フィリピン留学(綿谷 彩)

国際コミュニケーション学部2回生 綿谷 彩

 私は夏休み一か月間、フィリピンのセブ島に留学しに行きました。この留学でたくさんのことを学びました。到着して、一週間くらいは後悔であふれていたのと、日本のありがたみと暖かさを感じることができ、早く家に帰りたいという気持ちでいっぱいでした。後悔というのは、フィリピンについてもっと調べて行くべきだったのと、英語をもう少し勉強して行けばよかったということです。
 語学学校の授業は、朝の7時半から始まり、夕方の18時までありました。全部で8コマのレッスンに、プラス2コマの特別レッスンが月曜日から金曜日までありました。毎日同じ時間割で、マンツーマンのレッスンと5人くらいで受けるグループレッスンでした。1週目のグループレッスンでは、一緒に受けている日本人学生とわからないところを教えあったりしたので、なんとかレッスンに付いていくことができました。しかし、マンツーマンのレッスンでは、先生の話を聞くことだけで精一杯で、答えを求められているのに「わかりません」としか、最初のころは答えることが出来ませんでした。しかし、2週間目辺りから、聞き取りができるようになってきて、授業がスムーズにすすむようになり、私のリスニング力は上がってきました。グループレッスンには、スピーチクリニックという、発音練習の授業があり、発音が苦手な私にとってはとても難しかったです。しかし、阪南大学にはない面白いレッスンでしたので、楽しみにしてクラスに通いました。特別レッスンでは自分の取りたいレッスンを選択することができるのですが、私は、クッキングとクイズ、ダンス取りました。クッキングでは、フィリピンの家庭でよく作られているマンゴーフロート、アボガドシャーベットを、英語のレシピを見て、英語の説明を聞きながら作りました。フィリピンの人は甘いのが大好きなので、とても甘かったです。ダンスのレッスンでは毎日、英語で身振りの説明を聞きながら練習をしました。このレッスンは留学最後の週に履修していたので、授業最終日にダンス発表会をしました。先生たち全員が集合して見てくださって、恥ずかしかったものの無事に終わり、達成感を感じることができました。ところで、私は学校が慣れてきたころに、体調を崩してしまったため、病院に行きました。少しだけ日本語が話せる看護士がいて、その人に「宗教はなんですか」と質問されたのは、驚きでした。日本の病院ならこのような質問はされないので、文化の違いはこういうところに出るのだなと感じました。
 一方、週末は、ジンベイザメと一緒に泳げる海のオスロブに行ったり、スパでマッサージしてもらったりと、充実した休日を過ごしました。特に、「セブンスピリット」という団体のボランティア活動に参加したことが印象に残りました。ボランティア活動では、子供たちと一緒に一つの音楽を作りました。セブンスピリットはストリートチルドレンに音楽を教え、活動をするNPOで、貧困地域の子供たちが通っています。私はその子供たちを目の前にして、自分は勉強もあまりせずに甘やかされた環境で育ったと強く反省しました。子供たちは英語が堪能であり、負けないように私も成長したいと思いました。
 私はこの留学で、自分の世界が広がり、英語が使える面白さ、フィリピンへの印象が大きく変わり、貴重な時間を過ごすことができました。日本に帰国してからも努力を絶やさず、イングリッシュスペースに通い、プライベートレッスングループレッスンを受け、ネイティブの先生と英語を勉強しています。