2019.7.31

特講1/スポーツ組織論 報告⑨ なでしこリーグ INAC神戸レオネッサ / 株式会社アイナックコーポレーション 取締役社長 安本 卓史 氏

なでしこリーグ INAC神戸レオネッサ / 株式会社アイナックコーポレーション 取締役社長 安本 卓史 氏にご講義いただきました

2019年6月27日(木)、流通学部「特講1/スポーツ組織論」にて、なでしこリーグ INAC神戸レオネッサ / 株式会社アイナックコーポレーション 取締役社長 安本 卓史 氏より「これからの日本女子サッカーの発展について」というテーマでご講義いただきました。
 安本氏は「女子サッカーの大きな転換期は、女子ワールドカップ優勝を果たした2011年。そこからのなでしこリーグは右肩下がりで観客数が減少していった。」と女子サッカーのピークについて話をされました。その下降傾向を食い止めるため、「競技」、「経営」、「FAN」の3つのバランスを重視し、経営の立て直しを図っているそうです。
 INAC神戸レオネッサでは、ホームタウンである“神戸”への帰属意識を重要視し、神戸に関する基本的な情報は選手たちの頭に叩き込んでおり、選手たちがホームタウン活動を行う際、大変重要な姿勢であり、必要な知識でもあるとお話されました。
 そして、2019年から2023年の期間で、女子サッカー界にとってビックチャンスが訪れると予想されています。2019年には女子ワールドカップに出場し、2020年には自国開催である東京オリンピック、2023年の女子ワールドカップには日本は開催国として立候補しており、大会で結果を残し、ワールドカップを誘致することが出来れば、2011年以来の盛り上りが期待できるとのことでした。
 安本氏はヴィッセル神戸時代からの人脈、営業手腕を発揮し、新規スポンサーの獲得、観客動員増を成功させました。SNSなどの使った情報発信では、クラブからの発信だけにとどまらず、各選手の情報発信が常にクラブと連携しながら実施されるなど、工夫を凝らした広報活動もマネジメント手法のひとつとして紹介いただきました。
 ホームゲームでは社長自らDJを買って出て、スタジアムを盛り上げているとのお話もありました。講義内でも選手紹介のマイクパフォーマンスを披露していただき、教室内はスタジアムさながらの熱気に包まれました。

安本 卓史 氏ご略歴

近畿大学卒業後、楽天の広告事業西日本営業部長などを経てヴィッセル神戸に出向。常務取締役事業本部長を務め、多くの新規スポンサーの獲得、観客動員に尽力した。楽天株式会社退職後、2018年10月より、なでしこリーグ所属のINAC神戸レオネッサの社長に就任。女子サッカーの世界でのマネジメント改革を試みている。

学生の声

福永千珠さん(流通学部2年)

INC神戸は澤さんのイメージが強く、引退されてからはあまり聞かなくなってしまいました。2011年に行われたワールドカップでなでしこジャパンが優勝して、女子サッカーが注目され、売り上げも向上したと聞いて、もの凄い影響を受けたのだなと思いました。しかし、それ以降は年々人気が低下していったので、2018年から2023年に女子サッカー界のビックチャンスが訪れると聞き、2011年のような盛り上がりが戻って欲しいと思いました。
安本さんの話の中で、チケットを小学生、中学生、高校生、大学生の女性に対して無料で提供し、ファンの増加を計るのは大胆ではあるけど、良い案だと感じました。興味があるけど一歩が踏み出せない人もいると思うので、足を踏み込みやすいし、無料ということで話題性も生まれると思いました。
また、QRコードで申し込みをするので、若者が申し込みやすく、より近づきやすいと感じました。SNS、Twitter、Instagramを活用し、より若者向けの発信でファン増加を狙うのもとても有効なものだと思いました。
そして街頭活動は地域の人たちが選手を身近に感じることができるので、より応援しようと思うだろうし、小さな子供たちがサッカーを知るきっかけにもなるのでとても良いことだと思いました。
人気のパーソナリティやアイドルを起用することで、アイドルきっかけでINACを知る機会になるので、ひとつひとつの機会を大切にすれば、もっと観客を増やすことが出来るのではと感じました。私自身も本日の講義を聞いて、INAC神戸の試合に足を運んでみたいと思いました。

田中 里奈さん(流通学部3年)

今回の講義を聞いて、INAC神戸の人気の理由が理解できました。ただ単に強い選手を集めるのではなく、たくさんのファンを獲得するために色々な秘策があるのだと理解できました。まず、社長自身が凄くやる気に満ち溢れている点が他のクラブと違うなと感じました。自ら開会式でDJをしたり、学校で講演するなど、積極的な取り組みは素晴らしいと思いました。また、クラブ全体でも、多くのファンを集めたいということがすごく伝わりました。クラブの雰囲気もきっと良いと思うので、このクラブでプレーしている選手はすごくやりがいがあると思いました。
サッカーに詳しくないけれど、今回の講義はとても興味深く聞くことが出来ました。機会があれば女子サッカーを見てみたいと思いました。