2019.4.18

阪南大学サッカー部レベルアップへの支援活動

活動テーマ:阪南大学サッカー部レベルアップへの支援活動
連携先:(株)ダートフィッシュ・ジャパン


表記活動に関して、ゲーム分析ソフトウェアを取り扱う「ダートフィッシュ・ジャパン」の取締役・営業本部長の藤井透氏の協力を得て、4年生を中心に、3年生ゼミ、2年生ゼミを巻き込んで、キャリアゼミとして取り組んできた。

活動内容としては、
1.阪南大学サッカー部の公式戦のゲーム分析
  1. 映像分析:
    ①撮影&映像のキャプチャ、②映像編集(タグ付け)・情報収集・評価ソフトダートフィッシュを活用し分析、③プレー能力の評価・達成度・問題修正点を、ゼミ生中心に試合出場メンバー(一部重複)とともにディスカッション
  2. 数量データ分析:
    ①試合進行中リアルタイムに全部員を動員し(輪番制での協力を得て)、数量データを収集、②ゼミ生と試合出場メンバーとでデータ整理、③表・グラフの作成
  3. 映像分析と数量データ分析を検討し、試合の達成度評価、問題点と課題の抽出を行う。
2.世界のサッカーの戦術のトレンドの学習
 2014年ブラジルワールドカップ以降世界のサッカーの戦術のトレンドが変化してきていることをEURO2016やヨーロッパのトップリーグの録画映像の分析を通じて把握した。

3.3D映像分析、TV映像等の平面画面から走スピードの測定が可能とした、ゲーム分析ソフト
 「DARTFISH PRO S」搭載の3Dアナライザーを活用して、ワールドカップや本学の突破スピードの測定を試みた。

4.SNS(ツイッター)を通じた阪南大サッカーの告知活動
 昨年度に引き続き、自分達で分析力を高めるだけでなく、準備・リアルタイム速報・試合後のインタビュー等をツイッターし、フォロワー数を僅かではあるが、3480から3855に増やすことに成功した。

学生活動状況報告

 ダートフィッシュを使うことによって、サッカーのビデオ分析を効率よく行うことができた。
 ワールドカップやサッカー部の公式戦の分析など、短時間で分析を行わないといけない時、すごく助かった。早送りやスローモーションが綺麗で自然な映像ででき、なおかつ、切り取りたいシーンだけ、簡単に切り取ることもできるため、選手、監督コーチ間でシーンの共有を行うことで課題点や反省点を深めることができた。
 試合前での短い時間でも、ダートフィッシュで分析した短いシーンを選手、監督コーチ全員で見ることができ、試合での目標を個人差なく理解できた。さらに過去の映像も振り返ることができるため、何年か前の映像の分析をさらに分析し直すことによって新たに気づくことがあり、それをチームに落とし込むことにより、さらなる阪南サッカーの発展が見られた。ダートフィッシュは阪南サッカーを語るにおいて重要なコンテンツだと思う。

参加学生一覧

(2年生)
平石 健祐、石川 慧、LEE CHANGYU、宇佐見 大雅、大野 泰成、大野 郁哉、垣花 一斗、片岡 永典、亀安 晃太、川本 雅也、迎田 健太、小林 拓真、小山 開喜、神門 優呂、坂本 大地、澤田 祐輝、白石 健、田中 彰馬、稗田 圭吾、真瀬 拓海、山口 拓真

(3年生)
阿久澤 慎、呉 世心、小笠 姫馬、小國 憲弥、岸元 海、石橋 幸太郎、佐藤 瑠己安、四ヶ所 昌宏、清水 大輝、名良橋 拓真、長谷川 隼、林 雄飛、朴 賢太、深見 蓮、吹ケ 徳喜、弥村 信幸、宮本 啓介、山田 楓真、横江 空

(4年生)
秋山 翔、大野 佑哉、大村 英梨也、木谷 将、志岐 厚郎、中島 隆司、羽根 幸四郎、原 さゆり、日髙 康平、藤井 潤太、町田 蘭次郎、三浦 敬太郎、宮郷 敦央

連携団体担当者からのコメント

株式会社ダートフィッシュ・ジャパン
藤井 透氏

 映像をベースに運動学的観点から「動きの相違・経過・分析・評価」をおこなう「ダートフィッシュ・ソフトウェア」は、2016年リオデジャネイロオリンピック、2018年平昌オリンピックなどオリンピック大会、世界各国のプロスポーツクラブチーム、ナショナルチーム、学校教育・研究・ 放送・医療など、幅広い分野で活用されています。2018年ロシアサッカーワールドカップでは、各国の代表チームで活用されたソフトウェアです。
 日本国内のサッカー分野では、Jリーグチームから大学チームのトップパフォーマンス分析、スカウティング、選手育成で活用され、チームスポーツにおける情報戦略の現場で多用され、阪南大学須佐ゼミ、サッカー部でも数年前から活用されています。
 本研究協力により、情報分析に必要な分析項目、データの分析視点、分析内容のフィードバック法、活用術などが研究により実践活用を目的としました。
 主に『ゲーム分析のタギング機能』を用いて簡易的に操作しデータを収集する方法を学んでいき、ショートカットキーの駆使してリアルタイム分析の実現を図ったが、今年度からダートフィッシュ10.LiveSにヴァージョンアップして作業効率が上がったとはいえ、その分対応力を付けなければなりませんでした。また、情報統計資料の作成が容易となりましたが、これも「慎重な処理」を必要としていることも理解する必要があります。
 9月以降ダートフィッシュ10の最新ヴァージョンProSを導入し、『3Dドローイング』機能を学習し、ビデオカメラで撮影した映像内のサッカーフィールドに、規定したキャリブレーションを加え、距離間や移動スピード、加速力などのデータを簡単に表示させることもある程度の成果をみました。

教員のコメント

流通学部 須佐 徹太郞 教授

 今年度の主要分析ポイントは、①全攻守のシーンを取り出し、その中での突破・被突破の回数・時間分布とその形の分析(チャンス‐ピンチをグレードをつけてゲームの流れを追いながらの分析)、②突破できないボールプログレスの問題点の分析、③守備の問題点の分析であったが、作業に追われて、こなすので精一杯となってしまい、【現場】への落とし込みという点では不十分であったように反省してます。
 ただし、キャラゼミとは別途導入した、3D映像分析、TV映像等の平面画面から走スピードの測定が可能とした「DARTFISH PRO S」搭載の3Dアナライザーを活用して、ワールドカップや本学の突破スピードの測定を試みた点については、今後の研究を切り開く可能性を秘めているものとして、かなり面倒な作業上の問題を含んでいると思われるが、今後の取り組むべき課題を見出したと思います。
本学HPにも一部分掲載しています。

 必ずしも「地域社会の課題」に取り組んだわけではないけれども、産学連携の一環として分析ソフトの専門家、サッカー専門のアナリストとタッグを組ませてもらって(多忙になるまでの6月までは昨年までいろいろとご教示いただいていた庄司氏も手助けしてくれていた)、シーズンを通してデータ収集、分析、課題の抽出・提示に取り組み、【現場】の改善に向き合ったことは彼らにとって有益な体験となったと思います。