2014.3.7

大村・平山合同ゼミ アパレル企業イングへの企業見学を実施

大村・平山合同ゼミ アパレル企業イングへの企業見学を実施

 流通学部 大村ゼミと平山ゼミは、将来ファッション分野でリーダーとなる人材養成を大きなフラッグとして掲げ、ファッションブランド価値やファッションビジネスに関するさまざまな研究を合同でおこなっています。
 2回生ゼミでは、12月12日(木)企業見学として女子高校生からOLまで幅広い客層に支持され、今や女の子の定番ブランドといえる「INGNI」を中心に急成長した株式会社イング本社(神戸市中央区)へのフィールドリサーチをおこないました。2008年に企画、営業機能は東京本部として移転し、神戸本社は物流機能の拠点となっています。私たちにとってファッションビジネスは、日常的にお店という一見華やかな表側しか見ることができません。しかし、実際には、ブランド価値を創造するために、最新の経営管理やマーケティングなどさまざまな戦略に基づき、商品の企画〜生産〜物流などがおこなわれています。そして、各パートで協業しながら多くの人々がコミットしている裏側の仕事がなければビジネスは成り立たちません。物流センターでは、縫製工場からの入荷、商品検品、全国店舗への配分、パッキング、出荷までの一連の物流(ロジスティクス)作業について「聞いて」「見て」「触って」学ぶことができました。このフィールドリサーチは、将来のファッションリーダーをめざすゼミ学生にとって実学教育という面でもかけがえのない貴重な経験になったことは間違いないと思います。
 尚、今回の詳細な内容は、大学HPトピックスをご覧ください。

※この学生教育研究活動は阪南大学学会の補助を受けています。

流通学部2回生 石黒 弘奈

 今回はイングという有名なブランドの物流センターで実際の物流の流れを見学するという貴重な経験をさせていただきました。商品が物流センターに運び込まれ、各商品・発送先ごとに分けられ、発送するという一連の流れを見るのは初めてでした。自分たちがいつも店頭で見ている商品はこのようにして運び込まれているのだと実感しました。
 物流センター内は大量のダンボールであふれているのにも関わらず、人は思ったよりもいませんでした。コンピューターを使った作業を中心とし、作業を合理化させているからです。コンピューターの中にすべての商品データが入っており、そのデータに基づき作業を行うため最低限の人数で回すことができるのです。○○店舗に○○商品が何枚というデータをもとに商品を手作業でベルトコンベアの上に乗せていくのですが、その時もコンピューターが乗せなくてはいけない枚数のうち、今何枚乗せているかを数えてくれているので人間がおこったときに起こる数え間違いがないため、的確な枚数を短時間でスピーディーに仕分けすることができるということにはとても感動しました。ベルトコンベアに乗せて運ばれた商品は全国の店舗ごとに分けられており、そこに置かれているダンボールの中に自動的に落ちるようになっています。そのダンボールがいっぱいになったらあとは手作業で封をし、バーコードを貼り、ベルトコンベアに乗せ出荷場所まで運び、仕分けしてトラックで出荷するというのが一連の流れでした。商品を途中、カーブに差し掛かる段階で商品が落ちる場所があるのですが、そこは多く乗せすぎて運びきれなかったものが落ちたり、カーブを曲がる際に落ちてしまった商品をキャッチするリジェクトコーナーというものでした。このような細かいところもしっかりしているからこそ効率的に作業を進めることができるのだと思いました。
 見学させていただいて、自分が想像していた物流のイメージとは全く違っていて驚きました。もっと多くの人がいて、枚数のチェックや細かい作業をしているものだと思っていたため、あまりの人の少なさに本当に驚きました。このようなところで効率よく回し、作業をしているので、商品の回転率も速くなり、新しい商品をどんどん店頭に並べることができるのだと思いました。もし物流センターの段階で作業が詰まってしまった場合、店頭に商品が並ばない、お客さんが減る、売り上げが低下するという悪循環になると思うので、ここでの作業がカギになってくるのだと改めて感じました。裏側がしっかりとしているからこそイングは長寿ブランドであり続けることができるのだと思います。実際は行ってみないと見ることのできない裏側ともいえる物流センターを特別にフィールドリサーチさせていただき、貴重な経験ができました。ありがとうございました。

流通学部2回生 井上 沙紀

 INGNIの商品はピッキングリストと呼ばれる配分表をもとに、どこの店舗に何をどれだけ送るのかバーコードで管理します。ベルトコンベアに商品を乗せて、段ボールに詰めて店舗まで送られます。私が驚いたことは、アパレル企業といっても物流センターでは、重い段ボールを運ぶといった力仕事が多いので男性が多いと思っていたが、女性が多かったです。
 今回、物流センターを訪問させていただき商品管理の重要さを改めて実感しました。物流センターではただの流れ作業ではなく、商品管理がしっかり行われていなければ、「売り切れ」となり買いにきてくれたお客様に商品を提供できないことや、逆に在庫が大量に残るといった問題が発生します。商品を販売するのはショップ店員の仕事ですが、需要と供給のバランスが重要であると思います。
 私はINGNIでよく服を買いますが、接客はどの店舗でもいつも丁寧で、具体的なコーディネートを提案してくださり、心地よい気持ちになれるのは、INGNIの社員一人一人が顧客満足を100%以上満たすために、常に自発的に行動している会社であるからだと思いました。
 また先日、(株)イング青井会長が講義のため阪南大学に訪れて下さった際も多くのことを学ばせていただきました。学生時代は肺結核を患ったのに、時間をかけても卒業されたことに感動しました。諦めずに最後まで取り組むことの大切さを改めて知りました。今では当たり前になっている、デザイン性のあるショッピングバッグも当時の日本では、ただのビニール製の袋だったが、INGNIが赤色の光沢のある紙袋にしたことでその紙袋を持ち歩くことが定番となり、大きな宣伝効果をもたらしたことに感銘を受けました。ただ、その現状に満足するのではなく、飽きられないためにシーズンごとに紙袋を変えたのは、企業理念のとおり「変化と進化」のもとに、行動しているのだと感じました。
 INGNIは、社員一人一人が自発的に行動することを大切にしている会社なので、仕事にやりがいを感じることができると思います。私は将来、自分のブランドを立ち上げたいと思っているので、パンフレットに掲載していた「allamanda」のコンセプターの方の記事を見て、憧れの気持ちを抱きました。INGNIが愛され続けられている理由は、女の子に毎日HAPPYを届け、顧客満足を満たすためにお客様の気持ちを読み取って一歩先の行動をし、お客様に心地よさを提供しているからだと思います。

流通学部2回生 久保 翔平

 ゼミ活動では2度目の企業訪問となる、神戸・イングの物流センターへ訪問しました。私たち男性にとって、レディースのみの展開となっている「INGNI」というブランドはとても身近なものとは言い難いですが、通常では目にすることのできない裏側に触れることができ貴重な体験となりました。
 私がイングを知ったのは記憶の限り中学二年生の時ですが、そのころはどんなブランドなのか、どんな服を売っているのか、そもそも「INGNI」と書いて何と読むのかすらも知らない程度でした。今では読み方くらいは覚えていますが、その他の情報は皆無といってよい程です。そして今回物流センターを訪問するにあたって、身近な人から情報を集めたところ、簡単にいうと流行の服が値段も安く売られているとのことでした。では、流行の服をいち早く市場に届けるために、物流センターはどういった仕組みになっているのか。その疑問を念頭に置きつつ、私たちは神戸へと向かいました。
 建物を見た最初の印象は「スタイリッシュ」ということです。さすがは全国に170店舗以上をも持つアパレル企業です。物流センターといえども手抜きはありません。そこから物流センターというものの重要さを感じ取ることができました。センター内部へ入ると、目に入ってくるものはとにかく商品である服です。しかし、それに対する従業員の数はかなり少なく感じました。広い敷地であるのにもかかわらず1フロアにつき多くても20人ほどしかおりません。2階に案内されるとそこでは商品を配送先ごとに仕分けが行われていました。そしてそのほとんどが機械で行われていました。配送のデータが管理されたコンピュータに商品のバーコードを通し、さらにコンベアを使うことによりほぼ全自動で各店舗へと仕分けられていきます。配送作業を機械化するメリットは大きく三つあります。誤配が防げること。スピードアップ。そしてコスト削減です。すべてを機械化するのにはやはり莫大な費用を必要としますが、いったんシステム化してしまえば、そのメリットは大きいと思います。全国のイング店舗にいち早く流行商品を届けるためにも、このシステムは必要不可欠であろうと思われました。
 今回内部を見学させていただき、一つだけ気になった点があります。物流センター内でBGMのような音楽が流れていたことです。そしてそのジャンルもポップスやロックなど、割と軽快なものが多いようでした。仕事場であるのに音楽が流れているというのが私には単純に羨ましく思えました。個人的には能率を上げるための環境づくりなのではと解釈していますが、意図が気になります。心なしか働いている従業員の方々も肩の力が抜けているようにも思えました。
 この課外授業を通して、規模の大きな企業にはそれだけの大きなバックヤードが存在することを実感しました。これはただ表面的に大きな流通センターがあるというだけではなく、後日青井会長の講義を受けた時にも感じたのですが、一流の会社になる背景にはそれだけの理由があるのだと思いました。

流通学部2回生 緒方 呼吏咲

 物流センターと聞いて大きな建物内にスペースをベルトコンベアーがあちこちに流れているというイメージをフィールドリサーチ前はしていました。実際、ベルトコンベアーはありましたが、イメージしていた自動のものだけではなく、折り畳み可能なコンパクトで移動ができるものも用意されていました。ベルトコンベアーは必要ですが送られてきた商品を置く場所に困ったときにそれを置くスペースをとれるようにも考えられているのを知り驚きました。また、建物の1階を管理している人数が4人しかいないということにも驚きました。各店舗に対して必要な商品を送るという大変な業務も、情報をデータ化することにより少人数で効率的に行えるのだと効率化の重要性を改めて実感しました。
 2階を見学した際、2階でもデータ化と機械化を行っていることに気づきました。機械が表示している数に従って人が商品を流れてくる台に載せるという作業です。商品を置いている台にスキャンがついていて商品のバーコードをスキャンすると機械に表示されている数に反映され残りの枚数がわかるようになっていました。こうすることであとどれだけ流せばいいのかがわかり、ミスを減らすことができ確実性が増すという利点があると感じました。さらにスキャン後の商品を載せる台はセンサーがあり、載せられている商品の枚数が間違っていれば知らせる機能がついていました。万が一、うっかり間違った枚数を流してしまってもこのセンサーが反応してすぐ気付けます。また見学案内をしていただいている最中に、いきなりベルトコンベアーから商品がすぐ下に設置されていた受け皿に落ちました。理由を聞くと、カーブを曲がる際に遠心力に耐え切れず落ちてしまうものもあるそうです。落ちないようにどうするかではなく、落ちてしまった時にどうするかという対策を考えているのはなぜなのか疑問に思いましたが面白いとも思いました。
 そして最後に自由に建物内を見学した際にイングの各アイテムには、千鳥柄やモノトーンがあったり、ボルドーのアイテムがあったりと今年のトレンドが詰まっており、見ていてとても楽しかったです。
 今回のフィールドリサーチで、イングの物流センターでは情報のデータ化を徹底することで効率化を図り、それにより人件費削減など物流コストをできるだけ減らす努力をしているように感じました。このようなアパレルの流通を支えてくださっている方たちがいるからこそ、私たちは日々最新の洋服を見たり着たりすることができるのだと思うと物流以外にも企画に関わっている所、販売に関わっている所、営業に関わっている所と、アパレルに関わるすべての分野に興味が持つことができました。

流通学部2回生 小西 健哉

 今回の企業見学は、神戸ポートアイランドにあるイングの物流センターに行きました。物流センターでありながらもこの場所は本社でもありました。建物に入らせてもらってまず驚いたのはフロアがすごくオシャレでした。吹き抜けになっている広い空間に階段だけあるのがよかったです。
 センター内を見学させてもらってまず目に止まったのは自動でベルトコンベアが動いて各店舗に服の仕分けをしている所でした。ここの作業には一切人の手を使っていませんでした。上でベルトコンベアが動いてその下に店舗毎の段ボールが置いてありそこに機械が服を滑り落とすという感じでした。衝撃を受けました。そこからスタッフの方に説明をしていただきながら進んでいくとベルトコンベアに服をのせる作業をしている方たちがいました。ここでのせた服を先ほどの場所で仕分けされるということでした。ところどころ手作業が入っていますが、ほとんどの作業が機械でされており人件費の削減に繋がっているのではないかと思いました。
 配分表というものがあり、それはどの店舗にどの商品を何個送るか、というリストなのですがこれも全てパソコンに打ち込まれており機械が管理して自動でやってくれるそうです。物流センターなので建物の中は段ボールだらけで移動はすごく大変そうでした。
 商品の管理、配送を委託業者に依頼する会社は多いですが、イングは自社で物流センターをもつという当時ではないやりかたをして成功を収めました。その集大成がここにあるのではないかと思いました。普段では見ることの出来ない裏側の物流センターはとても刺激的でした。どのようにして商品の整理、管理がされているのかよくわかりました。この日、青井会長の話を聞くことになっていましたが、後日大学の講義で話を聞かせていただきました。
 会社創業に至るまでの話や物流センターの話を伺いました。私はINGNIのことを知ったころイングニだと思っていました。たいていの人はイングニと呼んでいたかもしれません。何故INGNIと書いてイングと読むのかその話も会長はしてくださいました。もともとはイングでいくつもりだったらしいのですが大阪に店を出すときにすでにイングという名前を使っていた会社があり問題になったそうです。そこで苦肉の策としてされたのがINGの後ろにNIをつけることにより前から読んでも後ろから読んでもイングになるようにしたそうです。そういうことだったのかと納得しました。
 青井会長はほかにもイングというのは現在進行形ということにも重ねていると言っておられ常に変化し続けることを大事にしているとおっしゃいました。青井会長の話はとてもためになりました。大村先生はここのゼミで出来る経験はほかの大学では出来にくい経験と話していました。まさにその通りだと思います。あとは自分がどれだけこの経験を生かせるかどうかにかかっていると思うので、私はこのような貴重な体験は最大限に生かしたいと思います。ありがとうございました。

流通学部2回生 森津 里華

 12月12日木曜日に神戸のイングに訪問し学んだことが何点かありました。まず訪問して驚いたことは従業員人数が想像以上に少なかったことやコンピューター化されたシステムに驚きました。パソコンから情報を流し機械を通して仕分けされていく工程をみていて、全国に配送されるという規模の大きさや商品の仕入れを各店舗によって細かく仕分けている点は、各地域の売れ筋や人気アイテムを細かく調査できているからこその戦略であると感じました。商品が仕分けされているのと同時にどのような商品がセール品としてこの時期から供えられているかなどといった商品展開をする以前の裏側をみることができました。
 12月16日月曜日には直接青井会長の講義が行われ、イングの中身についても知ることができました。御売業からSPAへと業態を図ることにより、ネットワークの拡大に繋がるということを学びました。商品構成は流行を先取りする形で大きく変化することが可能であり、店舗そのものやデザインさえも定期的にリニューアルすることにより“変化と進化”を繰り返していく戦略が重要であり、またそれらを実践に変えていくことが成功な鍵だということを痛感しました。企画から販売までの間を短縮することにより短いスパンでの商品開発も可能になる。本部と各店舗が連携することでそのエリアのお客様の流行に応じた商品を店舗から店舗へと移動させられる仕組みが整っていることがなによりの強みであるとも言えると考えました。
 現在では「INGNI」「allamanda」「INGNI First」など、それぞれのターゲット層の異なるブランド戦略を行い、今では170以上もの店舗が全国に展開されています。このような実績からイングの時代の流れをとらえたアイテムづくりが「今」と「未来」を発信するべく、企業全体で変化し続けることに力を入れていることが理解できました。
 今回の訪問で様々な視点から商品の流れをみる体験をさせていただき、より深く商品の流れの裏側を学ぶことができました。自分自身のイメージで考えていた物流とは大きく違い、実際に自分で見て聞いたことでアパレルに対しても、他のビジネス等においても自分で調べて学ぶ姿勢を大事にしていこうと考えました。今回の経験をもとにイングについてこれからもどのような商品展開をしているかなどそういった裏側の視点で学んでいきたいと考えています。
 ビジネスを展開していくには、資金や人が存在し細やかな商品展開の戦略の裏に成功するかヒントがあるのかとも考えさせられた経験でした。これから先就職活動等でもその企業についてどれだけ調べているかなどが重要だと思います。この経験をプラスして実力をつけていきたいと感じました。