2016.3.1

鶴橋・コリアタウンでのフィールド調査報告

鶴橋・コリアタウンでのフィールド調査報告

 守屋ゼミでは、フィールド調査に出かけることが重要なゼミ活動の一つです。教室や図書館で学ぶだけではなく、私たちが暮らす社会のあり方を別の角度からとらえるために、町へ出ます。2月9日、大阪市生野区の「コリアNGOセンター」の皆さんにご協力いただいて、町を歩き、お話をうかがいました。

 朴守恵先生に、観光地化されていないほうのコリアタウンをご案内いただいて、とびきりおいしい蒸し豚を作るお店のご主人のご厚意で分けていただいたりもしました(ごちそうさまでした!)。最近はヘイトスピーチが横行するようになっているけれども、友情や愛情を育むことが日本人と在日コリアンがつながっていく架け橋になるというお話は、個人的にとても印象に残りました。
 その後、郭辰雄先生に在日コリアンの視点からみた「多文化共生」とは何かについて、非常に意義深い講義をしていただきました。この社会で異なる文化的伝統をもって暮らす人々と共に生きるうえで、対立や矛盾という現実から目をそらさずに対話し、皆が納得できる妥協点を見つける - それが在日の方たちの考える「共生」の姿だとおっしゃいます。
 「多文化共生」は、ともすれば多数派である日本人からの「他文化強制」のスローガンになりかねません。しかし、お二人から、ご自身の体験を踏まえた「共生」のあるべき姿についてじかにお話しいただいたことは、大学の教室での学びよりもはるかに大きな収穫だったと思います。

鶴橋でのフィ−ルド調査を経て「異文化の深さ」を学びました

国際コミュニケーション学部2回生 末次 仁

 2月9日にコリアNGOセンタ−のパク・スヘさんに案内していただき、鶴橋へフィ−ルド調査に出かけました。商店街で日本人が経営している店や、在日の人が経営している店が隣り合っていて、大阪のはずなのに大阪ではない気がしました。鶴橋という場所は日本最大のコリアタウンがあるため、在日の人がとても多く、日本人と在日コリアンの人達が一つの商店街という場所で商売をしていくのはすごくいいと思いました。それぞれが売っているものが違い、互いの良い所を活かせているなと感じました。そこから近くの天神宮という神社に行き昔の石のままの置物や昔の人達が、それを見て字を練習していたという難波津の歌が書いた石碑がありました。その石碑は今の僕たちにはなんと書いてあるかわからないもので、時代の変化だなと思いおもしろかったです。
 コリアタウンでは街並みが韓国のような雰囲気で、韓国の守り神を店の前に置いてあるところもあり、大阪というよりは、韓国に来たような気持ちになりました。キムチ屋さんや、焼肉屋、韓国のアイドルたちのグッズなどが売られているショップなどがあり、日本人でも韓国人でも楽しめる場所だなと思いました。
 そして班食家工房というレストランでキムチ作りをした後、在日の三世である郭辰雄さんの話を伺いました。その話の内容は実際に自分が在日じゃないと経験しないような事、辛さなど生生しいような話でした。郭さんは高校3年まで自分が在日であるという事を友達にも話さなかったとおっしゃっていて、僕がもし、その時代に生まれていて、同じ立場に立ったら友達にも絶対に言えないだろうなという気持ちで話を聞いていました。郭さんが言っていた「共生」この共に生きるという事は、互いに違う日本人と在日の人との考え方のズレや、文化の違いを互いに理解し合って、違う意見があった時、その意見が少数派だったら無視をして目をつむるのではなくその意見を取り入れたうえでの、本当の良い意見を出していくと言っていたのが、印象的でとてもいい意見だなと思いました。この鶴橋のフィ−ルド調査はここでしか学べない日本人と在日コリアンの人達との共存の様子や、在日コリアンの人の考える「共生」の事など、奥深くを知る事ができ、とてもいい経験になりました。

鶴橋 コリアタウンへのフィールドワークを経て学んだこと

国際コミュニケーション学部2回生 逵本 奈津季

 国際コミュニケーション学部2回生の守屋ゼミで、2月9日に鶴橋のコリアタウンでフィールドワークを行いました。JR鶴橋でコリアNGOセンターのパク・スヘさんと待ち合わせをし、まずはJR鶴橋駅周辺の商店街から回りました。人が1人通るのにやっとというぐらい細い路地には、さまざまなお店がたくさん並んでいました。キムチ専門店があったり洋服を売っているお店があったりしました。韓国のものばかりかと思いきや日本の漬物が売っているお店もありました。その中でもパクさんが案内してくださったお店には、韓国で使う銀色のお皿や箸といった容器が売っていました。

 他にも、日本でいうジップロックのようなにおい漏れを防ぐタッパーや韓国の伝統的な太鼓が置いてあるお店もありました。お店だけでなく伝統的な作りの家もありました。その家は、おそらく数年後、または数十年後には撤去されてなくなってしまうとパクさんはおっしゃっていました。それを聞いた私たちはものすごくがっかりしました。貴重な建物は絶対に残しておいて、私たちよりも後の人たちにももっと知ってもらいたいと思いました。

 それから私たちは、コリアタウンの本通りへ向かいました。本通りの少し横には小さな神宮がありました。そこは御幸森天神宮というところで、仁徳天皇が鷹狩りへ行く途中の休憩でたびたび立ち寄っていたそうです。昔は今のように道路はなく船で移動していたため、今この神宮の前にある道路は当時、川が流れていたそうです。
 この神宮をあとにし、私たちはキムチ作り体験をさせてもらいに班家食工房というところへいきました。意外と大変でしたが短時間でさっと作ることができ、味見させてもらった講師の方が作ったキムチはとてもおいしかったです。
 キムチ作りをしたあとは、コリアNGOセンター代表理事のカク・チヌンさんのお話を聞きました。カクさんは自分の子どもの頃の話や病院や学校は在日の方は保険がきかないため自分たちの手で作ったというお話をお聞きすることができました。その話を聞き、率直に私が思ったのは、今の日本の在日の人々に対する考え方を見直すべきだと思いました。
 今回のコリアタウンへのフィールドワークでは、在日の人々の考え方を知ることができました。政治では揉めているところがありその影響でヘイトスピーチも増えていましたが昨年、ヘイトスピーチを禁止する法律ができ、ヘイトスピーチを言ったり書いたりする人は少なくなったと聞くことができました。私はそのことをカクさんから聞くことができて本当によかったと思いました。

鶴橋のフィールド調査で学んだ事

国際コミュニケーション学部2回生 和田 知之

 2月9日鶴橋に行って鶴橋の街並みを見ました。鶴橋の街並みは今も昔の雰囲気が漂っていて、非常に趣深かったです。そして今回コリアNGOセンターのパク・スヘさんに同行していただきました。街を歩いていると豚屋さんがあり、立ち寄りました。そこのお店はパク・スヘさんの行きつけのお店で鶴橋では一番おいしいと言われているお店でした。豚の各部位が売っていて、とてもおいしそうだなぁ、、、と思っていると店主さんとパク・スヘさんが知り合いで店主さんが私たちに豚の切り身を分けてくださいました。豚の味は本当にとても美味でこれは鶴橋でナンバー1まちがいないと思いました。次に鶴橋の商店街を歩きました。私が商店街で一番目にいったものは輝く銀の食器でした。これは韓国でよく使われている食器なのですか?とパク・スヘさんに聞くとこの銀の食器は冠婚葬祭に使われるものだそうです。本当に綺麗でした。そして次に天神宮に行きました。天神宮には難波津の詩が書かれている石碑がありました。その石碑に書かれている言葉が私にはあまり理解することができませんでした。時代の変化だと思いました。次にキムチ作り体験をしました。キムチ作りをしたのは初めての体験でとても楽しかったです。家に持ち帰り食べると少し甘めで本当においしかったです。
 最後に在日の三世である郭辰雄さんにお話を伺いました。郭辰雄さんから聞いたお話は何とも言えぬ在日の人にしか感じる事のできない感情や差別の話、在日の方と日本人の共存の難しさでした。実際に経験した方の話を聞くとその時の状況が鮮明に伝わり、在日の方にしかわからない悲痛な思いがひしひしと伝わってきました。郭辰雄さんの話を聞いて在日の方だからどうこうとかじゃなく人は同じ人なんだから差別することがいかに愚かな事かと再確認しました。
 今回の鶴橋でのフィールド調査を経て、現在日本、韓国での問題などが世間で騒がれていますが鶴橋のコリアタウンでは日本人と在日の方がお互い協力し合って同じ場所で共存しているという現実を実際に見て感じる事が出来たので、このコリアタウンのような場所が世の中に普及されていくことが、一つのカギになると思いました。