2017.12.19

大阪いずみ市民生協 あゆみ野物流センター見学

大阪いずみ市民生協 あゆみ野物流センター見学

見学の概要

 阪南大学流通学部仲上ゼミの2年次および3年次生24名は、2017年11月28日午後、大阪府和泉市にある大阪いずみ市民生協あゆみ野物流センターを見学しました。
 いずみ市民生協は、オイルショックによる物価高騰最中の1974年に誕生し、現在組合員数52万人、総事業高875億円(2016年度実績)の国内第6位の規模を誇る地域生協として活動しています。おもな事業は宅配(個人およびグループ)、店舗販売、福祉、夕食宅配といった事業ですが、近年はこれらに加えて電気・ガスの小売事業、移動販売車事業も展開しています。最も中心的な事業は宅配事業であり、毎週20万世帯への商品配送が行われています。今回はこの重要な業務を支える物流センターを見学しました。
 見学会の目的の1つは、物流センター施設内のシステムや作業を間近で体感することであり、もう1つは地域生協およびいずみ市民生協の活動についてレクチャーを受けつつ事前に用意した質疑を行うことです。

施設見学

 いずみ市民生協の物流センターは、要冷品を扱うテクノステージ物流センターとドライ・常温品を扱うあゆみ野物流センターがあります。グループ会社コンシェルジュの平山さんと原田さんに施設をご案内いただき、運び込まれた商品を自動倉庫に補充するシステム、個人別の宅配用に仕分けするシステムを中心に見学しました。いずれも仕分けを行う機器が迅速かつ何よりも正確に作業をこなしていたことが印象的でした。また宅配に向かうトラックごとに商品ケースが集約され積み付けられるシステムや、ダンボールや商品掲載冊子など膨大な量の古紙を圧縮梱包するシステムが効率よく組み合わされ、作業が果たされて行く状況も説明を受けながら見学しました。
  • 自動倉庫への商品補充システム

  • 宅配商品の自動詰め合わせシステム

  • 宅配用ケースの自動積み付けシステム

  • 圧縮梱包された古紙

レクチャーと質疑

 見学に先立ち、今回の企画を立案・実施していただいた広報の高野さんからいずみ市民生協の活動内容について、また品質管理部長の三苫さんからいずみ市民生協の食の安全の取り組みについてレクチャーを受けました。
 見学後は、ゼミの事前学習で用意してきた6点の質問事項(下記表)に基づいて質疑を行いました。学生各々が順次質問を行い、高野さんからご回答をいただきました。

質疑とご回答の様子

見学質疑内容

1. 店舗の利用を高める手立てとして、次の2点をお尋ねします。
① 商品について、例えば宅配で扱う商品と店舗で扱う商品に違いはあるのでしょうか。また同じ商品でも宅配と店舗で売れ行きに違いはあるのでしょうか。
② 組合員さんはどのような利用目的をもって、店舗と宅配を使い分けているのでしょうか。

2. 生協法の改正による県域規制の緩和によって、どのようなメリットがありましたか。また新たに生じた課題があるとすればどのようなことでしょうか。

3. 宅配事業に参入したネットスーパーは、赤字を脱するために、生協と同じく配送センター方式に切り換えようとしているようです。貴組合は宅配事業に関して新たな手立てを進展させることを考えておられますか。

4. おもに高齢者向けに展開されている夕食宅配に関して、利用者の拡大や取扱い事業拠点の展開などについて、具体的に教えて下さい。

5. 貴組合が試験的に取り組まれている移動販売車「お買物便」について、今後増やすとすればそのための方策や課題をどのようにお考えでしょうか。

6. 電力やガスの販売が自由化されました。貴組合の電力やガスを選ばれる組合員さんの判断理由や期待などに関しておもな傾向を教えてください。

謝辞

 参加した学生たちは、学内での授業とは異なる刺激と新鮮な学びの意欲をもつことができました。身近な食品の配送テクノロジーを見学でき、生協の事業と経営内容を学習できたという意味で、有意義な見学であったと思います。なお今回の見学を受け入れて下さった高野さんをはじめとする大阪いずみ市民生協の皆様方には大変お世話になり、お礼を申し上げます。またこの見学会で利用した貸し切りバスについては阪南大学教育改革推進費からの補助を受けたことを申し添えておきます。