1か月の短期留学を終えて(大野木梓)

国際コミュニケーション学部2回生 大野木 梓

私は夏休みの間「海外語学研修」の一環としてフィリピンのセブ島に一か月留学しました。
セブ島は私が思っているよりも栄えており車が非常にたくさん走っているのがとても印象に残りました。なぜなら車の交通量があまりに多く歩行者がいてもあまり道を譲らないところや車の排気ガスがアニメで見るような真っ黒な色をしているのを見たからです。日本人はこの排気ガスによりのどが痛くなる人がたくさんいるというのを聞いてこの先やっていけるのか不安になりました。語学学校の授業は40分授業が10コマあり、そのうちの2コマが空き授業でマンツーマンのクラスが全部で4コマありグループレッスンが4コマありました。また私たちはスペシャルクラスを選択できましたので、Cooking、quiz、craft、danceの授業を選びました。朝の7時30分から夜の6時まで月曜から金曜までこなしていました。

初めのうちはとてもしんどくて一日一日がとても長く感じていましたがこちらの生活になれてくるととても一日が早く楽しく過ごすことができました。とはいえ私は留学前に役立つ単語を覚えたりしなかったので、初めのうちはとても苦労しました。でも親切なフィリピンの先生やルームメイトの韓国人学生に何度も優しく教えてもらうことで少しずつ理解できるようになりました。英語が理解できるようになると本当に毎日が楽しくて、それからの毎日が早く感じられました。週末は大きなショッピングモールに買い物にでかけたりビーチに遊びに行きジンベイザメを身近に見ることもできて、とても良い思い出ができました。

その中でも一番思い出に残っているのは「セブンスピリット」というNPO団体に参加させていただいたことです。ボランティアに参加するのは初めてでしたので、自分の目ではっきりと貧しい人たちの生活を見るのは正直に言うと辛かったです。スラム街に連れて行っていただいたのですが、そのスラム街で暮らす人の多さに驚きました。また家も古く、非常に密集していたのを覚えています。私が家を見たときに思ったことは、「本当にここに暮らしているの?」ということでした。日本では考えられない汚さと狭さだったからです。でもスラム街で暮らしている子たちは本当に明るくて、よく笑っていました。積極的に私に‘What’s your name?’とか‘How old you?’と話しかけてくれるので名前を教えあったり写真を一緒に撮ったりと仲良く楽しい時間を過ごすことができました。

ですが、その後ボランティアの方から、この子たちはどれだけ学びたいと思っても大学に行くことができないと聞きショックをうけました。自分がこれまで、どれだけ恵まれた環境でこれまで生きてきたのかがよくわかりました。このフィリピンの留学は英語だけでなく日本では味わうことのできない私たちがあたりまえにできていることの大切さを教えてくれました。最初はとまどうこともあったのですが、この留学でフィリピンの人や社会について知ることができ、フィリピンのことが大好きになり、本当にこの留学に参加してよかったと思っています。