2020.1.10

デンマーク・オーフス大学での国際研究会議で研究発表を行いました

 2019年11月28日~29日、デンマークのオーフス大学(Aarhus University)にて開催されたSeminar on Japanese Buddhism in Europeに招聘され、研究発表を行いました。ヨーロッパの日本仏教についてはまだあまり先行研究がなく、各国で異なる受容の歴史がありますが、今回、それらの国々の状況やキリスト教との関係などを、2日間かけて議論しました。
 私は“D.T. Suzuki at the World Congress of Faiths in 1936: An Analysis on His Presentation at the Interfaith Conference”と題して、鈴木大拙が1936年にロンドンで開催された世界信仰大会で発表した演説を事例に、同時代のヨーロッパにおける仏教受容を背景に彼が禅をどう表象したかについて論じました。その他のプログラムとして、Elisabetta Porcu氏(南アフリカ・ケープタウン大学)による公開講義のほか、Paride Stortini氏(シカゴ大学大学院)によるイタリアの事例、Laura Brandt氏(ハイデルベルク大学大学院)によるドイツの事例、Esben Petersen氏(南山宗教文化研究所)によるドイツ人宣教師の日本仏教論、Ioannis Gaitanidis氏(千葉大学)によるギリシアの事例、藤井修平氏(東京大学大学院)によるヨーロッパの日本仏教関連施設のマッピング、Jan Mark Nottelman-Feil氏(恵光センター)によるドイツの浄土真宗系寺院の事例、Jørn Borup氏(オーフス大学)らによるデンマークの事例について、発表がありました。ヨーロッパ各国の仏教受容に関する多様な歴史的・文化的背景とともに、相互に関連しているという発見も多く、和やかな雰囲気の中、楽しく有意義なディスカッションとなりました。
 これまで参加したワークショップやシンポジウムのプログラムにはあまりみられない、アロスオーフス美術館への見学ツアー、コンサートホールのレストランでの懇親会など、目にも口にも楽しめるひとときでした。オーフス大学Borup先生の暖かなホスピタリティに感謝します。
 このイベントは(公財)仏教伝道協会の支援を受けて開催されました。