2018.5.18

顧客ニーズに適応する高機能ソックスの開発

活動テーマ:顧客ニーズに適応する高機能ソックスの開発
連携先:コーマ株式会社


 近年のファッション業界は、服単体を売るのではなく、消費者の日常的に生活するライフスタイル全体を提案するショップやブランドが注目されています。つまり、私たちが生活するあらゆる環境そのものをファッションと、とらえているのです。その理由は消費者が物質的な豊かさを求めるのでなく、生活スタイルという個人の価値観を求めるようになったことがあげられます。特に、2020年東京オリンピック開催を契機に健康志向というキーワードの中で、気軽に楽しめるジョギングやウォーキング、ホットヨガなどのソフトスポーツが女性を中心に人気となっています。ここで注目されるのは、多くのスポーツメーカーは新たなシューズの開発で激しい競争を繰り広げていますが、必要不可欠なソックスについての開発が遅れているといえます。本キャリアゼミでは、スポーツファッションという観点から高感度なソックスに着目し、ソックスの市場分析をとおして課題を発見し、その課題解決のために以下の新製品開発の提案をおこないました。

(1)『感度の高い普段履きソックス』
①オシャレなスタイリングをサポートする「ソックス」、②ベーシックでありながらファッション鮮度が高い「ソックス」、③コーマの高機能技術を活かした女の子らしい「ソックス」

(2)『高機能スポーツソックスと便利なパッケージをつける』
①スポーツを楽しむことをライフスタイルに取り入れている男女のための「ソックス」、②スポーツするときもオシャレが際立つ「ソックス」、③便利なパッケージが付加価値となる「ソックス」 

(3)『疲れを癒すルームソックス』
①ライフスタイルにこだわる女性のために、オシャレにカッコよく、可愛い「ソックス」、②可愛さだけじゃなく、機能性も備えた欲張りなルーム用「ソックス」 

学生活動状況報告

 今回のコーマ様との「ソックスの新商品開発」では、将来ファッション業界をめざす、私たちにとって興味深々で絶好の機会となりました。実際にソックスの業界研究や市場調査、アンケート調査、サンプリングなどを透した商品開発は、貴重な経験となりました。しかし、その難しさも嫌というほど経験させられました。実際にコーマ様と商品企画をゼロからおこなう時に、何から始めたらいいのか分からず、何度も壁に突き当たりました。そんな時、先生をはじめ、多くの方からアドバイスをいただきました。そして、活動を進めるうちに、空想の世界から徐々に商品の内容が具体化され、3つの提案にたどりつくことができました。そして、コーマの吉村社長様、企画の森下様へのプレゼンでは、緊張もしましたが、提案に対してより具体的なご意見や感想をいただいたことも貴重な経験となりました。今後は、このキャリアゼミでの貴重な学びや経験したことを活かし、これからの学生生活や将来の夢に向かって、頑張りたいと思います。

流通学部 2年生 西野 由佳

参加学生一覧

樫本 実成、西野 由佳、浅埜 桃奈、有馬 優里、上岡 真歩、長田 達也、切付 聖志、齋藤 奈々、高橋 凜奈、照下 雄大、中井 愛樹、西田 佑介、西村 真衣、平岡 大河、平野 七瀬、福田 サリナ、藤崎 美音奈、山中 愛莉、渡邉 里奈

ゼミ集合写真

連携団体担当者からのコメント

コーマ株式会社
商品開発担当 森下 孝紀 氏

 今回の提案では、弊社の弱みといえるデザイン面や用途について、大村ゼミの皆さんから新鮮な意見が聞けて大変参考になりました。前回の時もそうでしたが、若い方はカジュアルな物にプラス機能を、といった商品が気を引くように感じました。コーマでは、スポーツの機能を活かした商品開発が多く、感度の高いカジュアルさに対応する編みが苦手なところもあります。そういったところを、今回のご提案から技術的にも改良し、進化させなければいけないと実感しました。また、パッケージ(商品ケース)についてのご提案で、日常使えるジッパーの袋といった意見がありました。これについては、多少イメージとは違うかもしれませんが、弊社FOOTMAXでも採用しております。しかし、提案された機能としてうたっておりませんので、販売の際の説明やWebショップなどに記載を行うことはすぐにでも出来る事なので、早速取り入れることも検討します。今後とも、新鮮なご提案をいただける、このような連携を続けていければと思います。

教員のコメント

流通学部 大村 邦年教授

 本キァリアゼミは、連携先企業コーマ様の高機能スポーツソックスをファッションという観点から、高感度でオシャレなソックス開発を提案することを目的しました。活動方針は、ソックス業界の市場分析による現状把握と課題の発見、その課題解決と提案いう流れで進めました。2回生ゼミであることから、マーケティングの4PやSTP、SWOT分析などの基本を押さえながら、その実践的な応用力、提案をまとめ上げる力の醸成を念頭に置きました。これらの活動から、限られた時間で、完成度の高い提案をおこなうためには、個々人の行動に対して、効率化と集中、コミュニケーション、役割分担の責任と遂行などのパフォーマンスが不可欠ということを学びました。ゼミ生は、4チームに別れ、自ら計画したアンケート調査と複数回にわたる大阪市内の主要商圏での市場調査・サンプリングを実施しました。常に「自分たちが欲しいソックスとは何か」について時間を割いて徹底的に議論し、商品開発コンセプトを明らかにしました。最終的に、(1)感度の高い普段履きソックス、(2)付加価値をもつパッケージケース、(3)健康と疲れを癒す高機能ルームソックス、の3つの提案にまとめ上げることが出来ました。連携先への提案プレゼンでは、事前準備から何度も練習を繰り返しおこない、結果「具体的かつ実現可能な提案」であるとコーマ様から高い評価を得ることが出来ました。さまざまな課題に対峙し、知恵を出し合い、協業を成し遂げたことは、このうえない経験だったと確信します。最後に、コーマ株式会社吉村社長様、企画担当森下様をはじめ、多くの方々のご協力に衷心から感謝申し上げます。