2012.7.19

大阪韓国文化院に異文化交流活性化の企画を提案

大阪韓国文化院に異文化交流活性化の企画を提案

大阪韓国文化院を訪問し、異文化交流活性化のための企画提案を行いました

 現在、阪南大学では「実学志向型総合的キャリアシステムの構築」事業で「実学教育を重視し、「即戦力」として活躍できる人材を育成します」というスローガンのもと、キャリアゼミが運営されています。そこで私たちCHOゼミナールは、「異文化交流と比較文化論的調査により多文化共生を目指す!」をテーマに、2012年度のキャリアゼミ活動に参加しています。
 この度は、企画力や実行力、社会人力を養うために「官公庁へ企画提案を持ちかけ、その提案を実行させよう」という目標を掲げ、実際に動き出すことになりました。最初の提案先として、韓国政府機関である大阪韓国文化院を選び、私たちは日頃から考えていた「異文化交流活性化案」をまとめ、提案を行いました。CHO先生が韓国出身であることもあり、私たちを全面的にサポートして下さいました。さらに、私たちの提案を真剣に聞いていただき、実行できるように協力して下さった大阪韓国文化院の院長さんと職員の皆さんにもこの場を借りて感謝申し上げます。
  • 全員入っての記念撮影

  • 文化院提案PP

*この活動は、阪南大学【実学志向型総合的キャリアシステムの構築】事業の2012年度キャリアゼミ支援事業「異文化交流と比較文化論的調査により多文化共生を目指す!(CHOゼミ)」の補助を受けて行われました。

南野仁美

 今回、私たちCHOゼミが官公庁である大阪韓国文化院へ「異文化交流の活性化のための提案」をしたのは、私たちのように大阪韓国文化院があるということを知らない若者たちに韓国文化院の存在を知らせ、若者たちに大阪韓国文化院の活動や取り組みをより広く知ってもらうためです。
 私たちが実際に韓国文化院を訪れるまで、文化院の存在など聞いたことすらありませんでした。実際、韓国文化院の方の話を聞いていると、そこを訪れるのは年配の方がほとんどで若年層はほとんどいないということでした。最近では、韓流ブームでK-POPが流行っていて若年層にも人気があるので、韓国文化院で開講しているK-POPのダンス講座や韓国語講座、韓国料理講座などを多くの若年層に知ってもらいたいなと思いました。また、私たちは国際コミュニケーション学部に所属しているにもかかわらず、異文化に接する機会があまりないと思うので、今回実現した提案をきっかけに、異文化にさらに興味を持ち、積極的に異文化交流を図っていきたいと思います。(写真:プレゼンテーションの様子)

増田麻乃

 以前のCHOゼミ活動で大阪韓国文化院に異文化体験に訪れ、施設の方から韓国文化院の活動に関するお話を伺ったり、昔の遊びなどの異文化体験をしたことがあります。大阪韓国文化院では、出前講義はほとんど行っておらず、文化体験に訪れる人も少なく、韓国語講座などの受講者は平均年齢が高いことなどを知り、もっと韓国文化院をアピールするべきだと思ったので、ゼミで異文化交流活性化案を提案することになりました。
 大阪韓国文化院は中崎の住宅地にあり、文化体験に訪れる人も少ないということだったので、一度に多くの人にアピールできる小中高校や大学での出前講義が異文化交流活性化のためにはベストだと思いました。さらに、韓国文化院の近くに住んでいても体が不自由な方たちは訪れることが難しいので、福祉施設への出前講義をも提案しました。講義以外でも、阪南大学とコラボして大学のオープンキャンパスで韓国文化を披露することや、文化祭での模擬店運営、大学生のインターンシップの受け入れなどの提案を行いました。これらの提案が現実のものとなり、出前講義などによって異文化に興味を持った人々が友達を連れて改めて大阪韓国文化院に体験に来ることを期待しています。(写真:文化院の職員の前でプレゼンを行う)

藤原菜摘

 今回の韓国文化院への提案は、私達にとっても文化院にとっても、非常に有意義なものであったと思います。私たちは、韓国文化院を訪れる前に、自分達で何を提案するかを考え、みんなから出されたアイデアをまとめ上げました。この過程で、みんなの意見を調整したり、ディスカッションしたり、プレゼンテーション資料を作成したり、プレゼンテーション練習を行ったりしながら、企画力や実行力を高めていきました。そして、実社会の相手を対象にプレゼンテーションを行うことで、自分達のプレゼン能力が社会でも通用することを確認し、大きな自信感につながりました。後に、自分達が提案した内容の一部が実行に移されることを知ったときには、メンバー一同大喜びでした。(写真:異文化交流提案PP)

木村晴菜

 私たちは大阪韓国文化院を訪れ、大阪韓国文化院がいかに異文化交流を活性化できるかについて提案をさせていただきました。その提案の中には、阪南大学の「異文化理解入門」の授業の中で、韓国の伝統民謡やと踊りの一部を紹介・披露して頂くという提案が含まれていましたが、大阪韓国文化院のほうで早速この提案を受け入れて下さいました。「異文化理解入門」は、国際コミュニケーション学部の1年生が受講しており、異文化への興味を高めるきかっけ作りが授業の目標だと聞いています。このたび、私たちの提案が実現し、後輩たちが授業の中で生の異文化に触れることができたことで、先輩として後輩たちのために少しは力になれたのではないかと思い、やりがいを感じました。(写真:大阪韓国文化院院長と歓談)

高見美咲

 私たちCHOゼミはキャリアゼミに参加しており、阪南大学と地域社会との連携から、異文化交流を活性化させ、多文化共生を目指すことを目的として活動しています。官公庁へ提案を持ちかけ、その提案を実現させることにより、企画力や実行力、社会人基礎力の育成に力を注いでいます。今回、私たちは韓国政府機関である大阪韓国文化院に企画案を提案することにしました。正直、私たちは、授業で先生からお話を聞くまで韓国文化院の存在を知りませんでした。大阪にあるのに残念ながらほとんどの若者たちが韓国文化院のことについて知りません。その事実を知り、もっと大勢の方に韓国文化院について、または身近な国である韓国の文化について知ってもらえる機会が増えればと思い、いろいろな企画案を考え提案させて頂きました。その結果、私達の提案の中から一部が受け入れられました。   
 国際コミュニケーション学部基礎科目である「異文化理解入門」の授業時間を利用して、韓国伝統文化の民謡と踊りを披露してもらうことになったのです。このような取り組みは、大勢の若者が異文化への興味を高めるきっかけとなるばかりでなく、異文化理解の促進にもつながると思います。さらに、今回のように、阪南大学と官公庁である大阪韓国文化院が連携を組んで取り組んだ企画は、お互いに成長できる試みであると思います。韓国文化院にとっては、大学との連携活動の基盤を作ることができ、大勢の若者に韓国文化について紹介できる可能性が広がります。また、阪南大学にとっては、小規模大学でありながら異国の政府機関と連携することで、国際交流活動を活発化させることができるというメリットがあります。これを機に、相互依存的な交流活動や講演会等のイベント開催でさらに緊密にコラボしていけたらいいなと思いました。

 参加者:藤原菜摘、木村晴菜、増田麻乃、高見美咲、南野仁美、門脇七恵、塩崎明穂、 (以上7名)
なおこの活動は阪南大学学会より補助を受けています。