2019.9.30

特講1/スポーツ組織論 報告⑪ SOLTILO株式会社 代表取締役社長 藤井 純一 氏

SOLTILO株式会社 代表取締役社長で、株式会社北海道日本ハムファイターズや大阪サッカークラブ株式会社(セレッソ大阪)などで代表取締役社長を歴任されました藤井 純一 氏にご講義いただきました。

2019年7月11日、7月18日の2回にわたり流通学部「特講1/スポーツ組織論」にて、SOLTILO株式会社代表取締役社長で、株式会社北海道日本ハムファイターズや大阪サッカークラブ株式会社(セレッソ大阪)などで代表取締役社長を歴任されました藤井 純一 氏にご講義いただきました。
 藤井氏は、Jリーグの【セレッソ大阪】とNPBの【北海道日本ハムファイターズ】のプロサッカークラブとプロ野球球団において代表取締役社長を歴任した経験を持ち、地域密着をコンセプトに両チームを黒字に転換させた日本のプロスポーツビジネスでも稀有な存在です。
 スポーツビジネス・スポーツマネジメントについて、これまでの歴史や一般的な考え方、プロスポーツクラブを経営する際に必要な経営手法やマーケティング手法など、プロサッカーとプロ野球の2つのクラブでの実際の実例を参考にしながら、様々な角度から切り取っての熱い講義となりました。
 大阪というホームタウンを持つセレッソ大阪では、ガンバ大阪との差別化を図りながら、地域密着をコンセプトに街中を走り回り、信頼を勝ち得ながら成長していった具体的な方策をご説明いただきました。
 日本ハムファイターズに関しては、球団が北海道に移転する際、新たな地域に根付き、距離を縮めるまでの工夫や、北海道民に受け入れられるために実際に行った施策などもご説明いただきました。
 いずれも「地域密着」がコンセプトでありながら、一方ではITを駆使し、徹底したデータ集計から細かなマーケティングも実施してきました。人々の『声』と、実際の『数字』の両方を大事に、どちらの一方に偏らない手法が、藤井氏が2つの異なるプロスポーツクラブを一流のクラブに発展させたキーワードだと感じました。

藤井 純一 氏ご略歴

1949年兵庫県宝塚市生まれ。’73年 日本ハム株式会社入社以後、広告宣伝室次長などを経て、’97年 大阪サッカークラブ株式会社「セレッソ大阪」取締役、事業部長、2000年 同社代表取締役社長。2005年 株式会社北海道日本ハムファイターズ常務執行役員事業本部長、2006年 同社代表取締役社長(~11年3月)。2007年から近畿大学経営学部客員教授を務め、11年 同大学特任教授(~14年)。現在はSOLTILO株式会社にて代表取締役社長を務めている。

学生の声

佐藤 瑠己安さん(流通学部3年)

 今日の講義を聞いて、スポーツとビジネスの関係やスポーツビジネスやスポーツマーケティングについて、スポーツを通じてどのようにビジネスを成功させていくかを学ぶことが出来ました。スポーツビジネスでは、お客様にそのスポーツの魅力を感じてもらい、楽しみや満足、感動、勇気などを与えることにより、価値を認めてもらうことだと思いました。選手やチームは勝利のために全力でプレーし、お客様に認めてもらい、フロントはスポーツのエンターテイメント性を提供するために積極的に行動し実践するなど、試合だけでなくスポーツコミュニティ実現のため地域社会との接点を積極的に創造する必要があると感じました。さらにスポーツビジネスを充実させていくためには、チームとしてファン・サポーターに認めてもらい、はじめて利益を生むことが分かりました。スポーツは原価計算が難しく、入場料収入、放映権、スポンサー収入などの構成バランスも変わってくるので、ビジネスとしてとても難しいなとも感じました。自分は今、スポーツをしており、選手という立場なので、勝つために自分が出来ることを全力でやっていかなければと改めて思いました。

葛城 玲奈(流通学部4年)

私が今日の講義で印象に残ったのはITによるマーケティングでした。インターネットからチケットを購入するのは私たちからするとすごく便利ですが、売り手にも様々な利益があり、そのことが次のビジネスに発展するということを理解しました。
購入する際、性別や年齢、住所など、必ず記入することになりますが、そのことが売り手のマーケティングに役立っているんだと知ることが出来ました。
今シーズン、何回来場し、どの年齢の人の来場が増えたり減ったりしているのか、グッズはどのようなものがどんな人に購入されているのか、こんなに細かくリサーチしていることに驚きました。さらに販売チャネルの拡大に力を入れ、魅力ある品揃えで、タイムリーで、購入しやすい価格を設定することで、グッズ収入があがることも理解することが出来ました。