2018.5.18

ヒトに優しい「新たなSCの在り方」についての提案

活動テーマ:ヒトに優しい「新たなSCの在り方」についての提案
連携先:JR西日本SC開発株式会社、天王寺SC開発株式会社


 【キャリアゼミ】ターミナル型大型商業施設の在り方を問う!
 大型商業施設であるSC(ショッピングセンター)は少子高齢化や顧客ニーズの加速する変化に対応し、高齢者や障がい者に支持される幅広い店舗づくりがビジネスチャンスになると考えられます。現在日本では約3300万人の高齢者、約780万人障がい者の人々が暮らしています。さらにベビーカー利用者約315万人を加えると、日本人の約1/3である4000万人以上という大きなマーケットがあるにも関わらず、これらのニーズに応える「ハードとソフトのユニバーサルデザイン」という志向のSCの売場づくりは思うように進んでいません。本キャリアゼミでは、SCの社会貢献と地域貢献という2つの観点も加えながら、多様な顧客ニーズに適応し、進化する「ヒトに優しいSCの在り方」を提案することを目的としています。
 主な活動は、4つのチームに分かれ、さまざまな情報収集及びデータ分析によって、SCの現状把握と課題の抽出をおこないました。また、実際にルクアイーレとミオを中心にSCへのフィールドリサーチを実施し、ディベロッパー様のご協力により、営業企画担当者へのインタビューをおこない、課題点の実態を知ることが出来ました。最終的に課題点に対して、(1)ホスピタリティ溢れる‘おもてなし’SC、(2)新たなコミュニティとしてのSC、(3)カフェめぐりでデイリーユーズ型のSC、(4)地域と社会に貢献するSC、(5)四季を感じる空間があるSC、という5つの提案にまとめあげました。

学生活動状況報告

 キャリアゼミに際して、ゼミ長として全員をどのようにリードしようかと考えました。先ずはゼミ生19人を4チームに分け、先生から与えられた共通テーマ「ヒトに優しいSCとは何か」を徹底的に議論しました。議論の前提となる、SC業界の現状や社会ニーズについて調べることからさまざまな課題点が見えてきて、事前調査の重要性が理解できました。フィールドリサーチは、ルクア大阪と天王寺ミオ、京都BALなどへチーム単位で足を運び、実態調査を行いました。また、天王寺ミオや心斎橋オーパ、京都BALなどでも調査を行いました。多くのSCを見ていくと、各SCのさまざまな違いや営業努力が理解できました。4チームの調査結果をもとに全員で議論し、5つの提案をまとめました。そして、JR西日本SC開発㈱営業本部次長の舟本様にプレゼンをさせていただき、舟本様からは、お褒めの言葉と提案の可能性などのアドバイスをいただき、感謝申し上げます。これから就職活動が始まりますが、今回の貴重な経験を今後の糧となるよう、日々頑張っていきたいと考えます。

流通学部 3年生 植田 慶次郎

参加学生一覧

大辻 暁登、土井 史也、中尾 瑞穂、夏目 一聡、森田 憧真、赤尾 瑞希、池田 生穂、石川 凌、今井 幸花、植田 慶次郎、高林 莉沙、田中 加奈子、永井 未憂、松永 こころ、松本 京子、松本 健太郎、宮尾 康平

ゼミ集合写真

連携団体担当者からのコメント

JR西日本SC開発株式会社
営業本部次長兼業態開発室室長 舟本 恵氏

 現在、ルクア大阪では、少子高齢化、人口減少が進む中、またEコマースの躍進に代表されるデジタルディスラプションの潮流にあって、「リアルショップとしての駅ビルSCは如何に顧客創造を実現するか」について日々議論、検討を進めています。このような中で、今回、大村ゼミの皆さまに発表頂いた『ヒトに優しい「新たなSCの在り方」』は、全く新しい視点で、新規顧客の獲得に向けた施策が具体的に描かれていたことに加えて、入念なフィールドワークに支えられた、非常に論理的なものであり、大変参考になりました。ぜひ、ファッションビジネス業界に進んで頂き、業界の発展にお力添えを頂きたいと思っております。

教員のコメント

流通学部 大村 邦年教授

 本ゼミでは、SCの課題である社会貢献と地域貢献という2つの観点から、多様な顧客ニーズに適応する「ヒトに優しいSCの在り方」を提案することを目的としました。活動に際して、全員が「共通認識」「役割分担」「コミュニケーション」が重要なポイントとなります。活動はフィールドリサーチを重視し、4つの小グル—プに分かれて、グループ単位で自ら事前学習とキャスティングを考え行動し、課題発見とその解決策を試行錯誤で考え抜きました。ゼミ内のグループ発表では、起承転結のストーリー性あるプレゼンテーションを念頭に実施しましたが、素晴らしい内容でした。最終段階の全体会議では議論を重ねながら,4グループの提案内容から1つの提案へとまとめ上げることができました。ゼミ生は、協働と議論から生まれるチーム力や深く考え抜くことの重要性を肌で感じたのでないかと思います。これらの活動プロセスを経て,連携先であるJR西日本SC開発株式会社様へテーマである「ヒトに優しい新たなSCの在り方」に関する提案に到達したことは、学生たちにとって、今後のさらなる成長への重要な経験価値になったと確信します。最後に、JR西日本SC開発株式会社舟本様はじめとする多くの皆様のご協力に衷心から感謝申し上げます。