活動のテーマ:商業施設と連携した地域活性化の取り組み
連携先:M! Nara(ミ・ナーラ)


 本キャリアゼミ活動は、奈良県奈良市二条大路南にある大型複合施設であるミ・ナーラを連携先とし、施設への集客・活性化を目指した施設内の空きスペースの有効活用を目指して開始した活動であるが、連携先からのご提案によりミ・ナーラと取引のある地域ブランド等に対しても提案することとなった。当初のミ・ナーラ内の空きスペースの有効活用に加え、奈良の農産物、地域タオルブランド、アイスクリームブランドのマーケティング戦略の提案という3つの課題が加わったため、本キャリアゼミ活動ではグループで課題に取り組むのではなく個人で課題に取り組み連携先への提案を目指すこととなった。2019年11月1日にミ・ナーラの現地調査を行い、ミ・ナーラの空きスペース、来店客層等を確認し、2019年12月5日には連携先から今回の4つの課題についてオリエンテーションしていただいた。2020年1月23日阪南大学あべのハルカスキャンパスセミナー室において連携先であるミ・ナーラの西山幸司氏をお招きし、ゼミ生17名がプレゼンテーションを実施した。

学生活動状況報告

 キャリアゼミ活動は今回で2年目であるが、本年度は奈良の新大宮にある商業施設ミ・ナーラを連携先として様々な提案を行う。今回はゼミの中でグループに分かれるのではなくゼミ生一人一人が個人で提案を考えることになった。また、提案先もミ・ナーラだけでなく、ミ・ナーラと関連のあるいくつかの地域ブランドも含めて、それらの中からそれぞれ興味のあるものを選び提案を行うという形式である。これまでの活動状況の報告としては、11月1日にミ・ナーラの現地フィールド調査を実施し、12月5日に再度先方を訪問して今回のキャリアゼミ活動の課題についてご説明いただいた。それらの内容を踏まえ、1月23日に阪南大学あべのハルカスキャンパスセミナー室で最終プレゼンテーションをミ・ナーラの西山幸司様に行った。私は今回の4つの課題の中から奈良の農産物を選択し、そのブランド化のための提案を行った。他のゼミ生の発表も個性的な内容のものが多く大変刺激的で勉強になった。このような機会での経験の積み重ねは就職活動や卒業後働き始めてからの自分自身にとって力になっていくと思う。

流通学部 縄田 圭佑

参加学生一覧

岡田 萌、高橋 未羽、前野 有貴、宮内 あかり、安部 真奈美、岡田 莉奈、岡本 七海、黒川 理加、島邑 美咲、田中 萌々子、辻 安理沙、縄田 圭佑、橋本 あやの、橋本 芽依、濱田 朋峰、三井 玲奈、脇本 直樹、渡邉 玲衣

ゼミ集合写真

連携団体担当者からのコメント

ミ・ナーラ運営管理室副館長
西山 幸司 様

 当初、ミ・ナーラへの集客・活性化を目的とした施設内の空きスペースの有効活用策の提案をさせていただけないかとの申し出を西口先生からいただき始まった産学連携活動でした。しかし、空間だけではなく商品を含めた方が、西口ゼミの学生さんがより興味を持ち、勉強になるのではないかと考え、弊社と関係のあるいくつかのブランドを課題として設定させていただきました。最終プレゼンテーションでは、17名の西口ゼミの学生から多くのご提案をいただきまして感謝しております。我々とは発想の異なる学生らしいユニークな提案が多く、大変刺激をいただきました。また、それらの提案の中には実現性の高いものも多く、いくつかの提案については今後実際に検討していきたいと考えています。このような活動は実際にビジネス化してこそ価値が高まると考えております。ぜひ引き続き来年度以降も今回のような活動に取り組んで頂き、継続的にご提案いただけましたら幸いです。

教員のコメント

流通学部 西口真也 准教授

 当初は西口ゼミが現在テーマとしている店舗デザイン、インテリアに関するキャリアゼミ活動として、ミ・ナーラの施設内の空きスペースの有効活用策の提案をさせていただくということで計画していたが、ミ・ナーラと取引のある奈良の農産物、地域タオルブランド、アイスクリームブランドについても提案させていただいた。ゼミ生が4つの課題から自由に選択し個人で取り組んだ提案内容は、店舗デザインやインテリアに関する内容に留まらず、ブランディングやマーケティング、プロモーションの計画についても言及しており、非常に充実したものになったと自負している。今後、就職活動を経て社会に出ていく3年生にとって、今回のような課題について提案させていただく機会を得たことは、ゼミ生たちにとって大変有意義であったと考えている。このような機会をご提供いただいた連携先であるミ・ナーラの西山幸司様には心から感謝申し上げます。