌を通して学ぶ事ができました。
 終演後のアフタートークショーでは「愛」について話し合う場面があり、自分自身改めて考えさせられる事が沢山ありました。今回を機に様々なミュージカルを鑑賞したいと感じました。この様な素晴らしい機会を頂き本当にありがとうございました。