2018.7.12

商品企画に向けた地域特性の調査in和歌山県田辺市本宮町(part1)

活動テーマ:地域の特性を活かした商品企画を通じて地域再生を考える
産学連携先:熊野本宮観光協会


 流通学部の大島ゼミ2回生は、和歌山県田辺市本宮町の熊野本宮観光協会と連携して、「地域の特性を活かした商品企画を通じて地域再生を考える」をテーマにキャリアゼミ活動を行っています。その一環として、地域の特性を自らの目で見て肌で感じるために、6月2日から3日にかけて田辺市本宮町でフィールドワークを実施しました。田辺市本宮町は、神話の時代から神々が鎮まると考えられてきた紀伊山地に位置する豊かな自然と歴史のある地域です。
 フィールドワーク1日目は、皆地にある「立木染」の工房を訪れ、職人の吉水栄樹さんにお話を伺いました。立木染とは、自然の生きている立木を染料で染めること、またそうして染められた木で作られた作品です。日本で林業が衰退する中、伐り捨てられる木を有効活用したいと考えたのが、立木染をはじめたきっかけだそうです。木が水を吸い上げる蒸散作用を利用して染めるため、伐採するまでどのように染まっているかわかりません。ちなみに、色合いと模様は木の染まり具合や木の取り方、木目などによるので同じものは二度と作ることができないという特徴があります。立木を染める技術は独自に開発されたもので、美しい作品を作り上げるまでには長年の研究・開発努力があったそうです。立木染の神秘的な美しさは海外でも注目を集めており、遥々工房まで訪れる人もいるそうです。
 私たちは初めて立木染を見て、その芸術性の高さに感動するとともに、「そもそも木から作られていること」「生きている木を染めていること」に驚きを隠せませんでした。また、芸術作品を商品として売ることの葛藤についても伺うこともでき、吉水さんの立木染に対する情熱や愛情、仕事に夢中になれることの幸せ感じることもできました。立木染工房での調査では、立木染の特徴や制作工程、海外展開を含めた販売戦略など、地域の特性を活かした商品企画について多くのことを学ぶことができ、今後のゼミ活動に大いに役立つフィールドワークとなりました。

流通学部 2年生 坂上 真夕

学生活動状況報告

 私は、今回のフィールドワークで初めて和歌山県田辺市本宮町を訪れました。本宮町は大阪からバスを乗り継いで約4時間と遠方にありますが、そこは都会とは異なる自然に恵まれた地域でした。そこで、私は初めて「立木染」というものを知りました。立木染は、木であることが信じられないほど綺麗な輝きを放っていたので、最初に見たときは驚きを隠せなかったです。塗装と研磨を繰り返して丁寧に仕上げられた一つ一つの作品はとても色鮮やかで、吉水さんのたゆまぬ努力と、立木染に対する愛と情熱を感じました。ちなみに、立木染は立木のまま染めているため、木を切るまでどのように染まっているかわかりません。
 吉水さんは、「木を切る時のドキドキワクワクが、この仕事をしていて一番楽しい」と仰っていました。木を切った後に染めるのではなく、生きている立木を自然の力を借りて染めるという発想が、まさに芸術だと思いました。

流通学部 2年生 奥 毬菜

参加学生一覧

奥 毬菜、亀本 彩乃、坂上 真夕、諏訪田 実也、岩田 紗和、太田 悠真、岡田 和也、斉藤 翼、阪上 大輔、佐藤 新、谷井 悠也、中多 茉那、中辻 颯、中村 斗洋、平野 央

ゼミ集合写真