初めての海外語学研修(井福美樹)

国際コミュニケーション学部1回生 井福美樹

 8月24日、日曜日。緊張、不安、楽しみ、色んな気持ちが出てくる中で私は飛行機に乗りました。約9時間乗って、飛行機を降りると、とても暑いフィリピンに到着しました。
 空港での手続きを終え、寮に向かいました。部屋の鍵を渡され、開けると中には韓国人の学生が先にいました。「ハロー」から始まって、お互いに自己紹介をしました。大学の授業で会話はならっていますが、初めて生活の中で英語の会話をしました。相手は英語を話すのがすごく上手でしたが、私には自信がありませんでした。この先1ヶ月間、やっていけるのか、と不安になりました。一息ついてから部屋のお風呂に入りました。シャワーは水圧が弱いし、出てくる量が少ないし、とても不便でやりにくかったです。お風呂から出たあと、その日はすぐに寝ました。
 次の日の月曜日、学校に行って、レベル分けのテストをしました。先生と会話をするテストがありましたが、緊張し過ぎて頭が真っ白になっていました。先生は「大丈夫?心配しないで。」と優しく声をかけてくださいました。その先生は、私の名前を覚えてくださったので、次の日からずっと、会う度に名前を呼んで声をかけてくださったのは、すごく嬉しかったです。
 火曜日は、初めての授業でした。周りの学生のレベルが高くてびっくりしました。自分のレベルが低いのだとわかって情けなく、早く日本に帰りたいと思いました。学校が終わってから、友達とショッピングモールに行きました。広くてキレイでした。
 木曜日は、学校が終わった後、バッチメイトとご飯を食べに行きました。バッチメイトとは、同じ日に学校に通い始めた学生のことです。その日は、楽しすぎて、初めて「来て良かった」と思うことができました。
 そして、初めての土曜日。ビーチに行きました。まさにリゾートという感じでした。存分に楽しみました。ビーチで気持ちを切り替えることができました。
 それから、また月曜日。新しい一週間が始まりました。この日から、だんだん授業にも慣れてきて、英語の力も少しずつですが伸びるようになってきました。先生との会話も、自分から話すことが増えたり、先生が話されることを理解するスピードが速くなったり、学校に行くことが楽しくなっていきました。平日は学校で勉強したり、先生と会話したりしました。休日は日本人の友達とビーチやショッピングモールに行ったりして、フィリピンでの生活を味わいました。
 次第に帰る日が近づいてきて、フィリピンで出会った人たちと別れるのが寂しくなってきました。最初はあれだけ帰りたいと思っていたのに、すごいなと思いました。
 授業の最終日は、マンツーマンの先生に手紙をプレゼントしました。すると先生も私に手紙をくださいました。泣きそうになりました。本当に来て良かった、そう思いました。
 フィリピンは、夕方などに急に雨が降ることが多かったです。トイレはトイレットペーパーを置いていないし、便座がなかったりして不便なところがいっぱいありました。しかし、外国人と英語で会話できて、英語の力が伸び、行って良かったです。辛いこともあったりしたけど、また、フィリピンに行きたいです。